After story/under the snow

黒羽 雪音来

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9.2-4 神の足元

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 まだ陽の出ていない暗い外は、酷い吹雪だった。
 荒れ狂う雪が、来るもの全てを拒むように見えた。
 

 魔神が生み出した熱さを感じさせる光が、墓廟を照らす。

「安心しとけ。人払いはすでに済ませているし、見る触るぐらいなら気付かれねぇよ」
     
 地下とは思えない天井の高さと、聖堂と変わらない広さ。こだわりを感じさせる緻密な壁の装飾。
 祭壇には、ひと目で棺だとわかる、長方形の石造りがひとつ置かれている。
 
 棺の中には、初代法皇の死体が眠っている。
 そう、棺の石版に刻まれていた。

「ほうほう・・・・・・朝食とは打って変わって金かけてるな~」

 全身鎧の魔神は、壁にそって歩き出す。
 
「クレワスの花・・・・・・ハイイロユキオオカミ・・・・・・アルバーストのドラゴン? いやこいつはガダン谷に生息していたガタンドラゴンだな・・・・・・」

 壁の彫像を見ながら、時には触れて、謎解きをするかのように呟く。

 自分は、部屋で突きつけられた言葉の意味を考えるのを避けるかのように、敷石で描かれた床の絵の怪物を無心で眺めていた。

 頭には、角の生えた黒色の山羊の頭蓋骨を。
 胴体は、黒いマントのようなもので隠し。
 背中から、真っ黒な皮膜の巨翼を広げ。
 足と手は、理すら握り、踏み潰すほどの圧があった。

 その怪物の手には、折れた十字架が握られていた。
 その怪物の足下には、倒れる人達で出来た山があった。

 泣いている人間。恨みから睨む人間。廃人のように虚ろな顔で見上げる人間。──全員が血を流しているとわかるように赤い石で表現されていた。

 なのに、怪物は笑っていない。
 新たな罪人はお前か。そう、赤い目でこちらを見据えるかのように。
 答えなど書かれていないのに、これが悪魔の姿だと、確信する自分がいた。

「そうなると・・・・・・最後のこれが扉か」
 魔神の声に、我に返った。

 魔神が足を止めた壁には、兎の姿が刻まれている。母親らしい大きなモチユキ兎と3匹の子兎が互いに体を寄せ合っている。

「・・・・・・どう見ても壁だ」

「うん。ラークの言うとおり今は壁。鍵を見つければこれは扉になる」

「カギ?」

「そ! こういう隠し扉の鍵も決まっている」

 魔神はそういうと、棺の側へ駆け寄った。

「で、1つ尋ねる。北の勇者だったお前にとって酷い事実を知ることになるし、お前さんが望んでいない対面になる。それでも行くか?」

 この先にあるのは地獄。それでも後悔はないか。
 そう尋ねられている気がした。

「ああ。その為にここに来た」

 答えは既に決まっていた。

 死んでいても、その死体には道具としての価値はある。
 聖女の死を隠蔽し、偽りの聖女で人々を欺いた教会の権威は地に落ちる。
  失脚という絶望を与えたうえで殺すという自分の復讐計画には、何も問題はない。

 それに、あの聖女は無様な最後を嫌っていた。
 死んだ後で、見下していた自分に道具として使われる屈辱を味あわせれば、遺体を焼けと冀うほど悔しがるだろう。
 死体があるのが地獄だとしても、引き返す理由にならない。

「・・・・・・そっか。なら! ここからは時間との勝負だ! 嬢ちゃんズは狼の俺が足止めしてくれるが、教会の奴らは命奪いにくるから気を付けろよ!!」

 静かに頷いた。

「そんじゃ──行くぜぇ!!」
 
 魔神は、棺を盛大に蹴り飛ばした。
 重たい石材とは思えない勢いで棺は飛ばされ、祭壇の壁にぶつかって砕けた。
 破損した棺の中から、作り物のような真っ白な骸を鷲づかみにし、こちらに駆け出す。

 棺があった場所には魔法陣あった。そこから、光で作られた羽のある人間が現れ、槍を構えてこちらに飛んでくる。

「迎撃よろしくぅ!!」

 すれ違い様に、魔神はそう言った。

 言うのが遅い。
 すでに剣は抜いている。
 禍々しい魔力を纏わせる。横に振るって魔力の刃でそれらを消し飛ばす。
 
 魔法陣は胃に入れていたものを吐き出すかのように、光る羽人間を送り出す。
 目視で確認した数は50体。
 これが、一度に魔法陣から出てこれる数だ。
 再び、一撃で迎撃する。

 次の大軍が来る前に、後ろから動く音が空間を震わす。

「よぉし!!」

 魔神の歓喜の声から、扉が開いたのだと確信した。

 魔力の刃で次の軍を消し飛ばしてから振り返る。
 魔神は先に行ったらしく、ぽっかりと開いた穴のような入り口だけがあった。

 飛び込んだ時、視界の隅に兎の彫刻が目に入った。 
 兎たちの足下にあった窪みに、あの頭蓋骨が埋め込まれていた。
 まるで、兎たちを喰らうかのように。



 通路はすぐに、下り階段に変わった。
 
 1段ずつ降りていては、背後の光る羽人間に追いつかれる。
 階段を使わずに飛び降りる。それは、穴の中を落ちていく感覚に近かった。

 階段の下に辿り着き、目の前の部屋の明かりに飛び込む。
 自分を追いかけて、光る羽人間も部屋に入る。

 その彼らを、石で作られた丸い巨大物体の拳が潰す。それでは足りないと言うかのように、床を瓦礫に変え、飛び出した瓦礫が針山のように盛り上がる。

 同行者の1人であった魔法使いが作り出すそれと比べると、大きな玩具のような稚拙な見た目。
 だが、その破壊力は桁違いだ。

 魔神の姿を見つけると、また穴のような入り口があった。

「あのゴーレムはなんだ?」

 そう尋ねながら、魔神と同時に穴に飛び込む。

「ありゃ侵入者撃退用だ。そういう点では羽ありと一緒だ」

「仲間割れしていたのは?」

「羽ありは強引に鍵をゲットしたから作動した。が、ゴーレムは正式な方法で扉を開けたから作動しなかった。使えそうだったから俺がちょいっと細工したんだが・・・・・・俺もびっくりするほどの破壊力だわ、あれ・・・・・・なんで床があーなるの?」

 魔神は少し先を走る。
 曲がり角ばかりの通路を走る。時には左右に道が分かれているが、魔神は迷う素振りもなく、道を選んでいく。

 魔神が指を鳴らす。

 奥の方から、細かいものが擦れ合う五月蠅い音と、夥しい悲鳴が聞こえてきた。
 
「先に言うが、これから見かけるもの全て侵入者撃退用の装置だったからな」

 魔王がそう言ったあと、次の部屋に飛び込む。

 部屋の作りは、先程のゴーレムがいた部屋と一緒だ。 
 だが、部屋中が黒いシミだらけになっていた。
 
「あーあ!! こういう場面こそ、ラークの最強を物語らせる見せ場だってのによ!! お邪魔野郎が来やがった!! 台無しだぁ!!」

 魔神は忌々しく声を荒げる。

「教会側が妨害するのはわかっていただろ」

 何を今更と思った。
 だが、魔神の雰囲気は変わらない。

「そっちじゃねぇ。魔物の襲撃だ」
 
 猛々しさはなくなったぶん、忌々しさが強まっていた。

 その言葉に、驚きで心臓が跳ねる。
 常識が覆された。
 魔物はクリスタルという聖なる鉱石を嫌う。
 クリスタルには魔物という悪しきものを近づけさせない神の加護が宿っていると言われている。
 そのクリスタルを所持しているのが、王族と教会だ。

 教会という建物に、クリスタルは使われている。

 今まで魔物が襲っていた村や町にはクリスタルがない。そこまで回せるほどの数がない。
 だから守護団を派遣し、魔物を討伐している。

 かなり昔。このクリスタルを探そうと多くの人が鉱山に入って採掘したが、誰一人見つけることができなかった。
 どのように見つけているのかは、所持している権力者しかわからない。

「今は嬢ちゃんズが抑え──今圧されたわ」

「勇者と聖女が!?」

 南の魔神と何度も戦うほどなら、実力は拮抗しているはず。
 そんな南の勇者と聖女を退けるほどの魔物など、今まで目撃したことがない。

「お邪魔野郎から見りゃ、役不足だからなぁ」

 なぜ、そんなに他人事のように言えるのかが理解できない。

「それは・・・・・・お前以上に強いということじゃないのか?」

「何度も戦っていて勇者も魔神も元気って時点で察してくれや~」
 
 察しろと言われても、何に気付けというのだ。

「あ。迷走してる。でも、俺は嬢ちゃんズの名誉のために絶対言わねぇ~」

 言わないならそれでもいいと思いながら、既に開かれている扉の先へと飛び込む。

 
 再び、下り階段があった。
 先程と同じように飛び降りる。

 魔神は1段ずつ駆け下りている。
 それで自分より先にいるのだから、かなりの速さで降りていることになる。 

 後ろを確認する。魔物の姿はない。
 聞くなら今だと、質問をする。

「聖女と勇者を圧したのはどんな魔物だ?」
「魔物を引き連れてきたラスボス」

 新たに出てきた単語に困惑した。
「? 強ボスではないのか?」

「そいつらより強い。人間の軍隊で例えるなら、有象無象の魔物が兵卒。強ボスは騎士団団長。お邪魔虫野郎ことラスボスが最高司令官───あ。こっちな」
 
 右しかない角を行こうとすると、魔神が腕を引っ張って左へ連れて行く。
 左の壁を押すと、くるりと回転した。

「隠し扉ってバリエーションあって楽しいよなぁー!!」

 魔神はゲラゲラと楽しそうに笑うだけ。
 何も言わないが、今までは侵入者を排除するという意志がある仕掛けだった。だが、今のは排除ではなく隠匿だ。
 絶対に見つけさせない。そんな意志を感じると共に、目的地はもうすぐだと思った。

 今までの通路へ部屋とは違い、扉があった。
 
 魔神は躊躇なくドアノブを右手で掴む。
 枝を折るような音と共に、ドアノブを掴んだ魔神の右手が吹き飛ぶ。
 自分が声を上げるよりも先に、魔神は体当たりで扉を押して中に転がり込んだ。
 それに釣られて、自分も部屋の中に転がり込む。 

「よくもまぁ、こんな死人が出そうなトラップばかり拵えたもんだ・・・・・・ラーク。そっちは怪我ないかぁ?」

 部屋の奥の壁にぶつかり、逆さの状態の魔神が尋ねてきた。

「あ、ああ・・・・・・でも右手が・・・・・・」
「俺の心配してくれるの? やっぱり優しいね~」

 魔神はよいしょと言いながら体を起こした。

「さっきのトラップはしょうがねぇんだわ。ドアノブを五本の指と掌で握って下ろさないと結界は解除されない。その時間は一瞬。だが、その瞬間にドアノブを握った奴の腕をちょんぱする魔法が発動する。この仕組みを知っていても腕を吹き飛ばされて驚いている間にまた鍵がかかっちまう。まさに負のループ。考えた奴の性格の悪さが知れるな! あはははは!」

「言ってくれればこっちで引き受けたが・・・・・・」
「うん。それがわかってたから言わなかった。この状況でお前が負傷すると悪手なんだよ」

 この状況とは、ラスボスのことだろうか。

「で、あっちは見なくていいのか?」

 魔神が指した方を見て、言葉を失った。

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