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第9話 後処理など
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助けた乗客達と、乗合馬車の御者に手伝ってもらって、気絶した盗賊を拘束した。睡眠の魔法で奴らが目を覚まさないように対策してから、近くの街まで運んだ。
かなり多くの盗賊が居て、馬車の荷台がいっぱいなった。そのせいで、乗客が乗れなくなった。しかし、奴らを森の中に放置するわけにもいかない。起こすと暴れ出すだろうから、眠らせたまま運んだほうが楽。なので、街まで歩いて移動することに。
その盗賊連中は、この辺りでは有名な悪党だったらしい。周辺の村を荒らし回り、商人や旅人を襲うことを生業としていたそうだ。
街に到着した後も、意識を失っている盗賊たち。そんな彼らの身柄を、街の兵士に引き渡した。報奨金も受け取った。かなりの金額だった。それだけ盗賊の被害が多くて、困っていたようだ。街の人達に何度も繰り返し感謝された。
歓迎されて、しばらく街に滞在してくれと誘われた。だけど、それは断った。私達は、先を急ぐ旅の途中だったから。ローハタの平原に行き、冒険者になるための旅があるので、その街に滞在することは出来ない。
すぐに街から旅立って、ようやく落ち着くことが出来た。そのタイミングで、盗賊討伐の報奨金の分配について、ロバンさんに話をする。
「どうぞ、ロバンさんの分です」
「え? いや、俺は何もしてないから受け取れないぞ」
半分を渡そうと思ったら、彼は受け取りを拒否した。何もしていないと言っているけれど、彼の協力があったから全員が怪我をせずに助かったと思っている。だから、彼にも報奨金を受け取る権利があるはずだ。
「何もしてない、ってことは無いですよ。あの時、ロバンさんが盗賊の注目を集めてくれましたから。それで私は、盗賊達の隙を突いて攻撃が出来ました。ロバンさんが居なければ、乗客の誰かが怪我していたかもしれません」
「いや、でも」
「はい! どうぞ、受け取ってくださいね」
「むっ」
私は無理やり、報奨金の半分を彼の胸にギュッと押し付けた。不承不承という感じで受け取ったロバンさん。
「じゃあ、ローハタの平原に向かいましょう!」
「あぁ」
「よろしく頼む」
一人旅をしていた私は、ロバンさんとダイロンさんという仲間と出会った。そしてこれから彼らと一緒に、ローハタの平原へ向かう。そこで冒険者になって、活動するために。
かなり多くの盗賊が居て、馬車の荷台がいっぱいなった。そのせいで、乗客が乗れなくなった。しかし、奴らを森の中に放置するわけにもいかない。起こすと暴れ出すだろうから、眠らせたまま運んだほうが楽。なので、街まで歩いて移動することに。
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すぐに街から旅立って、ようやく落ち着くことが出来た。そのタイミングで、盗賊討伐の報奨金の分配について、ロバンさんに話をする。
「どうぞ、ロバンさんの分です」
「え? いや、俺は何もしてないから受け取れないぞ」
半分を渡そうと思ったら、彼は受け取りを拒否した。何もしていないと言っているけれど、彼の協力があったから全員が怪我をせずに助かったと思っている。だから、彼にも報奨金を受け取る権利があるはずだ。
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「いや、でも」
「はい! どうぞ、受け取ってくださいね」
「むっ」
私は無理やり、報奨金の半分を彼の胸にギュッと押し付けた。不承不承という感じで受け取ったロバンさん。
「じゃあ、ローハタの平原に向かいましょう!」
「あぁ」
「よろしく頼む」
一人旅をしていた私は、ロバンさんとダイロンさんという仲間と出会った。そしてこれから彼らと一緒に、ローハタの平原へ向かう。そこで冒険者になって、活動するために。
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