【完結】理想の美女7人に愛される生活。ベーシックインカムで儲けた「カセイダード王国」に移住して正解でした。

サアロフィア

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第21章 お風呂でのお約束と模範演技

134 模範演技と洗濯

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オルア
「絵美様、セーラさん。
 以上で、模範演技もはんえんぎを終了します。

 どちらから、アリムに背中を洗ってもらいますか?」

セーラ
「絵美様、お先にどうぞ。」

絵美
「じゃあ、お言葉にあまえて。」

 絵美さんはしずかだった。

オルア
「アリム、わたしのときと同じように洗ってあげてね。
 もちろん、洗った後もわすれないようにね。」

アリム
「言葉通りに、しちゃってもいいの?」

オルア
「アリム、女性にはじをかかせないでね。
 女性が受けの体勢たいせいに入ったら、女性に聞かないこと。
 そして、男性側にのぞまれたから仕方しかたなく・・・という雰囲気ふんいきを作ることがきわめて重要じゅうようよ。」

アリム
「わかったような気がする。

 絵美さん、背中を洗うね。

 強すぎたり、弱すぎたりしたら言ってね。」

絵美
「は、はい。
 優しくお願いします。」

 ボクは絵美さんの背中を洗った。
 そして、お約束通りにした。

アリム
「あーっと、絵美さんのお肌がつるつるだから、手がすべったあ!」

 ボクは、絵美の両胸りょうむねを両手でかかえた。

絵美
「あん。 もうすこしだけ、ちからいてよ。」

アリム
「は、はい。」

絵美
「それは、抜きすぎ。
 さっきとのあいだくらいで。」

アリム
「これくらいかな?」

絵美
「もう、アリムさんたら、1分間だけよ。」

 気が付いたら、3分間がっていた。

オルア
「最後は、セーラさんね。
 両脇りょうわきに、ちからが入りすぎているわ。
 アリムの両手がすべすきを作らなきゃね。」

セーラ
「は、はい。 オルア様。

 アリム様、お願いします。」

 ボクはセーラさんから、あわが付いた洗いタオルを受け取って、セーラさんの背中をこすった。

アリム
「セーラさん、ちから加減かげんはいかがですか?」

セーラ
「とってもいですわ。アリム様。
 殿方とのがたに背中を洗ってもらうって、こんなにも幸せを感じるものなのですね。」

アリム
よろこんでもらえて、ボクもうれしいよ。」

 ボクは、手がすべったとか言ったら、蛇足だそくになるんじゃないかと思ったけれど、
 オルアの 「GO!GO!GO!」 な視線しせんを感じたから、お約束をすることにした。

アリム
「セーラさんのはだは、すべすべしてますね。
 とても、なめらかです。」

 ボクは、セーラさんの両脇りょうわき隙間すきまから、手を通して、セーラさんの両胸を抱き寄せた。

セーラ
「きゃっ。 な、なにをするんですか?
 もう、そんなしあわせそうな顔をされたら、おこれないじゃないですか?
 アリム様、3分間だけですよ。」

セーラ こころの声
『オルア様とアリム様のおかげで、冬香様に治療ちりょうしてもらった身体が本物の女性の身体なんだって、さらに実感じっかんがわいたわ。』

 4分間がすぎたとき、オルアがボクの両肩をもんでいた。

オルア
「アリム、3分間どころか4分間が過ぎたわよ。
 1分くらいなら長くなっても多めに見るけれど、
 5分目ふんめ突入とつにゅうするつもりなの?」

 オルアの笑顔を見て、ことわざを思い出した。

  ぎたるは、およばざるがごとし。
  ながすぎても、みじすぎてもダメ。

アリム
「オルアに肩をもんでもらって、ボクは、しあわせだなあ。」

オルア
「アリムはアリムよねえ。」

 オルアの機嫌がなおったようで、命拾いのちびろいしたのだった。





メラニィ
「じゃあ、わたしが洗濯せんたくを済ませてしまうから、みなさんは、洗濯物せんたくものしてください。
 アリム様、みんなのと同時に洗うので、アリム様の洗濯物も渡してくださいね。」

アリム
「えっ? 男性の洗濯物とは分けて洗いたいんじゃないの?」

メラニィ
「アリム様は特別とくべつあつかいです。
 さあ、遠慮えんりょしないでください。」

真々美
「メラニィさん、本当にたすかる。
 ありがとう。」

メラニィ
「いえいえ、洗濯物を放置ほうちするとにおいが出るから、早く済ませたいだけです。」

オルア
「冬香、耳が痛いわね。」

冬香
「だ、だれにでも、苦手なものはあるわ。」

絵美
「セーラさんの得意な家事は、なにかな?」

セーラ
「わたしは、片付かたづけですね。

 無慈悲むじひに、
  「いままで、ありがとう。」
 って、感謝の言葉を言ってから、おわかれします。」

オルア
「へー、わたしには、真似まねできないわ。」

アリム こころの声
『シュウピンさん、メラニィさん、セーラさんは、真々美、冬香、オルアが苦手な家事をおぎなえる関係かんけいだなあ。
 ボクが家事で活躍かつやくする機会きかいりそうで、さびしくなるなあ。』

絵美 こころの声
『あまいわねえ、アリムさんは。
 いまは、よそ行きモードなだけと分からないのかしら。

 アリムさんを入れて、8人分の家事が押し寄せてくる日が近いとも知らずに・・・』

 ボクはなぜか寒気さむけがした。
 湯冷ゆざめしたのかもしれない。


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