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第6章 姉妹喧嘩編
第41話 ケンカの行方
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沙希姉さんが僕を誤って殴ってから、一週間ほどが経った。
僕自身は、あの件をそれほど気にしていなかった。確かに痛かったし、今でも触ると少しだけ痛む時がある。けれど、それは事故だったのだから仕方がない。だけど、沙希姉さんはかなり深刻に受け止めていて、僕を見かけるたびに何度も謝ってきた。
「ほんとうに、ほんとうにごめん、優。俺、取り返しのつかないことを……」
「大丈夫だって、沙希姉さん。もう痛くないから」
「でも、俺、男の子を殴っちゃったんだぞ。それも優を……俺なんて姉失格だよ」
沙希姉さんの声は震えていた。いつもの明るく元気な彼女とは別人のように、肩を落として俯いている。まるで自分が世界で一番悪いことをしてしまったかのような顔をしていた。
こんなやり取りを何度も繰り返し、僕が何度も「許している」「気にしていない」と伝えることで、やっと沙希姉さんはホッとしたような表情を見せ、ようやく僕が気にしていないことを理解してくれたようだった。ただ、それでもまだ自分を許せないようで、とにかく心配だった。
そんな状況で次の問題が浮上した。紗綾姉さんと沙希姉さんの関係が、かなり深刻に悪化してしまったのだ。
お互いに会話することもなければ、目を合わせることもしない。すれ違う時には、まるで相手が透明人間であるかのように完全に無視している。さらに困ったことに、一緒に食事を取ろうとしなくなってしまった。以前は、できるだけ家族全員で夕食を食べていたのに、あの日以来、家族が揃うことがなくなった。
沙希姉さんが必ず時間をずらして皆を避け、一人で後から食べるようになったのだ。僕が「一緒に食べよう」と誘っても、「お前らが食べ終わってからでいい」と言って首を振る。その表情は、いつもの明るい沙希姉さんとは別人のように暗く、申し訳なさそうだった。
「俺みたいなやつが、優と同じテーブルにつく資格なんてないよ」
そんな風に自分を責める沙希姉さんを見ていると、胸が痛くなってしまう。
一方の紗綾姉さんは、沙希姉さんの名前が出るだけで眉をひそめ、「あんな女の話はしたくないわ」と言って話題を変えてしまう。普段は冷静な彼女が、ここまで頑なになるのは珍しいことだった。
「男に暴力を振るうような野蛮な人とは、もう関わりたくないの」
紗綾姉さんの言葉は、いつもより一層冷たく聞こえた。
このままでは、家族の雰囲気がどんどん悪くなってしまう。僕は、香織さんと春姉さんに相談してみることにした。
「そう、私がいない間にそんなことがあったのね」
僕があの日の出来事を詳しく説明すると、香織さんはそう言って深いため息をついた。香織さんも紗綾姉さんと沙希姉さんの険悪な関係には気づいていたが、そうなってしまった原因を聞いて困ったような顔をして考え込んだ。
「これは……予想以上に深刻な問題ね。私も何か対策を考えなければ」
「しかし、沙希が優を手を上げたことは、やはり問題だな」
春姉さんが眉をひそめながら問題点を指摘する。僕の感覚では、事故で頭を叩かれたくらい大したことじゃないと思うのだが、春姉さんや香織さんから見ると、女性が男性に手を上げるということは相当な問題であるということだった。
「それは、僕がもう許したので良いんですけれど」
僕がそう言うと、香織さんと春姉さんはさらに難しそうな顔で顔を見合わせた。そして、香織さんが僕を諭すように言った。
「ユウくんが気にしないと言っても、女性が男性に手をあげたという事実は、この社会ではかなり深刻な問題なのよ。男性保護法という法律もあるくらいだから。男性への暴力は、社会的に大きな非難を浴びることになる」
春姉さんも深刻な表情で頷きながら付け加える。
「紗綾が怒っているのは、そこの部分なんだろうな。優が傷ついたことに対する怒りと、沙希がやってはいけないことをしたという怒りが混ざっているんだと思う。それに、優を守れなかった自分への怒りもあるかもしれない」
「どうにかして、二人を仲直りさせることはできないかな?」
僕は必死に二人に解決策を求めた。このままでは家族がバラバラになってしまう。沙希姉さんも紗綾姉さんも、本当はお互いを大切に思っているはずなのに。
「うーん、どうだろう。ユウくんが許していることは紗綾に直接言ってみた?」
香織さんが僕に尋ねてくる。僕は、あの日以降の紗綾姉さんとのやり取りを話した。
「はい。何度も説明しました。でも僕が、いくら許しているし気にしていないと言っても、『優は優しすぎるのよ。あんなことをされて許すなんて』って聞いてくれないんです」
「そうねぇ……」
香織さんは困ったような表情で髪をかき上げた。深く考え込むように天井を見上げてから、ゆっくりと口を開いた。
「元々二人は喧嘩ばかりしていたけれど、本気でお互いを嫌っていたわけじゃないのよ。双子だから余計に競争心があって、つい言い合いになってしまうだけで。二人がじっくり話し合えば、もしかしたら仲直りのきっかけにはなるかもしれないけれど……」
香織さんの提案には希望が込められていたが、その表情には「成功は難しいだろう」という諦めも見えていた。
「まず、話し合いの場を設けるのが難しいなぁ。今の二人じゃ、同じ空間にいることすら避けているからな。どちらかが部屋に入ると、もう一方が必ず出て行ってしまう」
春姉さんが現実的な問題を指摘する。確かに、紗綾姉さんと沙希姉さんを同じ場所に留めることから始めなければならない。
「僕が喧嘩の原因だから、僕が何とか二人を話し合わせる場につかせようと思います」
僕は決意を込めて言った。この問題を解決できるのは、おそらく僕しかいない。姉妹二人にそれぞれ話をして、何とか同じテーブルについてもらう必要がある。
「でも、無理はしちゃダメよ。ユウくんが一人で抱え込む必要はないんだから」
香織さんが心配そうに僕の肩に手を置いた。
「そうだな。もし話し合いの場を設けるなら、私たちも協力する。一人で背負い込むことはない」
春姉さんも僕を支えてくれると言ってくれた。家族のために、皆で力を合わせて解決していこう。そう思うと、少しだけ心が軽くなった。
僕自身は、あの件をそれほど気にしていなかった。確かに痛かったし、今でも触ると少しだけ痛む時がある。けれど、それは事故だったのだから仕方がない。だけど、沙希姉さんはかなり深刻に受け止めていて、僕を見かけるたびに何度も謝ってきた。
「ほんとうに、ほんとうにごめん、優。俺、取り返しのつかないことを……」
「大丈夫だって、沙希姉さん。もう痛くないから」
「でも、俺、男の子を殴っちゃったんだぞ。それも優を……俺なんて姉失格だよ」
沙希姉さんの声は震えていた。いつもの明るく元気な彼女とは別人のように、肩を落として俯いている。まるで自分が世界で一番悪いことをしてしまったかのような顔をしていた。
こんなやり取りを何度も繰り返し、僕が何度も「許している」「気にしていない」と伝えることで、やっと沙希姉さんはホッとしたような表情を見せ、ようやく僕が気にしていないことを理解してくれたようだった。ただ、それでもまだ自分を許せないようで、とにかく心配だった。
そんな状況で次の問題が浮上した。紗綾姉さんと沙希姉さんの関係が、かなり深刻に悪化してしまったのだ。
お互いに会話することもなければ、目を合わせることもしない。すれ違う時には、まるで相手が透明人間であるかのように完全に無視している。さらに困ったことに、一緒に食事を取ろうとしなくなってしまった。以前は、できるだけ家族全員で夕食を食べていたのに、あの日以来、家族が揃うことがなくなった。
沙希姉さんが必ず時間をずらして皆を避け、一人で後から食べるようになったのだ。僕が「一緒に食べよう」と誘っても、「お前らが食べ終わってからでいい」と言って首を振る。その表情は、いつもの明るい沙希姉さんとは別人のように暗く、申し訳なさそうだった。
「俺みたいなやつが、優と同じテーブルにつく資格なんてないよ」
そんな風に自分を責める沙希姉さんを見ていると、胸が痛くなってしまう。
一方の紗綾姉さんは、沙希姉さんの名前が出るだけで眉をひそめ、「あんな女の話はしたくないわ」と言って話題を変えてしまう。普段は冷静な彼女が、ここまで頑なになるのは珍しいことだった。
「男に暴力を振るうような野蛮な人とは、もう関わりたくないの」
紗綾姉さんの言葉は、いつもより一層冷たく聞こえた。
このままでは、家族の雰囲気がどんどん悪くなってしまう。僕は、香織さんと春姉さんに相談してみることにした。
「そう、私がいない間にそんなことがあったのね」
僕があの日の出来事を詳しく説明すると、香織さんはそう言って深いため息をついた。香織さんも紗綾姉さんと沙希姉さんの険悪な関係には気づいていたが、そうなってしまった原因を聞いて困ったような顔をして考え込んだ。
「これは……予想以上に深刻な問題ね。私も何か対策を考えなければ」
「しかし、沙希が優を手を上げたことは、やはり問題だな」
春姉さんが眉をひそめながら問題点を指摘する。僕の感覚では、事故で頭を叩かれたくらい大したことじゃないと思うのだが、春姉さんや香織さんから見ると、女性が男性に手を上げるということは相当な問題であるということだった。
「それは、僕がもう許したので良いんですけれど」
僕がそう言うと、香織さんと春姉さんはさらに難しそうな顔で顔を見合わせた。そして、香織さんが僕を諭すように言った。
「ユウくんが気にしないと言っても、女性が男性に手をあげたという事実は、この社会ではかなり深刻な問題なのよ。男性保護法という法律もあるくらいだから。男性への暴力は、社会的に大きな非難を浴びることになる」
春姉さんも深刻な表情で頷きながら付け加える。
「紗綾が怒っているのは、そこの部分なんだろうな。優が傷ついたことに対する怒りと、沙希がやってはいけないことをしたという怒りが混ざっているんだと思う。それに、優を守れなかった自分への怒りもあるかもしれない」
「どうにかして、二人を仲直りさせることはできないかな?」
僕は必死に二人に解決策を求めた。このままでは家族がバラバラになってしまう。沙希姉さんも紗綾姉さんも、本当はお互いを大切に思っているはずなのに。
「うーん、どうだろう。ユウくんが許していることは紗綾に直接言ってみた?」
香織さんが僕に尋ねてくる。僕は、あの日以降の紗綾姉さんとのやり取りを話した。
「はい。何度も説明しました。でも僕が、いくら許しているし気にしていないと言っても、『優は優しすぎるのよ。あんなことをされて許すなんて』って聞いてくれないんです」
「そうねぇ……」
香織さんは困ったような表情で髪をかき上げた。深く考え込むように天井を見上げてから、ゆっくりと口を開いた。
「元々二人は喧嘩ばかりしていたけれど、本気でお互いを嫌っていたわけじゃないのよ。双子だから余計に競争心があって、つい言い合いになってしまうだけで。二人がじっくり話し合えば、もしかしたら仲直りのきっかけにはなるかもしれないけれど……」
香織さんの提案には希望が込められていたが、その表情には「成功は難しいだろう」という諦めも見えていた。
「まず、話し合いの場を設けるのが難しいなぁ。今の二人じゃ、同じ空間にいることすら避けているからな。どちらかが部屋に入ると、もう一方が必ず出て行ってしまう」
春姉さんが現実的な問題を指摘する。確かに、紗綾姉さんと沙希姉さんを同じ場所に留めることから始めなければならない。
「僕が喧嘩の原因だから、僕が何とか二人を話し合わせる場につかせようと思います」
僕は決意を込めて言った。この問題を解決できるのは、おそらく僕しかいない。姉妹二人にそれぞれ話をして、何とか同じテーブルについてもらう必要がある。
「でも、無理はしちゃダメよ。ユウくんが一人で抱え込む必要はないんだから」
香織さんが心配そうに僕の肩に手を置いた。
「そうだな。もし話し合いの場を設けるなら、私たちも協力する。一人で背負い込むことはない」
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