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人間嫌いの勇者
関話 裏切りの対価
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私は彼の人生を狂わせた。
まだ、私が彼の婚約者で、アルカディア帝国が健在だった頃。
私はある過ちを犯した。
それはアルカディア帝国が滅亡する一年前--------
王都では、アルカディア帝国から実しやかに帝国の武器が魔王軍に横流しされていると噂になっていた。
そんな時、彼、私の最愛の婚約者が密かに動いている事を知った。
それを迂闊にも、私は諸悪の根源たるあの宰相に彼の行動を話してしまった。
それから、数日もしない内に、彼の家に騎士団が押し入り、彼以外の家族、使用人に至るまで殺害し、彼自身は収容所に送り込まれた。
最初は何が起きたのか理解出来なかった。
だが、数日後、彼が魔王軍に武器を横流ししていた犯人だと父に告げられ、婚約はその日に破棄された。
私は信じられなかったが、宰相の口車に乗せられて、日に日に彼を恨んでいった。
「やったのは俺じゃない!! 裏切り者はそこにいる男だ!!」
彼が追放されるその日、数日間の拷問によって、ボロボロになっていた彼は、必死に宰相の方を凝視して訴えた。
宰相は魔王軍を手引きして、国家転覆を狙っているのだ。
皆は宰相の陰謀に踊らされているのだ、ど…………。
だが、誰も彼の話を聞かず、ゴミのようにして、摘み出した。
私も彼が連れて行かれるその時、心ない事を彼の前で言い放った。
裏切り者! っと…………。
今でも、彼の絶望に染まった顔が脳裏から離れない。
その一年後、彼の言った通りにアルカディア帝国は滅亡の道を辿った。
本当の裏切り者である宰相の手引きによって…………。
帝国から何とか逃げ延びた私は、家族や友達の多くを失いながら、女神アルテヌス様から勇者を支える聖女に選ばれ------------事の真相を聞かされた。
龍薙家は宰相が魔王軍に武器を横流ししているのに気付き、秘密裏に彼が調査していて…………。
私があの時、宰相に彼の事を話したがため、それが宰相に露見。
口封じのため、宰相は彼以外の龍薙家の面々を皆殺しにし、彼に全ての罪をなすり付けたのだと…………。
そして、私や愛すべき国に裏切られた彼は肉体的にも、精神的にも、深い傷を残し、暗殺家業に手を染めていると…………。
私はその時、生まれて初めて、声を上げて泣き叫んだ。
そして、後悔の波が私に押し寄せ、私は彼に対して懺悔した。
彼の言う通りだった。
彼は裏切り者なんかじゃなく、国を守るために動いていただけだった。
なのに、私はそれを元凶に話して、彼の努力も、家族も、居場所も、全て奪って、心ない事も言ってしまった。
だから、今度こそ、彼のために、私は…………。
まだ、私が彼の婚約者で、アルカディア帝国が健在だった頃。
私はある過ちを犯した。
それはアルカディア帝国が滅亡する一年前--------
王都では、アルカディア帝国から実しやかに帝国の武器が魔王軍に横流しされていると噂になっていた。
そんな時、彼、私の最愛の婚約者が密かに動いている事を知った。
それを迂闊にも、私は諸悪の根源たるあの宰相に彼の行動を話してしまった。
それから、数日もしない内に、彼の家に騎士団が押し入り、彼以外の家族、使用人に至るまで殺害し、彼自身は収容所に送り込まれた。
最初は何が起きたのか理解出来なかった。
だが、数日後、彼が魔王軍に武器を横流ししていた犯人だと父に告げられ、婚約はその日に破棄された。
私は信じられなかったが、宰相の口車に乗せられて、日に日に彼を恨んでいった。
「やったのは俺じゃない!! 裏切り者はそこにいる男だ!!」
彼が追放されるその日、数日間の拷問によって、ボロボロになっていた彼は、必死に宰相の方を凝視して訴えた。
宰相は魔王軍を手引きして、国家転覆を狙っているのだ。
皆は宰相の陰謀に踊らされているのだ、ど…………。
だが、誰も彼の話を聞かず、ゴミのようにして、摘み出した。
私も彼が連れて行かれるその時、心ない事を彼の前で言い放った。
裏切り者! っと…………。
今でも、彼の絶望に染まった顔が脳裏から離れない。
その一年後、彼の言った通りにアルカディア帝国は滅亡の道を辿った。
本当の裏切り者である宰相の手引きによって…………。
帝国から何とか逃げ延びた私は、家族や友達の多くを失いながら、女神アルテヌス様から勇者を支える聖女に選ばれ------------事の真相を聞かされた。
龍薙家は宰相が魔王軍に武器を横流ししているのに気付き、秘密裏に彼が調査していて…………。
私があの時、宰相に彼の事を話したがため、それが宰相に露見。
口封じのため、宰相は彼以外の龍薙家の面々を皆殺しにし、彼に全ての罪をなすり付けたのだと…………。
そして、私や愛すべき国に裏切られた彼は肉体的にも、精神的にも、深い傷を残し、暗殺家業に手を染めていると…………。
私はその時、生まれて初めて、声を上げて泣き叫んだ。
そして、後悔の波が私に押し寄せ、私は彼に対して懺悔した。
彼の言う通りだった。
彼は裏切り者なんかじゃなく、国を守るために動いていただけだった。
なのに、私はそれを元凶に話して、彼の努力も、家族も、居場所も、全て奪って、心ない事も言ってしまった。
だから、今度こそ、彼のために、私は…………。
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