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第6話 ホームレス、王国最強の兵士に圧勝する
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「まさか、いったいどこから壁が……やはり、異世界から来た怪物というわけか。この速さで魔力を発動させるとは……ならば、これならどうだァ」
アルフレッドは、さらに攻撃をかけてくる。
何度もフェイントをかけて、俺の魔力の影響範囲の外から技を繰り出そうとするものの俺の願望をストレートに反映するダンボールの妖精は、相手の攻撃を簡単に防いでいく。
『先輩! こんなにすごい攻撃ばかりだとさすがに新しくダンボールを作るのが大変なんで、周囲に浮かべておきますね。いまから、このダンボールたちはあなたの思うままに動きますから好きにやっちゃってください!』
いままで作り出されたダンボールがその言葉に反応するように宙を舞った。
「ばかな……この数の物体を同時に動かすだと!? なんという魔力キャパシティだ。ええい、やはり異世界の英雄は化け物かァ」
意思を持ったダンボールは、アルフレッドの動きを完全に制限した。攻撃態勢に移る前にダンボールが相手に突撃しバランスを崩させる。魔力による強化も発動しているんだろうな。ペラペラのはずのダンボールが木刀と互角以上の強度になっている。
そして、いくつものダンボールによる波状攻撃の後、ついにその瞬間は訪れた。さすがのアルフレッドも、ダンボールによる連鎖攻撃をかわしきれずにバランスを崩し、俺の意思で突撃させたダンボールの第2波が木刀を叩き折った。
折れた刀の半分が、クルクルと宙を舞い地面に突き刺さる。
審判が慌てて、俺たちの間に入った。
「そこまで。勝者・クニカズ!!」
「わあああ」という歓声とともに、拍手がまき起きる。模擬戦を見ていた兵士たちもあわてて、アルフレッドに近寄った。
「まさか、伝説の無詠唱魔力に、数十を超える物体操作だと!? クニカズの魔力キャパシティはどうなっているんじゃ……」
「それも、この武器だが、触ってみればよく分かる。まるで、厚めの紙のようなものだ……これが木刀を叩き折るくらいの強度に変化していた。物体操作と同時に、硬度上昇魔力も使っているんだ」
「王国最強の剣士が、敵に一回も触れることができずに、敗北しただとぉ」
俺はその様子をぼう然と見ていた。
『やりましたね、先輩!! さすがは私の見込んだホームレスです。天性のダンボールさばき。まさに、ファンタジスタの系譜!』
いや、人をサッカー選手みたいに呼ばないで? それ、褒めているんだかけなされているんだかよくわかんない。
『やっぱり、30まで○○の人は魔法使いになれるってのは本当だったんですね! 初戦闘で世界最高の魔力センスですよ!!』
絶対にからかっているんだろ。そうなんだろ!
俺が妖精と脳内で会話していると、敗者のアルフレッドが近づいてきた。
「クニカズ様! さすがは、異界の英雄ですね。お見それいたしました。完敗です。20年ほど生きてきましたが、これほどの完敗は生まれて初めてです。やはり、あなたは本物だ。わが父がご無礼をいたしましたこと、一族を代表して謝罪させていただきます」
いや、むしろなんかごめん。
「いや、しかしすごい武器でしたな。気がついたらふわりと出現してまるで生きているかのように動くのですから。これはきっとなにか名のある魔力道具なのでしょうなァ。なんというのですか?」
「えっと、ダンボールっていうんだ。俺たちの世界では子供の時からよく使っていてさ」
ソリにしたり、文化祭のお化け屋敷を作るのに使ったりするもんな。
「なんと!? これ程のアイテムを子供の時からですか!? なるほど、クニカズ様が住んでいる世界は、幼少期からそのようなエリート教育をしているのですね。おそろしい」
「いや、これは戦闘というか本来、物を作ったり運んだりするときに使うもので……」
俺は布団代わりに使っていたけどさ。
「ということは、非戦闘用のアイテムということですか!? まさか、それであのような戦闘力を発揮するとは……まだ、本気を出されていないのですね。これはますます本物の救世主だ」
や・ば・い。
完全に勘違いされている。
アルフレッドの中での日本は完全に世紀末世界になっている。でも、誤解を解くと、不利になるかもしれないから笑ってごまかそう。尊敬されるなんて向こうじゃ滅多になかったしなァ。
だが、まだ当の宰相は納得していなかったようだ。
息子が敗れたことに憤慨している。
「まだだ、これはまだ一つ目の試練にすぎません。次の試験が残っておりますぞぉ!!!」
―――
登場人物紹介
ヤマダクニカズ(転生後)
前世では、ニート&ホームレスだったが、転生後はダンボールの妖精の加護を受けて強大な魔力と戦闘力を手に入れた。
知略:73
戦闘:130(妖精補正)
魔力:130(妖精補正)
政治:68
スキル:妖精の加護・腹黒政治家・創造者・無詠唱魔力
アルフレッドは、さらに攻撃をかけてくる。
何度もフェイントをかけて、俺の魔力の影響範囲の外から技を繰り出そうとするものの俺の願望をストレートに反映するダンボールの妖精は、相手の攻撃を簡単に防いでいく。
『先輩! こんなにすごい攻撃ばかりだとさすがに新しくダンボールを作るのが大変なんで、周囲に浮かべておきますね。いまから、このダンボールたちはあなたの思うままに動きますから好きにやっちゃってください!』
いままで作り出されたダンボールがその言葉に反応するように宙を舞った。
「ばかな……この数の物体を同時に動かすだと!? なんという魔力キャパシティだ。ええい、やはり異世界の英雄は化け物かァ」
意思を持ったダンボールは、アルフレッドの動きを完全に制限した。攻撃態勢に移る前にダンボールが相手に突撃しバランスを崩させる。魔力による強化も発動しているんだろうな。ペラペラのはずのダンボールが木刀と互角以上の強度になっている。
そして、いくつものダンボールによる波状攻撃の後、ついにその瞬間は訪れた。さすがのアルフレッドも、ダンボールによる連鎖攻撃をかわしきれずにバランスを崩し、俺の意思で突撃させたダンボールの第2波が木刀を叩き折った。
折れた刀の半分が、クルクルと宙を舞い地面に突き刺さる。
審判が慌てて、俺たちの間に入った。
「そこまで。勝者・クニカズ!!」
「わあああ」という歓声とともに、拍手がまき起きる。模擬戦を見ていた兵士たちもあわてて、アルフレッドに近寄った。
「まさか、伝説の無詠唱魔力に、数十を超える物体操作だと!? クニカズの魔力キャパシティはどうなっているんじゃ……」
「それも、この武器だが、触ってみればよく分かる。まるで、厚めの紙のようなものだ……これが木刀を叩き折るくらいの強度に変化していた。物体操作と同時に、硬度上昇魔力も使っているんだ」
「王国最強の剣士が、敵に一回も触れることができずに、敗北しただとぉ」
俺はその様子をぼう然と見ていた。
『やりましたね、先輩!! さすがは私の見込んだホームレスです。天性のダンボールさばき。まさに、ファンタジスタの系譜!』
いや、人をサッカー選手みたいに呼ばないで? それ、褒めているんだかけなされているんだかよくわかんない。
『やっぱり、30まで○○の人は魔法使いになれるってのは本当だったんですね! 初戦闘で世界最高の魔力センスですよ!!』
絶対にからかっているんだろ。そうなんだろ!
俺が妖精と脳内で会話していると、敗者のアルフレッドが近づいてきた。
「クニカズ様! さすがは、異界の英雄ですね。お見それいたしました。完敗です。20年ほど生きてきましたが、これほどの完敗は生まれて初めてです。やはり、あなたは本物だ。わが父がご無礼をいたしましたこと、一族を代表して謝罪させていただきます」
いや、むしろなんかごめん。
「いや、しかしすごい武器でしたな。気がついたらふわりと出現してまるで生きているかのように動くのですから。これはきっとなにか名のある魔力道具なのでしょうなァ。なんというのですか?」
「えっと、ダンボールっていうんだ。俺たちの世界では子供の時からよく使っていてさ」
ソリにしたり、文化祭のお化け屋敷を作るのに使ったりするもんな。
「なんと!? これ程のアイテムを子供の時からですか!? なるほど、クニカズ様が住んでいる世界は、幼少期からそのようなエリート教育をしているのですね。おそろしい」
「いや、これは戦闘というか本来、物を作ったり運んだりするときに使うもので……」
俺は布団代わりに使っていたけどさ。
「ということは、非戦闘用のアイテムということですか!? まさか、それであのような戦闘力を発揮するとは……まだ、本気を出されていないのですね。これはますます本物の救世主だ」
や・ば・い。
完全に勘違いされている。
アルフレッドの中での日本は完全に世紀末世界になっている。でも、誤解を解くと、不利になるかもしれないから笑ってごまかそう。尊敬されるなんて向こうじゃ滅多になかったしなァ。
だが、まだ当の宰相は納得していなかったようだ。
息子が敗れたことに憤慨している。
「まだだ、これはまだ一つ目の試練にすぎません。次の試験が残っておりますぞぉ!!!」
―――
登場人物紹介
ヤマダクニカズ(転生後)
前世では、ニート&ホームレスだったが、転生後はダンボールの妖精の加護を受けて強大な魔力と戦闘力を手に入れた。
知略:73
戦闘:130(妖精補正)
魔力:130(妖精補正)
政治:68
スキル:妖精の加護・腹黒政治家・創造者・無詠唱魔力
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