10 / 13
第9話「真実の薬と偽りの薬」
「そ、そいつは『蒼の龍』、蒼 龍牙!?」
警備兵の一人が声を震わせた。
その名は王都でも轟いている。SSS級冒険者であり、王家からも一目置かれる英雄。そんな人物が、なぜ追放されたオメガの味方をしているのか、誰も理解できなかった。
「龍牙殿……どうしてこのような詐欺師の肩を持つのですか?」
厳山が脂汗を浮かべながら、揉み手をして近づいてきた。
「この息子は、才能もなくフェロモンも薄い出来損ないです。実家への逆恨みで、こんな騒ぎを起こしているのです」
「出来損ない、か」
龍牙は冷たく笑った。
「その出来損ないの薬が、俺の命を救ったんだがな」
「は……?」
厳山と異母弟が固まる。
「お前たちが売りつけた『最高級解毒薬』とやらは、俺の古傷には何の効果もなかった。だが、蓮華の薬は一晩で毒を消し去った。どっちが詐欺師かは明白だろう」
群衆がざわめく。
英雄の証言は重い。白龍堂への疑念が一気に膨れ上がる。
「そ、それは偶然でしょう! まぐれです!」
異母弟が金切り声を上げた。
「大体、そんな泥のような見た目のものが薬なわけがない! 美しいものこそが正義、香しいものこそが至高! それが王都の常識だ!」
「なら、今ここで証明して見せよう」
蓮華が静かに、しかし力強く言った。
「そちらの『奇跡の聖水』と、僕の薬。どちらが本当に病を治せるか、勝負しましょう」
「なにおう!?」
その時、人混みの中から一台の豪華な馬車が現れた。
王家の紋章。
中から降りてきたのは、顔色の悪い少年を抱いた侍従だった。
「道を開けよ! 第三王子殿下のお通りだ!」
群衆が割れ、厳山が平伏する。
第三王子は、王都で流行している奇病に侵されていた。肌には赤い発疹があり、高熱でうなされている。
「白龍堂よ。王宮医の薬も効かぬ。そなたの店の評判を聞いて参った。この『聖水』とやらで、王子を治せるか?」
侍従が切羽詰まった様子で尋ねた。
厳山は一瞬躊躇したが、すぐに営業用の笑みを張り付けた。
「もちろんでございます! この薬にかかれば、どんな病もいちころです!」
厳山は震える手でピンク色の小瓶を差し出した。
侍従がそれを王子の口元へ運ぶ。
「待ってください!」
蓮華が叫んだ。
「その薬を飲ませたら、王子は死にます!」
「黙れ無能! 王族への不敬だぞ!」
異母弟が蓮華を突き飛ばそうとするが、龍牙がそれを片手で受け止めた。
その隙に、侍従は薬を王子の口に流し込んでしまった。
一瞬、王子の表情が和らいだように見えた。
厳山が勝ち誇った顔をする。
しかし次の瞬間、王子は悲鳴を上げ、激しく血を吐いた。
「殿下!?」
王子の容態が急変した。呼吸が浅くなり、発疹が黒く変色していく。
厳山と異母弟は顔面蒼白になり、腰を抜かした。
「な、なぜだ……痛み止めは大量に入れたはずなのに……」
「解毒もしないまま痛み止めを入れれば、毒が暴れるのは当然です!」
蓮華が駆け寄った。
侍従が剣を抜こうとするが、龍牙がそれを制する。
「その薬師に任せろ。そいつなら治せる」
蓮華は王子の脈を取り、まぶたの裏を確認した。
そして、持っていた鞄を開き、数種類の乾燥した根と葉を取り出した。
その場で乳鉢ですり潰す。
ゴリ、ゴリ、ゴリ。
焦燥感の中、その音だけが響く。
『熱を取りたい』
『毒を出して』
『苦しいよ』
王子の体と、薬草たちの声が重なって聞こえる。
蓮華は迷いなく調合を進めた。水を加え、ドロドロの深緑色の液体を作る。
匂いは強烈な苦みを含んだ草の香り。
「これを飲ませてください」
侍従は躊躇したが、王子の苦しむ姿を見て、意を決して受け取った。
王子が液体を飲み込む。
一秒、二秒、三秒。
長い沈黙。
やがて、王子の呼吸が穏やかになり始めた。
黒く変色していた発疹が、見る見るうちに引いていく。
王子はゆっくりと目を開けた。
「……苦しく、ない」
小さな声だったが、確かに聞こえた。
静寂が破られ、ワァッ! と歓声が上がった。
「治ったぞ! 泥薬で治った!」
「やっぱり白龍堂の薬は偽物だったんだ!」
「あの青年こそが本物の薬師だ!」
群衆の手のひら返しは早かった。
厳山と異母弟に向けられる目は、称賛から憎悪へと変わった。
「ち、違う! これは何かの間違いだ! 衛兵、奴らを……」
「黙れ」
低い声と共に、龍牙が王家の紋章が入った書状を掲げた。
「これは国王陛下からの直筆の命令書だ。『白龍堂の不正を暴き、民を救った者に、王宮筆頭薬師の地位を与える』とな」
龍牙は事前に王宮へ使いを出していたのだ。彼は最初から、こうなることを見越していた。
「白 厳山、お前とその息子を、毒物混入及び詐欺の罪で拘束する」
警備兵たちが向きを変え、厳山たちを取り押さえた。
「は、離せ! 私は名門白家の当主だぞ! 蓮華、お前からも何とか言え!」
往生際悪く叫ぶ父を、蓮華は静かに見下ろした。
そこにはもう、憎しみも未練もなかった。
「さようなら、父さん。薬は見た目じゃありません。人を救いたいと願う、心そのものです。あなたが忘れてしまったものが、ここにあります」
蓮華の手には、泥だらけだが温かい、一瓶の薬が握られていた。
連行されていく父と弟の姿を見送りながら、蓮華は深い息を吐いた。
長かった因縁が、ようやく終わったのだ。
龍牙が隣に来て、ポンと肩を叩いた。
「よくやったな、最高の薬師様」
「……龍牙さんのおかげです」
蓮華が涙ぐんで微笑むと、龍牙はニカっと笑い、そのまま蓮華の体を高く抱き上げた。
「わっ!?」
「勝鬨(かちどき)だ! みんな、この男が王都を救った英雄だぞ!」
龍牙の叫びに、群衆から惜しみない拍手と喝采が送られた。
恥ずかしさで顔を真っ赤にする蓮華だったが、その心は晴れやかだった。
腐敗した空気が消え、王都に新しい風が吹き始めていた。
警備兵の一人が声を震わせた。
その名は王都でも轟いている。SSS級冒険者であり、王家からも一目置かれる英雄。そんな人物が、なぜ追放されたオメガの味方をしているのか、誰も理解できなかった。
「龍牙殿……どうしてこのような詐欺師の肩を持つのですか?」
厳山が脂汗を浮かべながら、揉み手をして近づいてきた。
「この息子は、才能もなくフェロモンも薄い出来損ないです。実家への逆恨みで、こんな騒ぎを起こしているのです」
「出来損ない、か」
龍牙は冷たく笑った。
「その出来損ないの薬が、俺の命を救ったんだがな」
「は……?」
厳山と異母弟が固まる。
「お前たちが売りつけた『最高級解毒薬』とやらは、俺の古傷には何の効果もなかった。だが、蓮華の薬は一晩で毒を消し去った。どっちが詐欺師かは明白だろう」
群衆がざわめく。
英雄の証言は重い。白龍堂への疑念が一気に膨れ上がる。
「そ、それは偶然でしょう! まぐれです!」
異母弟が金切り声を上げた。
「大体、そんな泥のような見た目のものが薬なわけがない! 美しいものこそが正義、香しいものこそが至高! それが王都の常識だ!」
「なら、今ここで証明して見せよう」
蓮華が静かに、しかし力強く言った。
「そちらの『奇跡の聖水』と、僕の薬。どちらが本当に病を治せるか、勝負しましょう」
「なにおう!?」
その時、人混みの中から一台の豪華な馬車が現れた。
王家の紋章。
中から降りてきたのは、顔色の悪い少年を抱いた侍従だった。
「道を開けよ! 第三王子殿下のお通りだ!」
群衆が割れ、厳山が平伏する。
第三王子は、王都で流行している奇病に侵されていた。肌には赤い発疹があり、高熱でうなされている。
「白龍堂よ。王宮医の薬も効かぬ。そなたの店の評判を聞いて参った。この『聖水』とやらで、王子を治せるか?」
侍従が切羽詰まった様子で尋ねた。
厳山は一瞬躊躇したが、すぐに営業用の笑みを張り付けた。
「もちろんでございます! この薬にかかれば、どんな病もいちころです!」
厳山は震える手でピンク色の小瓶を差し出した。
侍従がそれを王子の口元へ運ぶ。
「待ってください!」
蓮華が叫んだ。
「その薬を飲ませたら、王子は死にます!」
「黙れ無能! 王族への不敬だぞ!」
異母弟が蓮華を突き飛ばそうとするが、龍牙がそれを片手で受け止めた。
その隙に、侍従は薬を王子の口に流し込んでしまった。
一瞬、王子の表情が和らいだように見えた。
厳山が勝ち誇った顔をする。
しかし次の瞬間、王子は悲鳴を上げ、激しく血を吐いた。
「殿下!?」
王子の容態が急変した。呼吸が浅くなり、発疹が黒く変色していく。
厳山と異母弟は顔面蒼白になり、腰を抜かした。
「な、なぜだ……痛み止めは大量に入れたはずなのに……」
「解毒もしないまま痛み止めを入れれば、毒が暴れるのは当然です!」
蓮華が駆け寄った。
侍従が剣を抜こうとするが、龍牙がそれを制する。
「その薬師に任せろ。そいつなら治せる」
蓮華は王子の脈を取り、まぶたの裏を確認した。
そして、持っていた鞄を開き、数種類の乾燥した根と葉を取り出した。
その場で乳鉢ですり潰す。
ゴリ、ゴリ、ゴリ。
焦燥感の中、その音だけが響く。
『熱を取りたい』
『毒を出して』
『苦しいよ』
王子の体と、薬草たちの声が重なって聞こえる。
蓮華は迷いなく調合を進めた。水を加え、ドロドロの深緑色の液体を作る。
匂いは強烈な苦みを含んだ草の香り。
「これを飲ませてください」
侍従は躊躇したが、王子の苦しむ姿を見て、意を決して受け取った。
王子が液体を飲み込む。
一秒、二秒、三秒。
長い沈黙。
やがて、王子の呼吸が穏やかになり始めた。
黒く変色していた発疹が、見る見るうちに引いていく。
王子はゆっくりと目を開けた。
「……苦しく、ない」
小さな声だったが、確かに聞こえた。
静寂が破られ、ワァッ! と歓声が上がった。
「治ったぞ! 泥薬で治った!」
「やっぱり白龍堂の薬は偽物だったんだ!」
「あの青年こそが本物の薬師だ!」
群衆の手のひら返しは早かった。
厳山と異母弟に向けられる目は、称賛から憎悪へと変わった。
「ち、違う! これは何かの間違いだ! 衛兵、奴らを……」
「黙れ」
低い声と共に、龍牙が王家の紋章が入った書状を掲げた。
「これは国王陛下からの直筆の命令書だ。『白龍堂の不正を暴き、民を救った者に、王宮筆頭薬師の地位を与える』とな」
龍牙は事前に王宮へ使いを出していたのだ。彼は最初から、こうなることを見越していた。
「白 厳山、お前とその息子を、毒物混入及び詐欺の罪で拘束する」
警備兵たちが向きを変え、厳山たちを取り押さえた。
「は、離せ! 私は名門白家の当主だぞ! 蓮華、お前からも何とか言え!」
往生際悪く叫ぶ父を、蓮華は静かに見下ろした。
そこにはもう、憎しみも未練もなかった。
「さようなら、父さん。薬は見た目じゃありません。人を救いたいと願う、心そのものです。あなたが忘れてしまったものが、ここにあります」
蓮華の手には、泥だらけだが温かい、一瓶の薬が握られていた。
連行されていく父と弟の姿を見送りながら、蓮華は深い息を吐いた。
長かった因縁が、ようやく終わったのだ。
龍牙が隣に来て、ポンと肩を叩いた。
「よくやったな、最高の薬師様」
「……龍牙さんのおかげです」
蓮華が涙ぐんで微笑むと、龍牙はニカっと笑い、そのまま蓮華の体を高く抱き上げた。
「わっ!?」
「勝鬨(かちどき)だ! みんな、この男が王都を救った英雄だぞ!」
龍牙の叫びに、群衆から惜しみない拍手と喝采が送られた。
恥ずかしさで顔を真っ赤にする蓮華だったが、その心は晴れやかだった。
腐敗した空気が消え、王都に新しい風が吹き始めていた。
あなたにおすすめの小説
【土壌改良】スキルで追放された俺、辺境で奇跡の野菜を作ってたら、聖剣の呪いに苦しむ伝説の英雄がやってきて胃袋と心を掴んでしまった
水凪しおん
BL
戦闘にも魔法にも役立たない【土壌改良】スキルを授かった伯爵家三男のフィンは、実家から追放され、痩せ果てた辺境の地へと送られる。しかし、彼は全くめげていなかった。「美味しい野菜が育てばそれでいいや」と、のんびり畑を耕し始める。
そんな彼の作る野菜は、文献にしか存在しない幻の品種だったり、食べた者の体調を回復させたりと、とんでもない奇跡の作物だった。
ある嵐の夜、フィンは一人の男と出会う。彼の名はアッシュ。魔王を倒した伝説の英雄だが、聖剣の呪いに蝕まれ、死を待つ身だった。
フィンの作る野菜スープを口にし、初めて呪いの痛みから解放されたアッシュは、フィンに宣言する。「君の作る野菜が毎日食べたい。……夫もできる」と。
ハズレスキルだと思っていた力は、実は世界を浄化する『創生の力』だった!?
無自覚な追放貴族と、彼に胃袋と心を掴まれた最強の元英雄。二人の甘くて美味しい辺境開拓スローライフが、今、始まる。
婚約破棄された「無能」聖女、拾った子犬が伝説の神獣だったので、辺境で極上もふもふライフを満喫します。~捨てた国が滅びそう?知りません~
ソラ
ファンタジー
「エリアナ、貴様との婚約を破棄し、この国から追放する!」
聖女としての魔力を使い果たし、無能と蔑まれた公爵令嬢エリアナ。
妹に婚約者を奪われ、身一つで北の最果て、凍てつく「死の森」へと捨てられる。
寒さに震え死を覚悟した彼女が出会ったのは、雪に埋もれていた一匹の小さなしっぽ。
「……ひとりぼっちなの? 大丈夫、私が温めてあげるわ」
最後の手向けに、残されたわずかな浄化の力を注いだエリアナ。
だが、その子犬の正体は――数千年の眠りから目覚めた、世界を滅ぼす伝説の神獣『フェンリル』だった!
ヒロインの淹れるお茶に癒やされ、ヒロインのブラッシングにうっとり。
最強の神獣は、彼女を守るためだけに辺境を「極上の聖域」へと作り替えていく。
一方、本物の聖女(結界維持役)を失った王国では、災厄が次々と降り注ぎ、崩壊の危機を迎えていた。
今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくる王子たち。
けれど、エリアナの膝の上には、甘えん坊の神獣様(執着心MAX)が陣取っていて――。
「聖女の仕事? いえ、今は神獣様とのお昼寝の方が忙しいので」
無自覚チートな聖女と、彼女にだけはデレデレな神獣様による、逆転溺愛スローライフが幕を開ける!
偽りの呪いで追放された聖女です。辺境で薬屋を開いたら、国一番の不運な王子様に拾われ「幸運の女神」と溺愛されています
黒崎隼人
ファンタジー
「君に触れると、不幸が起きるんだ」――偽りの呪いをかけられ、聖女の座を追われた少女、ルナ。
彼女は正体を隠し、辺境のミモザ村で薬師として静かな暮らしを始める。
ようやく手に入れた穏やかな日々。
しかし、そんな彼女の前に現れたのは、「王国一の不運王子」リオネスだった。
彼が歩けば嵐が起き、彼が触れば物が壊れる。
そんな王子が、なぜか彼女の薬草店の前で派手に転倒し、大怪我を負ってしまう。
「私の呪いのせいです!」と青ざめるルナに、王子は笑った。
「いつものことだから、君のせいじゃないよ」
これは、自分を不幸だと思い込む元聖女と、天性の不運をものともしない王子の、勘違いから始まる癒やしと幸運の物語。
二人が出会う時、本当の奇跡が目を覚ます。
心温まるスローライフ・ラブファンタジー、ここに開幕。
追放先の辺境で前世の農業知識を思い出した悪役令嬢、奇跡の果実で大逆転。いつの間にか世界経済の中心になっていました。
緋村ルナ
ファンタジー
「お前のような女は王妃にふさわしくない!」――才色兼備でありながら“冷酷な野心家”のレッテルを貼られ、無能な王太子から婚約破棄されたアメリア。国外追放の末にたどり着いたのは、痩せた土地が広がる辺境の村だった。しかし、そこで彼女が見つけた一つの奇妙な種が、運命を、そして世界を根底から覆す。
前世である農業研究員の知識を武器に、新種の果物「ヴェリーナ」を誕生させたアメリア。それは甘美な味だけでなく、世界経済を揺るがすほどの価値を秘めていた。
これは、一人の追放された令嬢が、たった一つの果実で自らの運命を切り開き、かつて自分を捨てた者たちに痛快なリベンジを果たし、やがて世界の覇権を握るまでの物語。「食」と「経済」で世界を変える、壮大な逆転ファンタジー、開幕!
冤罪で追放された悪役令息、北の辺境で幸せを掴む~恐ろしいと噂の銀狼将軍に嫁いだら、極上の溺愛とモフモフなスローライフが始まりました~
水凪しおん
BL
「君は、俺の宝だ」
無実の罪を着せられ、婚約破棄の末に極寒の辺境へ追放された公爵令息ジュリアン。
彼を待ち受けていたのは、「北の食人狼」と恐れられる将軍グリーグとの政略結婚だった。
死を覚悟したジュリアンだったが、出会った将軍は、噂とは真逆の不器用で心優しいアルファで……?
前世の記憶を持つジュリアンは、現代知識と魔法でボロボロの要塞を快適リフォーム!
手作りスープで将軍の胃袋を掴み、特産品開発で街を救い、気づけば冷徹将軍から規格外の溺愛を受けることに。
一方、ジュリアンを捨てた王都では、破滅の足音が近づいていて――。
冤罪追放から始まる、銀狼将軍との幸せいっぱいな溺愛スローライフ、ここに開幕!
【オメガバース/ハッピーエンド/ざまぁあり/子育て/スパダリ】
追放された悪役令嬢(実は元・最強暗殺者)ですが、辺境の谷を開拓したら大陸一の楽園になったので、今更戻ってこいと言われてもお断りです
黒崎隼人
ファンタジー
元・凄腕暗殺者の私、悪役令嬢イザベラに転生しました。待つのは断罪からの破滅エンド?……上等じゃない。むしろ面倒な王宮から解放される大チャンス!
婚約破棄の慰謝料に、誰もが見捨てた極寒の辺境『忘れられた谷』をせしめて、いざ悠々自適なスローライフへ!
前世の暗殺スキルと現代知識をフル活用し、不毛の地を理想郷へと大改革。特製ポーションに絶品保存食、魔獣素材の最強武具――気づけば、谷は大陸屈指の豊かさを誇る独立領に大変貌!?
そんな私の元に現れたのは、後悔と執着に濡れた元婚約者の王太子、私を密かに慕っていた騎士団長、そして「君ごとこの領地をいただく」と宣言する冷徹なはずの溺愛皇帝陛下!?
いえ、求めているのは平穏な毎日なので、求婚も国の再建依頼も全部お断りします。これは、面倒事を華麗に排除して、最高の楽園を築き上げる、元・暗殺者な悪役令嬢の物語。静かで徹底的な「ざまぁ」を添えて、お見せしましょう。
追放されたので路地裏で工房を開いたら、お忍びの皇帝陛下に懐かれてしまい、溺愛されています
水凪しおん
BL
「お前は役立たずだ」――。
王立錬金術師工房を理不尽に追放された青年フィオ。彼に残されたのは、物の真の価値を見抜くユニークスキル【神眼鑑定】と、前世で培ったアンティークの修復技術だけだった。
絶望の淵で、彼は王都の片隅に小さな修理屋『時の忘れもの』を開く。忘れられたガラクタに再び命を吹き込む穏やかな日々。そんな彼の前に、ある日、氷のように美しい一人の青年が現れる。
「これを、直してほしい」
レオと名乗る彼が持ち込む品は、なぜか歴史を揺るがすほどの“国宝級”のガラクタばかり。壊れた「物」を通して、少しずつ心を通わせていく二人。しかし、レオが隠し続けたその正体は、フィオの運命を、そして国をも揺るがす、あまりにも大きな秘密だった――。
追放された悪役令嬢、規格外魔力でもふもふ聖獣を手懐け隣国の王子に溺愛される
黒崎隼人
ファンタジー
「ようやく、この息苦しい生活から解放される!」
無実の罪で婚約破棄され、国外追放を言い渡された公爵令嬢エレオノーラ。しかし彼女は、悲しむどころか心の中で歓喜の声をあげていた。完璧な淑女の仮面の下に隠していたのは、国一番と謳われた祖母譲りの規格外な魔力。追放先の「魔の森」で力を解放した彼女の周りには、伝説の聖獣グリフォンをはじめ、可愛いもふもふ達が次々と集まってきて……!?
自由気ままなスローライフを満喫する元悪役令嬢と、彼女のありのままの姿に惹かれた「氷の王子」。二人の出会いが、やがて二つの国の運命を大きく動かすことになる。
窮屈な世界から解き放たれた少女が、本当の自分と最高の幸せを見つける、溺愛と逆転の異世界ファンタジー、ここに開幕!