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第1章

〜告げ〜 #9

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【2ーB 教室】

い、いない...
間に合ったか。。

「お、おっす!」
「あ、颯太。おはよ。」
「どした?なんか浮ついてるけど。」
「い、いや?べ、別に...」
「こんなに分かりやすく焦る人、私初めて見た。」
「主人公みたい。」
「主人公は日向だろ。」
「そこ冷静なんだ。」
「あ、日向!」
「おはよー!」
「え!?」
「あ、、
おはよ。」
「お、おう。」
「え?ちょいちょいちょい!」

「なんだよ..!」
「なに?喧嘩したの?ww」
「なんで嬉しそうなんだよ!!」
「へぇ~!そうなんだー!」
「ちげえわ!その、、なんて言うか。。
日向と夜を過ごす夢を見たんだよ。」
「え、、うぇぇ...
颯太ってそういう人だったの?」
「普段はそんなの興味無いし趣味じゃない!」

「颯太と綾芽向こうで何話してるの?」
「ん?
事後報告してるの。
日向、颯太って子には気を付けなさい。」
「急に愛梨菜の母感増したけどどうしたの?」

「しょうがない。日向に謝るしかないね~」
「やっぱり?」
「とりあえず、今回は秘密にしておくから。」
「愛梨菜はもう知ってる。」
「え!?なんで!?」
「俺が屋上で黄昏てたら来て話を...」
「どうして私には話さないのぉ!」
「わざわざ自分から話す話じゃないし、お前は口軽いから嫌。」
「あの時は、、、
ふん...」
「信用なりません。」
「ぶぅぅ。。」
「、、、
アヒル口可愛いな。」
「え///」
「ん?」
「そ、そういうこと軽々しく言わない方が、い、いいと思うけど///」
「なんで?」
「ときめきそう。。」
「は?」
「好きになりそう。。」
「可愛いって言っただけでそんなになるなんて、どんだけ褒めに飢えてんだよ。しかも褒めたのアヒル口だし。。」
「キスしよ。」
「嫁入り前の無防備女が軽々しくキスしよなんて言う方がよっぽどヤバイと思うけどな。
それに!俺はひなt、、
う"う"ん!好きな人がいる。断固拒否。」
「やっぱ、好きなんだぁ~!」
「からかい方小学生かよ...」


〖3ーC 教室〗

「えぇー、修学旅行の件についてだが、今回の回るところについては....」

もうすぐ、卒業...

「なぁなぁ朝日。」
「あ?」
「お前1個下の男子と付き合ってるってホント?」
「!!!」
「どうなの?」
「ふっw
んなわけないだろwどっからの噂だよ。。」
「結構話題になってるんだけど?」
「ありえないって。」
「あ、だよなww
ったく、またデマかよ...」
「デマには気をつけろよ~」


それがほんとだなんて意地でも言えない... 
しかも女装してくるなんて...
俺もそろそろ、、ケジメを付ける時か。。



<先輩、今度の日曜空いてますか?

                                                                                   もちろん。いつでも。>

<じゃあ、水族館行きたいです。

                                                                                   いいけど、どうして?>

<ゆったりと、静かなところに行きたくて。。
                
                                                                                                        あ、そっか。
                                          今まで結構騒がしいとこばっかだったかも。。
                                                                              気づかなくてごめんね💦>

<いえ、そんな!今までも楽しかったです!
けど、行ったことないジャンルっていうか。。
行ってみたくて...

                                                                                           おっけ。任せて!>

<ありがとうございます!
楽しみにしてます😌





【日曜日】

「これとか、可愛いかな。」


「え、日向?」
「あ、颯太。。」
「何してんのお前。
で、その格好...」
「あ、あんまりジロジロ見ないで。。
は、恥ずかしい...///」
「散々俺の前でワンピだのなんだの着替えてあれこれ買ってたヤツが何を言うか。」
「改めて見られると、なんかムズムズするんだもん...!」
「ふーん。
デートか。」
「まぁね。」
「ってか、なんでこのビルから出てきた?」
「ロッカー貸してもらってるの。
レディースものばっかだから家に置いておけなくて...」
「ここまで来てきた洋服も?」
「全部この中。
見る?」
「え?いいの?」
「え?見たいの?」
「え!?い、いや?見せてくれるなら見たい、、気もしなくもない...
って、お前何言わせてんだよ。」
「こっちからしたら勝手に1人で妄想してるようにしか見えないんだけど。」
「変態!」
「100%こっちのセリフ。
で、颯太は何しに?」
「あ、!朝練!忘れてた。。
あ、じゃあ楽しめよー
じゃなっ。」
「あ、うん。
......」


【水族館】

「綺麗...」
「ほんと。綺麗だね~」
「海の中ってこんななんですかね?」
「ここまで明るくないだろうけど、でも多分、、
ここみたいに美しい世界なんだろうね。」
「どこよりも美しく、広い気がします。」
「空よりも?」
「はい。
あ、物理的には空の方が限界はないんでしょうけど、
一番底があるからこそ、より大きく感じます。」
「より大きく、、か。」
「あ、!あっちでペンギンが泳いでますよ!」


大きな心で、伝えなきゃ。。
彼女に、幸せになって欲しいから。。


「ふぅ~。疲れました。」
「歩き疲れたねw
あ、お腹空かない?」
「あ、!空きました!」
「じゃあ、お昼食べよう。
何がいい?」
「えっとー、、
お寿司!」
「え...
まぁー随分とサイコパスセレクト。。」
「なんでですか?」
「魚見た後に魚ってw」
「あ、、
えへっwでも、食べたいですw」
「じゃあそうしよっか!w」
「はい!w」


この子の笑顔を、守りたい。
将来を...
だから、、


「またここでいいの?」
「はい。この格好じゃ、家には帰れないのでw」
「そっか。わかった。」
「じゃ、ありがとうございました。楽しかったです!」
「また今度行こうね。」
「はい!!」


だから、、!


「じゃあ、お先、失礼します!
また帰ったら話しましょうね!」
「あぁ。」
「じゃ!」
「待って。」
「は、はい?」
「俺たちさ、、
別れないか?」
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