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第23話:告知、そして宣戦布告――国家を相手に、ふたりで始める反撃
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「これより、魔導国家アスガルドに対し、正式に“対話拒否”を宣言する」
その言葉は、カイルが自ら放ったものだった。
魔導師専用の転送通信魔法《アナウンス・オーヴァ》により、
王国中の主要機関と貴族へ、カイルの“声明”が一斉に届く。
「我らは国家の支配を受けない。“異界の魔眼”と共に、自由のもとに生きる」
「我が伴侶、結城リカを危険因子とするならば――国家そのものが病んでいる」
「これ以降、介入・接触は“敵意”と見なす。……全面的に対抗する」
静かな声だった。
でもその一語一語は、全ての魔導師の背筋を凍らせるほどの“確信”に満ちていた。
魔導議会は騒然とした。
「国家への反旗だぞ!」
「魔眼の女に取り込まれたか!」
「いや、アイゼンハルトは“本気”だ……!」
その混乱の中、王宮の会議室では――
「……これが、“愛に堕ちた魔導師”の末路か」
誰かが、静かに呟いた。
一方その頃、森の奥の隠れ家。
カイルは通信を終えると、疲れたように私を振り返った。
「……これで、完全に敵に回った」
「ううん。“完全に自由”になった、んだよ」
私の言葉に、カイルはふっと笑った。
「そうだな。なら、“完全な自由の記念日”として――今夜、お前を抱く」
「えっ、き、記念日……!?」
「何かに理由が必要か? 君が可愛い。それで十分だ」
彼の指が、そっと私の腰に触れ、
軽くスカートを撫で上げてくる。
「ちょ、まっ……! この流れ早すぎません!?」
「早くない。“お前を好きになる速度”に比べれば、まだ遅いくらいだ」
そのまま、ベッドに押し倒され、
耳元で囁かれる。
「もう後戻りはできない。君も、俺も。
だったらせめて――お前の中で、何度も、証明させてくれ」
唇が、胸を、腹を、太ももを這い、
そして一気に、私を貫いてくる。
「カイルさん……っ、んぁ……っ、あっ……!」
「君を“俺の証明”にする。誰にも否定できない愛の証として」
その夜、何度も何度も抱かれて、
私は涙と汗でぐしゃぐしゃになりながらも、ただひとつだけ願った。
――この愛が、すべての痛みを超える力になりますように。
その言葉は、カイルが自ら放ったものだった。
魔導師専用の転送通信魔法《アナウンス・オーヴァ》により、
王国中の主要機関と貴族へ、カイルの“声明”が一斉に届く。
「我らは国家の支配を受けない。“異界の魔眼”と共に、自由のもとに生きる」
「我が伴侶、結城リカを危険因子とするならば――国家そのものが病んでいる」
「これ以降、介入・接触は“敵意”と見なす。……全面的に対抗する」
静かな声だった。
でもその一語一語は、全ての魔導師の背筋を凍らせるほどの“確信”に満ちていた。
魔導議会は騒然とした。
「国家への反旗だぞ!」
「魔眼の女に取り込まれたか!」
「いや、アイゼンハルトは“本気”だ……!」
その混乱の中、王宮の会議室では――
「……これが、“愛に堕ちた魔導師”の末路か」
誰かが、静かに呟いた。
一方その頃、森の奥の隠れ家。
カイルは通信を終えると、疲れたように私を振り返った。
「……これで、完全に敵に回った」
「ううん。“完全に自由”になった、んだよ」
私の言葉に、カイルはふっと笑った。
「そうだな。なら、“完全な自由の記念日”として――今夜、お前を抱く」
「えっ、き、記念日……!?」
「何かに理由が必要か? 君が可愛い。それで十分だ」
彼の指が、そっと私の腰に触れ、
軽くスカートを撫で上げてくる。
「ちょ、まっ……! この流れ早すぎません!?」
「早くない。“お前を好きになる速度”に比べれば、まだ遅いくらいだ」
そのまま、ベッドに押し倒され、
耳元で囁かれる。
「もう後戻りはできない。君も、俺も。
だったらせめて――お前の中で、何度も、証明させてくれ」
唇が、胸を、腹を、太ももを這い、
そして一気に、私を貫いてくる。
「カイルさん……っ、んぁ……っ、あっ……!」
「君を“俺の証明”にする。誰にも否定できない愛の証として」
その夜、何度も何度も抱かれて、
私は涙と汗でぐしゃぐしゃになりながらも、ただひとつだけ願った。
――この愛が、すべての痛みを超える力になりますように。
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