天界アイドル～ギリシャ神話の美少年達が天界でアイドルになったら～

第三十一章 最終章③ 真相の開示編

第99話‐2 エロスの本心

「……どういうことですか？」

ガニュメデスは冷静さを保ちながらエロスに問いかける。

「ここにいるエンキは、二ビル星のアヌンナキと呼ばれる神々の1人。アヌンナキは、地球において地球人を作った神達なんだ。僕はアヌンナキに遺伝子技術を授け、地球を実験場にして新たな宇宙種族である『地球人』を創ったんだ」
「「「「！！？？」」」」
「現在の地球人になるには実験を繰り返す必要があり、不適格と判断すれば容赦なく処分した。そして今の地球人が完成した。その後も、他の宇宙種族と交配させたりして改良をしているけどね。地球は僕達にとって実験の場でもあったんだ。だが責任があると思ってる」


次にエンキが発言をする。

「我々アヌンナキは地球を実験場にして新たな宇宙種族である『地球人』を作り、彼らを観察することにした。だが次第に、地球の支配権を巡り、アヌンナキ同士で対立が起こった。地球人というのは、他の宇宙種族より野蛮な性質も見られ、危険視する者もいた。地球を支配して監督するべきだと意見する者がいたが、私は反対したんだ」
「…………」

「私は地球人に思い入れが強かった。自分が創ったのだからね。だから君達のような神を地球に派遣させて彼らを助けていた。……だが、君達も関わっているアトランティス水没…。地球人たちはエゴを暴走させて破滅の道に進んでいった……。私も責任を痛感していたんだ」


エンキは地球人を愛していたので、地球人を助けていたが、地球人は他の宇宙種族より未熟で精神性が低かった。
それゆえ、神から与えられてきたテクノロジーを暴走させてしまい、彼らは大陸の水没まで引き起こす羽目になった。