私の旦那様は地上最強でした!

GARUD

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2 神秘的な髪と瞳の彼…そのお名前は…

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「ぐすっ…ひっく…もう…だいじょうぶ…れす…」

彼に頭を撫でられ…私は恥ずかしくも胸に頭を埋めて泣きじゃくって居たわけですが…

彼の温かさに、なんとか気持ちが落ち着いてきました。

そこで彼を見てみれば…私の様子を窺うように瞳を動かしている…なぜでしょう…

(あっ…私…今ほとんど裸です…)

私は恥ずかしさのあまり身動ぎをして───思い切って彼に声を掛けました!

「あの…」

と私が話しかけると…彼は明らかに動揺し、慌てて後ろを向き───

「ごめん!その…じろじろ見るつもりはなかったんだ!これじゃ俺もさっきの奴等と変わらないな…本当にごめん!」

とすごい勢いで謝ってきました。
私的には助けて頂いたのに…それでいて裸同然の私になにもせず、ただ慰めてくれた彼が謝っているなんて!逆に申し訳なくなってしまいます!


そんな彼の後ろ姿を見て…(あれ?)
私はなにか違和感を覚えました…

そこで彼の後ろ姿をもう一度じっくりと観察してみると───

(そう!なにかおかしいと思ったら髪の色がおかしい!)

彼の髪の毛が漆黒に染まっている!

今まで生きていた中で髪の色が黒い人は見たことがありませんでした!とても不思議です…
彼は一体どこから来たのでしょうか…どこか神秘的な力を感じます。

と彼を見ていると…


彼は突然振り向くと───手の中にはなにやら布っぽい物を握っています!
一体どこから取り出したのでしょう!さらに彼の謎が深まりました!


そんな彼は未だ腰が抜けて座り込んでいる私に視線を向けないよう…しているつもりなのでしょう…
ですが彼の黒い瞳はキッチリと私の胸や下腹部辺りに視線がちらちらと動くのを私は見逃しません!でも努力しているところは少々可愛いな!って思います!

しかし───(黒い髪に黒い瞳…)───ますます興味がわいてきました!

なんて頭の中で私会議をしていると───彼は手に握った布っぽい物を差し出して…

「と…とりあえず…これで良ければ着てくれないかな?」

と言って下さいました!なんて紳士な方なんでしょう!

ですが…流石にそこまでして頂くのはどうなのでしょう…なんか怪しいですし…ここは取りあえず遠慮してみて反応を窺うのも手かもしれないと思い───

「そんな…危ない所を助けて頂いて…更にここまでして頂くなんて──」

と私は戸惑っている風を装ってみたのですが…

「いや…流石にその状態で“それじゃ!”って訳にはいかないでしょ?」それに正直今の肌色多めの状態で居られる方が俺は落ち着いて話もできないよ───と言われてしまい…なんだか彼の無償の善意
に勘ぐりを入れたのが申し訳なくなってきてしまいました…

仕方なく渡された服を手に取り着替えるために木の裏へと移動します

なにか初めて見るデザインの服に戸惑いながらもなんとか着ることができました!そして私は借りていた彼のジャケットを片手に持って彼の元へともどり───


「可愛い」


ボソッと彼は呟くと、しまった!って顔をして口を押さえ…私の様子を窺うように見る。


その…なんていうか上から下まで彼の好みにコーディネートされて…それを舐めるように見られると…どうにも落ち着きません…これじゃ彼の女みたいじゃないですかっ!

ってなにを考えてるんですか私は!私のバカ!チョロすぎです!私!

と悶々としながら彼の黒い瞳を見つめ…そしてそれに気が付いた彼も私の瞳を見つめ返し…

そうして私達はお互いに一言も口を開く事もなく、暫くの間お互いを見つめ逢う──そうして時間がゆっくりと流れ──(って!ちがーーーーーーーう!別に私!そんなんじゃないもん!そりゃ…ちょっと神秘的でカッコいいなって思うけど───って!しっかりしろ私!)


はぁ……しかしこのお洋服高そうだなぁ…高かったらどうしよう…とりあえず聞いてみよう…


「あの…こんなにいい生地のお洋服…しかも何かとてもオシャレで…私のような町娘が着させて頂くような物じゃ…」

おずおずと言う私に───「なんだ。そんなことか…」と言うと彼は笑顔で私に一言

「遠慮しなくていいよ!その服は特に着る子が居たわけじゃないし…こんなに可愛くて似合っている子が着てくれるなら服もきっと嬉しいよ!」


そうはっきりと言うと、彼は私を真っ直ぐに見つめてくる───

その黒い…神秘的な瞳に見つめられ…私は顔から火が噴き出てるんじゃないかと自分でも自覚できるほどに顔が熱くなるのがわかる!

そんなこんなで私がモジモジしていると、彼が口を開く。


「そうだ…まだ名乗ってなかったね。俺の名前は[久世(クゼ)  雷斗(ライト)]って言うんだ。今は旅をしててね…良かったら近くの町まで案内してくれないかな?その服は案内の報酬とでも思ってくれたらいいからさ。」

そう彼…クゼライトさんは名乗ると、町までの案内を頼まれたので二つ返事で了承し私も自己紹介をする。

「私の名前は[アンナマリー]です!アンナって呼んでください!改めて…見ず知らずの私を助けてくれて本当に!ありがとうございました!それでは町までご案内致しますね!」

えへへ!っと私は彼に笑いかけると彼は眩しそうに目を細めて「よろしくな!」と笑顔を向けてくれました!

その笑顔はとても素敵で───ダメですね…どうやら私は恋に落ちたのかもしれません。
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