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第十四章 恋愛禁止編
第37話-1 アポロンとヒュアキントス
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第37話 「アポロンとヒュアキントス」
美少年達はミニライブの成功と、ナルキッソスが解雇の危機を乗り越えたことを祝うため、夜遅くまで打ち上げをして盛り上がっていた。
さすがにそろそろ解散しようということになり、片付けを済ませてそれぞれ自室へと戻っていった。
(……あ!アポロン様から連絡が来てたんだ!)
携帯端末にアポロンから連絡が届いていることに気付いたヒュアキントスは、慌てて確認した。
そこにはこう書かれていた。
『お疲れ様。今日無事にライブが終わったようで安心したよ。今日少しだけでも会えないだろうか?』
(どうしよう…打ち上げが盛り上がって、もう遅い時間だし迷惑だよね)
そう思い謝罪の言葉を打とうとしたがーーー
(会いたい…アポロン様に。こんな時間に迷惑なのに、どうしてもアポロン様に会いたい!!)
その気持ちを抑えきれず、彼に電話をかけてしまったのだった。
「……もしもし?どうした?何かあったのか?」
電話口から彼の声が聴こえてきた。その声に何故か涙が出そうになったが、必死に堪えて返事をした。
「いえ……すみません、こんな遅い時間に……」
彼は少し間を置いてから答えた。
「いや、構わないよ。私の連絡を見てくれたんだね?」
「はい。今までみんなと打ち上げしてて、さっき気付いて…。あの、アポロン様。今からでは遅いですか?」
恐る恐る尋ねると、彼は優しい声色で答えてくれた。
「いや、大丈夫だよ。私も君に会いたいと思っていたからね」
その優しい言葉に思わず笑みが溢れたが、同時に申し訳なく思った。
「ありがとうございます……!じゃあ、これから向かいますね」
そう告げて電話を切った後、急いで出かける準備をした。
鏡の前で服装をチェックし、髪型を少し整えてから家を出たのだった。
(会いたい。アポロン様に会いたい…今どうしても会いたい)
心の中で何度もそう呟きながら、ヒュアキントスは夜の街を早足で駆け抜けていった。
愛しい相手の元へ、1分1秒でも早く向かうためにーーー
美少年達はミニライブの成功と、ナルキッソスが解雇の危機を乗り越えたことを祝うため、夜遅くまで打ち上げをして盛り上がっていた。
さすがにそろそろ解散しようということになり、片付けを済ませてそれぞれ自室へと戻っていった。
(……あ!アポロン様から連絡が来てたんだ!)
携帯端末にアポロンから連絡が届いていることに気付いたヒュアキントスは、慌てて確認した。
そこにはこう書かれていた。
『お疲れ様。今日無事にライブが終わったようで安心したよ。今日少しだけでも会えないだろうか?』
(どうしよう…打ち上げが盛り上がって、もう遅い時間だし迷惑だよね)
そう思い謝罪の言葉を打とうとしたがーーー
(会いたい…アポロン様に。こんな時間に迷惑なのに、どうしてもアポロン様に会いたい!!)
その気持ちを抑えきれず、彼に電話をかけてしまったのだった。
「……もしもし?どうした?何かあったのか?」
電話口から彼の声が聴こえてきた。その声に何故か涙が出そうになったが、必死に堪えて返事をした。
「いえ……すみません、こんな遅い時間に……」
彼は少し間を置いてから答えた。
「いや、構わないよ。私の連絡を見てくれたんだね?」
「はい。今までみんなと打ち上げしてて、さっき気付いて…。あの、アポロン様。今からでは遅いですか?」
恐る恐る尋ねると、彼は優しい声色で答えてくれた。
「いや、大丈夫だよ。私も君に会いたいと思っていたからね」
その優しい言葉に思わず笑みが溢れたが、同時に申し訳なく思った。
「ありがとうございます……!じゃあ、これから向かいますね」
そう告げて電話を切った後、急いで出かける準備をした。
鏡の前で服装をチェックし、髪型を少し整えてから家を出たのだった。
(会いたい。アポロン様に会いたい…今どうしても会いたい)
心の中で何度もそう呟きながら、ヒュアキントスは夜の街を早足で駆け抜けていった。
愛しい相手の元へ、1分1秒でも早く向かうためにーーー
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