7 / 10
真夏の手袋
しおりを挟む
日本の夏は本当に暑い
「あっつ~~い!」
サッカー部の練習が終わったとたん部室に入ると、大声を上げた真田がバサリとジャワー室に入る前にユニフォームを脱ぎ捨ててしまった。
上半身を晒した真田を、別にまじまじと見るつもりは無かったのだけれど妙な違和感に首を傾げながらつい観察してまった俺を不思議そうな真田が見返してくる
「えっ、藤田何か変かオレ?」
それに気が付いて、真田も首を傾げる。
「う~~う~~んと、
なんだろう?」
「俺の筋肉に見惚れたとか?」
答えるその声と共に、鍛え抜かれた自身の腹筋を真田が掌で叩く。
その姿が妙にユーモラスでクスクスと笑いながらも、自分の違和感の答えを見付けた。
「日焼け、手袋してるみだなって思って」
夏の炎天下の下、何時もグローブをしている真田の手と手首の日焼けが、グローブを外した後もはめているように見える。
「えぇ~それを言うなら藤田なんか、基本が白いから足が物凄い事になってるぞ」
「そう?かな」
真田の答えに自分自身の靴下を脱ぐ、そこに靴下を脱いだのにまだ靴下を履いたような自分の足を見つけ思わず笑い出してしまった。
「あははは」
「ぷっ~ははは」
他愛のない事実が可笑しくて真田と笑い転げながら、こんな日々が少しでも長く続けば良いなと思うと胸の奥が少しだけきしんだような気がした…
END
「あっつ~~い!」
サッカー部の練習が終わったとたん部室に入ると、大声を上げた真田がバサリとジャワー室に入る前にユニフォームを脱ぎ捨ててしまった。
上半身を晒した真田を、別にまじまじと見るつもりは無かったのだけれど妙な違和感に首を傾げながらつい観察してまった俺を不思議そうな真田が見返してくる
「えっ、藤田何か変かオレ?」
それに気が付いて、真田も首を傾げる。
「う~~う~~んと、
なんだろう?」
「俺の筋肉に見惚れたとか?」
答えるその声と共に、鍛え抜かれた自身の腹筋を真田が掌で叩く。
その姿が妙にユーモラスでクスクスと笑いながらも、自分の違和感の答えを見付けた。
「日焼け、手袋してるみだなって思って」
夏の炎天下の下、何時もグローブをしている真田の手と手首の日焼けが、グローブを外した後もはめているように見える。
「えぇ~それを言うなら藤田なんか、基本が白いから足が物凄い事になってるぞ」
「そう?かな」
真田の答えに自分自身の靴下を脱ぐ、そこに靴下を脱いだのにまだ靴下を履いたような自分の足を見つけ思わず笑い出してしまった。
「あははは」
「ぷっ~ははは」
他愛のない事実が可笑しくて真田と笑い転げながら、こんな日々が少しでも長く続けば良いなと思うと胸の奥が少しだけきしんだような気がした…
END
0
あなたにおすすめの小説
仲良くしようね
しち
BL
幼い頃から周囲が驚くほど仲良く育った年子の兄弟、豪と庵。庵は兄に特別な想いを抱いて育ち、その庵の気持ちに応える形で二人は恋人同士になった。
そんな二人が恋愛関係にあるとは知らないながらも、いつも優しく見守り、背中を押してくれた祖父を亡くした二人の話。兄×弟。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる