64 / 295
第七章 デビュー曲発売編
第21話‐1 狩猟の女神アルテミス
しおりを挟む
第21話「狩猟の女神アルテミス」
『この2人は1万3千年の間眠っていて、今は神格を失ってるんです』
ヒュアキントスとアドニスが秘密にしていることを、あっさりとガニュメデスがばらしてしまい、皆茫然としていた。
ヒュアキントスとアドニスは青ざめていた。
ロキとスサノオの2人もさすがに驚いて言葉を失っていた・・・。
最初に沈黙を破ったのはロキだった。
「いやぁ~、これは想像の斜め上の話だね…。何があったかは知らないけど、まあ、肉体を長期保管することは天界の科学技術では可能だからね~」
ロキはいつもの調子で言ったが内心はかなり驚いていたようだ。そしてスサノオを見た。
「うーむ…」
スサノオは思わず唸っていた。
「僕たちもわからないんです…地球で死んだのかと思ってたら、1万3千年後にシリウスで目を覚ましたので」
観念して、ヒュアキントスは正直に言った。するとスサノオは言った。
「おそらく、あの古代都市が水没した時に、天界の者がそなたらを助けたのだろう。まだ天界の者が地球に派遣され助けていた時は、宇宙船で行き来しておったからな」
「ああ、きっとそうだろうね。誰か助けてくれたんじゃない?何で1万3千年も肉体が保管されてたかはわからないけど」
ロキも納得したように言った。
「あの、肉体を長期保管することは可能と仰ってましたが、そういうことってよくあるんですか?」
ここでアドニスが訊いた。
「ああ、そういうこともあるよ。一時的に自分の肉体を抜けて、別の肉体に転生する時とかね。実はさ、地球人に転生する神もいるんだよ」
「え!!」
「地球って、めちゃくちゃハードな星だし記憶を無くして転生しないといけないから、地球人に転生してそこからまた神に戻るって超大変なんだよね。でもハードな分修行できるから、大きくレベルアップできるんだ。それで低位の神が神格を上げるために地球人に転生することもあるんだよね。かなり物好きな奴だけどね」
「へ、へえ~!」
「そうやって人間から神になった奴らも天界にはいるよ。地球ではキリストって呼ばれてたっけ?今はサナンダって名前だけど。いつか会えるといいね」
そう言ってロキはウインクした。
***
その後、事情聴取は終わったのだが、結局なぜこのタイミングで目を覚ましたかはわからずじまいであった・・・。
ロキとスサノオは不審に思うことなく、好意的だったので安心した。
彼らが帰った後、アドニスはガニュメデスに詰め寄った。
『この2人は1万3千年の間眠っていて、今は神格を失ってるんです』
ヒュアキントスとアドニスが秘密にしていることを、あっさりとガニュメデスがばらしてしまい、皆茫然としていた。
ヒュアキントスとアドニスは青ざめていた。
ロキとスサノオの2人もさすがに驚いて言葉を失っていた・・・。
最初に沈黙を破ったのはロキだった。
「いやぁ~、これは想像の斜め上の話だね…。何があったかは知らないけど、まあ、肉体を長期保管することは天界の科学技術では可能だからね~」
ロキはいつもの調子で言ったが内心はかなり驚いていたようだ。そしてスサノオを見た。
「うーむ…」
スサノオは思わず唸っていた。
「僕たちもわからないんです…地球で死んだのかと思ってたら、1万3千年後にシリウスで目を覚ましたので」
観念して、ヒュアキントスは正直に言った。するとスサノオは言った。
「おそらく、あの古代都市が水没した時に、天界の者がそなたらを助けたのだろう。まだ天界の者が地球に派遣され助けていた時は、宇宙船で行き来しておったからな」
「ああ、きっとそうだろうね。誰か助けてくれたんじゃない?何で1万3千年も肉体が保管されてたかはわからないけど」
ロキも納得したように言った。
「あの、肉体を長期保管することは可能と仰ってましたが、そういうことってよくあるんですか?」
ここでアドニスが訊いた。
「ああ、そういうこともあるよ。一時的に自分の肉体を抜けて、別の肉体に転生する時とかね。実はさ、地球人に転生する神もいるんだよ」
「え!!」
「地球って、めちゃくちゃハードな星だし記憶を無くして転生しないといけないから、地球人に転生してそこからまた神に戻るって超大変なんだよね。でもハードな分修行できるから、大きくレベルアップできるんだ。それで低位の神が神格を上げるために地球人に転生することもあるんだよね。かなり物好きな奴だけどね」
「へ、へえ~!」
「そうやって人間から神になった奴らも天界にはいるよ。地球ではキリストって呼ばれてたっけ?今はサナンダって名前だけど。いつか会えるといいね」
そう言ってロキはウインクした。
***
その後、事情聴取は終わったのだが、結局なぜこのタイミングで目を覚ましたかはわからずじまいであった・・・。
ロキとスサノオは不審に思うことなく、好意的だったので安心した。
彼らが帰った後、アドニスはガニュメデスに詰め寄った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
