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第9話 妹の自慢話
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「それで、私はヴィオラ嬢の新たな婚約候補として名乗りを上げました。もし私で良ければ、全身全霊を捧げてあなたの幸せのために尽くすと約束します。これからの人生、あなたとともに歩ませてください」
そう言ってもらえた私は、ジェイミー様との婚約を了承した。そして、私の新しい婚約相手が決まった。
まさか、あの時に譲ったエルドラド鉱山が新しい婚約のキッカケになるだなんて、予想もしていなかった。
一番最初のキッカケになったのは、とある画家。私が彼に譲った絵筆の恩返しで、画家の作品を譲ってもらった。
それを見たとある貴族が、その作品を欲しいと言った。いつものように求めている人に譲ってあげると、その貴族が鉱山を譲ってくれた。彼に譲った作品が、それだけ価値あるものだと言われて、恩返しの鉱山を受け取った。
そして今、その鉱山はジェイミー様が所有している。その恩返しに、私は彼と婚約することになったのだ。
なんて不思議な縁なのでしょう。
そんなことを考えながら屋敷に戻ってくると、妹のリリアンが絡んできた。
「婚約の話し合いは、上手くいった? どうだったの?」
ニコニコと嬉しそうな表情で尋ねてくる。
「えぇ。上手くいったわよ」
「そうなんだ。それじゃあお姉様の将来は、侯爵夫人に確定したってことね」
「そうね」
やはり妹は、ニコニコと嬉しそうな表情。とても楽しそう。
「お姉様の新しい婚約相手って、どんな人? カッコよかった? 渋かった?」
「……普通の男性よ」
妹に問いかけられて、なんとなく普通だと答えていた私。ジェイミー様は普通ではなく、カッコいい男性だと思う。
でも、それをリリアンには素直に言う気にはなれなかった。なぜなのでしょうか。自分でも、わからない。
「ふーん、普通なんだ」
リリアンは、あまり興味なさそうな反応。
「私は、今日もルーカス様と一緒に過ごしていたのよ」
話題を変えて、リリアンが得意げに話し始める。
「そうなの。仲が良いのね」
「そうよ! 私たち二人は、とても仲が良いの。それに、ルーカス様は私のこと可愛いっていっぱい褒めてくれて、色々とプレゼントしてくれるのよ。宝石とか、新しい服とか」
妹の自慢話を聞きながら、私の思考はジェイミー様の事を考えていた。
彼と一緒に過ごした時間が、とても楽しかった。婚約の話し合いが終わって別れ際に、またいつでもレイクウッド家の屋敷に遊びに来て良いと言ってもらえた。
明日お邪魔するのは、面倒だと思われるかもしれない。せめて2,3日ぐらい空けてから、会いに行くべきかしら。
「お姉様、聞いてるの!?」
リリアンの声が、私を現実に引き戻す。
「えぇ、聞いているわよ。ルーカス様と一緒に過ごして、楽しかったって話でしょ」
「そう!」
リリアンは満足げに頷く。なんとなくで聞いていたけれど、その答えで合っていたらしい。良かった。
その後も、私は妹のリリアンにルーカス様との付き合いについて、一方的に聞かされた。彼から貰った高価な贈り物の数々に、二人で過ごすロマンチックな時間など。それを事細かに自慢してくる。
妹が楽しそうに話し続けるのを、私は静かに聞いていた。
そう言ってもらえた私は、ジェイミー様との婚約を了承した。そして、私の新しい婚約相手が決まった。
まさか、あの時に譲ったエルドラド鉱山が新しい婚約のキッカケになるだなんて、予想もしていなかった。
一番最初のキッカケになったのは、とある画家。私が彼に譲った絵筆の恩返しで、画家の作品を譲ってもらった。
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そして今、その鉱山はジェイミー様が所有している。その恩返しに、私は彼と婚約することになったのだ。
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「婚約の話し合いは、上手くいった? どうだったの?」
ニコニコと嬉しそうな表情で尋ねてくる。
「えぇ。上手くいったわよ」
「そうなんだ。それじゃあお姉様の将来は、侯爵夫人に確定したってことね」
「そうね」
やはり妹は、ニコニコと嬉しそうな表情。とても楽しそう。
「お姉様の新しい婚約相手って、どんな人? カッコよかった? 渋かった?」
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でも、それをリリアンには素直に言う気にはなれなかった。なぜなのでしょうか。自分でも、わからない。
「ふーん、普通なんだ」
リリアンは、あまり興味なさそうな反応。
「私は、今日もルーカス様と一緒に過ごしていたのよ」
話題を変えて、リリアンが得意げに話し始める。
「そうなの。仲が良いのね」
「そうよ! 私たち二人は、とても仲が良いの。それに、ルーカス様は私のこと可愛いっていっぱい褒めてくれて、色々とプレゼントしてくれるのよ。宝石とか、新しい服とか」
妹の自慢話を聞きながら、私の思考はジェイミー様の事を考えていた。
彼と一緒に過ごした時間が、とても楽しかった。婚約の話し合いが終わって別れ際に、またいつでもレイクウッド家の屋敷に遊びに来て良いと言ってもらえた。
明日お邪魔するのは、面倒だと思われるかもしれない。せめて2,3日ぐらい空けてから、会いに行くべきかしら。
「お姉様、聞いてるの!?」
リリアンの声が、私を現実に引き戻す。
「えぇ、聞いているわよ。ルーカス様と一緒に過ごして、楽しかったって話でしょ」
「そう!」
リリアンは満足げに頷く。なんとなくで聞いていたけれど、その答えで合っていたらしい。良かった。
その後も、私は妹のリリアンにルーカス様との付き合いについて、一方的に聞かされた。彼から貰った高価な贈り物の数々に、二人で過ごすロマンチックな時間など。それを事細かに自慢してくる。
妹が楽しそうに話し続けるのを、私は静かに聞いていた。
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