ボイス~常識外れの三人~

Yamato

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悦子と晴美

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3ヵ月も過ぎた奇妙な生活は、3人とも不思議とストレスなく過ごせた。

「ただいまぁ」
「おかえりなさーい」と悦子が出迎え、キスと今日の下着を見せる。
恒例の行事は変わらない。
晴美はキッチンで味噌汁を作っていた。
「おかえりなさい」
悦子と2人の美女がキッチンでワイワイしながら、料理を作っている光景は楽しいものだった。
どちらも奥さんとして魅力がある。

「仕事は慣れましたか?」
「おかげさまで…なんとかやれてます」
「そりゃ良かった」
ビールを一気に飲み干し、悦子がお酌する。
「あの…一度キチンとお礼しなければ、と思っていました」
晴美が伸一を見た。
「なんでしょう?」
「影山の事です。悦子から聞きました、ホントにありがとうございました」
「いやいや、筋書き通りに運んで何よりです」
この頃には、晴美はお礼がしたい、と悦子に話していた。
「あのままだったら、影山にボロボロにされていました」
「ああいう輩は私も嫌なんでね、今頃、地獄見てるだろうなぁ…」
「どうなったんですか?」
「分かりません。ヤクザに引き渡したから、多分過酷な労働をさせられてるでしょうね」
悦子も笑っていた。
「寄生虫みたいな奴だったから、天罰が下ったのよ」
「そうね」

風呂も上がり、晴美は自室に引き上げた。

伸一と悦子はリビングで、軽い晩酌を続けていた。

「だいぶ、良くなったのかな?」
「はい、かなり…でも、嵯峨さんの事はまだ吹っ切れていないようです」
「それは仕方ないな…忘れるなんて無理だから、起きた出来事になるまで待つしかないよね」
悦子はショートパンツ風のパジャマを着ていた。
スラッと伸びた脚が色気を誘う。

伸一はムラッと来てしまった。
この3ヵ月、晴美が増えてから悦子との営みが減っていたのも事実だ。
それは不満ではないが、自分でも性欲は旺盛と知っていたので不意に湧いてくる。
悦子の肩を掴んで引き寄せた。
「あっ…」
伸一は迷わず唇を奪った。
「ん…んっ…ぅん」
舌同士が唾液交じりで絡む。
「ダメです…晴美に聞こえちゃいます…」
「寝室行こうか…」
そう言いつつも悦子も同じ気持ちだった。
もっと伸一に抱かれたくて、キスだけで濡れてしまうほどだった。

なるべく声を出さないように、悦子は口を手で塞いだ。
パンティは既に濡れている。
伸一の指が中に入り込み陰部に到達する。
「くっ…うっ…うん」
手が外れそうになる。
伸一はパンティを脱がし、それを悦子の口に詰めた。
(えっ…しんいちさん…そんなぁ)

伸一はそのままクンニを始めた。
「ふっ…うっん…ふっ、んっ」
舐める音が響く。
指も入れると悦子の体が硬直した。
グリグリとスポット周りを弄る。
今日は少しずれた位置が感じるようだった。
「ん!んんっ!…ふっ、んんっ!」
いつもの喘ぎ声が出せない状態に、悦子の体は更に敏感になった。
クリを舌先で転がして吸い付く、を繰り返すと悦子は何度も体をビクつかせた。
(だめだめ…それだめぇ…あぁっ、すごい…気持ちいい)
「ん!ぅん!んんっ!んんんんっ!」
伸一の頭を掴んで絶頂ロードに入った。
「んんんんんんっ!んぐっ!んぐっ!んんんんんんんっっ…」
そこで果ててしまった。
やっとパンティが口から放れた。
「はぁっ…はぁっ…もう、ヒドイです」
「ごめん、ごめん」

晴美は喉の渇きを覚えてキッチンに向かった。
リビングを通り過ぎキッチンで麦茶を飲みほした。
「ふぅっ…」
部屋に入る前に向かいの部屋から物音と低い声がした。
(ん?)
寝室は引き戸だが、僅かに隙間が開いていた。
(えっ!)

薄暗いベッドライトが2人をシルエット状に照らしてる。
ベッドに女子座りをしている悦子。
その前で仁王立ちする伸一。
悦子の口に黒いシルエットの肉棒が食い込んでいた。
前後に揺れる悦子の頭。そして伸一の手が髪の毛を掴んでいる。

友達のセックス風景なんて初めて見た。
気持ち悪くなるか、見入ってしまうか。
晴美は見入ってしまった。
理由は分からない。
ただ、生理的な嫌悪感が感じなかった。それだけだ。
ジュルジュポと音を立てて、肉棒の全てに舌を這わして舐めていた。
「いいぞ…悦子、もっと咥えるんだ」
「はい、伸一さん…美味しいです」
その言葉も衝撃的だった。

晴美と悦子との関係において、いつも悦子がリードする立場だ。
その悦子が伸一の前では、恥もなく奉仕している。
(すごい…)
2人はそこからシックスナインになった。
晴美の眼前には悦子の陰部が露になっている。
本来なら見たくもないが、目が離れなかった。
お尻の下に伸一の頭があり、陰部を舐める音が晴美の心を刺激した。
悦子の頭が向こうで上下している。
伸一が陰部からアナルまで丁寧に舐めている。
「ぅん!んっんっ!んっ!」
悦子は何度もビクビクしながら、伸一の攻めに耐えていた。
(悦子…気持ちよさそう…)
「欲しいか…?」
「…はい」
悦子は伸一の上に乗り、肉棒を体内に沈めた。
「はぁぁぁっ…」
「おいで」
悦子が顔を寄せた。
パンティがまた口に入った。
(!…悦子!)
悦子の顔は晴美に向いている。
この1メートルの距離で、違う空間にいるかの様な感覚だ。
動けなかった。
友人のセックスシーンから、目が離せなくなった。
「んっんっんっ!ぅんっ!…フッフッん!」
ピンクのパンティが悦子の口に、そして淫美な腰つきで悦子は苦悶とも取れる表情を示した。
「ホラ行くよ」
伸一は腰を掴み、下からの突き上げを繰り返す。
「んっんっんっんっ!うんっ!…んっんっ」
天井を仰ぐ悦子。
もう快感が壊してる。
(す…ごい)
その時、悦子が伸一の顔を見た時、悦子と目が合った気がした。
晴美は一瞬、後ろに下がった。
(目が合った?)
覗いてはイケない。でも…
晴美の葛藤を他所に、伸一はバックから攻め始める。
伸一の背中と腰つきが晴美を釘付にした。
(あんな…動き)
もはや、生放送のAVだ。
女は目を瞑るから、男の動きは分からない。
だが、こうして目の前で露わに見る男の動きに、晴美の中の欲望が表れた。

晴美のパンティも既に濡れていた。

ゆっくりとスローで何度も奥まで入れる。
その度に悦子が顔を上げた。

正常位は、更に強烈だった。
悦子の股間に入り、両脚がカエルの脚のように広がってる。
何より、悦子の陰部にめり込む肉棒が見えた。
お互いの愛液が擦れて泡状に白く変化している。
(ヤダ…あんな…)
ピチャピチャと擦れる音が、晴美の欲望を高めた。
(いや…あんな風に…)
「んっんっんっ!」
悦子の口からパンティを取りキスを交わす。
「んんん!んふ!んっ!んんんんんん!」
「いくぞ!」
伸一は悦子の顔と口に精子を放出した。
晴美は精子が飛ぶさまが見えた。
悦子が起きて肉棒を掃除してる。
「はぁっ…はぁっ…はぁっ…すごい」
「どうだ?」
「はい、美味しいです…」
(えっ!飲んだの?悦子って飲めるの?)
これも驚愕だった。

晴美はそっと自室に戻り、布団の中でパンティが濡れてる事に気付いた。
(ヤダ…濡れてる)
中に指を入れると、敏感な事に止めたくなくなった。
「ん…あ…」
太ももの付け根まで濡れていた。
「はぁっ…あん…あ…ん」
ちょっとクリを弄るだけでイッてしまいそうだ。
「あっ…悦子…あっ…ん…あっ、あっ」
声は出せない。
「くっ!うっ!あっ…ん!あぐっ!」
果ててしまった。
「はぁっはぁっはぁっ…くっ…ん…」

「もしかして…」
「どーした?」
「晴美が見てたかも…」
「えっ?…まぁ音はしたからな…見られたかな?」
「人気がしました…たぶん…」
「恥ずかしい…よね?」
「まぁ…でも、晴美なら平気かも知れません」
「マジ?なんで?」
「何でしょうね…他の人はイヤですけど、晴美なら見られてもいいような気がして…これって変ですよね?」
「うーん…悦子が平気ならいいけどね」
「伸一さんはイヤですか?」
「イヤというか…ちと恥ずかしい…かな」
「ふふふっ…ですよね」
「あのさ、もしかして悦子って同性もイケるの?」
「なんでですか?」
「いや、下田さんに見られても平気って事は出来るのかなって…」
「えー、したことないから分かんないです。でも、晴美なら出来る…かも」
「オイオイ、マジですか?」
「ふふっ…もし、私と晴美がそんなことしたら怒りますか?」
伸一は考えた。
いや、なんで考えるのだろう。
ダメな筈だ。
だが、「ダメ」「ヤダ」みたいな感覚が起きなかった。
「なんだろ…不思議と怒りが無いなぁ…」
「そうなんですか?」
「もしかして、悦子が恥ずかしくなかった理由と同じなのかなぁ…?」
「同じ?」
「整理してみると、たぶん知らない同性ならダメ、でも下田さんならいい…あれ?変だよね?」
「…でも、そんな感じかも知れません」
「でも、悦子と下田さんのプレイはちょっと見てみたいかも…怒る?」
悦子は微笑んだ。
「いえ、でもそんな事になるなら伸一さんにはキチンと言います」
「なんか、悦子って大胆さと控えめさと両方あるよね」
「あー、そうかも知れませんね。言われた事あります」
「じゃあ、そうなったら俺も参入しようか?」
「それは…複雑です」
「だよね…」

次の日。

悦子は既にキッチンで朝ご飯の支度をしていた。
「おはよう」
晴美が声をかけた。
「あー、おはよう!」
それから無言になった。
晴美の頭には昨日の光景が焼き付いてる。
「そこの塩取ってくれる?」
「うん!」
「今日は、買い物行くけど晴美はどうする?」
「あっ…私はゆっくりしてようかな」
「そう…なんか欲しいものある?」
「ううん、特にはないかな」

伸一も起きてきて3人は食事を済ませた。

2人が出かけて、晴美は自室でボンヤリしていた。
(悦子…すごかったな)
セックスなんて、見るものでも見せるものでもない。
気持ち悪いだけだ。
なぜ、昨日は目が離せなかったのか?
そして、目が合った瞬間。
(見られたかな…)
股間には昨日の自慰の感覚が残っていた。

(キレイだった…悦子とてもキレイだった)
それが愛の営みと気づいた時、なんとなく合点がいった。
(そうか…セックスじゃなくて愛と感じたから見れた…)

晴美は不器用だ。
男と女の意思の疎通を感じた事がゼロに等しい。だから、単なる肉欲と思わなかった。
お互いに愛してるからこそ、そしてセックスの中にも気遣いがある事を思い返していた。
(アタシも、あんな風にされたら…)

午後3時頃。
2人が戻ってきた。
「ただいま」
「お帰りなさい」
「いっぱい買ってきたよぉ」
悦子は、そのままキッチンで整理を始めた。
「手伝うね」
「あっ、いいよ。1人で出来るからお茶でも飲んでて!」
ソファーに伸一と対面で座った。
流石に照れた。

「大分、落ち着いたみたいな…」
「はい、ここに来て良かったと思います」
「それは良かった、あと必要なのは男性からの愛かな?」
「あは…そんな方がいるといいですけど…まだ、ダメかな?」
「何か怖い?」
「いえ、というより信頼…ですかね」
「なるほどね、まぁ、そのうち出てきますよ」
晴美は思い切って聞いてみた。
「あの…やっぱり私、居ない方がいいと」
「どうして?」
「…その…やっぱり2人の生活がありますし」
「もう、3ヶ月が過ぎてウチらも慣れましたよ。まだ、アナタには安らぎが必要ですよ」
「…でも」
悦子も伸一もピンと来た。
やっぱり晴美に見られていた。
遠慮してるのだ。
夫婦の営みを邪魔してると思っている。

「晴美…まだダメよ!」
「でも、悦子…」
「ダメ!行かせないからね」
「うん、まだ戻らない方がいい」

2人の気遣いに、また涙が出てきた。
「ホントにごめんなさい…」
「もう、泣かないでよ。ホラァ!」

伸一は悦子に合図して立ち上がった。
「ちょっと買い忘れたものあるから行ってくるわ」
「分かりました」

伸一は出掛けてる時に、悦子と今後について話していた。
昨日の夜の出来事があったからだ。
「なぁ、もしもの話だけどさ。下田さんが夜の寂しさが出たらどうする?」
「それ私も思ったんですけど、どうしたらいいと思いますか?」
「昨日の話じゃないけど、これ突飛な話で悪いが…悦子が相手するか?」
「…それが一番いいんですかね?」
「同性相手を受け入れるか分からんが、オレも何言ってんのか、と思うけど信頼出来る相手が見つかるまで今のままで大丈夫かな?と思うんだよ」
「ヤキモチ妬きますか?」
「うーん、でも悦子はオレからは離れないだろう?」
「はい、死んでも離しません!」
「まぁ、信じてるし…本気じゃないなら救済としてアリかもね。そもそもウチに呼んでること自体、変だしね」
「ふふふっ…そうですね」
「なんかさ、悦子と下田さんがそうなっても友人関係は壊れない気がしてるんだ」
「あっ…もしかして2人相手にしようと企んでませんか?」
「3Pってこと?それは考えてないよ。だいいち、オレと下田さんがやったらさすがにイヤだろう?」
「たしかにそうですね…」
「悦子との関係壊してまで、しようとは思わないよ」
「じゃあ様子見てみます?」
「そうだね」

悦子は晴美を部屋に連れて行った。
「ごめんなさい、悦子…ごめんなさい」
「いいの!晴美はここでゆっくりとキズを癒せばいいの…」
「だって!だっ…」
悦子は恒例のキスをした。
だが、いつもと違った。
にゅるん、と舌が入ってきた。
「ん!んん!ん!」
晴美は悦子の肩を持って離そうとする。
だが、悦子はその前に晴美の体を覆うように両手を回していた。
「ん!ん…ん…」
悦子の舌が口内を這った。
ゆっくりと口が離れた。
「ん、はぁっ…どうして?」
悦子は微笑んだ。
「昨日見たでしょ?」
「え…あ…その」
「やっぱりね、なんかおかしいと思った、アタシの恥ずかしいトコ全部見たのね?」
晴美は黙って頷いた。
「見られたものは仕方ないないわ。それに、夫婦生活を邪魔してる、って言う気持ちも分かるの。でも、まだ晴美は完全じゃないし、家に戻っても悩むだけ…だから、吹っ切る何かが必要なの」
「でも、こんな事ダメでしょ?山咲さんに知られたら…」
「それは大丈夫よ。ちゃんと理解してくれてるから!」
「えっ?…なんで?なんで理解してるの?」
「後で話してあげるわ」
悦子は更にキスを重ねた。
「んん!んっ!んんんっ!」
晴美は抵抗した。
軽くキスならいいが、同性相手のセックスなんて考えられなかった。
悦子は晴美の乳房を服越しに触った。
「あっ…」
優しく包むような愛撫だった。
シャツの裾から手が入る。
「ダメ!悦子…お願い!」
「うるさいわよ」
押し倒して、晴美の口を塞いだ。
「んん!」
ブラ越しにゆっくりと揉んだ。
(柔らかい…)
上手に肩ヒモを外して、乳首を摘んだ。
「あぅっ!あ…え、つこ、ダメ…」
悦子は構わず続けた。
「あうっ!あん…悦子!だ…あっ!」
もう晴美のシャツは首まで捲れ、ブラも外されて白い乳房が表れてる。
両方の乳首を指と舌で丹念に転がす。
晴美の体は昨日の自慰の感覚が少し残って、それが感度を更に高めてる。
「あ…あっ!あぁっ!いやぁ!あん」
悦子はミニスカの中に手を滑らせた。
柔らかな太ももの感触が良かった。
「あっ!ダメ、悦子!そこは…あっ!」
素早い動きに手が間に合わず、パンティの股間に入られてしまった。
「ダメダメ!悦子!もうやめて!いや!」
言葉の抵抗も虚しく、悦子はピンポイントでクリを攻めた。
(ごめんね、晴美…まだダメなの)
悦子には一か八かの賭けがあった。
伸一達との間にある壁を取り払う強引な手段として、禁断の手を使った。
「あん!あうっ…あ…あ…だ…めん!」
クリを指の腹で押して回すと、晴美は体をよじらせた。
もう濡れていた。
初めてのレズ体験だが、悦子に嫌悪感は起きなかった。
「晴美、もう濡れてる…」
「いや、や…め…あん!あぁっ…だめ…あぁっ、あん!あっあ…」
その時、悦子も新たな性癖がある事に気付いた。攻める喜びに。
伸一とは完全に攻められたい願望だったが、晴美に対しては攻めたくなる。
「ホラ…ビチョビチョよ…」
「あっ!言わないで!あっあん!」
パンティの中にスルッと手が入る。
スカートも腰まで捲れて、薄黄色のパンティが肌に映えていた。
晴美の手は、体も力が抜けていた。
「いやぁ!あん!あうっ!あー!」
中に指を入れると、溢れる愛液が流れ出す。
「そこ!あっ!悦子!イヤ!あん!あっあ!」
(ここかな?)
なんとなく伸一に攻められてる所を真似して、スポット辺りをつついてみた。
「あぁぁぁっ!そこ!そこそこ!あっ!やっ!あうっ!あん!」
パンティを脱がして晴美の恥部を、初めて目の当たりにした。
晴美も毛が薄い。
(晴美キレイなんだ)
太ももを持ち上げて、クンニを始めた。
かすかに匂う愛液に悦子は、舐めて舐めて舐め尽くした。
男と違う、柔らかく優しい感覚に晴美は完全に酔ってしまった。
「あっ!ダメダメ!あぁぁぁっ!あっあん!
いくいくいく!いっ………く……うっ」
体が硬直し、止まったままブルブル震えた。
体が抜け殻のようになり、呆然としていると悦子が顔を近づけた。
「ごめんね、でも晴美の心を解すにはまだなの」
「へっ?」
悦子がスカートを脱いで、パンティ姿になり晴美の顔に跨った。
友人の股間が眼前に広がる。
「な…なに?」
「晴美も舐めて…」
「え…イヤ」
「ダメよ」
悦子は頭を持ち上げて股間に擦り付けた。
「はっ!ううっ!」
悦子はパンティの脇を捲り、陰部を晴美に擦り付けた。
「晴美!舐めて。アタシを酔わせて!」
仕方なく晴美は舐めた。
「あっ!あっ晴美…」
目を開けると、自分の愛撫で親友が感じる姿にゾクゾクした。
(悦子…)
晴美も同様に嫌悪感は皆無だった。
「もっと…もっとよ、あっ…いい!あん!」
この異空間に美人2人の喘ぎ声が響く。
悦子はパンティも脱いで、座り晴美に両手を広げてた。
「晴美、おいで」
それに従い、抱きしめられ熱いキスを交わした。
もう晴美も自分から舌を絡めた。
「アタシの事嫌いになった?」
晴美は小さく首を振った。
「じゃあ、初めてだけど…」
貝合わせの形になった。
腰を振り擦れ合う陰部から出る、愛液の音に感じた。
「あぁっ、晴美!」
「あん!悦子ぉ」
「あっ、あん!あぁっ!いい…あっあん」
「あぁっ!あっ!悦子!あん!あっ」

そして、2人とも果ててしまった。
悦子が時計を見ると、まだ30分くらいの出来事だった。

悦子は晴美の肩を抱いてた。

「どうしてなの?」
「アタシ達に馴染めた感じしない?」
「……うん、かな」
「まさか晴美とこんな事するとはね」
「悦子が始めたんじゃない…」
「また聞くけど…アタシの事嫌いになった?」
「ううん…なれない」

2人でシャワーを浴びて洗いっこした。
キャッキャ笑いながらリビングで一息した頃に伸一が戻ってきた。

「ただいま」
「おかえりなさぁーい!」
晴美のトーンが上がってた。
笑顔の明るさも違う。

「そっか…しちゃったのね」
「ごめんなさい、事前に報告するって約束、破ってしまいました」
「それはいいよ、なんだろ?浮気って感覚ないなぁ…やっぱり男と違うもんだね」
「違いますか?」
「うん、なんか信頼してるからオレが捨てられる気持ちは起きないよ」
「それは大丈夫です。伸一さんが1番なのは変わりませんから!」
「気持ち良かった?」
「うーん…イヤじゃないですけど、感覚がまるで違います。伸一さんとの方が遥かに感じて、遥かに満足出来ます」
「ははっ…オレらおかしいよね?」
「もしかして…変態…ですか?」
「そうかもね」

翌週の金曜日の夜。

悦子は残業で遅くなる。
晴美は先に晩御飯をこしらえて、伸一と食事をしていた。
「悦子には及びませんけど…」
「いやいや、美味しいよ!晴美さんも立派に嫁さんになれるよ」
「あの…聞いてもいいですか?」
「どうぞ」
「山咲さんて、どうしてアタシの事を助けてくれたんですか?」
「うん、まぁ悦子の親友だし…それから…ちょっと孤独感が出てたからかなぁ」
「分かるんですか?」
「なんとなくだけどね…別に聖人君子でも正義感だけで生きてる訳でもないけど、ほっとけない雰囲気はあるね」
「そうなんですね」
「なんだろ?誰かを求めて彷徨ってる感じ?とか素直になりたいのに意地張ってなれない…みたいなとこあるよね?」
「ははっ…見抜かれてますね」
「助けが欲しい時は叫べばいいの!大人になると中々出来ないけど、悦子みたく自分から探して行動するのも良しだよ」
「…そうですね」
「オレね、昔、恋人に死なれた事があってね」
「えっ!」
「悦子には話してる…付き合ってた恋人がレイプされてさ、それを苦にして死んじゃった」
「そんな…」
「彼女の心の叫びに気付いてやれなくてね。会っても沈んでる彼女を攻めちゃうんだ。それがどんだけ辛い思いさせてたか…後悔したよ。でも、先には立たないよね」
「そんな事があったんですね…」
「だから、救えるなら救ってあげたいの。大した力は無いけどね。晴美さんは何とかしてあげたかった…」

晴美は悦子が惚れた理由が分かった気がした。そして、晴美も好意を抱いた。

翌週から晴美の伸一を見る目が変わった。
悦子もそれに気づいていた。
(好きになったんだ…)
だが、嫉妬も苛立ちも無かった。
自分でも不思議だった。
それは晴美だからだ、と理解はしていた。

「えっ、オレの事を?」
「はい、好きですね」
「どーしよ?マズイかな?」
「ふふっ、慌てないでください。私は怒ってませんよ」
「あら?なんで?妬かないの?」
「はい、私は伸一さんが最愛の人ですし、伸一さんも私が1番ですよね?」
「もちろんだよ!その気持ちに偽りはありませんよ」
「なら、大丈夫です」
「でも、落ち着いてるよね?」
「実は、もしかしてこうなるかな?って感じてました」
「はい?」
「だって、私が愛した人ですよ?晴美も好きになって当然です」
「でもさ、晴美さんは辛くなるだろう?」
「そこなんですよねぇ…また、手に入らない人を好きになったから…」
「いっそのこと女房を2人にするか?」
「えっ?」
「じょーだん!冗談ですよ。だいいち、悦子がいれば充分だから…」
悦子は伸一の冗談が、何となく心に残った。

そして、バカみたいな事を考えた。
(伸一さんと晴美がしたら…妬くのかな?)
普通はそうだ。
だが、当たり前の感情が想像でも湧かないのに戸惑った。

仕事で悦子は同僚のパートに相談してみた。
同僚の佐々木 莉奈は過去に風俗で働き、男関係で苦労した経験を持つ。
さすがに明け透けには言えないので、友人からの相談て事にした。
ここでも悦子は、礼儀正しい事で好感を持たれていた。

「へぇ、変わった相談ね」
「はい、でもその子が妬かないのが自分でも理解出来なくて…」
「うーん、なくは無いかなぁ…」
「えっ?分かります?」
「たぶんね、その子は女友達を女子として見てないのかも…」
「どういう意味ですか?」
「風俗にいた頃の話なんだけどね、あの世界は女の嫉妬が激しい世界なの。客の取り合いとか、好きになった男が同じだったとかね」
「はい、なんとなく分かります」
「でね、ある店にいた時にダントツで1位指名だった子がいてね。まぁ、ウチらの客もその子に行くわけよ」
「じゃあ揉めますよね?」
「ところが、全然腹が立たないのよ」
「え~っ?どーしてですか?」
「その子ね、風俗が天職みたいな子で一切他の客にアプローチしないの。客の方が寄ってくのよ。で、どんなプレーしてんの?って聞いたらさなんて答えたと思う?」
「?」
「何にもしないんだって…ただ話聞いてるだけだって…」
「風俗なのに?」
「そうなの、驚きでしょう?でね、その子と色々話してみて分かったの…」
「分かった…何が?」
「その子ね、全く邪心がないの」
「邪心?」
「うん、お店で1位になるとか、お金がもっと欲しいとか、そんな当たり前の欲望すら持ってないの…」
「へぇ…」
「ホントに純粋って感じなの。ただお客さんが満足してくれればいいの、としか言わないのよ」
「その子の客のうち半分は話聞くだけで帰るんだって…まぁ、驚きよ」
「そうなんですか」
「だから、他の子と争うなんて全然考えなかったのよ。風俗なんて、ヤルだけやって終わりだと思ってた。でも、やっぱりそんなギスギスしたのってお客さんも見抜いていたのね…だから、私も接し方変えたら、リピーターが増えてね。確かにやらない人も出てきた。ありがとうって言われた時は嬉しかったなぁ」
「邪心ですか…」
「恋愛って、ある意味で邪心の塊かもね。愛した人を独占するために何でもしちゃうとこあるでしょ?」
「確かに…」
「もし、その友達に邪心が無ければ成立するかもね。でも、可能性は低いと思う」

悦子は振り返って納得した思いになった。
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