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第1章―放課後のログイン―
守護者との激突
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祠の奥から現れた“それ”は、もはや人の形をしていなかった。
全身を黒い瘴気に覆われ、鎧のように硬質化した外殻を持つ異形。
頭部には歪んだ仮面のような面影があり、眼孔の奥で紅い光が揺らめいている。
その存在感だけで、空気が震えた。
喉が乾き、心臓が跳ねる。
「モンスター」と呼ぶには生易しい。まるで古の災厄が、封印から解き放たれたかのようだった。
「——来るぞ!」
陽斗が叫ぶと同時に、守護者が巨腕を振り下ろす。
轟音。
石の床が砕け散り、衝撃波が三人を襲う。
陽斗はとっさに剣で受け、蓮は槍を突き立てて衝撃を分散させた。
美咲は詠唱し、光の結界を展開する。
「くっ……防いだ、けど……! これ、桁違いだ!」
美咲の顔は蒼白だが、額に汗をにじませながら耐えている。
陽斗は歯を食いしばり、剣を握り直す。
「怯むな! 俺たちで倒すんだ!」
剣が光を放ち、陽斗は一直線に突撃した。
守護者の巨体に斬撃を浴びせるが、外殻は硬く、火花が散るだけ。
「ちっ、刃が通らねぇ!」
蓮が槍を回転させ、側面から連撃を叩き込む。
だがそれも弾かれ、衝撃で腕が痺れる。
——どうする?
このままじゃ勝てない。
脳裏に、敗北の二文字がちらつく。
その時、頭上に淡いシステムメッセージが現れた。
——【チュートリアル最終試練:守護者を撃破せよ】
——【失敗時、プレイヤーは強制ログアウト=現実世界での記憶喪失】
美咲が息を呑む。
「現実の記憶が……!?」
陽斗の心臓が凍りつく。
もし負ければ、自分が誰なのかさえわからなくなる。
それは“死”に等しい。
「——絶対に、負けられない!」
陽斗は恐怖を振り払い、叫んだ。
美咲も決意を宿した瞳で頷く。
「なら、全力を出すしかない。サポートは任せて!」
「よっしゃあ! だったら、俺が壁になる!」
蓮は槍を構え、守護者の前に飛び出した。
巨腕が振り下ろされる瞬間、蓮が叫ぶ。
「来いよ怪物ォ! 俺が受け止めてやる!」
槍の穂先が閃き、衝撃とともに火花が散る。
蓮の体が吹き飛ばされそうになるが、必死に踏ん張った。
「今だ、陽斗!」
「——ああ!」
陽斗は全身の力を剣に込め、渾身の斬撃を放つ。
だが外殻は厚い。剣身がめり込み、火花を散らすが、深手には至らない。
その瞬間、美咲が杖を掲げ、叫んだ。
「光よ、彼らの刃となれ——《エンチャント・ライト》!」
剣が光に包まれる。
次の一撃で、外殻に亀裂が走った。
「通った……! 今のなら効く!」
陽斗が叫ぶと、蓮も血走った目で頷く。
「やっと見えたぜ……勝ち筋が!」
だが守護者も黙ってはいない。
咆哮とともに瘴気を解き放ち、祠全体が震える。
視界が歪み、意識が揺らぐ。
「——っぐ、頭が……!」
陽斗は膝をつきそうになる。
恐怖、疑念、絶望が心を侵食する。
——仲間なんて信じられるか?
——いずれ裏切られる。
——お前はひとりで死ぬのだ。
脳裏に浮かぶ声。
その瞬間、美咲の手が陽斗の手を掴んだ。
「信じて。私たちを」
その温もりが、闇を振り払った。
陽斗は立ち上がり、叫んだ。
「俺は……俺たちは、仲間だ! 絶対に負けない!」
三人の声が重なった瞬間、祠の奥に光が差し込んだ。
守護者の仮面が軋み、ひびが走る。
激闘は、まだ始まったばかりだった。
全身を黒い瘴気に覆われ、鎧のように硬質化した外殻を持つ異形。
頭部には歪んだ仮面のような面影があり、眼孔の奥で紅い光が揺らめいている。
その存在感だけで、空気が震えた。
喉が乾き、心臓が跳ねる。
「モンスター」と呼ぶには生易しい。まるで古の災厄が、封印から解き放たれたかのようだった。
「——来るぞ!」
陽斗が叫ぶと同時に、守護者が巨腕を振り下ろす。
轟音。
石の床が砕け散り、衝撃波が三人を襲う。
陽斗はとっさに剣で受け、蓮は槍を突き立てて衝撃を分散させた。
美咲は詠唱し、光の結界を展開する。
「くっ……防いだ、けど……! これ、桁違いだ!」
美咲の顔は蒼白だが、額に汗をにじませながら耐えている。
陽斗は歯を食いしばり、剣を握り直す。
「怯むな! 俺たちで倒すんだ!」
剣が光を放ち、陽斗は一直線に突撃した。
守護者の巨体に斬撃を浴びせるが、外殻は硬く、火花が散るだけ。
「ちっ、刃が通らねぇ!」
蓮が槍を回転させ、側面から連撃を叩き込む。
だがそれも弾かれ、衝撃で腕が痺れる。
——どうする?
このままじゃ勝てない。
脳裏に、敗北の二文字がちらつく。
その時、頭上に淡いシステムメッセージが現れた。
——【チュートリアル最終試練:守護者を撃破せよ】
——【失敗時、プレイヤーは強制ログアウト=現実世界での記憶喪失】
美咲が息を呑む。
「現実の記憶が……!?」
陽斗の心臓が凍りつく。
もし負ければ、自分が誰なのかさえわからなくなる。
それは“死”に等しい。
「——絶対に、負けられない!」
陽斗は恐怖を振り払い、叫んだ。
美咲も決意を宿した瞳で頷く。
「なら、全力を出すしかない。サポートは任せて!」
「よっしゃあ! だったら、俺が壁になる!」
蓮は槍を構え、守護者の前に飛び出した。
巨腕が振り下ろされる瞬間、蓮が叫ぶ。
「来いよ怪物ォ! 俺が受け止めてやる!」
槍の穂先が閃き、衝撃とともに火花が散る。
蓮の体が吹き飛ばされそうになるが、必死に踏ん張った。
「今だ、陽斗!」
「——ああ!」
陽斗は全身の力を剣に込め、渾身の斬撃を放つ。
だが外殻は厚い。剣身がめり込み、火花を散らすが、深手には至らない。
その瞬間、美咲が杖を掲げ、叫んだ。
「光よ、彼らの刃となれ——《エンチャント・ライト》!」
剣が光に包まれる。
次の一撃で、外殻に亀裂が走った。
「通った……! 今のなら効く!」
陽斗が叫ぶと、蓮も血走った目で頷く。
「やっと見えたぜ……勝ち筋が!」
だが守護者も黙ってはいない。
咆哮とともに瘴気を解き放ち、祠全体が震える。
視界が歪み、意識が揺らぐ。
「——っぐ、頭が……!」
陽斗は膝をつきそうになる。
恐怖、疑念、絶望が心を侵食する。
——仲間なんて信じられるか?
——いずれ裏切られる。
——お前はひとりで死ぬのだ。
脳裏に浮かぶ声。
その瞬間、美咲の手が陽斗の手を掴んだ。
「信じて。私たちを」
その温もりが、闇を振り払った。
陽斗は立ち上がり、叫んだ。
「俺は……俺たちは、仲間だ! 絶対に負けない!」
三人の声が重なった瞬間、祠の奥に光が差し込んだ。
守護者の仮面が軋み、ひびが走る。
激闘は、まだ始まったばかりだった。
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