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第1話 婚約破棄
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ローズウェル公爵家の娘として生まれた瞬間から、私の生き方は定められていた。
王太子の婚約相手として、ふさわしい教育を受けてきた。私が望む自由など許されず、毎日毎日、王妃としての教育を受ける日々。立ち居振る舞いから言葉遣い、政治や経済、各国の情勢まで。朝から夜まで休む間もなく続く授業は、大変で辛かった。
それでも、それが自分の運命だと受け入れていた。王国のより良き未来のために、私は今を頑張って成長していく。一歩ずつでも、確実に。
大変で辛いけれど、嫌ではなかった。日々の変化と成長に実感があった。昨日よりも美しく、昨日よりも賢く、昨日よりも王妃にふさわしい存在になるために。それこそが、貴族として生まれてきた私に必要なこと。自分の人生だと覚悟していたから。
民のため、王国の未来のために。私が受けている教育も、将来果たすべき役割も、すべて正しいことだと信じる。
けれど、王太子であるはずの彼は、そうではなかったらしい。彼には、そんな努力も覚悟も熱意もなかった。そのことを、私は今日初めて知った。
いいえ、私は前から気付いていたのかもしれない。見ないようにしていた。でも、もう見逃すことは出来ない。彼が、あんなことをしでかしてしまったのだから。
ある日、大臣や貴族など王国の主要人物が集められた会議室で、それは起こった。
一ヶ月ほど前に王様がお倒れになって、王国中が騒然としている大変な時期だった。政務は滞り、各地から心配の声が届いている。そんな中、王太子ケアリオットが重鎮たちを集めたのだ。大事な話があると言って。そして私も、呼び出された。
重厚な扉に囲まれた会議室には、いつもより張り詰めた空気が流れている。大臣たちの表情も硬い。
もしかして、こんな大変な時期だからこそ結婚する時期を早めようと考えているのか。王様のご病気で不安になっている民を安心させるため、慶事を急ぐのかもしれない。
そんな予想を立てていると、王太子が見知らぬ女性を引き連れてやってきた。
栗色の髪に大きな茶色の瞳をした、素朴で親しみやすい美しさを持つ女性だった。私とは対照的な、飾らない自然な美貌を持っている。服装も、決して安物ではないが貴族のそれとは明らかに違う。おそらく平民の出自であることは一目で分かった。
そんな彼女は、おどおどした様子で大臣たちや貴族、そして私の顔を順番に見回している。緊張しているのか、手をぎゅっと握りしめているのが見えた。
どうしてそんな女性を、この会議室に連れてきたの。彼女は誰なの。これから大事な話があるらしいけれど、見知らぬ女性にこれからする大事な話というのを聞かれていいの? もしかして、彼女が関係することなの?
疑問を抱えたまま、私は王太子である彼の顔を見た。いつもより上機嫌そうな、浮ついた表情をしている。嫌な予感がした。
「皆、集まってくれてありがとう」
王太子ケアリオットは胸を張って、堂々とした声で切り出した。
「俺は、この女性を正妻にすると決めた!」
婚約相手の王太子が、突然そう宣言した。
会議室がざわめいた。大臣の一人が「殿下……」と口を開きかけたが、言葉を失って途中で止まってしまう。
「「「……」」」
あまりに突然のことで理解できない。頭の中が真っ白になる。集まっていた大臣や貴族たちも唖然として、みんなが黙っている。静寂が会議室を支配していた。
重苦しい沈黙の中で、王太子と、それから王妃にすると言われた女性だけが嬉しそうな表情を浮かべている。
そんな状況で、王太子は周りの様子も気にせずに語り続ける。
「彼女の名前はカーラ。数ヶ月前に出会った時から、俺は彼女に心を奪われていた」
王太子が正妃にすると宣言した相手は、やはり平民の女性だった。数ヶ月前に出会った彼女と王太子は恋に落ち、その気持ちが抑えきれなくなったのだと語っている。だから正妃にしたいのだと、一方的に熱弁している。
理解できない。
「カーラは美しく、純粋で、俺を心から愛してくれている。こんな女性は他にいない!」
カーラと呼ばれた女性は、頬を赤らめて俯いている。まるで恥じらう乙女のような仕草だった。だが、その目には確かな野心の光が宿っているのを私は見逃さなかった。そんな女性を、本気で……?
「ケアリオット様――」
「待て。私の婚約相手であった、ミュリーナとの話が先だ」
大臣の一人が重い口を開こうとしたが、ケアリオットはそれを制するように手を上げた。
彼の視線が、私に向けられる。
「話は聞いていただろう。君も理解してくれるね、ミュリーナ」
「……その女性を正妃にするというのなら、婚約相手であった私は、どうするおつもりですか?」
やっとの思いで口を開き、私は彼に問いかけた。声が震えないよう、必死に意識を集中させる。
「君には、第二王妃としての立場を受け入れてほしい。もちろん、悪いようにはしないと約束する。王妃に準ずる待遇は保証するから、何も言わずに認めてほしい」
「……」
もうすでに、そうすると決めているらしい王太子。話し合いの余地などなく、私の意見など最初から聞く気がないのだと感じる。話し合っても無駄。それでも、最後の努力をしてみようと思った。
「私が第一王妃で、そちらの女性を第二王妃にするわけにはいかないのですか?」
そう言うと、彼は私の顔を睨みつけてきた。邪魔者に対するような、冷たく厳しい視線だった。たしかに彼と私の関係は良くなかった。婚約関係のみ。それがなければ関わり合うことなどないような、そんな関係。けれども、こんな目を向けられたのは生まれて初めてだった。
「私は、彼女を一番に愛している!」
「はい! 私も、ケアリオット様を心から愛しています!」
カーラが声を震わせながら、感極まったような表情で言葉を続ける。その声には、確かな幸福感が込められていた。
しばらく二人が見つめ合って、続いて彼は私に厳しい視線を向けてくる。
「見ての通り、彼女も私のことを愛している。真実の愛で結ばれた相思相愛の関係なのだ。その純粋な気持ちに嘘をついて、彼女を第二王妃にするなど、俺には到底できない!」
そう宣言してから再び、彼は一番に愛する女性とやらに視線を向けて、蕩けるような笑顔を浮かべていた。まるで私に見せつけるように、目の前でわざとイチャイチャした雰囲気を醸し出してくる。彼の世界から、私の存在は完全に除外されていた。
会議室にいる他の誰もが、この光景を複雑な表情で見つめている。大臣たちは困惑し、貴族たちはささやき合っている。
ああ、そうですか。
この男は、最初から私のことなど何にも考えていなかった。自分の与えられた責任や地位なんて関係なく、自分の感情のままに振る舞う。次期王として国のため、民のため、なんて考えは一切ない様子。
それでも、少しは私のことを……なんて、甘い期待を抱いていた私が馬鹿だった。
彼は私のことなど、なんとも思っていなかった。邪魔者として。心など、最初から存在しないものとして扱っていたのね。
「……わかりました」
「っ!」
私がそう言うと、彼は一瞬驚いた後、今度は心底嬉しそうな笑顔を浮かべた。
「そ、そうか! 認めてくれるのか! さすがは私の婚約相手だったミュリーナだ。分かってくれて本当にありがとう。先ほども言ったように、君の立場は決して悪いようにしないから。約束する」
「いいえ、違います」
私は首を横にゆっくりと振って、彼の言葉をはっきりと否定した。
「私は、正妃以外の立場など認められません。ですから、婚約を破棄してください」
「な、なにっ!?」
王太子の顔が見る見るうちに青ざめた。血の気が引いて、口をパクパクと動かしている。周囲の大臣や貴族たちもざわめき始める。
これで良かった。これが、私の答え。
長い間押し込めてきた想いが、ついに抑えきれず表に出してしまった瞬間だった。
王太子の婚約相手として、ふさわしい教育を受けてきた。私が望む自由など許されず、毎日毎日、王妃としての教育を受ける日々。立ち居振る舞いから言葉遣い、政治や経済、各国の情勢まで。朝から夜まで休む間もなく続く授業は、大変で辛かった。
それでも、それが自分の運命だと受け入れていた。王国のより良き未来のために、私は今を頑張って成長していく。一歩ずつでも、確実に。
大変で辛いけれど、嫌ではなかった。日々の変化と成長に実感があった。昨日よりも美しく、昨日よりも賢く、昨日よりも王妃にふさわしい存在になるために。それこそが、貴族として生まれてきた私に必要なこと。自分の人生だと覚悟していたから。
民のため、王国の未来のために。私が受けている教育も、将来果たすべき役割も、すべて正しいことだと信じる。
けれど、王太子であるはずの彼は、そうではなかったらしい。彼には、そんな努力も覚悟も熱意もなかった。そのことを、私は今日初めて知った。
いいえ、私は前から気付いていたのかもしれない。見ないようにしていた。でも、もう見逃すことは出来ない。彼が、あんなことをしでかしてしまったのだから。
ある日、大臣や貴族など王国の主要人物が集められた会議室で、それは起こった。
一ヶ月ほど前に王様がお倒れになって、王国中が騒然としている大変な時期だった。政務は滞り、各地から心配の声が届いている。そんな中、王太子ケアリオットが重鎮たちを集めたのだ。大事な話があると言って。そして私も、呼び出された。
重厚な扉に囲まれた会議室には、いつもより張り詰めた空気が流れている。大臣たちの表情も硬い。
もしかして、こんな大変な時期だからこそ結婚する時期を早めようと考えているのか。王様のご病気で不安になっている民を安心させるため、慶事を急ぐのかもしれない。
そんな予想を立てていると、王太子が見知らぬ女性を引き連れてやってきた。
栗色の髪に大きな茶色の瞳をした、素朴で親しみやすい美しさを持つ女性だった。私とは対照的な、飾らない自然な美貌を持っている。服装も、決して安物ではないが貴族のそれとは明らかに違う。おそらく平民の出自であることは一目で分かった。
そんな彼女は、おどおどした様子で大臣たちや貴族、そして私の顔を順番に見回している。緊張しているのか、手をぎゅっと握りしめているのが見えた。
どうしてそんな女性を、この会議室に連れてきたの。彼女は誰なの。これから大事な話があるらしいけれど、見知らぬ女性にこれからする大事な話というのを聞かれていいの? もしかして、彼女が関係することなの?
疑問を抱えたまま、私は王太子である彼の顔を見た。いつもより上機嫌そうな、浮ついた表情をしている。嫌な予感がした。
「皆、集まってくれてありがとう」
王太子ケアリオットは胸を張って、堂々とした声で切り出した。
「俺は、この女性を正妻にすると決めた!」
婚約相手の王太子が、突然そう宣言した。
会議室がざわめいた。大臣の一人が「殿下……」と口を開きかけたが、言葉を失って途中で止まってしまう。
「「「……」」」
あまりに突然のことで理解できない。頭の中が真っ白になる。集まっていた大臣や貴族たちも唖然として、みんなが黙っている。静寂が会議室を支配していた。
重苦しい沈黙の中で、王太子と、それから王妃にすると言われた女性だけが嬉しそうな表情を浮かべている。
そんな状況で、王太子は周りの様子も気にせずに語り続ける。
「彼女の名前はカーラ。数ヶ月前に出会った時から、俺は彼女に心を奪われていた」
王太子が正妃にすると宣言した相手は、やはり平民の女性だった。数ヶ月前に出会った彼女と王太子は恋に落ち、その気持ちが抑えきれなくなったのだと語っている。だから正妃にしたいのだと、一方的に熱弁している。
理解できない。
「カーラは美しく、純粋で、俺を心から愛してくれている。こんな女性は他にいない!」
カーラと呼ばれた女性は、頬を赤らめて俯いている。まるで恥じらう乙女のような仕草だった。だが、その目には確かな野心の光が宿っているのを私は見逃さなかった。そんな女性を、本気で……?
「ケアリオット様――」
「待て。私の婚約相手であった、ミュリーナとの話が先だ」
大臣の一人が重い口を開こうとしたが、ケアリオットはそれを制するように手を上げた。
彼の視線が、私に向けられる。
「話は聞いていただろう。君も理解してくれるね、ミュリーナ」
「……その女性を正妃にするというのなら、婚約相手であった私は、どうするおつもりですか?」
やっとの思いで口を開き、私は彼に問いかけた。声が震えないよう、必死に意識を集中させる。
「君には、第二王妃としての立場を受け入れてほしい。もちろん、悪いようにはしないと約束する。王妃に準ずる待遇は保証するから、何も言わずに認めてほしい」
「……」
もうすでに、そうすると決めているらしい王太子。話し合いの余地などなく、私の意見など最初から聞く気がないのだと感じる。話し合っても無駄。それでも、最後の努力をしてみようと思った。
「私が第一王妃で、そちらの女性を第二王妃にするわけにはいかないのですか?」
そう言うと、彼は私の顔を睨みつけてきた。邪魔者に対するような、冷たく厳しい視線だった。たしかに彼と私の関係は良くなかった。婚約関係のみ。それがなければ関わり合うことなどないような、そんな関係。けれども、こんな目を向けられたのは生まれて初めてだった。
「私は、彼女を一番に愛している!」
「はい! 私も、ケアリオット様を心から愛しています!」
カーラが声を震わせながら、感極まったような表情で言葉を続ける。その声には、確かな幸福感が込められていた。
しばらく二人が見つめ合って、続いて彼は私に厳しい視線を向けてくる。
「見ての通り、彼女も私のことを愛している。真実の愛で結ばれた相思相愛の関係なのだ。その純粋な気持ちに嘘をついて、彼女を第二王妃にするなど、俺には到底できない!」
そう宣言してから再び、彼は一番に愛する女性とやらに視線を向けて、蕩けるような笑顔を浮かべていた。まるで私に見せつけるように、目の前でわざとイチャイチャした雰囲気を醸し出してくる。彼の世界から、私の存在は完全に除外されていた。
会議室にいる他の誰もが、この光景を複雑な表情で見つめている。大臣たちは困惑し、貴族たちはささやき合っている。
ああ、そうですか。
この男は、最初から私のことなど何にも考えていなかった。自分の与えられた責任や地位なんて関係なく、自分の感情のままに振る舞う。次期王として国のため、民のため、なんて考えは一切ない様子。
それでも、少しは私のことを……なんて、甘い期待を抱いていた私が馬鹿だった。
彼は私のことなど、なんとも思っていなかった。邪魔者として。心など、最初から存在しないものとして扱っていたのね。
「……わかりました」
「っ!」
私がそう言うと、彼は一瞬驚いた後、今度は心底嬉しそうな笑顔を浮かべた。
「そ、そうか! 認めてくれるのか! さすがは私の婚約相手だったミュリーナだ。分かってくれて本当にありがとう。先ほども言ったように、君の立場は決して悪いようにしないから。約束する」
「いいえ、違います」
私は首を横にゆっくりと振って、彼の言葉をはっきりと否定した。
「私は、正妃以外の立場など認められません。ですから、婚約を破棄してください」
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