20 / 23
第20話 二人の破滅※カーラ視点
窓の外を眺めながら、爪を磨いたり、髪を弄ったり。なにもない屋敷でやることといえば、せいぜいその程度だった。
また今日も何もない一日。
最近のケアリオットは何やら怪しい動きばかりしているし、私との時間も減っている。「重要な会議がある」だの「計画の最終調整だ」だのと言って、私を置いて出かけてばかり。
本当に王位を取り戻すことができるのかしら?
不安は募るばかりだった。正直なところ、彼の言う「完璧な計画」とやらも眉唾物だと思っている。これまでの経験から言って、ケアリオットの計画に期待するのは無理がある。でも、彼に成功してもらわないと現状は変わらない。退屈な日々が続くだけ。やっぱり今は、大人しく彼の成功を願うしかないかしら。
そんなことを考えていた時、突然部屋の扉が勢いよく開かれた。
「きゃあ!? い、いきなり何なのよ、あなたたち!」
大きな音と共に武装した兵士たちが一斉に部屋になだれ込んできて、私は声を上げて後ずさった。心臓が激しく鼓動し、息が詰まりそうになる。
兵士たちは容赦なく部屋の中を制圧し、私に向かって剣を向けた。その切っ先の冷たい光を見て、足がすくんでしまう。
「我々は王国軍特別捜査隊である。王室に対する謀反の罪で貴女を逮捕する」
兵士の一人が格式張った口調で宣告する。その声は冷徹で、一切の情けがこもっていない。
謀反? 私が?
「そんなの知らないわよ! 私は関係ない!」
私は激しく否認した。両手を振り回して抗議するが、兵士たちの表情は微塵も変わらない。
これは全部ケアリオットのせいよ! 本当に、私は何もしていない!
「私は被害者なのよ! 巻き込まれただけよ! お願い、信じて!」
涙声で訴えても、兵士たちは冷ややかな視線を向けるだけだった。
「なんで、私まで捕まるのよ! 嫌! 嫌よ! 逃がして! ひっ!?」
懸命に抵抗したけれど、兵士たちは容赦なく私の腕を掴んだ。その手は鉄のように固く、逃れることはできそうにない。
こんなことになるなんて聞いてない!
心の中で毒づいていた。ケアリオット、あの馬鹿! なんで、私まで捕まることになるのよ! なんで、私を巻き込むの!?
あの男のせいで、私まで捕まることになるなんて! そんなの許せない。私は関係ないのに。どうにかして、自分だけは助かりたい。それだけが今の私の願いだった。
「お願いします! 私は本当に何も知らないんです! ケアリオット様に利用されただけなんです!」
最後の頼みの綱として、必死に兵士に懇願する。それでもやっぱり、彼らの表情は石のように固かった。
「抵抗は無意味だ。大人しく従え」
冷酷な言葉と共に、私の手に手枷がはめられる。その冷たい感触に、現実の重さを思い知らされた。
こんなことで、私の人生は終わってしまうの?
強制的に連行される途中、屋敷の外に出された時に見覚えのある人影が見えた。同じように手枷をはめられ、みじめな姿で兵士に連行されている男の姿。
「カーラ!」
「ケアリオット様!」
同じく捕らえられたケアリオットとの再会。けれど、私の心に湧いてきたのは安堵ではなく、激しい怒りだった。
この人のせいで……、この男のせいで私が……。
「君を巻き込んでしまって、すまない!」
ケアリオットが謝罪の言葉を口にするが、そんなものは今更遅い。情けない表情を浮かべているが、それすら腹立たしい。
「謝罪なんて必要ないわ! 私、死にたくない! どうにかしてよ!」
「本当に申し訳ない……。でも、きっと何とかなる。まだ諦めるな」
彼の情けない謝罪を聞いても、私の気持ちは少しも和らがない。脳天気な言葉に、苛立ちが募るばかり。
謝罪されても何にもならないのよ!
何とかなる、って何! もう私たちは助からないわよ!
私、間違ってた。こんな男と関わってしまったのが人生最大の不幸だった。彼と出会ったことは運命なんかじゃなく、ただの災厄だったのだ。
「あんたとなんて、出会わなければよかった!」
私の本音が口をついて出た。これまで抑えていた感情が次々と溢れ出す。もう止まらない。
「な……!? カーラ、君まで……、そんなことを俺に言うのか」
ケアリオットはショックを受けているようだったが、私の気持ちが晴れることはなかった。今までの不満、不安、全てが爆発した。
そして、ケアリオットも黙ってはいなかった。彼の顔に怒りの色が浮かぶ。
「君だって散々自由にしてきたじゃないか! これまで、さんざん恩恵を受けておいて、土壇場になったらそんな事を言うのか?」
今度は彼が反撃してきた。その言葉に、私の怒りは更に燃え上がる。
恩恵? 何それ。
「当然でしょ! 私は王妃になる女だったのに! 私を守ってくれるって言ったのに、全部嘘じゃない!」
「嘘だと? 俺は君のために王位を……」
「王位? そんなもの、あんたが勝手に失って、また欲しくなっているだけじゃない! 私のためにとか言って、本当は自分のためでしょ!」
私は容赦なく反論した。
「私はあんたに騙されただけよ! 一番の被害者なの!」
「被害者だと? 君は俺と一緒に贅沢を楽しんでいたじゃないか! 高価な宝石も、美しいドレスも、全部俺が与えたものだ!」
「それは当然の権利よ! あんたが勝手にプレゼントしてくれたんだから! 私は、何も頼んでない!」
「権利だと……?」
ケアリオットの呆れた声が聞こえたが、私は構わず続けた。
「そもそも、あんたがミュリーナって女との関係を上手くやってれば、こんなことにはならなかったのよ! 全部、あんたのせいじゃない!」
「ミュリーナのことについては、君が煽らなければ、俺だって……」
「煽った? 私があんたの背中を押してあげないと、何も決められなかったじゃないの! いつも優柔不断で!」
「背中を押した? 君は俺に愛してると言ってくれた! そのお返しに、俺も君を真剣に愛したのに!」
ケアリオットの声が次第に荒くなっていく。私たちの醜い言い争いを、兵士たちが呆れた表情で見ているのが目に入った。でも、止まれないのよ。
「だから何なのよ! そんなの、あんたが勝手に受け取っただけでしょ! 私は愛してる、って言っただけよ!」
私も叫んだ。本当に嫌になってくる。この状況も、この男も、全てが嫌だった。
「つまり君も、俺を利用しただけってことか!」
ケアリオットが責めるような目で私を見る。
「そんなの当たり前でしょ! 私だって生き抜くのに必死だったのよ! 商人の娘として這い上がるために!」
「必死だった? 君のどこが必死だったって言うんだ! ただ、プレゼントを受け取るだけで、何もしてこなかったじゃないか!」
「あんたのために我慢してきたのよ! あんたみたいな男と一緒にいることを!」
「我慢? 俺と一緒にいることが我慢だったのか?」
ケアリオットの声に、傷ついた響きが混じる。
「君は……、君は俺を愛していると言ったじゃないか」
ケアリオットの声が震えている。まだそんな幻想を抱いているなんて滑稽だわ。
「愛? 無償の愛? そんなもの、あるわけないでしょ! 全部打算よ! あんたが私を王妃にしてくれるって言ったから、付き合っていただけ!」
また今日も何もない一日。
最近のケアリオットは何やら怪しい動きばかりしているし、私との時間も減っている。「重要な会議がある」だの「計画の最終調整だ」だのと言って、私を置いて出かけてばかり。
本当に王位を取り戻すことができるのかしら?
不安は募るばかりだった。正直なところ、彼の言う「完璧な計画」とやらも眉唾物だと思っている。これまでの経験から言って、ケアリオットの計画に期待するのは無理がある。でも、彼に成功してもらわないと現状は変わらない。退屈な日々が続くだけ。やっぱり今は、大人しく彼の成功を願うしかないかしら。
そんなことを考えていた時、突然部屋の扉が勢いよく開かれた。
「きゃあ!? い、いきなり何なのよ、あなたたち!」
大きな音と共に武装した兵士たちが一斉に部屋になだれ込んできて、私は声を上げて後ずさった。心臓が激しく鼓動し、息が詰まりそうになる。
兵士たちは容赦なく部屋の中を制圧し、私に向かって剣を向けた。その切っ先の冷たい光を見て、足がすくんでしまう。
「我々は王国軍特別捜査隊である。王室に対する謀反の罪で貴女を逮捕する」
兵士の一人が格式張った口調で宣告する。その声は冷徹で、一切の情けがこもっていない。
謀反? 私が?
「そんなの知らないわよ! 私は関係ない!」
私は激しく否認した。両手を振り回して抗議するが、兵士たちの表情は微塵も変わらない。
これは全部ケアリオットのせいよ! 本当に、私は何もしていない!
「私は被害者なのよ! 巻き込まれただけよ! お願い、信じて!」
涙声で訴えても、兵士たちは冷ややかな視線を向けるだけだった。
「なんで、私まで捕まるのよ! 嫌! 嫌よ! 逃がして! ひっ!?」
懸命に抵抗したけれど、兵士たちは容赦なく私の腕を掴んだ。その手は鉄のように固く、逃れることはできそうにない。
こんなことになるなんて聞いてない!
心の中で毒づいていた。ケアリオット、あの馬鹿! なんで、私まで捕まることになるのよ! なんで、私を巻き込むの!?
あの男のせいで、私まで捕まることになるなんて! そんなの許せない。私は関係ないのに。どうにかして、自分だけは助かりたい。それだけが今の私の願いだった。
「お願いします! 私は本当に何も知らないんです! ケアリオット様に利用されただけなんです!」
最後の頼みの綱として、必死に兵士に懇願する。それでもやっぱり、彼らの表情は石のように固かった。
「抵抗は無意味だ。大人しく従え」
冷酷な言葉と共に、私の手に手枷がはめられる。その冷たい感触に、現実の重さを思い知らされた。
こんなことで、私の人生は終わってしまうの?
強制的に連行される途中、屋敷の外に出された時に見覚えのある人影が見えた。同じように手枷をはめられ、みじめな姿で兵士に連行されている男の姿。
「カーラ!」
「ケアリオット様!」
同じく捕らえられたケアリオットとの再会。けれど、私の心に湧いてきたのは安堵ではなく、激しい怒りだった。
この人のせいで……、この男のせいで私が……。
「君を巻き込んでしまって、すまない!」
ケアリオットが謝罪の言葉を口にするが、そんなものは今更遅い。情けない表情を浮かべているが、それすら腹立たしい。
「謝罪なんて必要ないわ! 私、死にたくない! どうにかしてよ!」
「本当に申し訳ない……。でも、きっと何とかなる。まだ諦めるな」
彼の情けない謝罪を聞いても、私の気持ちは少しも和らがない。脳天気な言葉に、苛立ちが募るばかり。
謝罪されても何にもならないのよ!
何とかなる、って何! もう私たちは助からないわよ!
私、間違ってた。こんな男と関わってしまったのが人生最大の不幸だった。彼と出会ったことは運命なんかじゃなく、ただの災厄だったのだ。
「あんたとなんて、出会わなければよかった!」
私の本音が口をついて出た。これまで抑えていた感情が次々と溢れ出す。もう止まらない。
「な……!? カーラ、君まで……、そんなことを俺に言うのか」
ケアリオットはショックを受けているようだったが、私の気持ちが晴れることはなかった。今までの不満、不安、全てが爆発した。
そして、ケアリオットも黙ってはいなかった。彼の顔に怒りの色が浮かぶ。
「君だって散々自由にしてきたじゃないか! これまで、さんざん恩恵を受けておいて、土壇場になったらそんな事を言うのか?」
今度は彼が反撃してきた。その言葉に、私の怒りは更に燃え上がる。
恩恵? 何それ。
「当然でしょ! 私は王妃になる女だったのに! 私を守ってくれるって言ったのに、全部嘘じゃない!」
「嘘だと? 俺は君のために王位を……」
「王位? そんなもの、あんたが勝手に失って、また欲しくなっているだけじゃない! 私のためにとか言って、本当は自分のためでしょ!」
私は容赦なく反論した。
「私はあんたに騙されただけよ! 一番の被害者なの!」
「被害者だと? 君は俺と一緒に贅沢を楽しんでいたじゃないか! 高価な宝石も、美しいドレスも、全部俺が与えたものだ!」
「それは当然の権利よ! あんたが勝手にプレゼントしてくれたんだから! 私は、何も頼んでない!」
「権利だと……?」
ケアリオットの呆れた声が聞こえたが、私は構わず続けた。
「そもそも、あんたがミュリーナって女との関係を上手くやってれば、こんなことにはならなかったのよ! 全部、あんたのせいじゃない!」
「ミュリーナのことについては、君が煽らなければ、俺だって……」
「煽った? 私があんたの背中を押してあげないと、何も決められなかったじゃないの! いつも優柔不断で!」
「背中を押した? 君は俺に愛してると言ってくれた! そのお返しに、俺も君を真剣に愛したのに!」
ケアリオットの声が次第に荒くなっていく。私たちの醜い言い争いを、兵士たちが呆れた表情で見ているのが目に入った。でも、止まれないのよ。
「だから何なのよ! そんなの、あんたが勝手に受け取っただけでしょ! 私は愛してる、って言っただけよ!」
私も叫んだ。本当に嫌になってくる。この状況も、この男も、全てが嫌だった。
「つまり君も、俺を利用しただけってことか!」
ケアリオットが責めるような目で私を見る。
「そんなの当たり前でしょ! 私だって生き抜くのに必死だったのよ! 商人の娘として這い上がるために!」
「必死だった? 君のどこが必死だったって言うんだ! ただ、プレゼントを受け取るだけで、何もしてこなかったじゃないか!」
「あんたのために我慢してきたのよ! あんたみたいな男と一緒にいることを!」
「我慢? 俺と一緒にいることが我慢だったのか?」
ケアリオットの声に、傷ついた響きが混じる。
「君は……、君は俺を愛していると言ったじゃないか」
ケアリオットの声が震えている。まだそんな幻想を抱いているなんて滑稽だわ。
「愛? 無償の愛? そんなもの、あるわけないでしょ! 全部打算よ! あんたが私を王妃にしてくれるって言ったから、付き合っていただけ!」
あなたにおすすめの小説
真実の愛がどうなろうと関係ありません。
希猫 ゆうみ
恋愛
伯爵令息サディアスはメイドのリディと恋に落ちた。
婚約者であった伯爵令嬢フェルネは無残にも婚約を解消されてしまう。
「僕はリディと真実の愛を貫く。誰にも邪魔はさせない!」
サディアスの両親エヴァンズ伯爵夫妻は激怒し、息子を勘当、追放する。
それもそのはずで、フェルネは王家の血を引く名門貴族パートランド伯爵家の一人娘だった。
サディアスからの一方的な婚約解消は決して許されない裏切りだったのだ。
一ヶ月後、愛を信じないフェルネに新たな求婚者が現れる。
若きバラクロフ侯爵レジナルド。
「あら、あなたも真実の愛を実らせようって仰いますの?」
フェルネの曾祖母シャーリンとレジナルドの祖父アルフォンス卿には悲恋の歴史がある。
「子孫の我々が結婚しようと関係ない。聡明な妻が欲しいだけだ」
互いに塩対応だったはずが、気づくとクーデレ夫婦になっていたフェルネとレジナルド。
その頃、真実の愛を貫いたはずのサディアスは……
(予定より長くなってしまった為、完結に伴い短編→長編に変更しました)
夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします
希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。
国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。
隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。
「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」
幼馴染か私か ~あなたが復縁をお望みなんて驚きですわ~
希猫 ゆうみ
恋愛
ダウエル伯爵家の令嬢レイチェルはコルボーン伯爵家の令息マシューに婚約の延期を言い渡される。
離婚した幼馴染、ブロードベント伯爵家の出戻り令嬢ハリエットの傍に居てあげたいらしい。
反発したレイチェルはその場で婚約を破棄された。
しかも「解放してあげるよ」と何故か上から目線で……
傷付き怒り狂ったレイチェルだったが、評判を聞きつけたメラン伯爵夫人グレース妃から侍女としてのスカウトが舞い込んだ。
メラン伯爵、それは王弟クリストファー殿下である。
伯爵家と言えど王族、格が違う。つまりは王弟妃の侍女だ。
新しい求婚を待つより名誉ある職を選んだレイチェル。
しかし順風満帆な人生を歩み出したレイチェルのもとに『幼馴染思いの優しい(笑止)』マシューが復縁を希望してきて……
【誤字修正のお知らせ】
変換ミスにより重大な誤字がありましたので以下の通り修正いたしました。
ご報告いただきました読者様に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
「(誤)主席」→「(正)首席」
もう愛は冷めているのですが?
希猫 ゆうみ
恋愛
「真実の愛を見つけたから駆け落ちするよ。さよなら」
伯爵令嬢エスターは結婚式当日、婚約者のルシアンに無残にも捨てられてしまう。
3年後。
父を亡くしたエスターは令嬢ながらウィンダム伯領の領地経営を任されていた。
ある日、金髪碧眼の美形司祭マクミランがエスターを訪ねてきて言った。
「ルシアン・アトウッドの居場所を教えてください」
「え……?」
国王の命令によりエスターの元婚約者を探しているとのこと。
忘れたはずの愛しさに突き動かされ、マクミラン司祭と共にルシアンを探すエスター。
しかしルシアンとの再会で心優しいエスターの愛はついに冷め切り、完全に凍り付く。
「助けてくれエスター!僕を愛しているから探してくれたんだろう!?」
「いいえ。あなたへの愛はもう冷めています」
やがて悲しみはエスターを真実の愛へと導いていく……
◇ ◇ ◇
完結いたしました!ありがとうございました!
誤字報告のご協力にも心から感謝申し上げます。
さようなら、私の愛したあなた。
希猫 ゆうみ
恋愛
オースルンド伯爵家の令嬢カタリーナは、幼馴染であるロヴネル伯爵家の令息ステファンを心から愛していた。いつか結婚するものと信じて生きてきた。
ところが、ステファンは爵位継承と同時にカールシュテイン侯爵家の令嬢ロヴィーサとの婚約を発表。
「君の恋心には気づいていた。だが、私は違うんだ。さようなら、カタリーナ」
ステファンとの未来を失い茫然自失のカタリーナに接近してきたのは、社交界で知り合ったドグラス。
ドグラスは王族に連なるノルディーン公爵の末子でありマルムフォーシュ伯爵でもある超上流貴族だったが、不埒な噂の絶えない人物だった。
「あなたと遊ぶほど落ちぶれてはいません」
凛とした態度を崩さないカタリーナに、ドグラスがある秘密を打ち明ける。
なんとドグラスは王家の密偵であり、偽装として遊び人のように振舞っているのだという。
「俺に協力してくれたら、ロヴィーサ嬢の真実を教えてあげよう」
こうして密偵助手となったカタリーナは、幾つかの真実に触れながら本当の愛に辿り着く。
婚約破棄の翌日に謝罪されるも、再び婚約する気はありません
黒木 楓
恋愛
子爵令嬢パトリシアは、カルスに婚約破棄を言い渡されていた。
激務だった私は婚約破棄になったことに内心喜びながら、家に帰っていた。
婚約破棄はカルスとカルスの家族だけで決めたらしく、他の人は何も知らない。
婚約破棄したことを報告すると大騒ぎになり、私の協力によって領地が繁栄していたことをカルスは知る。
翌日――カルスは謝罪して再び婚約して欲しいと頼み込んでくるけど、婚約する気はありません。
裏切られた令嬢は死を選んだ。そして……
希猫 ゆうみ
恋愛
スチュアート伯爵家の令嬢レーラは裏切られた。
幼馴染に婚約者を奪われたのだ。
レーラの17才の誕生日に、二人はキスをして、そして言った。
「一度きりの人生だから、本当に愛せる人と結婚するよ」
「ごめんねレーラ。ロバートを愛してるの」
誕生日に婚約破棄されたレーラは絶望し、生きる事を諦めてしまう。
けれど死にきれず、再び目覚めた時、新しい人生が幕を開けた。
レーラに許しを請い、縋る裏切り者たち。
心を鎖し生きて行かざるを得ないレーラの前に、一人の求婚者が現れる。
強く気高く冷酷に。
裏切り者たちが落ちぶれていく様を眺めながら、レーラは愛と幸せを手に入れていく。
☆完結しました。ありがとうございました!☆
(ホットランキング8位ありがとうございます!(9/10、19:30現在))
(ホットランキング1位~9位~2位ありがとうございます!(9/6~9))
(ホットランキング1位!?ありがとうございます!!(9/5、13:20現在))
(ホットランキング9位ありがとうございます!(9/4、18:30現在))
捨てられたなら 〜婚約破棄された私に出来ること〜
ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
長年の婚約者だった王太子殿下から婚約破棄を言い渡されたクリスティン。
彼女は婚約破棄を受け入れ、周りも処理に動き出します。
さて、どうなりますでしょうか……
別作品のボツネタ救済です(ヒロインの名前と設定のみ)。
突然のポイント数増加に驚いています。HOTランキングですか?
自分には縁のないものだと思っていたのでびっくりしました。
私の拙い作品をたくさんの方に読んでいただけて嬉しいです。
それに伴い、たくさんの方から感想をいただくようになりました。
ありがとうございます。
様々なご意見、真摯に受け止めさせていただきたいと思います。
ただ、皆様に楽しんでいただけたらと思いますので、中にはいただいたコメントを非公開とさせていただく場合がございます。
申し訳ありませんが、どうかご了承くださいませ。
もちろん、私は全て読ませていただきますし、削除はいたしません。
7/16 最終部がわかりにくいとのご指摘をいただき、訂正しました。
※この作品は小説家になろうさんでも公開しています。