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第11章 姉妹関係の儀式で、誓(ちか)ったこと
063 【挿絵】 13日目 白沢絵美 見参
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絵美様、ですよね?
◇
13日目 PM14:10 昼
《2日に一度の会議: なし、
第3回襲撃予測日: 本日の昼 300名
一番権利者: 真々美 昨日の夜が流れたため。》
砂ほこりがやんで、声の主の姿が見えてきた。
中路真々美
「絵美? 幻影か?」
白沢絵美
「真々美~~、冬香さ~ん。」
真々美
「幻聴でも、空耳でもなかったのか?」
左手を大きく空に振りながら駆け寄ってくる美しい女性の姿が見えた。
膝にまで届くくらい長い黄色に輝く髪、
細くて長いけれど美しい曲線を描いて色気もある長い手足。
引き締まった腹筋と大きく形が良い乳房の形が分かる白いボディスーツを来た女性が近づいてきた。
真々美たちと比べても見劣りしない美しさだった。
◇
白沢絵美
「真々美、生きてるわね。 良かった。
冬香さんは、・・・
真々美、冬香さんをこちらへ。
Threeker 」
白沢絵美 こころの声
「ぎりぎり、まだ間に合う? 良かった。
必要な性魔力は36ポイントですか?
はい、使用します。
お願いします。」
スリーカーの効果で、冬香は優しくてまぶしい黄色い光に包まれた。
やがて、黄色い光は、冬香の中に吸い込まれて消えた。
白沢絵美
「冬香さん、目を開けて。」
冬香 こころの声
『なつかしい声、昔を思い出すわ。
真々美と姉妹関係の儀式をしたとき、絵美様が立ち会って、姉妹関係が成立したことを宣言してくださったわね。
絵美様は、いま、どこで、どうされているかしら。』
冬香が目を覚ました。
真々美
「冬香ーーーーーーーーー
良かった、本当に良かった。」
冬香
「どうしたの? 怖い夢でも見たのかな?
そんなに泣くなんて。
1時間ほど寝かせてって言ったでしょ。」
真々美
「冬香、冬香、冬香ーーーー」
真々美の抱きしめる力が強すぎて、振りほどけない。
なんとか、呼吸する空間を確保することがやっとだった。
冬香 こころの声
『こんなに何回も名前を呼ばれたのは、初めてね。』
1分経過
絵美
「真々美、そろそろ良いでしょ。
冬香さんも困っているよ。」
冬香 こころの声
『なつかしい声、聞いてて心地いいわ。
真々美を呼び捨てにできて、わたしを冬香さんと呼ぶ人って、ひとりだけよね。』
冬香
「絵美様、本当? まぼろし?
カセイダード本星からチータマルム星までは、最新の宇宙船でも1週間は掛かるはず。
わたしは夢でも見ているの?」
絵美は、冬香の手を握った。
絵美
「冬香さん、わたしは本物よ。
Rebaara で、ワープして来たの。
冬香さんは、生死の境をさまよっていたのよ。
Threeker が間に合って、本当に良かったわ。」
冬香
「あの? 絵美様は、5、6番目の性魔力である レバーラ と スリーカー を使用できるのですか?」
絵美
「もちろんよ。 真々美と冬香さんも使えるでしょ?」
冬香
「いいえ、真々美とわたしは使えません。
オルアは、1回限定のスリーカーを使用しましたが、診断のみでした。」
絵美
「そうなの?
真々美、もしかして、本当に使えないの?」
真々美
「ああ、使用できない。 わたしたちは4番目までしか使えないんだ。」
絵美
「だからかあ、おかしな質問をするなあとは思ったけれど、まさか使えなかったなんて。」
☆ 司会《中路真々美》
☆ 「コモンルーンの5つ目と6つ目の活用方法についてと、
☆ 情報公開がどこまで許されているのか?ですね。」
☆
☆ 015 白沢絵美様は、お見通し
冬香
「絵美様、失礼ですが、絵美様の魔力値を見てもよろしいですか?」
絵美
「?
どうぞ、ご覧になって。」
絵美
性魔力 現在値 79/最大値 90
冬香
「ということは、絵美様は、11ポイントの性魔力で診断と治療を実行できるのですか?」
絵美
「いいえ、違います。
冬香さんを回復させるためには、36ポイント必要でした。
ここに来る前に、女王様、つまりカセイダード国王様から30ポイントの魔力を譲渡されたのです。
120 - レバーラ《5》 = 115ポイント
115 - スリーカー《6x6=36》 = 79ポイント
のこりの性魔力は79です。
スリーカーを2回使用するためには、ほかの性魔力を使う余裕はありません。」
スリーカー《6x6=36》x2 = 72ポイント
冬香
「続けて、質問させてください。
よろしいですか?」
絵美
「どうぞ。 でも、あと1つにしてください。
オルアさんとアリムさんのことも気になります。
場合によっては、一刻、1分1秒を争う事態かも知れません。」
冬香
「どうやって、性魔力の限界値を90まで上げられたのですか?」
絵美
「そ、それは、
『行ってきます』と
『行ってらっしゃい』の
あいさつを、きちんと《正しく》することかしら。」
☆ アリム
☆ 「異性のパートナーが居て、行ってきますと行ってらっしゃいのあいさつを
☆ できるくらいになると満足度が上がって、伸ばせるようになれますよ。」
☆
☆ 030 アリムさんの小説を読ませて!
冬香
「具体的には? どうしても知りたいのです。」
絵美
「な、長くなるから、またの機会にしてくれませんか?」
絵美の顔がずいぶんと赤くなった。
耳の先まで赤くなった。
冬香
「分かりました。 でも、かならずお願いします。」
絵美
「はい。」
絵美は後ろを向いて、顔を隠していた。
◇
絵美
「オルアさんとアリムさんは、何処?
どこにいるの?」
真々美
「船の後方、船尾にいます。
でも、詳しい場所は分かりません。
デバイスが示す場所は、ここです。」
真々美はデバイスを絵美に見せた。
絵美
「場所が分かっても、ワープできるわけじゃないのよ。
冬香さん、オルアさんとの姉妹関係は成立していますか?」
冬香
「ええ、8日前に成立しました。」
絵美
「良かった。
なんとかなるわね。
冬香さん、あなたの姉妹関係を借りるわね。
オルア サーパース
赤色で点滅している。
不味いわね。
いそぐわよ。
真々美、冬香さん。
わたしに抱きつくように身体を寄せて!
行くわよ!
レバーラ。」
絵美 5ポイント使用後、
性魔力 現在値 74/最大値 90
◇
絵美、真々美、冬香は、オルアがいる近くにワープした。
冬香
「絵美様、レバーラというワープ方法について、教えてくださいますか?」
絵美
「レバーラは、場所ではなくて、人の近くにワープするの。
相手との友人関係が成立していれば、その人の近くに飛んでいけるわ。
一瞬でね。」
真々美
「便利だな。」
絵美
「そうね。
相手が自分のことを友人と思っている限り、という条件付きだけどね。
わたしは、レバーラに真々美の名前が表示されているから、真々美との友好関係が続いていると安心していたのよ。
でも、真々美がレバーラを使えないとは思っていなかったから・・・
その、長いこと連絡しなかったことで不安にさせたわね。
ゆるしてね。」
真々美
「駄目だ。
ゆるさない。」
冬香
「真々美、駄々をこねるなんて、真々美らしくないわ。」
絵美
「真々美の気持ちも分かるわ。」
絵美は真々美を抱き寄せてキスをした。
そして、強く抱きしめた。
絵美
「わたしが真々美を大事に思う気持ちを伝えさせてね。」
絵美は、真々美の両手を絵美の両方の胸に押し付けた。
絵美
「真々美、伝わるかしら?
わたしの心臓の鼓動があなたの手のひらに。」
真々美
「ああ、なつかしい感触と鼓動が伝わってくる。」
絵美
「今夜は続きをしましょうね。
冬香さんも一緒よ。」
真々美
「そ、それは恥ずかしいな。」
冬香
「絵美様、わたしがお邪魔するわけには行きません。
ご遠慮します。」
絵美
「あれえ?
冬香さんは、
行ってきます!
の あいさつについて知りたいって言ったよね。」
冬香
「はい、言いました。」
冬香は意味が分からず、きょとんとしている。
絵美
「だったら、一緒にいなきゃね。
そうそう、話を戻すわね。
この近くにオルアさんがいるはずよ。
アリムさんは分からないけれど、いっしょに居てくれたら助かるわね。」
◇
倒れているオルアをアリムさんを発見した。
二人とも背中から腹の方向に剣が突き刺さっていた。
絵美
「真々美、アリムさんを支えて座らせてください。
冬香さん、オルアさんを支えて座らせてください。
わたしは、刺さった剣を抜きながらスリーカーを使用します。
身体が動かないように支えていてください。
そちらまで気が回りませんから、頼らせてもらいます。
始めても良いですか?」
真々美
「アリムを支えます。」
冬香
「オルアを支えます。」
絵美
「剣を抜くときに、他の部分を傷つけないように慎重に抜かなければ即死させてしまうかもしれません。
くれぐれも、お願いしますね。」
真々美、冬香
「「はい。」」
絵美
「オルアさん、スリーカー。
アリムさん、スリーカー。
はい、そうです。
ふたり同時にお願いします。
どちらも緊急ですね。
36ポイントx2=72ポイントですね。
はい、ぎりぎり持っています。
使用お願いします。
えっ、手持ちの性魔力じゃ足りませんか?
少しお待ちいただけますか?」
絵美は、真々美と冬香の方を向いた。
絵美
「真々美、冬香さん?
アリムさんとのナイトバインドについてだけれど、だれか1人は済ませているかな?」
真々美
「First オルア、
Second わたし、
Third 冬香だ。」
絵美
「なるほどね。
じゃあ、オルアさんを先に治しましょうか?
スリーカーさん、オルアさんの治療を先に済ませてくれるかしら?」
絵美 36ポイント使用後、
性魔力 現在値 38/最大値 90
◇
オルアが目を覚ました。
オルア
「うーん、アリムは?
あ、真々美、冬香、助けに来てくれたのね。
ありがとう。」
真々美
「助けてくれた人は、後ろにいるぞ。」
オルア
「えっ? まさか。」
絵美
「オルアさん、直接会うのは初めてだよね。
真々美のハイシスの白沢絵美です。
よろしくね。」
オルア
「初めまして、ご尊顔の栄に際し奉りまして恐悦至極に存じます。」
絵美
「時代劇みたいに、かしこまらなくてもいいわよ。
では、3人が揃ったことだし、
Threeker 《スリーカー》さん、お待たせしました。
アリムさんの所有者である3人にも聞こえるように、Speaker Mode 《スピーカーモード》でお願いします。」
Threeker 《スリーカー》
「アリム様の治療方針について確認します。」
◇
冬香とオルアの負傷を一瞬で治した絵美様のスリーカー。
なにを確認したいのだろうか?
【読者様へ】
あなたの10秒で、この作品にパワーをください。
「お気に入りに追加」 【 ↓ 】 お願いします。
◇
13日目 PM14:10 昼
《2日に一度の会議: なし、
第3回襲撃予測日: 本日の昼 300名
一番権利者: 真々美 昨日の夜が流れたため。》
砂ほこりがやんで、声の主の姿が見えてきた。
中路真々美
「絵美? 幻影か?」
白沢絵美
「真々美~~、冬香さ~ん。」
真々美
「幻聴でも、空耳でもなかったのか?」
左手を大きく空に振りながら駆け寄ってくる美しい女性の姿が見えた。
膝にまで届くくらい長い黄色に輝く髪、
細くて長いけれど美しい曲線を描いて色気もある長い手足。
引き締まった腹筋と大きく形が良い乳房の形が分かる白いボディスーツを来た女性が近づいてきた。
真々美たちと比べても見劣りしない美しさだった。
◇
白沢絵美
「真々美、生きてるわね。 良かった。
冬香さんは、・・・
真々美、冬香さんをこちらへ。
Threeker 」
白沢絵美 こころの声
「ぎりぎり、まだ間に合う? 良かった。
必要な性魔力は36ポイントですか?
はい、使用します。
お願いします。」
スリーカーの効果で、冬香は優しくてまぶしい黄色い光に包まれた。
やがて、黄色い光は、冬香の中に吸い込まれて消えた。
白沢絵美
「冬香さん、目を開けて。」
冬香 こころの声
『なつかしい声、昔を思い出すわ。
真々美と姉妹関係の儀式をしたとき、絵美様が立ち会って、姉妹関係が成立したことを宣言してくださったわね。
絵美様は、いま、どこで、どうされているかしら。』
冬香が目を覚ました。
真々美
「冬香ーーーーーーーーー
良かった、本当に良かった。」
冬香
「どうしたの? 怖い夢でも見たのかな?
そんなに泣くなんて。
1時間ほど寝かせてって言ったでしょ。」
真々美
「冬香、冬香、冬香ーーーー」
真々美の抱きしめる力が強すぎて、振りほどけない。
なんとか、呼吸する空間を確保することがやっとだった。
冬香 こころの声
『こんなに何回も名前を呼ばれたのは、初めてね。』
1分経過
絵美
「真々美、そろそろ良いでしょ。
冬香さんも困っているよ。」
冬香 こころの声
『なつかしい声、聞いてて心地いいわ。
真々美を呼び捨てにできて、わたしを冬香さんと呼ぶ人って、ひとりだけよね。』
冬香
「絵美様、本当? まぼろし?
カセイダード本星からチータマルム星までは、最新の宇宙船でも1週間は掛かるはず。
わたしは夢でも見ているの?」
絵美は、冬香の手を握った。
絵美
「冬香さん、わたしは本物よ。
Rebaara で、ワープして来たの。
冬香さんは、生死の境をさまよっていたのよ。
Threeker が間に合って、本当に良かったわ。」
冬香
「あの? 絵美様は、5、6番目の性魔力である レバーラ と スリーカー を使用できるのですか?」
絵美
「もちろんよ。 真々美と冬香さんも使えるでしょ?」
冬香
「いいえ、真々美とわたしは使えません。
オルアは、1回限定のスリーカーを使用しましたが、診断のみでした。」
絵美
「そうなの?
真々美、もしかして、本当に使えないの?」
真々美
「ああ、使用できない。 わたしたちは4番目までしか使えないんだ。」
絵美
「だからかあ、おかしな質問をするなあとは思ったけれど、まさか使えなかったなんて。」
☆ 司会《中路真々美》
☆ 「コモンルーンの5つ目と6つ目の活用方法についてと、
☆ 情報公開がどこまで許されているのか?ですね。」
☆
☆ 015 白沢絵美様は、お見通し
冬香
「絵美様、失礼ですが、絵美様の魔力値を見てもよろしいですか?」
絵美
「?
どうぞ、ご覧になって。」
絵美
性魔力 現在値 79/最大値 90
冬香
「ということは、絵美様は、11ポイントの性魔力で診断と治療を実行できるのですか?」
絵美
「いいえ、違います。
冬香さんを回復させるためには、36ポイント必要でした。
ここに来る前に、女王様、つまりカセイダード国王様から30ポイントの魔力を譲渡されたのです。
120 - レバーラ《5》 = 115ポイント
115 - スリーカー《6x6=36》 = 79ポイント
のこりの性魔力は79です。
スリーカーを2回使用するためには、ほかの性魔力を使う余裕はありません。」
スリーカー《6x6=36》x2 = 72ポイント
冬香
「続けて、質問させてください。
よろしいですか?」
絵美
「どうぞ。 でも、あと1つにしてください。
オルアさんとアリムさんのことも気になります。
場合によっては、一刻、1分1秒を争う事態かも知れません。」
冬香
「どうやって、性魔力の限界値を90まで上げられたのですか?」
絵美
「そ、それは、
『行ってきます』と
『行ってらっしゃい』の
あいさつを、きちんと《正しく》することかしら。」
☆ アリム
☆ 「異性のパートナーが居て、行ってきますと行ってらっしゃいのあいさつを
☆ できるくらいになると満足度が上がって、伸ばせるようになれますよ。」
☆
☆ 030 アリムさんの小説を読ませて!
冬香
「具体的には? どうしても知りたいのです。」
絵美
「な、長くなるから、またの機会にしてくれませんか?」
絵美の顔がずいぶんと赤くなった。
耳の先まで赤くなった。
冬香
「分かりました。 でも、かならずお願いします。」
絵美
「はい。」
絵美は後ろを向いて、顔を隠していた。
◇
絵美
「オルアさんとアリムさんは、何処?
どこにいるの?」
真々美
「船の後方、船尾にいます。
でも、詳しい場所は分かりません。
デバイスが示す場所は、ここです。」
真々美はデバイスを絵美に見せた。
絵美
「場所が分かっても、ワープできるわけじゃないのよ。
冬香さん、オルアさんとの姉妹関係は成立していますか?」
冬香
「ええ、8日前に成立しました。」
絵美
「良かった。
なんとかなるわね。
冬香さん、あなたの姉妹関係を借りるわね。
オルア サーパース
赤色で点滅している。
不味いわね。
いそぐわよ。
真々美、冬香さん。
わたしに抱きつくように身体を寄せて!
行くわよ!
レバーラ。」
絵美 5ポイント使用後、
性魔力 現在値 74/最大値 90
◇
絵美、真々美、冬香は、オルアがいる近くにワープした。
冬香
「絵美様、レバーラというワープ方法について、教えてくださいますか?」
絵美
「レバーラは、場所ではなくて、人の近くにワープするの。
相手との友人関係が成立していれば、その人の近くに飛んでいけるわ。
一瞬でね。」
真々美
「便利だな。」
絵美
「そうね。
相手が自分のことを友人と思っている限り、という条件付きだけどね。
わたしは、レバーラに真々美の名前が表示されているから、真々美との友好関係が続いていると安心していたのよ。
でも、真々美がレバーラを使えないとは思っていなかったから・・・
その、長いこと連絡しなかったことで不安にさせたわね。
ゆるしてね。」
真々美
「駄目だ。
ゆるさない。」
冬香
「真々美、駄々をこねるなんて、真々美らしくないわ。」
絵美
「真々美の気持ちも分かるわ。」
絵美は真々美を抱き寄せてキスをした。
そして、強く抱きしめた。
絵美
「わたしが真々美を大事に思う気持ちを伝えさせてね。」
絵美は、真々美の両手を絵美の両方の胸に押し付けた。
絵美
「真々美、伝わるかしら?
わたしの心臓の鼓動があなたの手のひらに。」
真々美
「ああ、なつかしい感触と鼓動が伝わってくる。」
絵美
「今夜は続きをしましょうね。
冬香さんも一緒よ。」
真々美
「そ、それは恥ずかしいな。」
冬香
「絵美様、わたしがお邪魔するわけには行きません。
ご遠慮します。」
絵美
「あれえ?
冬香さんは、
行ってきます!
の あいさつについて知りたいって言ったよね。」
冬香
「はい、言いました。」
冬香は意味が分からず、きょとんとしている。
絵美
「だったら、一緒にいなきゃね。
そうそう、話を戻すわね。
この近くにオルアさんがいるはずよ。
アリムさんは分からないけれど、いっしょに居てくれたら助かるわね。」
◇
倒れているオルアをアリムさんを発見した。
二人とも背中から腹の方向に剣が突き刺さっていた。
絵美
「真々美、アリムさんを支えて座らせてください。
冬香さん、オルアさんを支えて座らせてください。
わたしは、刺さった剣を抜きながらスリーカーを使用します。
身体が動かないように支えていてください。
そちらまで気が回りませんから、頼らせてもらいます。
始めても良いですか?」
真々美
「アリムを支えます。」
冬香
「オルアを支えます。」
絵美
「剣を抜くときに、他の部分を傷つけないように慎重に抜かなければ即死させてしまうかもしれません。
くれぐれも、お願いしますね。」
真々美、冬香
「「はい。」」
絵美
「オルアさん、スリーカー。
アリムさん、スリーカー。
はい、そうです。
ふたり同時にお願いします。
どちらも緊急ですね。
36ポイントx2=72ポイントですね。
はい、ぎりぎり持っています。
使用お願いします。
えっ、手持ちの性魔力じゃ足りませんか?
少しお待ちいただけますか?」
絵美は、真々美と冬香の方を向いた。
絵美
「真々美、冬香さん?
アリムさんとのナイトバインドについてだけれど、だれか1人は済ませているかな?」
真々美
「First オルア、
Second わたし、
Third 冬香だ。」
絵美
「なるほどね。
じゃあ、オルアさんを先に治しましょうか?
スリーカーさん、オルアさんの治療を先に済ませてくれるかしら?」
絵美 36ポイント使用後、
性魔力 現在値 38/最大値 90
◇
オルアが目を覚ました。
オルア
「うーん、アリムは?
あ、真々美、冬香、助けに来てくれたのね。
ありがとう。」
真々美
「助けてくれた人は、後ろにいるぞ。」
オルア
「えっ? まさか。」
絵美
「オルアさん、直接会うのは初めてだよね。
真々美のハイシスの白沢絵美です。
よろしくね。」
オルア
「初めまして、ご尊顔の栄に際し奉りまして恐悦至極に存じます。」
絵美
「時代劇みたいに、かしこまらなくてもいいわよ。
では、3人が揃ったことだし、
Threeker 《スリーカー》さん、お待たせしました。
アリムさんの所有者である3人にも聞こえるように、Speaker Mode 《スピーカーモード》でお願いします。」
Threeker 《スリーカー》
「アリム様の治療方針について確認します。」
◇
冬香とオルアの負傷を一瞬で治した絵美様のスリーカー。
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「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。
僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
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