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第二十五章 再スポンサー編
第80話‐1 ヘパイストスの思い
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第80話「ヘパイストスの思い」
レッスンや仕事に加え、鍛冶の神ヘパイストスの元に手伝いで通い詰める毎日をヒュアキントスは送っていた。
そんな中、ヒュアキントスはあることに気付く。
(あ、これは……)
それは、ヘパイストスが作品を仕上げる際に必ずと言っていいほど、サファイアを装飾のどこかに使っていることだった。
そして、その色は青系統の色が多いということもわかった。
(どうしてなんだろう……)
ヒュアキントスは、ヘパイストスのことを知りたいと強く思うようになっていったのだった。
その夜、いつものようにアポロンと携帯端末で話すことになっていた。
同じオリンポス12神であるアポロンなら何か知っているかもしれないと思い、思い切って聞いてみることにした。
「ああ、サファイアか。確かに彼はよく使ってるな」
アポロンはあっさりと答えた。
意外とアポロンは、オリンポス12神の中ではヘパイストスとは気が合う仲だった。
真逆のような2人だが、ある共通点がこの2人にはあった。
それはどちらも恋愛運がとにかく悪く、良縁に恵まれないことだった。女性にひどい思いをすることも多く、似た者同士ということもあり、分かり合う仲になっていた。
「アポロン様は、ヘパイストス様がサファイアをよく使う理由とかご存知ですか?」
ヒュアキントスは、期待を込めて聞いた。
「うーん、そうだね……」
少しの間考えた後、アポロンはこう答えた。
「サファイアは彼にとって特別な石なんだ。詳しくは知らないが、彼がかつて愛した相手との思い出の石らしい。結局その相手とは結ばれなかったみたいだけどね」
「そうなんですか…。よほど思い入れが深いんですね。それほどまでに愛していたなんて……」
「ああ、そうだな。その相手は他の相手と違っていたようなんだ。別れてしまっても、幸せを陰ながら願っているんだよ。ただの恋愛相手ではなく、同士のような相手だったんじゃないか。それに彼は作品を愛しているから、作品に自分の想いを託しているのかもしれないね」
「なるほど……そうだったんですか……知らなかったです」
(そんな事情があったのか……)
ヒュアキントスは初めて聞く話に驚いたと同時に胸が痛んだ。
自分がかつて好きになった相手が、自分と結ばれることはないとわかっていてもなお、幸せを願うなど並大抵のことではないと思ったからだ。
そしてサファイアは、かつて愛した相手との思い出の石であり、作品への愛を象徴する意味もあることを知った。
彼は自分の1つ1つの作品に対しても、その相手のように幸せを願っているのではないか。自分の手から離れていった後も…。
ヒュアキントスはそう解釈した。それはきっと間違いないだろうとアポロンの話を聞いて思った。
レッスンや仕事に加え、鍛冶の神ヘパイストスの元に手伝いで通い詰める毎日をヒュアキントスは送っていた。
そんな中、ヒュアキントスはあることに気付く。
(あ、これは……)
それは、ヘパイストスが作品を仕上げる際に必ずと言っていいほど、サファイアを装飾のどこかに使っていることだった。
そして、その色は青系統の色が多いということもわかった。
(どうしてなんだろう……)
ヒュアキントスは、ヘパイストスのことを知りたいと強く思うようになっていったのだった。
その夜、いつものようにアポロンと携帯端末で話すことになっていた。
同じオリンポス12神であるアポロンなら何か知っているかもしれないと思い、思い切って聞いてみることにした。
「ああ、サファイアか。確かに彼はよく使ってるな」
アポロンはあっさりと答えた。
意外とアポロンは、オリンポス12神の中ではヘパイストスとは気が合う仲だった。
真逆のような2人だが、ある共通点がこの2人にはあった。
それはどちらも恋愛運がとにかく悪く、良縁に恵まれないことだった。女性にひどい思いをすることも多く、似た者同士ということもあり、分かり合う仲になっていた。
「アポロン様は、ヘパイストス様がサファイアをよく使う理由とかご存知ですか?」
ヒュアキントスは、期待を込めて聞いた。
「うーん、そうだね……」
少しの間考えた後、アポロンはこう答えた。
「サファイアは彼にとって特別な石なんだ。詳しくは知らないが、彼がかつて愛した相手との思い出の石らしい。結局その相手とは結ばれなかったみたいだけどね」
「そうなんですか…。よほど思い入れが深いんですね。それほどまでに愛していたなんて……」
「ああ、そうだな。その相手は他の相手と違っていたようなんだ。別れてしまっても、幸せを陰ながら願っているんだよ。ただの恋愛相手ではなく、同士のような相手だったんじゃないか。それに彼は作品を愛しているから、作品に自分の想いを託しているのかもしれないね」
「なるほど……そうだったんですか……知らなかったです」
(そんな事情があったのか……)
ヒュアキントスは初めて聞く話に驚いたと同時に胸が痛んだ。
自分がかつて好きになった相手が、自分と結ばれることはないとわかっていてもなお、幸せを願うなど並大抵のことではないと思ったからだ。
そしてサファイアは、かつて愛した相手との思い出の石であり、作品への愛を象徴する意味もあることを知った。
彼は自分の1つ1つの作品に対しても、その相手のように幸せを願っているのではないか。自分の手から離れていった後も…。
ヒュアキントスはそう解釈した。それはきっと間違いないだろうとアポロンの話を聞いて思った。
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