104 / 295
第十二章 メンバーの危機編
第32話‐2 美少年達最大の危機
しおりを挟む
(……………)
アポロンは自社の自室で仕事をしながら、つい物思いに耽りそうになっていた。
以前、ヒュアキントスと偶然会った時に無視をしたことを思い出していた。
一瞬、彼は傷ついた顔をしていた。
その顔がずっと忘れられずにいた。
(いかん、また集中力が切れてしまっていた。このところ多いな…気を引き締めよう)
彼は仕事に邁進して、自分の気持ちを必死にごかまそうとしているのだった。
***
そして慌ただしく日々は流れーーー
ついに2ndシングル発売の日がやってきた。この日のためにプロモーション活動を頑張ってきた美少年達は緊張しながらもそれぞれ仕事をこなしていた。
今回は、前回のような特典商法は使えない。DVD特典はあるが曲だけで勝負しないとならなかった。
前回ほどの話題性はなかったものの、彼らは露出も増えていて人気アーティストの仲間入りといっていいほど注目されていたのでそれなりに売れたのだった。
アドニスを始めメンバー達個々でも、SNSなどを使いプロモーション活動を頑張っていた成果もあって、デイリーチャートでは10位にランクインすることができた。この調子でいけば週間チャートでも上位に食い込めるかもしれないとメンバーは手応えを感じていたのだった。
「よっしゃーーーー!このままみんなでライブも頑張ろうぜ!」
アドニスは大喜びだった。
以前はやる気に欠けるところもあったが、今の彼はアイドルの活動を楽しんでいるようだった。
それに比べてナルキッソスは楽しめていないようだった。相変わらず鏡ばかり見つめていた。
そんなメンバー達の様子をガニュメデスは複雑そうな表情で観察していた。
***
2ndシングルの初動も良さそうで、美少年達は安堵していたのだが、それを覆されるほどの危機が彼らを襲うのだった。
それはまたしても、あのマスターからの指示によるものであったのだーーーー
アポロンは自社の自室で仕事をしながら、つい物思いに耽りそうになっていた。
以前、ヒュアキントスと偶然会った時に無視をしたことを思い出していた。
一瞬、彼は傷ついた顔をしていた。
その顔がずっと忘れられずにいた。
(いかん、また集中力が切れてしまっていた。このところ多いな…気を引き締めよう)
彼は仕事に邁進して、自分の気持ちを必死にごかまそうとしているのだった。
***
そして慌ただしく日々は流れーーー
ついに2ndシングル発売の日がやってきた。この日のためにプロモーション活動を頑張ってきた美少年達は緊張しながらもそれぞれ仕事をこなしていた。
今回は、前回のような特典商法は使えない。DVD特典はあるが曲だけで勝負しないとならなかった。
前回ほどの話題性はなかったものの、彼らは露出も増えていて人気アーティストの仲間入りといっていいほど注目されていたのでそれなりに売れたのだった。
アドニスを始めメンバー達個々でも、SNSなどを使いプロモーション活動を頑張っていた成果もあって、デイリーチャートでは10位にランクインすることができた。この調子でいけば週間チャートでも上位に食い込めるかもしれないとメンバーは手応えを感じていたのだった。
「よっしゃーーーー!このままみんなでライブも頑張ろうぜ!」
アドニスは大喜びだった。
以前はやる気に欠けるところもあったが、今の彼はアイドルの活動を楽しんでいるようだった。
それに比べてナルキッソスは楽しめていないようだった。相変わらず鏡ばかり見つめていた。
そんなメンバー達の様子をガニュメデスは複雑そうな表情で観察していた。
***
2ndシングルの初動も良さそうで、美少年達は安堵していたのだが、それを覆されるほどの危機が彼らを襲うのだった。
それはまたしても、あのマスターからの指示によるものであったのだーーーー
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
