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第四章 ラブコメって言ったら学園じゃね…
第389話 何しに来たんだか。
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いや本当参っちゃいましたよ。ユーロッパ王国に来たと思ったら誘拐事件ですよ、空港からの拉致監禁、意味解んないでしょ?本当意味解んない。
それもなぜか森の湖畔にひっそり佇むお城の一室ですよ。外から扉を施錠されて身動き出来ないし。
で、仕方が無くお城の窓からダイブですわ。俺じゃなければ死んでるから。
この時ほど修行頑張って来て良かったと思った日は無かったですもん、でもなんとかなっちゃいましたけどね、崖を蹴り下りるってカモシカの気分でしたけど。
そんで森の中を抜けて行ったら湖畔のコテージがあったんで、そこでタクシーを呼んでもらってホテルまでやって来たって訳です。
コテージのおじさん凄いいい人でしたよ、どうせしばらくタクシー来ないからって朝食御馳走になっちゃいました。
何でこんな辺鄙な所に住んでるんですかって聞いたら色々疲れちゃったって言ってました。人生って大変ですよね。
警察に行かなかったのかって?行きましたよ、相手にしてくれなかったんですよ。なんでもあの城の持ち主が結構な権力者みたいで、あまり騒いであのお方の名誉を傷付けるのなら逮捕するぞって言うんですよ。這う這うの体で退散して来たんですから。
大体お前の様な容姿の人間を誘拐監禁する訳無いだろうって、俺だってそう思ってたっての。
で、犯人なんですけどね、いたんですわ、ベッキンガム宮殿に。このホテルに来る途中にあるじゃないですか。
そこから犯人のおばさんの気配がビンビンしてましてね、タクシーに多めにお金払って待っていてもらったんですよ。んでその権力者のおばはんをサクッと締めようと思ったら、これがまた。
今回の一件、王宮の仕業でした。
もうやだこの国、大崎先生の仕事じゃしようがないと思ってたけど、本当勘弁してください。そりゃ空港で名前呼ばれるっての、国家権力に調べられたんじゃバレバレですからね。
連中我が家に来てまでやらかしてますから。
頭に来たんでガッツリお灸を据えて来ましたけど。
なにして来たのか?ベッキンガム宮殿ぶち壊してきましたが?それくらいせんとあいつらには分らんでしょ。
急に黙り込んでどうしました?
ショーの会場が、ベッキンガム宮殿だった・・・。
何でそんな危険地帯に俺を呼ぶかな~、Noir騒ぎが収まって来たからそろそろいいかと思ってって結果これですからね?
よく分からない理由でひとの国に軍隊送り込んできたり和平交渉と言いながら威圧する集団送り込んできたり、この国の権力者大っ嫌い。
それでどうなります?戒厳令が出てるからショーは中止?当然でしょう。それ以前に会場が無いんだから。まだセッティング前だったから会場の変更が効いたと、凄いなファッション業界。
でも戒厳令が出ているんなら観光って訳にも行きませんよね。航空チケットだって急に変更出来ないでしょうし。
えっ、久々にレッスンを見てくれる?これから三日間ぶっ通し?マジか~。
こうして俺の連休は過ぎて行くのでした。(涙目)
(side:ユーロッパ王国国王)
『国王陛下、お目覚めになられましたでしょうか。』
国王はゆっくりと身体を傾け声の主を確認した。
『おぉ、ベンジャミン。お前は身体の方はどうなのだ、もう大丈夫なのか?』
病床に伏していた筆頭執事の登場に、その身を気遣う国王。その気遣いを嬉しく思うも自らの責務を果たす為執事は重い口を開いた。
『国王陛下に申し上げます。現在陛下がおられるのは中央病院の病棟になります。王宮は完全な更地となりました。地上より上の建築物は全てが砂となり、只今調度品等の発掘作業が行われております。一階より下の地下空間はすべて無事が確認されています。地下宝物庫に保管されていた品はそのままの状態で普段と変わりがないとの事です。
人的被害は皆無、すべての職員が気を失っていただけであり今は正常な状態に戻っているとの報告が入っています。ただし魔法士協会会長エマニュエル・ビゼット卿に関しては未だ意識が戻らないご様子でございました。』
『そうか、報告ご苦労。つまり我が国はあのモノに敗北したと言う事か。』
『さようでございます。それも相当に繊細に気を使われた上での完全敗北でございます。』
『ハハハハ、土台人には荷が勝ち過ぎたと言う訳か。ではベンジャミンに聞きたい、その超常の者に対し我々がすべきことは何だと思う?』
『はい、彼の存在は常に我々に自らの行動を促して来ました。それは彼のモノに従えと言った高圧的なものではなく自らを省みて返答せよと言ったものであったと思われます。振り返れば、これら一連の事態は我々が驕り高ぶった結果被害が拡大していったにすぎません。もとより己の罪を認め誠心誠意の謝罪を行えばよかったのです。』
『そうか、相分かった。余はしばし眠りにつくとしよう。ご苦労であった。』
そう告げると国王は再び目を瞑った。
執事は深々と礼をし、病室を後にするのであった。
それもなぜか森の湖畔にひっそり佇むお城の一室ですよ。外から扉を施錠されて身動き出来ないし。
で、仕方が無くお城の窓からダイブですわ。俺じゃなければ死んでるから。
この時ほど修行頑張って来て良かったと思った日は無かったですもん、でもなんとかなっちゃいましたけどね、崖を蹴り下りるってカモシカの気分でしたけど。
そんで森の中を抜けて行ったら湖畔のコテージがあったんで、そこでタクシーを呼んでもらってホテルまでやって来たって訳です。
コテージのおじさん凄いいい人でしたよ、どうせしばらくタクシー来ないからって朝食御馳走になっちゃいました。
何でこんな辺鄙な所に住んでるんですかって聞いたら色々疲れちゃったって言ってました。人生って大変ですよね。
警察に行かなかったのかって?行きましたよ、相手にしてくれなかったんですよ。なんでもあの城の持ち主が結構な権力者みたいで、あまり騒いであのお方の名誉を傷付けるのなら逮捕するぞって言うんですよ。這う這うの体で退散して来たんですから。
大体お前の様な容姿の人間を誘拐監禁する訳無いだろうって、俺だってそう思ってたっての。
で、犯人なんですけどね、いたんですわ、ベッキンガム宮殿に。このホテルに来る途中にあるじゃないですか。
そこから犯人のおばさんの気配がビンビンしてましてね、タクシーに多めにお金払って待っていてもらったんですよ。んでその権力者のおばはんをサクッと締めようと思ったら、これがまた。
今回の一件、王宮の仕業でした。
もうやだこの国、大崎先生の仕事じゃしようがないと思ってたけど、本当勘弁してください。そりゃ空港で名前呼ばれるっての、国家権力に調べられたんじゃバレバレですからね。
連中我が家に来てまでやらかしてますから。
頭に来たんでガッツリお灸を据えて来ましたけど。
なにして来たのか?ベッキンガム宮殿ぶち壊してきましたが?それくらいせんとあいつらには分らんでしょ。
急に黙り込んでどうしました?
ショーの会場が、ベッキンガム宮殿だった・・・。
何でそんな危険地帯に俺を呼ぶかな~、Noir騒ぎが収まって来たからそろそろいいかと思ってって結果これですからね?
よく分からない理由でひとの国に軍隊送り込んできたり和平交渉と言いながら威圧する集団送り込んできたり、この国の権力者大っ嫌い。
それでどうなります?戒厳令が出てるからショーは中止?当然でしょう。それ以前に会場が無いんだから。まだセッティング前だったから会場の変更が効いたと、凄いなファッション業界。
でも戒厳令が出ているんなら観光って訳にも行きませんよね。航空チケットだって急に変更出来ないでしょうし。
えっ、久々にレッスンを見てくれる?これから三日間ぶっ通し?マジか~。
こうして俺の連休は過ぎて行くのでした。(涙目)
(side:ユーロッパ王国国王)
『国王陛下、お目覚めになられましたでしょうか。』
国王はゆっくりと身体を傾け声の主を確認した。
『おぉ、ベンジャミン。お前は身体の方はどうなのだ、もう大丈夫なのか?』
病床に伏していた筆頭執事の登場に、その身を気遣う国王。その気遣いを嬉しく思うも自らの責務を果たす為執事は重い口を開いた。
『国王陛下に申し上げます。現在陛下がおられるのは中央病院の病棟になります。王宮は完全な更地となりました。地上より上の建築物は全てが砂となり、只今調度品等の発掘作業が行われております。一階より下の地下空間はすべて無事が確認されています。地下宝物庫に保管されていた品はそのままの状態で普段と変わりがないとの事です。
人的被害は皆無、すべての職員が気を失っていただけであり今は正常な状態に戻っているとの報告が入っています。ただし魔法士協会会長エマニュエル・ビゼット卿に関しては未だ意識が戻らないご様子でございました。』
『そうか、報告ご苦労。つまり我が国はあのモノに敗北したと言う事か。』
『さようでございます。それも相当に繊細に気を使われた上での完全敗北でございます。』
『ハハハハ、土台人には荷が勝ち過ぎたと言う訳か。ではベンジャミンに聞きたい、その超常の者に対し我々がすべきことは何だと思う?』
『はい、彼の存在は常に我々に自らの行動を促して来ました。それは彼のモノに従えと言った高圧的なものではなく自らを省みて返答せよと言ったものであったと思われます。振り返れば、これら一連の事態は我々が驕り高ぶった結果被害が拡大していったにすぎません。もとより己の罪を認め誠心誠意の謝罪を行えばよかったのです。』
『そうか、相分かった。余はしばし眠りにつくとしよう。ご苦労であった。』
そう告げると国王は再び目を瞑った。
執事は深々と礼をし、病室を後にするのであった。
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