見捨てられた男達

ぐう

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幼馴染と花売り娘

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「レイチェル!今日も完売かい?」

「そうよ。今日の花はちょっと高めだったからドキドキしたけれど、しょぼくれたおじさんに奥さんにあげると喜ばれるよって言って買ってもらえた」

「レイチェルは可愛いし、客を見るのがうまいからな」

「ありがとう。ウィルも仕事終わったの?」

「ああ 花屋は朝早いけど、もう上がっていいって父さんが。これからちょっと遊びに行かない?」

「ごめんね。母さんが寝込んでるから夕飯作らなきゃ」

「おばさん また具合悪いの?医者に見せた?」

「それは無理。お金ないもん。でも今日の上がりで薬屋寄って熱冷まし買って行くの」

「おれの小遣いも出すから精の付くもの買っていきな」

「やめてよ。ウィル この前もらったばっかりよ」

 ウィルはポケット中の金を取り出してレイチェルの手のひらに握り込ませる。

「ウィル…ごめんね」

「気にすんな。レイチェルは婚約者だろう?おれも親父の後継いで一人前になるからな。レイチェル達に苦労させないから」

「ありがとう」

 レイチェルは俯いて涙を拭く。

「じゃあ また明日の朝、花を取りに来いよ」

 ウィルと別れて家に戻る。レイチェルが古びたアパートの扉を開けると、寝ているはずの母親が起きていた。

「母さん 無理しないでよ。熱下がったの?」

「まだ熱っぽいけれど、レイチェルが帰ってくるのに寝てられないわ」

「あたしやるから。それより薬屋で熱冷ましと滋養薬買ってきたの。ちゃんと飲んでよ」

「お金どうしたの?」

 母親が眉をひそめて薬を受け取った。

「ウィルにもらったの」

「レイチェル この前もその前も薬代出してもらったとか言ってなかった?ウィルはお金をどうやって工面してるの?」

「ウィルは小遣いだからって」

「何度も貰いすぎだよ。いい?もうもらってはダメだよ」

 母親はウィルが店の跡取りとは言え金をそんなに持てるのかと不審に思っていた。

「わかったよ。母さん 次は断る」

 ウィルとは父親が生きていた頃からの幼馴染だ。レイチェルの父親は市場で荷物運びの仕事をしていた。ある日倉庫で大規模な荷崩れが起きて父親は下敷きになって死んだ。店に雇われていたと言っても日雇いの荷物運びなので、僅かな見舞金を貰ってそれで終わりだった。
 ウィルの家は市場の中で卸の花屋を営んでいた。貧しい女達はウィルの父親の店ではねだしの売れない二等品の花を買い、自分で花束にして街に売りに行っていた。

 見舞金も長続きしない。父親を埋葬するのにもお金が掛かった。父親が死んですぐから母親とレイチェルが街頭で花を売ってきた。
 市場では綺麗だと言われる母親も父親が死んでから身体の具合が良くない。そのため容色も落ちてきたので花は可愛い少女のレイチェルから良く売れた。レイチェルは外見だけでなく、客の顔色を窺うのがうまくて、言葉をかけて他の女達より多く売っていた。

 病気がちの母親を抱えて十代前半の少女が生活を支えるのは並大抵ではできない。
 街頭で花を売っていると売春だと思って声を掛けて来る男も多い。母親と一緒の時はいいけれど一人で売っている時は走って逃げている。
 
 そんな時にウィルからプロポーズされた。

「昔から好きだったんだ。おれ今十七だけど、頑張って親父の店継ぐから。おばさんも面倒見るから安心して」

 涙が溢れるほど嬉しかった。やはり母親を背負っての暮らしに疲れていたのかもしれない。ウィルとは何度もデートをした。キスもした。だんだん深くなるキスに息も絶え絶えになったりした。婚約者だから髪飾りも買って貰った。
 そしてとうとう街の休憩所に連れて行かれた。

「結婚前だけどレイチェルが欲しい」

 そう言われて、ウィルに捨てられたら生きていけないレイチェルには断れなかった。
 ウィルは準備良くレイチェルに避妊薬を飲ませた。


 ウィルは背が高く、整った顔立ちで大店の跡取りだ。街の若い女達にウィルは人気がある。ウィルに言い寄る女は一人や二人じゃない。ウィルはずっと断ってた。レイチェルがウィルと付き合ってる事が知られてからその女達に嫌がらせもされてる。ここでウィルを断ったら他の女のところにいかれてしまうのではないかとレイチェルは怯えた。
 簡素なワンピースなんてあっという間に脱がされて、ドロワーズだけになった。

「自分で脱いで」

 と言われて、恥ずかしいのを押し殺して脱いだ。ウィルは性急にレイチェルの両膝を掴んで左右に大きく開かせた。今まで誰にも見せたことのないところがウィルの視線に晒される。

「女の秘所はこういう風になっているんだ」

 そう言ってウィルは指で襞をかき分け蕾を見つけ出した。

「こ こうなってるんだ。これが女が感じるところ。本当に皮かぶってる」

 興奮して声が上擦っている。指をその奥に入れようとした。あまりな痛みに我慢が出来ず

「ウィル 痛いの。お願いやめて」

「ごめん!いきなりじゃ痛いの忘れてた」

 慌ててウィルは指を引っ込めて、手のひらでレイチェルの真っ白なふくらみを揉み、乳頭を口に含んで甘噛みをして舐めた。レイチェルは最初は痛いだけだったけれど、むず痒いような感覚がしてきて、下腹ウズウズして来た。

「やっと濡れて来た」

 と言ってウィルは指を奥まで入れたり出したりして、蕾も擦った。レイチェルはだんだん自分で出したことのないおかしな声が出るようになって、思わず口を押さえた。

「声我慢しないでいいよ」

 ウィルに舌を入れた口付けをされて、口腔を蹂躙されているうちに、ずんと衝撃があり鋭い痛みがあった。

「痛いよ。ウィル!」

「もうちょっと我慢して」

 ウィルは痛いと言うのに、止めることなく腰を打ち付けて来た。そしてウィルはああと呻いて、レイチェルの中に欲望を吐き出した。

「ごめん。俺レイチェルが初めてだから早くてがっかりした?」

 レイチェルはウィルが何を言ってるのかわからなかった。ただ痛みと異物感で下腹が痺れていた。


 
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