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人間嫌いの勇者
理不尽な現実
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「あのクソ女神!!」
俺は起きて早々、頭を抱えた。
目を覚ますと、俺の身体に夢と同じ異変が起きていた。
盛り過ぎだと思われるくらいの豊かな胸の膨らみから察するに、恐らくは俺の容姿も夢の通りなのだろう。
あの駄女神の話を信じるなら、俺がクラウス王国に出向いて、魔王軍を撃退しない限り、このままなのだろう。
また、面倒な事を…………。
そう思って、色々と策を練ろうとして、ふと、気付いた。
「別にこのままでも良いんじゃねえ……?」
容姿も大分変わったし、あの鬱陶しい《世界勇者評議会》の連中にも、付き纏われなくなるかもしれない。
性別が変わった事により、色々と苦労すると思うが…………。
今までの出来事に比べれば、断然軽い。
寧ろ、これは好都合なのでは……?
「試してみるか…………」
------------------------------------------
「うん。これはこれでありだな…………」
俺は試しとばかりに、女の姿でも似合いそうな男物の服装で町へ出てみた。
今のところ、俺の事に気付いた者はいない。
まあ、何人か、ナンパして来た奴らもいたが…………。
そこは力ずくで排除しておいた。
服の方は、ちょっと、仕事柄、運良く手に入れた物だったが…………。
売らずに残しておいて、正解だったようだ。
特に、この防刃コートはそれなりに使える。
魔法の動力源である魔力を流せば、所有者の身体にフィットするように、伸縮自在に変化する。
その下に着込んだ戦闘防護服も、このコートの影響を受けて、同様の変化をもたらすので非常に便利だ。
これなら、元の姿に戻った時、服装の心配をする必要もない。
後は、あの駄女神の言い付けをボイコットして、元に戻して貰うのを待つだけだ。
と思っていたら…………。
「《世界勇者評議会》です。申し訳ありませんが、あなたの身柄を拘束させて貰います」
「……………………」
何か、いつもの面倒なあいつらに囲まれていた。
しかも、何故かフル装備の証である黒い甲冑を着込んで…………。
「理由を聞かせて貰っても……?」
顔を引きつらせつつ、出来るだけ、女性っぽく振る舞って尋ねてみると--------
「こちらにも守秘義務がありますので、申し訳ありませんが、お答えする事は出来かねます」
淡々とした返答が返って来やがった。
十中八九、あの駄女神の仕業だな…………。
「お答えして頂けないのでしたら、お断り致しますね」
俺は自然な動作でコートの袖の内から、煙玉を地面に落とすと、周辺が煙幕に包まれたのを見計らって、その場から素早く脱出。
とりあえず、手近な建物の屋上に登って、慌てふためくあいつらを隠れて眺めた。
いい気味だ。
しばらく、眺めた後、あいつらがいなくなったのを確認した俺は、コートのフードを深く被った。
そして、路地から何食わぬ顔をして、あいつらと対峙した場所を堂々と歩いていく。
こういう時、下手に隠れようとすると逆に目立ち易くなるからな…………。
せっかく、美味しそうなリンゴも手に入った事だ--------
「動かないで…………」
--------し…………?
背後から聞き覚えのある声がする。
感覚からして、背にナイフのような何かを突き付けているな…………。
「黙って私に付いて来て…………」
「ちなみに、お断りしたら……?」
「聞く必要があるの……?」
「……………………」
やれやれだ。
呆れてものが言えない。
昨日、あれだけ痛め付けたのに、よく懲りない事で…………。
「なら--------」
「っ!?」
「これが答えよ…………」
俺はとある方法で、誰かさんの背後を取ると、首筋にチョップを叩き込んで、その場を去った。
その結果、騒ぎを聞き付けたあいつらが戻って来て、逃げ回る羽目になった。
その様子を、遠くから見ていた者がいたとも知らず…………。
俺は起きて早々、頭を抱えた。
目を覚ますと、俺の身体に夢と同じ異変が起きていた。
盛り過ぎだと思われるくらいの豊かな胸の膨らみから察するに、恐らくは俺の容姿も夢の通りなのだろう。
あの駄女神の話を信じるなら、俺がクラウス王国に出向いて、魔王軍を撃退しない限り、このままなのだろう。
また、面倒な事を…………。
そう思って、色々と策を練ろうとして、ふと、気付いた。
「別にこのままでも良いんじゃねえ……?」
容姿も大分変わったし、あの鬱陶しい《世界勇者評議会》の連中にも、付き纏われなくなるかもしれない。
性別が変わった事により、色々と苦労すると思うが…………。
今までの出来事に比べれば、断然軽い。
寧ろ、これは好都合なのでは……?
「試してみるか…………」
------------------------------------------
「うん。これはこれでありだな…………」
俺は試しとばかりに、女の姿でも似合いそうな男物の服装で町へ出てみた。
今のところ、俺の事に気付いた者はいない。
まあ、何人か、ナンパして来た奴らもいたが…………。
そこは力ずくで排除しておいた。
服の方は、ちょっと、仕事柄、運良く手に入れた物だったが…………。
売らずに残しておいて、正解だったようだ。
特に、この防刃コートはそれなりに使える。
魔法の動力源である魔力を流せば、所有者の身体にフィットするように、伸縮自在に変化する。
その下に着込んだ戦闘防護服も、このコートの影響を受けて、同様の変化をもたらすので非常に便利だ。
これなら、元の姿に戻った時、服装の心配をする必要もない。
後は、あの駄女神の言い付けをボイコットして、元に戻して貰うのを待つだけだ。
と思っていたら…………。
「《世界勇者評議会》です。申し訳ありませんが、あなたの身柄を拘束させて貰います」
「……………………」
何か、いつもの面倒なあいつらに囲まれていた。
しかも、何故かフル装備の証である黒い甲冑を着込んで…………。
「理由を聞かせて貰っても……?」
顔を引きつらせつつ、出来るだけ、女性っぽく振る舞って尋ねてみると--------
「こちらにも守秘義務がありますので、申し訳ありませんが、お答えする事は出来かねます」
淡々とした返答が返って来やがった。
十中八九、あの駄女神の仕業だな…………。
「お答えして頂けないのでしたら、お断り致しますね」
俺は自然な動作でコートの袖の内から、煙玉を地面に落とすと、周辺が煙幕に包まれたのを見計らって、その場から素早く脱出。
とりあえず、手近な建物の屋上に登って、慌てふためくあいつらを隠れて眺めた。
いい気味だ。
しばらく、眺めた後、あいつらがいなくなったのを確認した俺は、コートのフードを深く被った。
そして、路地から何食わぬ顔をして、あいつらと対峙した場所を堂々と歩いていく。
こういう時、下手に隠れようとすると逆に目立ち易くなるからな…………。
せっかく、美味しそうなリンゴも手に入った事だ--------
「動かないで…………」
--------し…………?
背後から聞き覚えのある声がする。
感覚からして、背にナイフのような何かを突き付けているな…………。
「黙って私に付いて来て…………」
「ちなみに、お断りしたら……?」
「聞く必要があるの……?」
「……………………」
やれやれだ。
呆れてものが言えない。
昨日、あれだけ痛め付けたのに、よく懲りない事で…………。
「なら--------」
「っ!?」
「これが答えよ…………」
俺はとある方法で、誰かさんの背後を取ると、首筋にチョップを叩き込んで、その場を去った。
その結果、騒ぎを聞き付けたあいつらが戻って来て、逃げ回る羽目になった。
その様子を、遠くから見ていた者がいたとも知らず…………。
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