69 / 209
第12章 ねむり続ける主人公
067 14日目 アリムを見舞う1週間がはじまる
しおりを挟む
カセイダード王国に到着したが、アリムは・・・
◇
14日目 PM13:00 昼
《2日に一度の会議: 偶数日の予定、
一番権利者:
真々美。
ただし、アリムが意識を取り戻す《20日目予定》までは、お預け状態。》
◇
王国側
白沢絵美、中路真々美、白石冬香、オルア サーパース、
民衆側
温 秀平、メラニィ オネスティ
彼らはアリムの病室に来ていた。
医師 白石冬香は、
カセイダード王国チータマルム支国王 中路真々美
の主治医兼参謀《相談役? 副将?》である。
さらに、冬香の医療用AI Einsは、王家側の秘匿設備である。
アリムは光元国からの移民という弱い立場でありながら、Einsの監視下にある病室にいた。
つまり、アリムは事実上、カセイダード王国王家側の一員である扱いというか好待遇を受けていた。
いつから、アリムが王家の一員として認められたかというと、オルアにナイトバインドされたときからである。
続けて、真々美、冬香ともナイトバインドしたときからは、真々美の王配でもあった。
王配とは、王の配偶者という意味である。
オルアは王配の専属メイド兼親衛隊隊長として、アリムといっしょにいる時間が最も長い立場になることを選んだ。
オルア
「名より実よね。
配偶者になる真々美よりも、専属護衛となる私の方がいっしょにいる時間が長いのだから。」
そして、モンテハート大公爵が持っていた大公爵の地位は、アリムに継がせる予定である。
冬香
「援軍要請に応じなかった貴族たちに、"地位剥奪"か"賛成票を投じる"か選ばせるだけで簡単だったわ。」
すべてはアリムが目覚めてからの話であるが、
選択肢1: 王家側が指名する者を大公爵の地位に据えることに賛成するか?
それとも、
選択肢2: 援軍要請に応じなかった責任で、貴族の地位を剥奪されるか?
どちらにしますか?
と自由意志による選択を求めたら、すべての貴族たちが快く応じてくれた。
当然、書面に署名とサイン、さらにすべての指の拇印を押してもらった。
これで、アリムを指名したときに逆らおうとするなら、その貴族家は、貴族の地位を剥奪のうえ、以下省略である。
真々美
「シュウピンさん、メラニィさん、アリムの見舞いに来てくれて、ありがとう。」
シュウピン
「アリム様は、7日後に意識が戻る予定ですね。」
メラニィ
「オルア様が護衛したとはいえ、アリム様が149名の新型防御服の敵兵を倒したとは予想外です。」
真々美、冬香 こころの声
『あ、余計なことを。』
オルアは、泣きだした。
オルア
「わたしが油断しなければ、ちゃんと護衛できていれば、アリムは元気でいたはずなのよ。
わたしが、わたしのせいで、わあーーー、アリム、ゆるしてーーー。」
☆ アリム
☆ 「オルア、残心。
☆ 敵を倒した後も油断しないで。」
☆
☆ 062 13日目 冬香、一番大事な女性
絵美
「誰かに責任を追及して欲しいのか?
アリムさんに、残心と言われたときに、自らを律するべきだったな。
愚か者め、いや、未熟者と言うべきか。」
オルア
「そのとおりよ。
わたしがすべて悪いの。
アリムが目覚めたら、アリムのもとから去るわ。
わたしはアリムにふさわしくないもの。」
冬香
「オルア、そんなこと言わないで。」
真々美
「そうだぞ。
アリムはオルアがいたから頑張ったんだ。
アリムのもとから去るなんて言ったら、また泣きだすぞ。」
☆ アリム:
☆ 「イヤーーーあ。
☆ ぼくを見捨てないで。
☆ 嫌いにならないで。
☆ 行かないで。」
☆
☆ 008 原因不明? 救いのコモンルーン
オルア
「う、うっ。
そうだと良いけれど。」
シュウピン
「アリム様の考えを決めつけることは良くないですね。」
メラニィ
「アリム様を、オルア様がいない世界に置き去りにするなら、わたしがもらうぞ。」
☆ アリム
☆ 「オルアのいない世界で、53年間も生きてきたんだ。
☆ オルアのいない世界に、意味や価値は無いよ。
☆
☆ 062 13日目 冬香、一番大事な女性
オルア
「い、いや、アリムを取らないで。」
メラニィ
「だったら、アリム様の元を去るなんて言うな。
アリム様を狙っている女性は、オルア様の他にも4人いるからな。
真々美様、冬香様、シュウピン、わたし。
もしかすると、莎拉《Shālā、セーラ》さんも加わるかもな。」
☆ 冬香
☆ 「莎拉《Shālā、セーラ》さんは、カセイダード王国に着いてからも面会謝絶だからね。
☆ 053 10日目 襲撃2回目に備えて
オルア
「ありがとう。 メラニィさん、励ましてくれて。」
メラニィ
「アリム様は、オルア様が一緒にいるから輝いていることを覚えておいた方がいい。」
オルア
「うん、ありがとう。」
メラニィ
「シュウピン?」
メラニィは、シュウピンからの視線を感じた。
シュウピン
「素敵よ。」
シュウピンは、メラニィを抱き寄せて、頭をなでた。
真々美
「冬香、すまない。
あとを頼みたい。
わたしは、絵美と話し合いたいことがある。
2時間ほど、帰らない。」
冬香は、絵美の性魔力を確認した。
絵美
性魔力 現在値 2/最大値 90
☆ それに、性魔力が残り少なくなると
☆ 頭が働かないし、
☆ 汚い言葉が頭に浮かび続けるし、
☆
☆ スリーカーを使用した後でも、30ポイントは残したいわ。
☆
☆ 065 13日目 空を割るいかづち、キュワールサ
冬香
「ええ、まかせて。
真々美、5~6年ぶりなんだから、ゆっくりと話してきて。
絵美様、来てくださって本当に感謝しています。」
絵美
「いいえ。」
真々美
「絵美、行こうか?」
真々美は、左手を絵美に差し出して、手を握って引き寄せた後で、絵美の肩を右手で抱いてアリムの病室を出て行った。
◇
☆ 絵美 36ポイント使用後、
☆ 性魔力 現在値 2/最大値 90
☆
☆ 064 13日目 アリムの脳にダメージ
真々美は、絵美のオルアに対する言動に違和感を覚えていた。
真々美 こころの声
『性魔力を消費しすぎた反動だろうな。』
絵美
「真々美~、夜まで待てないの?
仕方ないわね~。」
真々美
「それもあるが、今後の方針について相談したい。」
絵美
「なるようになるわよ、それよりも、
抱いてください!
って言いなさい。
真々美。」
真々美
「そうだな。
だが、その前に、絵美を抱きたくて仕方が無い。
わたしが攻めで、絵美が受けだ。」
絵美
「えーっ?
どうしようかなあ?」
真々美は絵美を押し倒して、熱い口づけをした。
真々美の力が強くて、絵美は押し返せない。
絵美
「真々美、わたしより強くなるなんて、びっくりよ。」
真々美
「わたしが強くなったんじゃない。
絵美が弱くなったんだ。」
真々美の涙が絵美のほほに落ちた。
絵美
「真々美、どこか痛いの?
痛いの、痛いの、飛んで行けー。
わたしのところに、やって来ーい。」
絵美は子供のように無邪気に言い放った。
真々美
「わたしたちのために、性魔力を残り2になるまで使ってくれて、とても感謝している。
絵美のサブシスとして、受け取った愛情を絵美に少しだけでも返させてくれ。」
絵美
「真々美、むずかしいこと言わないで。
なにを言っているか分からなーい。」
真々美 こころの声
『重症だな。 いますぐに性魔力を補充しないと非常に不味い状況だ。
絵美が壊れて、消えてしまう。』
真々美
「絵美、大好きよ。
だから、ママの言う通りにしましょうね。」
絵美
「うん、ママのこと大好き。
どうすれば良いの?」
真々美
「身体の力を抜いて、お目《め》目《め》を閉じましょうね。」
絵美
「はあい。」
真々美は、絵美にやさしくキスをして抱きしめた。
絵美が消費した性魔力を取り戻せるようにと、身体じゅうに愛を注ぎ、かわいい耳に愛をささやいた。
姉妹関係の儀式 第1段階から第3段階を実施した。
休憩とお話をはさんで、合計で2セット実施した。
◇
絵美 こころの声
『無事に真々美たちを助け出すことができた。
そうだわ、女王様にも結果をご報告しなきゃ。
オルアさんにも、きついことを言っちゃったなあ。
どこかで埋め合わせしないとね。
そう言えば、真々美を抱きたいわ。
ピアノの調律ができてなかったら、わたしが調律しなきゃね。
真々美のソプラノの歌声を聞きたいわ。』
絵美 5×3×2=30ポイント補充後、
性魔力 現在値 32/最大値 90
絵美
「さてと、真々美を探さないとね。」
絵美は、そばで眠っている真々美に気付いた。
絵美
「そうか、私は性魔力を使い切って、美人以下の女性レベルにまで落ちていたのね。
それを、真々美が性魔力を補充してくれたのね。
ありがとう、真々美。
御礼に、たっぷりと愛情を注いであげるわ。
でも、今は待たなきゃね。
真々美、キスだけはさせてね。」
絵美は、真々美にキスをして抱きしめた。
絵美
「でも、ちょっとくらいは味見してもいいわよね。」
絵美は、真々美の胸を味わった。
絵美
「素晴らしい手触りだわ。
桜の花も素敵だわ。
チュ、チュッ。
赤い宝石はどうかなあ。
なんて美しいの。
駄目、我慢できない。
ねえ、真々美、起きてよ。」
真々美
「う、うーん、絵美。
少しでも、絵美の性魔力を回復させないと・・・
絵美、絵美、長年離れていても、絵美の私に対する愛情は目減りしていなかったんだな。
とてもうれしい。
回復したら、抱いて欲しい。」
絵美
「真々美、起きたの?
あれ、寝言かあ。
仕方ないなあ。
少しだけ抱かせてね。」
本来、寝ている相手の身体を楽しむことはルール違反だけれど、絵美と真々美の仲だとセーフかな?
真々美
「絵美、そこは。」
絵美
「もっとしてくださいよね。」
真々美
「・・・」
絵美
「おねだりできないなら、やめようか?」
真々美
「もっと、もっとしてください。」
絵美
「はあい。」
真々美の身体が反応するのを見て、絵美は優しく真々美を抱きしめた。
絵美
「起きるまで、わたしの抱き枕ね。
真々美、位置合わせしようか?」
真々美
「ぐう。すやすや。」
絵美
「6連続で攻めをしたから疲れ切ったのね。
私に任せてね。
赤い宝石のキス OK
おへそキス OK
桜の花のキス OK
おくちキス OK」
絵美は真々美と位置合わせをしてから、やさしく強く抱きしめた。
3分くらいの長いキスのあと、お互いの頭を相手の肩の上に乗せた。
絵美
「今回は、真々美が上で、寝ましょうね。」
ふたりは、そこから1時間くらい眠った。
◇
冬香は、真々美の寝室に向かった。
冬香
「ノック、ノック。
真々美、あれから3時間たったわ。
そろそろ戻ってくれない?」
真々美
「いつのまにか寝落ちしてしまったようだな。
絵美は、まだ寝ているな。
無理はない。
レバーラ - Rebaara でワープしたとはいえ、
遠く離れたカセイダード王国の本星から来て無理してくれたんだからな。
絵美の性魔力は回復できたかな?」
絵美
性魔力 現在値 32/最大値 90
真々美
「良かった。 回復している。
絵美の最大値の3分の1《33%》だが、わたしたちにとっての最大値だ。
なんとかなりそうだ。
絵美、起きてくれ。
目覚めのキスをしておくか?
おお、なんと美しい姫だろう。
わたしは姫を必ず目覚めさせると誓おう。
いざ、わたしの口づけで。」
真々美は絵美にキスをした。
絵美
「真々美、わたしの王子様、もう離さないわ。」
そう言ったあとで、絵美は、いたずら子っぽく、くすくす笑い出した。
絵美
「真々美、すてきよ。
冬香さんは、幸せ者ね。
真々美を独り占めしてきたんだから。」
絵美の調子が元にもどった。
真々美
「絵美、おかえり。
帰ってきてくれて、うれしい。」
絵美
「真々美、わたしもよ。
さあ、抱かせてくれる。」
パン、パンと手をたたく音が聞こえた。
冬香
「絵美様、真々美、そろそろ起きて戻ってきて欲しいわ。
今後のことで、相談したいんだからね。」
絵美
「冬香さん、いつもありがとう。
あなたと真々美がいるから、全力を出し切れたのよ。
オルアさんとアリムさんは?」
冬香
「少しは落ち着いたけれど、オルアはアリムのそばを離れようとしないわ。
シュウピンさんとメラニィさんは2時間待っててくれたけれど、もう帰ったわ。
それから1時間待ってから、来たのよ。
だから、邪魔したとは思わないでね。」
真々美
「ああ、気を遣ってくれて、ありがとう、冬香。」
絵美
「冬香さん、ありがとう。
おかげで、頭がスッキリして働くようになったわ。
オルアさんに7日間も待てと言うのは酷そうだから、打てる手を打ちましょう。
それに、カセイダード王国の本星にいらっしゃる女王様にも、報告しなきゃね。
サア《Sur》は、お見通しかもしれないけれど、心配はしているはずだから。」
筆者の注釈
「サア○○○○《Sur?????》ではなく、サア《Sur》と呼んでいるようですね。」
☆ サア○○○○《Sur?????》、行っていきます。」
☆
☆ 絵美は女王の名を声にしたようだったが、わたしたちには聞き取れなかった。
☆
☆ 061 13日目 女王の想い 絵美、真々美さん へ
絵美と真々美は衣服を整えた。
絵美
「冬香さん、次は冬香さんのご質問である、
行ってきます!
の あいさつも説明しなきゃね。」
冬香
「よろしくお願いします。」
絵美
「真々美、こころの準備をしておいてね。」
真々美
「えっ? どういうことだ?」
絵美
「うふふっ。 楽・し・み・だわあ。」
真々美は、悪い予感がして、ぞーっとした。
絵美は楽しそうな笑みを浮かべていた。
冬香 こころの声
『スリーカー - Threeker を使えるようになれば、きっと良くなるわ。
第5呪文に選ぶわ。
そうすれば、5×5=25 で有利になるわ。』
◇
性魔力って、大事ですね。
ガス欠の自動車が動かなくなるのと似ていますね。
【読者様へ】
あなたの10秒で、この作品にパワーをください。
「お気に入りに追加」 【 ↓ 】 お願いします。
◇
14日目 PM13:00 昼
《2日に一度の会議: 偶数日の予定、
一番権利者:
真々美。
ただし、アリムが意識を取り戻す《20日目予定》までは、お預け状態。》
◇
王国側
白沢絵美、中路真々美、白石冬香、オルア サーパース、
民衆側
温 秀平、メラニィ オネスティ
彼らはアリムの病室に来ていた。
医師 白石冬香は、
カセイダード王国チータマルム支国王 中路真々美
の主治医兼参謀《相談役? 副将?》である。
さらに、冬香の医療用AI Einsは、王家側の秘匿設備である。
アリムは光元国からの移民という弱い立場でありながら、Einsの監視下にある病室にいた。
つまり、アリムは事実上、カセイダード王国王家側の一員である扱いというか好待遇を受けていた。
いつから、アリムが王家の一員として認められたかというと、オルアにナイトバインドされたときからである。
続けて、真々美、冬香ともナイトバインドしたときからは、真々美の王配でもあった。
王配とは、王の配偶者という意味である。
オルアは王配の専属メイド兼親衛隊隊長として、アリムといっしょにいる時間が最も長い立場になることを選んだ。
オルア
「名より実よね。
配偶者になる真々美よりも、専属護衛となる私の方がいっしょにいる時間が長いのだから。」
そして、モンテハート大公爵が持っていた大公爵の地位は、アリムに継がせる予定である。
冬香
「援軍要請に応じなかった貴族たちに、"地位剥奪"か"賛成票を投じる"か選ばせるだけで簡単だったわ。」
すべてはアリムが目覚めてからの話であるが、
選択肢1: 王家側が指名する者を大公爵の地位に据えることに賛成するか?
それとも、
選択肢2: 援軍要請に応じなかった責任で、貴族の地位を剥奪されるか?
どちらにしますか?
と自由意志による選択を求めたら、すべての貴族たちが快く応じてくれた。
当然、書面に署名とサイン、さらにすべての指の拇印を押してもらった。
これで、アリムを指名したときに逆らおうとするなら、その貴族家は、貴族の地位を剥奪のうえ、以下省略である。
真々美
「シュウピンさん、メラニィさん、アリムの見舞いに来てくれて、ありがとう。」
シュウピン
「アリム様は、7日後に意識が戻る予定ですね。」
メラニィ
「オルア様が護衛したとはいえ、アリム様が149名の新型防御服の敵兵を倒したとは予想外です。」
真々美、冬香 こころの声
『あ、余計なことを。』
オルアは、泣きだした。
オルア
「わたしが油断しなければ、ちゃんと護衛できていれば、アリムは元気でいたはずなのよ。
わたしが、わたしのせいで、わあーーー、アリム、ゆるしてーーー。」
☆ アリム
☆ 「オルア、残心。
☆ 敵を倒した後も油断しないで。」
☆
☆ 062 13日目 冬香、一番大事な女性
絵美
「誰かに責任を追及して欲しいのか?
アリムさんに、残心と言われたときに、自らを律するべきだったな。
愚か者め、いや、未熟者と言うべきか。」
オルア
「そのとおりよ。
わたしがすべて悪いの。
アリムが目覚めたら、アリムのもとから去るわ。
わたしはアリムにふさわしくないもの。」
冬香
「オルア、そんなこと言わないで。」
真々美
「そうだぞ。
アリムはオルアがいたから頑張ったんだ。
アリムのもとから去るなんて言ったら、また泣きだすぞ。」
☆ アリム:
☆ 「イヤーーーあ。
☆ ぼくを見捨てないで。
☆ 嫌いにならないで。
☆ 行かないで。」
☆
☆ 008 原因不明? 救いのコモンルーン
オルア
「う、うっ。
そうだと良いけれど。」
シュウピン
「アリム様の考えを決めつけることは良くないですね。」
メラニィ
「アリム様を、オルア様がいない世界に置き去りにするなら、わたしがもらうぞ。」
☆ アリム
☆ 「オルアのいない世界で、53年間も生きてきたんだ。
☆ オルアのいない世界に、意味や価値は無いよ。
☆
☆ 062 13日目 冬香、一番大事な女性
オルア
「い、いや、アリムを取らないで。」
メラニィ
「だったら、アリム様の元を去るなんて言うな。
アリム様を狙っている女性は、オルア様の他にも4人いるからな。
真々美様、冬香様、シュウピン、わたし。
もしかすると、莎拉《Shālā、セーラ》さんも加わるかもな。」
☆ 冬香
☆ 「莎拉《Shālā、セーラ》さんは、カセイダード王国に着いてからも面会謝絶だからね。
☆ 053 10日目 襲撃2回目に備えて
オルア
「ありがとう。 メラニィさん、励ましてくれて。」
メラニィ
「アリム様は、オルア様が一緒にいるから輝いていることを覚えておいた方がいい。」
オルア
「うん、ありがとう。」
メラニィ
「シュウピン?」
メラニィは、シュウピンからの視線を感じた。
シュウピン
「素敵よ。」
シュウピンは、メラニィを抱き寄せて、頭をなでた。
真々美
「冬香、すまない。
あとを頼みたい。
わたしは、絵美と話し合いたいことがある。
2時間ほど、帰らない。」
冬香は、絵美の性魔力を確認した。
絵美
性魔力 現在値 2/最大値 90
☆ それに、性魔力が残り少なくなると
☆ 頭が働かないし、
☆ 汚い言葉が頭に浮かび続けるし、
☆
☆ スリーカーを使用した後でも、30ポイントは残したいわ。
☆
☆ 065 13日目 空を割るいかづち、キュワールサ
冬香
「ええ、まかせて。
真々美、5~6年ぶりなんだから、ゆっくりと話してきて。
絵美様、来てくださって本当に感謝しています。」
絵美
「いいえ。」
真々美
「絵美、行こうか?」
真々美は、左手を絵美に差し出して、手を握って引き寄せた後で、絵美の肩を右手で抱いてアリムの病室を出て行った。
◇
☆ 絵美 36ポイント使用後、
☆ 性魔力 現在値 2/最大値 90
☆
☆ 064 13日目 アリムの脳にダメージ
真々美は、絵美のオルアに対する言動に違和感を覚えていた。
真々美 こころの声
『性魔力を消費しすぎた反動だろうな。』
絵美
「真々美~、夜まで待てないの?
仕方ないわね~。」
真々美
「それもあるが、今後の方針について相談したい。」
絵美
「なるようになるわよ、それよりも、
抱いてください!
って言いなさい。
真々美。」
真々美
「そうだな。
だが、その前に、絵美を抱きたくて仕方が無い。
わたしが攻めで、絵美が受けだ。」
絵美
「えーっ?
どうしようかなあ?」
真々美は絵美を押し倒して、熱い口づけをした。
真々美の力が強くて、絵美は押し返せない。
絵美
「真々美、わたしより強くなるなんて、びっくりよ。」
真々美
「わたしが強くなったんじゃない。
絵美が弱くなったんだ。」
真々美の涙が絵美のほほに落ちた。
絵美
「真々美、どこか痛いの?
痛いの、痛いの、飛んで行けー。
わたしのところに、やって来ーい。」
絵美は子供のように無邪気に言い放った。
真々美
「わたしたちのために、性魔力を残り2になるまで使ってくれて、とても感謝している。
絵美のサブシスとして、受け取った愛情を絵美に少しだけでも返させてくれ。」
絵美
「真々美、むずかしいこと言わないで。
なにを言っているか分からなーい。」
真々美 こころの声
『重症だな。 いますぐに性魔力を補充しないと非常に不味い状況だ。
絵美が壊れて、消えてしまう。』
真々美
「絵美、大好きよ。
だから、ママの言う通りにしましょうね。」
絵美
「うん、ママのこと大好き。
どうすれば良いの?」
真々美
「身体の力を抜いて、お目《め》目《め》を閉じましょうね。」
絵美
「はあい。」
真々美は、絵美にやさしくキスをして抱きしめた。
絵美が消費した性魔力を取り戻せるようにと、身体じゅうに愛を注ぎ、かわいい耳に愛をささやいた。
姉妹関係の儀式 第1段階から第3段階を実施した。
休憩とお話をはさんで、合計で2セット実施した。
◇
絵美 こころの声
『無事に真々美たちを助け出すことができた。
そうだわ、女王様にも結果をご報告しなきゃ。
オルアさんにも、きついことを言っちゃったなあ。
どこかで埋め合わせしないとね。
そう言えば、真々美を抱きたいわ。
ピアノの調律ができてなかったら、わたしが調律しなきゃね。
真々美のソプラノの歌声を聞きたいわ。』
絵美 5×3×2=30ポイント補充後、
性魔力 現在値 32/最大値 90
絵美
「さてと、真々美を探さないとね。」
絵美は、そばで眠っている真々美に気付いた。
絵美
「そうか、私は性魔力を使い切って、美人以下の女性レベルにまで落ちていたのね。
それを、真々美が性魔力を補充してくれたのね。
ありがとう、真々美。
御礼に、たっぷりと愛情を注いであげるわ。
でも、今は待たなきゃね。
真々美、キスだけはさせてね。」
絵美は、真々美にキスをして抱きしめた。
絵美
「でも、ちょっとくらいは味見してもいいわよね。」
絵美は、真々美の胸を味わった。
絵美
「素晴らしい手触りだわ。
桜の花も素敵だわ。
チュ、チュッ。
赤い宝石はどうかなあ。
なんて美しいの。
駄目、我慢できない。
ねえ、真々美、起きてよ。」
真々美
「う、うーん、絵美。
少しでも、絵美の性魔力を回復させないと・・・
絵美、絵美、長年離れていても、絵美の私に対する愛情は目減りしていなかったんだな。
とてもうれしい。
回復したら、抱いて欲しい。」
絵美
「真々美、起きたの?
あれ、寝言かあ。
仕方ないなあ。
少しだけ抱かせてね。」
本来、寝ている相手の身体を楽しむことはルール違反だけれど、絵美と真々美の仲だとセーフかな?
真々美
「絵美、そこは。」
絵美
「もっとしてくださいよね。」
真々美
「・・・」
絵美
「おねだりできないなら、やめようか?」
真々美
「もっと、もっとしてください。」
絵美
「はあい。」
真々美の身体が反応するのを見て、絵美は優しく真々美を抱きしめた。
絵美
「起きるまで、わたしの抱き枕ね。
真々美、位置合わせしようか?」
真々美
「ぐう。すやすや。」
絵美
「6連続で攻めをしたから疲れ切ったのね。
私に任せてね。
赤い宝石のキス OK
おへそキス OK
桜の花のキス OK
おくちキス OK」
絵美は真々美と位置合わせをしてから、やさしく強く抱きしめた。
3分くらいの長いキスのあと、お互いの頭を相手の肩の上に乗せた。
絵美
「今回は、真々美が上で、寝ましょうね。」
ふたりは、そこから1時間くらい眠った。
◇
冬香は、真々美の寝室に向かった。
冬香
「ノック、ノック。
真々美、あれから3時間たったわ。
そろそろ戻ってくれない?」
真々美
「いつのまにか寝落ちしてしまったようだな。
絵美は、まだ寝ているな。
無理はない。
レバーラ - Rebaara でワープしたとはいえ、
遠く離れたカセイダード王国の本星から来て無理してくれたんだからな。
絵美の性魔力は回復できたかな?」
絵美
性魔力 現在値 32/最大値 90
真々美
「良かった。 回復している。
絵美の最大値の3分の1《33%》だが、わたしたちにとっての最大値だ。
なんとかなりそうだ。
絵美、起きてくれ。
目覚めのキスをしておくか?
おお、なんと美しい姫だろう。
わたしは姫を必ず目覚めさせると誓おう。
いざ、わたしの口づけで。」
真々美は絵美にキスをした。
絵美
「真々美、わたしの王子様、もう離さないわ。」
そう言ったあとで、絵美は、いたずら子っぽく、くすくす笑い出した。
絵美
「真々美、すてきよ。
冬香さんは、幸せ者ね。
真々美を独り占めしてきたんだから。」
絵美の調子が元にもどった。
真々美
「絵美、おかえり。
帰ってきてくれて、うれしい。」
絵美
「真々美、わたしもよ。
さあ、抱かせてくれる。」
パン、パンと手をたたく音が聞こえた。
冬香
「絵美様、真々美、そろそろ起きて戻ってきて欲しいわ。
今後のことで、相談したいんだからね。」
絵美
「冬香さん、いつもありがとう。
あなたと真々美がいるから、全力を出し切れたのよ。
オルアさんとアリムさんは?」
冬香
「少しは落ち着いたけれど、オルアはアリムのそばを離れようとしないわ。
シュウピンさんとメラニィさんは2時間待っててくれたけれど、もう帰ったわ。
それから1時間待ってから、来たのよ。
だから、邪魔したとは思わないでね。」
真々美
「ああ、気を遣ってくれて、ありがとう、冬香。」
絵美
「冬香さん、ありがとう。
おかげで、頭がスッキリして働くようになったわ。
オルアさんに7日間も待てと言うのは酷そうだから、打てる手を打ちましょう。
それに、カセイダード王国の本星にいらっしゃる女王様にも、報告しなきゃね。
サア《Sur》は、お見通しかもしれないけれど、心配はしているはずだから。」
筆者の注釈
「サア○○○○《Sur?????》ではなく、サア《Sur》と呼んでいるようですね。」
☆ サア○○○○《Sur?????》、行っていきます。」
☆
☆ 絵美は女王の名を声にしたようだったが、わたしたちには聞き取れなかった。
☆
☆ 061 13日目 女王の想い 絵美、真々美さん へ
絵美と真々美は衣服を整えた。
絵美
「冬香さん、次は冬香さんのご質問である、
行ってきます!
の あいさつも説明しなきゃね。」
冬香
「よろしくお願いします。」
絵美
「真々美、こころの準備をしておいてね。」
真々美
「えっ? どういうことだ?」
絵美
「うふふっ。 楽・し・み・だわあ。」
真々美は、悪い予感がして、ぞーっとした。
絵美は楽しそうな笑みを浮かべていた。
冬香 こころの声
『スリーカー - Threeker を使えるようになれば、きっと良くなるわ。
第5呪文に選ぶわ。
そうすれば、5×5=25 で有利になるわ。』
◇
性魔力って、大事ですね。
ガス欠の自動車が動かなくなるのと似ていますね。
【読者様へ】
あなたの10秒で、この作品にパワーをください。
「お気に入りに追加」 【 ↓ 】 お願いします。
15
あなたにおすすめの小説
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
鑑定持ちの荷物番。英雄たちの「弱点」をこっそり塞いでいたら、彼女たちが俺から離れなくなった
仙道
ファンタジー
異世界の冒険者パーティで荷物番を務める俺は、名前もないようなMOBとして生きている。だが、俺には他者には扱えない「鑑定」スキルがあった。俺は自分の平穏な雇用を守るため、雇い主である女性冒険者たちの装備の致命的な欠陥や、本人すら気づかない体調の異変を「鑑定」で見抜き、誰にもバレずに密かに対処し続けていた。英雄になるつもりも、感謝されるつもりもない。あくまで業務の一環だ。しかし、致命的な危機を未然に回避され続けた彼女たちは、俺の完璧な管理なしでは生きていけないほどに依存し始めていた。剣聖、魔術師、聖女、ギルド職員。気付けば俺は、最強の美女たちに囲まれて逃げ場を失っていた。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる