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第一章 男女比世界へようこそ
第18話 大きくなったら何になる?
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前世の小学校時代、「将来の夢」と言うお題で作文を書かされた事がある。
当時、メガネ小僧がご先祖の残した発明をさも自分の手柄の様に振る舞うアニメに嵌まっていた俺は、"ブタゴリ○に、俺はなる!!"とばかりに、八百屋になる事に憧れたものだ。
紆余曲折を経て、生前は自営業を生業にしていたんだから、子どもの頃の戯れ言と馬鹿にしたものでもないだろう。
今の俺は、将来どう行った道に進みたいのだろう?
通学中、この先の漠然とした不安に想いを馳せながら、"難しい事は将来に丸投げだ~!!"との結論に達した所で、道端にしゃがみこみ、猫の頭を撫でる校長先生が目に付いた。
「ねぇ、猫ちゃん聞いてくれる?
みんなが私の事をいじめるの。生徒達は一人の男子を巡って毎日騒ぎを起こすし、それを取り締まる教職員が一緒になって問題を拡大させるの。
先月それで大騒ぎになったばかりなのに、昨日は新しく転校して来た男子生徒を、クラスの女子生徒がワンパンしちゃったの。」
「最近全然眠れないし、ご飯の味が解らないの。」
やべー、"教職員の良心"と呼ばれた校長先生が病みはじめていらっしゃる。
先生の背中煤けて見えるんですけど!
ここはひとまず俺のハッピースマイルで、校長先生の心を癒して差し上げねば!!
「校長先生~、おはようございまーす♪」
どや顔で満面の笑みを浮かべる俺
VS
虚無の瞳で虚空を見詰める校長先生
勝者、校長先生。
負けた~、全く相手にならなかった、負のオーラが半端なかったんや~!!
俺が一人頭を抱えていると、背後から忍び寄る怪しい影が…。
「おい、少年。朝から往来で何馬鹿やってんの?」
振り向くとそこには、げ、美魔女!
伝説の女傑、駄菓子屋のおばちゃんが立っていた。
いや、これはその、校長先生がですね、昨今色々有りまして、あはは~。
こちらの様子を伺っていたおばちゃんは、俺の頭に""ポンッ"と手を乗せ髪を乱暴に撫でながら、
「あんたは相変わらずおせっかい焼きだね~。菜々子の事は前から気にはしていたんだけど、こんな事になっているとはね。
後はあたしら大人に任せときな。
子どもは子どもらしく、寝て、食って、遊んで、元気に笑ってるのが一番なのさ♪」
おばちゃんはそう言って、校長先生を連れて朝の街に消えて行った。
カッケー!!
将来はおばちゃんみたいに成りたい。
俺は心からそう思うのだった。
当時、メガネ小僧がご先祖の残した発明をさも自分の手柄の様に振る舞うアニメに嵌まっていた俺は、"ブタゴリ○に、俺はなる!!"とばかりに、八百屋になる事に憧れたものだ。
紆余曲折を経て、生前は自営業を生業にしていたんだから、子どもの頃の戯れ言と馬鹿にしたものでもないだろう。
今の俺は、将来どう行った道に進みたいのだろう?
通学中、この先の漠然とした不安に想いを馳せながら、"難しい事は将来に丸投げだ~!!"との結論に達した所で、道端にしゃがみこみ、猫の頭を撫でる校長先生が目に付いた。
「ねぇ、猫ちゃん聞いてくれる?
みんなが私の事をいじめるの。生徒達は一人の男子を巡って毎日騒ぎを起こすし、それを取り締まる教職員が一緒になって問題を拡大させるの。
先月それで大騒ぎになったばかりなのに、昨日は新しく転校して来た男子生徒を、クラスの女子生徒がワンパンしちゃったの。」
「最近全然眠れないし、ご飯の味が解らないの。」
やべー、"教職員の良心"と呼ばれた校長先生が病みはじめていらっしゃる。
先生の背中煤けて見えるんですけど!
ここはひとまず俺のハッピースマイルで、校長先生の心を癒して差し上げねば!!
「校長先生~、おはようございまーす♪」
どや顔で満面の笑みを浮かべる俺
VS
虚無の瞳で虚空を見詰める校長先生
勝者、校長先生。
負けた~、全く相手にならなかった、負のオーラが半端なかったんや~!!
俺が一人頭を抱えていると、背後から忍び寄る怪しい影が…。
「おい、少年。朝から往来で何馬鹿やってんの?」
振り向くとそこには、げ、美魔女!
伝説の女傑、駄菓子屋のおばちゃんが立っていた。
いや、これはその、校長先生がですね、昨今色々有りまして、あはは~。
こちらの様子を伺っていたおばちゃんは、俺の頭に""ポンッ"と手を乗せ髪を乱暴に撫でながら、
「あんたは相変わらずおせっかい焼きだね~。菜々子の事は前から気にはしていたんだけど、こんな事になっているとはね。
後はあたしら大人に任せときな。
子どもは子どもらしく、寝て、食って、遊んで、元気に笑ってるのが一番なのさ♪」
おばちゃんはそう言って、校長先生を連れて朝の街に消えて行った。
カッケー!!
将来はおばちゃんみたいに成りたい。
俺は心からそう思うのだった。
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