BL 短編集 

三森まり

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真夏の手袋

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日本の夏は本当に暑い

「あっつ~~い!」

サッカー部の練習が終わったとたん部室に入ると、大声を上げた真田がバサリとジャワー室に入る前にユニフォームを脱ぎ捨ててしまった。
上半身を晒した真田を、別にまじまじと見るつもりは無かったのだけれど妙な違和感に首を傾げながらつい観察してまった俺を不思議そうな真田が見返してくる

「えっ、藤田何か変かオレ?」

それに気が付いて、真田も首を傾げる。

「う~~う~~んと、
なんだろう?」

「俺の筋肉に見惚れたとか?」

答えるその声と共に、鍛え抜かれた自身の腹筋を真田が掌で叩く。
その姿が妙にユーモラスでクスクスと笑いながらも、自分の違和感の答えを見付けた。

「日焼け、手袋してるみだなって思って」

夏の炎天下の下、何時もグローブをしている真田の手と手首の日焼けが、グローブを外した後もはめているように見える。

「えぇ~それを言うなら藤田なんか、基本が白いから足が物凄い事になってるぞ」

「そう?かな」

真田の答えに自分自身の靴下を脱ぐ、そこに靴下を脱いだのにまだ靴下を履いたような自分の足を見つけ思わず笑い出してしまった。

「あははは」

「ぷっ~ははは」

他愛のない事実が可笑しくて真田と笑い転げながら、こんな日々が少しでも長く続けば良いなと思うと胸の奥が少しだけきしんだような気がした…


END
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