【下地版】ハズレ勇者の鬼畜スキル 〜ハズレだからと問答無用で追い出されたが、実は規格外の歴代最強勇者だった?〜

水先 冬菜

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闇の息吹

関話 最後

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~魔族領内・紫煙の遺跡~


「おい…………しい…………」

 辺り一面、泥のような黒いヘドロが広がる大地。

 その中心で、蠢く影があった。

 傷付いた身体を引きずるようにして、静かに立ち上がった、それは顔を大地に押し付け、ヘドロを吸い始める。

「美味しい!!!」

 声もより鮮明に発するようになり、傷を癒しながら、それは歓喜の産声を上げる。

 次第に、それは、ヘドロを身体に纏い始め、ヘドロが人間の皮膚のように変質して行く。

 やがて、大地一面に広がったヘドロを吸収し終え、それはゆっくりと立ち上がり、歪な笑みを浮かべて、呟く。

 もう逃しはしない-------------

 それは背に翼を生やして、夜空を飛び立つ。

 あの邪魔者を消し去る為に-------------
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