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第22話:楽園に届く、黒い影――魔眼封印部隊と、ふたりの決意
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朝靄に包まれた森の中。
その“音”は、確かに聞こえた。
ザッ――ザッ――ザッ。
規則正しい足音。重装のブーツが、大地を踏みしめる音。
そして――
「魔眼因子対象、発見。結界制圧を開始する」
低く、感情のない声が響いた。
(……見つかった――!?)
「カイルさん!!」
叫ぶと同時に、彼はすでに外に出ていた。
その姿は、まるで最初に出会った頃の“氷の魔導師”だった。
冷静で、無慈悲で、すべてを遮断するような絶対的な魔力の気配。
「……来るなと言ったはずだ」
淡々とした声で、目の前の魔導兵を睨み据える。
「これは王命です。反抗は国への叛逆――」
「俺はすでに反逆者だ」
次の瞬間、空気が凍った。
地面から立ち上る氷柱が兵士たちを飲み込み、
結界の外縁を完全に“凍結”させる。
「リカには指一本触れさせない。
ここは、俺たちの“楽園”だ。誰にも汚させるものか」
戦闘が終わり、敵は退けられた。
だけど、もうこの場所は“安全”じゃなかった。
私は震える指で、彼の手を握る。
「……もう、逃げても意味ないね」
「……ああ。だから、次は“戦う”」
「わたしも。もう守られるだけの存在じゃいられない。
あなたの隣に立って、一緒に未来を選びたい」
彼の目が揺れて、そっと私を抱きしめた。
「……ありがとう。お前がそう言ってくれるだけで、全部報われる」
そのまま、私たちはまた、深く口づけた。
夜。
彼は、何も言わずに私をベッドへ導き、そっと抱き寄せる。
「カイルさん……」
「……怖かった。
君が連れ去られるかもしれないと思っただけで、心臓が千切れそうだった」
「……私も。もう、離れたくない。どこにも行かないで……」
「行かない。君の中に、永遠に閉じ込めてくれ」
その言葉の通り、
彼は今夜、私の奥深く、最も敏感な場所を何度も何度も突き上げた。
快感よりも、愛しさと執着が勝るような抱き方で。
「愛してる。……全部、お前だけでいい」
私はその夜、涙を流しながら、彼の腕の中で“戦う覚悟”を決めた。
その“音”は、確かに聞こえた。
ザッ――ザッ――ザッ。
規則正しい足音。重装のブーツが、大地を踏みしめる音。
そして――
「魔眼因子対象、発見。結界制圧を開始する」
低く、感情のない声が響いた。
(……見つかった――!?)
「カイルさん!!」
叫ぶと同時に、彼はすでに外に出ていた。
その姿は、まるで最初に出会った頃の“氷の魔導師”だった。
冷静で、無慈悲で、すべてを遮断するような絶対的な魔力の気配。
「……来るなと言ったはずだ」
淡々とした声で、目の前の魔導兵を睨み据える。
「これは王命です。反抗は国への叛逆――」
「俺はすでに反逆者だ」
次の瞬間、空気が凍った。
地面から立ち上る氷柱が兵士たちを飲み込み、
結界の外縁を完全に“凍結”させる。
「リカには指一本触れさせない。
ここは、俺たちの“楽園”だ。誰にも汚させるものか」
戦闘が終わり、敵は退けられた。
だけど、もうこの場所は“安全”じゃなかった。
私は震える指で、彼の手を握る。
「……もう、逃げても意味ないね」
「……ああ。だから、次は“戦う”」
「わたしも。もう守られるだけの存在じゃいられない。
あなたの隣に立って、一緒に未来を選びたい」
彼の目が揺れて、そっと私を抱きしめた。
「……ありがとう。お前がそう言ってくれるだけで、全部報われる」
そのまま、私たちはまた、深く口づけた。
夜。
彼は、何も言わずに私をベッドへ導き、そっと抱き寄せる。
「カイルさん……」
「……怖かった。
君が連れ去られるかもしれないと思っただけで、心臓が千切れそうだった」
「……私も。もう、離れたくない。どこにも行かないで……」
「行かない。君の中に、永遠に閉じ込めてくれ」
その言葉の通り、
彼は今夜、私の奥深く、最も敏感な場所を何度も何度も突き上げた。
快感よりも、愛しさと執着が勝るような抱き方で。
「愛してる。……全部、お前だけでいい」
私はその夜、涙を流しながら、彼の腕の中で“戦う覚悟”を決めた。
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