176 / 295
第二十章 ユニット組分け編
第60話‐3 知恵の神エンキ
しおりを挟む
「なるほどね……。つまり、ヘルメス君の思惑通りに事が進んでしまったわけだ」
その言葉に頷くロキ。
「うん、そうなんだよー!ヘルメス君に負けたくないんだよ~!それに負けたら言うことを聞かないといけない条件だし。だから知恵を貸してほしいんだ!」
懇願するように言うロキに、少し考え込むように顎に手を当てた後、エンキは口を開いた。
「うーん、そうだね……。だが、実際に勝負するのは美少年達なんだろ?そして仲間同士でライバルになる。彼らの競争心をうまく利用して焚き付けることで、良い刺激になるかもしれないぞ?」
エンキは説明を始めた。
「例えば、勝った者にはご褒美を与えるとかどうだろうか?そして…」
エンキは企むような笑みを見せた。
ロキは嫌な予感がした。
(これは何か企んでいる時の顔だ……!!)
だがエンキはすぐに表情を変え、真面目に案を出し始めた。
「勝敗結果はCDの初週の売上だけだと盛り上がりに欠けるな。何かイベントを挟んで盛り上げた方が面白いかもしれない」
それを聞いたロキは食いつくように言った。
「なるほど……!さすがエンキ!それで具体的にはどうするの??」
興味津々といった様子で尋ねるロキに、エンキは楽しそうに答える。
「そうだなあ……。例えば、ライブバトルなんてどうだ?歌やダンスなどのパフォーマンスで競い合うのだ。勝敗結果は投票制を採用するといいかもな」
「おお、いいね!僕の側は一番人気のエースがいるから有利かも!」
嬉しそうに言うロキに、エンキも笑顔で頷いた。
他にも大衆心理を狙ったものなど、いくつかアドバイスを提案してくれたのだった。
「わかった、参考にしてみるよ!ありがとう、エンキ!」
お礼を言うと、早速行動に移すことにしたのだった。
その場に残されたエンキは、妖しげな笑みを見せていた。
(地球由来のアイドル文化か…。そして、地球にいたことがある植物神2人。これは興味深い)
この時彼が思いついたある企みが、とんでもない騒動を巻き起こすことになるとは、この時ロキは知る由もなかったのだったーーー
第61話に続く・・・
その言葉に頷くロキ。
「うん、そうなんだよー!ヘルメス君に負けたくないんだよ~!それに負けたら言うことを聞かないといけない条件だし。だから知恵を貸してほしいんだ!」
懇願するように言うロキに、少し考え込むように顎に手を当てた後、エンキは口を開いた。
「うーん、そうだね……。だが、実際に勝負するのは美少年達なんだろ?そして仲間同士でライバルになる。彼らの競争心をうまく利用して焚き付けることで、良い刺激になるかもしれないぞ?」
エンキは説明を始めた。
「例えば、勝った者にはご褒美を与えるとかどうだろうか?そして…」
エンキは企むような笑みを見せた。
ロキは嫌な予感がした。
(これは何か企んでいる時の顔だ……!!)
だがエンキはすぐに表情を変え、真面目に案を出し始めた。
「勝敗結果はCDの初週の売上だけだと盛り上がりに欠けるな。何かイベントを挟んで盛り上げた方が面白いかもしれない」
それを聞いたロキは食いつくように言った。
「なるほど……!さすがエンキ!それで具体的にはどうするの??」
興味津々といった様子で尋ねるロキに、エンキは楽しそうに答える。
「そうだなあ……。例えば、ライブバトルなんてどうだ?歌やダンスなどのパフォーマンスで競い合うのだ。勝敗結果は投票制を採用するといいかもな」
「おお、いいね!僕の側は一番人気のエースがいるから有利かも!」
嬉しそうに言うロキに、エンキも笑顔で頷いた。
他にも大衆心理を狙ったものなど、いくつかアドバイスを提案してくれたのだった。
「わかった、参考にしてみるよ!ありがとう、エンキ!」
お礼を言うと、早速行動に移すことにしたのだった。
その場に残されたエンキは、妖しげな笑みを見せていた。
(地球由来のアイドル文化か…。そして、地球にいたことがある植物神2人。これは興味深い)
この時彼が思いついたある企みが、とんでもない騒動を巻き起こすことになるとは、この時ロキは知る由もなかったのだったーーー
第61話に続く・・・
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
