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進級試験(後編)
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進級試験三日目、最終日になります。
今日の課題は宝探し、校舎と校庭に隠された宝箱に宝石が入っているので、それを見つけ出し手に入れるというもので、それぞれの価値が得点となります。
もちろん模造品や綺麗なだけの石、罠もあります。
相手から奪うのも有りなので敵は228人!昨日の友は今日の敵です。
スタート地点は屋上で、今まさに皆が合図を待っています。
「校舎、校庭は破壊しない事。殺傷ランクAの魔法は使用禁止です。」
注意事項が伝えられたら花火が上がり宝探しが始まりました。
皆が一斉に階段を降りたりや空を飛んだり散っていきます。
私はまず屋上を探すことにしました。
目を閉じ手を地面に当て「マッピング」と唱えると校舎の総てが分かります。
校舎の宝箱の場所を把握した私は開けるのは後にして先に回収して回ることにしました。
結果、屋上で三箱、3Fで十五箱、2Fで八箱、1Fで七箱回収に成功しました。
次に校庭に向かいましたが、そこで未発見の箱は30個とアナウンスが流れました。
そろそろバトルの予感がします。
校庭の端でまたマッピングを使うとすでに半分に減ってました。
慌てて回収に向かいましたが結局二箱しか回収できず、アナウンスで総ての箱が回収された事が伝えられ、同時に十分後に試験終了の連絡もされた。
私は攻撃に備えて自身の周りを分厚い氷のドームで覆い、更にその周りに竜巻を発生させると獲得した箱を開けていった。
三十五箱全て開け終わると丁度試験終了のアナウンスが流れ、開始位置の屋上に戻った。
屋上に着くと各担任が自分のクラスの生徒の宝石を鑑定機にかけていた。
結果はペーパーテストと一緒に発表されそのまま順位も張り出される。
私は大きく伸びをして開放感を味わった。
すると、後ろからリリアン様が声をかけてきて、スカーレット様とシリウス様を探しお茶をすることになった。
「私、リリアンは途中で見たけどシリウス様とジゼルは見なかったわね。どこにいたの?」
「私は残り三十箱までは校舎にいました。」
「私は最初から校庭にいたよ。」
「そうだったのね。」
「校庭といえば、残り十分に突然巨大な竜巻が発生してましたね。皆様ご無事でしたか?」
「アレはビックリしたね。近くに居なかったから何事も無かったよ。」
「私も離れていたから無事だったわ。」
「私はその頃魔法で防御していたので知りませんでした。」
行事にトラブルは付き物ですが、自然災害とは恐ろしいものです。
「防御とは何をしていたんだい?」
「簡単ですよ。氷のドームをつくってその周りに風を纏わせただけです。」
「「「…………」」」
「ジゼル様はどの辺にいらしたのですか?」
「東側の隅ですね。」
三人は何故か笑顔のまま固まってしまいました。
もしかしたら私は危ない位置に居たのかもしれません。
とりあえず、無事に試験は終わったので後は結果を見るだけです。
今日の課題は宝探し、校舎と校庭に隠された宝箱に宝石が入っているので、それを見つけ出し手に入れるというもので、それぞれの価値が得点となります。
もちろん模造品や綺麗なだけの石、罠もあります。
相手から奪うのも有りなので敵は228人!昨日の友は今日の敵です。
スタート地点は屋上で、今まさに皆が合図を待っています。
「校舎、校庭は破壊しない事。殺傷ランクAの魔法は使用禁止です。」
注意事項が伝えられたら花火が上がり宝探しが始まりました。
皆が一斉に階段を降りたりや空を飛んだり散っていきます。
私はまず屋上を探すことにしました。
目を閉じ手を地面に当て「マッピング」と唱えると校舎の総てが分かります。
校舎の宝箱の場所を把握した私は開けるのは後にして先に回収して回ることにしました。
結果、屋上で三箱、3Fで十五箱、2Fで八箱、1Fで七箱回収に成功しました。
次に校庭に向かいましたが、そこで未発見の箱は30個とアナウンスが流れました。
そろそろバトルの予感がします。
校庭の端でまたマッピングを使うとすでに半分に減ってました。
慌てて回収に向かいましたが結局二箱しか回収できず、アナウンスで総ての箱が回収された事が伝えられ、同時に十分後に試験終了の連絡もされた。
私は攻撃に備えて自身の周りを分厚い氷のドームで覆い、更にその周りに竜巻を発生させると獲得した箱を開けていった。
三十五箱全て開け終わると丁度試験終了のアナウンスが流れ、開始位置の屋上に戻った。
屋上に着くと各担任が自分のクラスの生徒の宝石を鑑定機にかけていた。
結果はペーパーテストと一緒に発表されそのまま順位も張り出される。
私は大きく伸びをして開放感を味わった。
すると、後ろからリリアン様が声をかけてきて、スカーレット様とシリウス様を探しお茶をすることになった。
「私、リリアンは途中で見たけどシリウス様とジゼルは見なかったわね。どこにいたの?」
「私は残り三十箱までは校舎にいました。」
「私は最初から校庭にいたよ。」
「そうだったのね。」
「校庭といえば、残り十分に突然巨大な竜巻が発生してましたね。皆様ご無事でしたか?」
「アレはビックリしたね。近くに居なかったから何事も無かったよ。」
「私も離れていたから無事だったわ。」
「私はその頃魔法で防御していたので知りませんでした。」
行事にトラブルは付き物ですが、自然災害とは恐ろしいものです。
「防御とは何をしていたんだい?」
「簡単ですよ。氷のドームをつくってその周りに風を纏わせただけです。」
「「「…………」」」
「ジゼル様はどの辺にいらしたのですか?」
「東側の隅ですね。」
三人は何故か笑顔のまま固まってしまいました。
もしかしたら私は危ない位置に居たのかもしれません。
とりあえず、無事に試験は終わったので後は結果を見るだけです。
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