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第四章 ラブコメって言ったら学園じゃね…
第415話 ツッキーと遊ぼう
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「ねぇのっぺり、週末暇?」
その問いは自宅で月子さんと格闘ゲームで遊んでいるときに、不意に投げ掛けられた。
今週は何かと忙しい週であった。
学園では篠原達女バスの練習に参加。例のSaki様イベント開催条件の体力測定ランフルバースト一時間に生き残った精鋭相手にSaki様&木村君、プラス康太君の三人で臨み、二時間フルでボコボコにしてやりました。流石に康太君は前半三十分でバテたけど、身代わり要因として洋一君を拉致って来たから大丈夫。
”俺忙しいんだけど”と言ってた割には、夢中になって参加していた洋一君。ストレス溜まってたのね。でも流石は木村君、入院帰りとは思えない動き振りに、一同感動であります。次はあんな無様な姿を晒さないって、相手はメダリストなんだから気にしなくてもいいんだからね?ひろし様なんかまだ入院してるんだから。
因みにひろし君、病室の周りがナースだらけで支障が出ると言われ、特別病棟の貴賓室へ引っ越したそうです。彼も大変だな~。
木村君?ジミー木村に変身してやり過ごしたそうですよ。それに彼には西城さんが付いてますしね。
仕事の方もやりましたよ?
ウチの事務所に新しく入った三人娘の紹介と歓迎会も兼ねて、スタジオS&Bのヨウツーベチャンネル”旅は道連れ世は情けねぇ”の企画として屋台村巡りをしてきました。
夏川きららちゃん、アイドルなのに食べる食べる。普段は体形維持如何してるのって聞いたらレッスンの消費カロリーが激しくて食べないと瘦せちゃうって言ってました。他の二人も”それ分かるわ~”って言ってたから彼女たちの中では常識の様です。
そう言えば本条選手も食べ物の種類は気を付けていたけど量は食べてたよな~。
やっぱ動く人たちってカロリーコントロールが大変(量的に)なのね。
踏み込んだ話で移籍問題ってどうなのって聞いたら、前の事務所はどうも彼女たちを厄介払いしたかったらしく、驚くほどスムースに退所できたとの事。芸名の夏川きららの権利も一緒に引き取って細々と頑張りますって言ったら”精々頑張りなさい”って鼻で笑われたってもつ煮に八つ当たりしながら言ってました。
残りの二人、西村ひかりちゃんと一条芹香さんも似た様なもんだったそうです。
何でも今はアイドル激戦時代で次々と新しいアイドルが生まれては消えていくんだそうです。事務所側もそんなアイドル一人一人に事務所の命運を掛けるよりも、大きな枠組みのグループとして売り出してメインを次々と変えて行った方がリスクが少ないと判断、量産型アイドル時代へと移行しているんだとか。
アイドルは憧れから消耗品へと変わってしまったと言って嘆いていました。
”女優やタレントに転身して生き残っている子なんてほんの一握りなのよね~”っと、世知辛い事を言い麦ジュースを呷る彼女達。
まぁ、ウチでは好きな事にチャレンジしていいから、十分可能性を試してみてください。
”え~、のっぺりくんそんな大風呂敷広げていいの~”ってこいつら完全に酔っぱらってんじゃん。
”今日の収録はここまで、またね~スタッフさん撤収撤収”っと強引に締め、番組を終わらせたのは楽しい思い出です。
「ねぇ、のっぺり聞いてる?」
コロンと横になり、人の胡坐の太ももの上に頭を載せ下から覗き込む月子さん。いつの間にそんな高等テクニックを!
”YOU LOSE!”
テレビモニターから聞こえる悲しいお知らせにも気が向かず見つめ合う二人。
「どこか遊びに行こう?」
そんな可愛らしいお誘いに、抗う術など持ち合わせていない俺なのでした。
その問いは自宅で月子さんと格闘ゲームで遊んでいるときに、不意に投げ掛けられた。
今週は何かと忙しい週であった。
学園では篠原達女バスの練習に参加。例のSaki様イベント開催条件の体力測定ランフルバースト一時間に生き残った精鋭相手にSaki様&木村君、プラス康太君の三人で臨み、二時間フルでボコボコにしてやりました。流石に康太君は前半三十分でバテたけど、身代わり要因として洋一君を拉致って来たから大丈夫。
”俺忙しいんだけど”と言ってた割には、夢中になって参加していた洋一君。ストレス溜まってたのね。でも流石は木村君、入院帰りとは思えない動き振りに、一同感動であります。次はあんな無様な姿を晒さないって、相手はメダリストなんだから気にしなくてもいいんだからね?ひろし様なんかまだ入院してるんだから。
因みにひろし君、病室の周りがナースだらけで支障が出ると言われ、特別病棟の貴賓室へ引っ越したそうです。彼も大変だな~。
木村君?ジミー木村に変身してやり過ごしたそうですよ。それに彼には西城さんが付いてますしね。
仕事の方もやりましたよ?
ウチの事務所に新しく入った三人娘の紹介と歓迎会も兼ねて、スタジオS&Bのヨウツーベチャンネル”旅は道連れ世は情けねぇ”の企画として屋台村巡りをしてきました。
夏川きららちゃん、アイドルなのに食べる食べる。普段は体形維持如何してるのって聞いたらレッスンの消費カロリーが激しくて食べないと瘦せちゃうって言ってました。他の二人も”それ分かるわ~”って言ってたから彼女たちの中では常識の様です。
そう言えば本条選手も食べ物の種類は気を付けていたけど量は食べてたよな~。
やっぱ動く人たちってカロリーコントロールが大変(量的に)なのね。
踏み込んだ話で移籍問題ってどうなのって聞いたら、前の事務所はどうも彼女たちを厄介払いしたかったらしく、驚くほどスムースに退所できたとの事。芸名の夏川きららの権利も一緒に引き取って細々と頑張りますって言ったら”精々頑張りなさい”って鼻で笑われたってもつ煮に八つ当たりしながら言ってました。
残りの二人、西村ひかりちゃんと一条芹香さんも似た様なもんだったそうです。
何でも今はアイドル激戦時代で次々と新しいアイドルが生まれては消えていくんだそうです。事務所側もそんなアイドル一人一人に事務所の命運を掛けるよりも、大きな枠組みのグループとして売り出してメインを次々と変えて行った方がリスクが少ないと判断、量産型アイドル時代へと移行しているんだとか。
アイドルは憧れから消耗品へと変わってしまったと言って嘆いていました。
”女優やタレントに転身して生き残っている子なんてほんの一握りなのよね~”っと、世知辛い事を言い麦ジュースを呷る彼女達。
まぁ、ウチでは好きな事にチャレンジしていいから、十分可能性を試してみてください。
”え~、のっぺりくんそんな大風呂敷広げていいの~”ってこいつら完全に酔っぱらってんじゃん。
”今日の収録はここまで、またね~スタッフさん撤収撤収”っと強引に締め、番組を終わらせたのは楽しい思い出です。
「ねぇ、のっぺり聞いてる?」
コロンと横になり、人の胡坐の太ももの上に頭を載せ下から覗き込む月子さん。いつの間にそんな高等テクニックを!
”YOU LOSE!”
テレビモニターから聞こえる悲しいお知らせにも気が向かず見つめ合う二人。
「どこか遊びに行こう?」
そんな可愛らしいお誘いに、抗う術など持ち合わせていない俺なのでした。
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