77 / 86
エピソード3
貸与術師と奇抜なアイデア
しおりを挟む
◇
そして翌日の事。
俺は朝食の後にアルルとカウォンを会議室に呼んだ。勿論昨日の続きを話すためだ。
「ヲルカ。考えはまとまったのかや?」
「どう? ヲルカ君」
二人の心配そうな瞳が痛々しい。ギルドとはある意味で家族以上の繋がりを持っていると聞いた事もある。二人の心情を思うと俺は無意識に歯を噛みしめていた。
「その事なんだけど」
と、前置きをして俺は二人に想定しているウィアードの事を言って聞かせた。
二人の話を鑑みるに今回の妖怪は『牛打ち坊』とみて十中八九間違いないないだろう。
牛打ち坊はその名前の通り牛や馬を殺すウィアードだ。「牛々入道」、「牛飼坊」、「疫癘鬼」などとも呼ばれ、多くの設定が盛り込まれている。
じっちゃんの描いた画集と設定によれば牛打ち坊は狸に似た黒い獣のような姿をしており、夜な夜な牛小屋に忍び込んでは中にいる牛馬を殺すのだという。殺し方も様々で単純に食い殺したりする他、吸血や毒殺など様々だ。中には姿を見ただけ牛が熱を出して死ぬという話もある。
死ぬ、という言葉を使うのは憚られたが俺も俺で覚悟を決めて説明した。すると二人の顔は見る見ると険しく、そして青ざめていく。
「…そうか。厄介なウィアードに魅入られたものじゃのう」
「な、何とかなるよね? 大丈夫だよね?」
そんな二人をすぐにでも救ってあげたいという思いが募り、俺は頑張って力強く言う。
「うん、大丈夫。俺が想定しているウィアードなら今すぐにでも退治できる」
俺がそう告げると二人は目を見開いた。アルルに至っては半べそを掻いている瞳から涙を飛ばしている。
「本当!?」
「真か!?」
「うん。二人の話によると実害もかなり出ているし、緊急の案件として優先度を引き上げよう。今日これから出発したい」
「分かった。すぐに支度しよう」
「うん。今日は悪いけど、みんな出前で過ごしてもらう」
と、二人は目に炎を灯した。俺はアルルとカウォンが張り切って部屋を出て行く前にもう一つだけ決めておきたい事を相談する。
「それと俺からも相談があって」
「相談?」
「二人にはもちろん同行してもらうけど、戦力的にもう一人連れて行きたいんだよね」
「うむ。それは構わんが」
「ウチも問題ないよ」
「うん…それで、さ」
俺は思っていることが少々言い出しにくく、もごもごと煮え切らない態度になってなってしまう。それを見かねたカウォンが両手を腰に置き、俺とは正反対のキッとした声で言う。
「これ、男子がうじうじとするでない! 言いたい事ははっきり言わんか」
「うー」
ついそんな声が出た。しかし喝を入れられたことが効いて何とか言葉を捻り出すことができたのだった。
「色々考えた末もう分からないから聞くけど、この家に集まってるみんなってそんなに仲が悪いの?」
「「…」」
あ、黙っちゃった。しかしここまで来たなら言いたい事は全部言ってしまえ。
「根深い問題だから安易に関わっちゃいけないとは思ってるけど、ずっと腫物に触るようにしてるのも難しいし」
「…でははっきり言わせてもらうが、全員気に食わんことは多い」
「…確かにウチも、かな」
「そっか…」
うぅ、やっぱり安易に聞いちゃいけない問題だったのかな。
「ギルドの確執はお主の言う通り安易にはどうこうすることはできん問題じゃ。実際のギルドでの活動を知らぬヲルカにとっては想像の域を出ぬだろうがの」
「そこが問題なんだよね」
「…じゃがのう」
じゃがのう? 何でだろう、頭の中に「やめなされ」という言葉が思い浮かんだ。
「じゃが、比較的マシな奴なら何人かおる。隣の狼娘などはその部類じゃ」
「はあ!? 何それ偉そうに」
「なんじゃ小娘、文句でもあるのか?」
「…いいえ。ウチもまあまだマシな部類だとは思ってるから。それにお婆ちゃんには優しくしないとね」
「あん?」
「二人ともこんな感じでまだマシな部類なの…?」
やっぱりオレの前だとみんな相当な無理してんのかな? しかしマシだと思える相手がいるというのは収穫だ。俺は流れに身を任せて話の勢いを信じる。
「参考までに聞くけど他にまだマシだと思える人、とかは?」
「ウチは強いて選べと言われたら…ヤーリンちゃんか、サーシャか、ナグワーかな。他の人は多分結構な無理をすることになると思う」
「そうじゃな…ワシはワドワーレ、ナグワー、マルカの三人かのう。こやつらはまだ話が通じるし、考え方として分かる部分も多い」
「よし。じゃあ共通で名前の出たナグワーに頼もう。そうしよう」
乱暴にそう結論付け、何よりも出発を急ぐ。仲の悪くなった女子の間に入るなど、どんなホラーよりも身の毛がよだつ。
そして共通で名前が挙がったナグワーに物凄い光明を見た気がした。
俺は二人に出発の準備を命じると一路ナグワーの部屋を目指す。ハヴァに頼むという思考ができない程に頭の中はいっぱいだった。
◇
いつも乗っけてもらっているアルルやナグワーがいるのにも関わらず、俺達四人は馬車で移動していた。別に仲が悪いから乗せてくれないという訳ではなく、馬車の中でやりたい事があったのだ。
それは地図の確認。
牛打ち坊を退治するためにはソレが出現しているであろう、劇場と商店街をぐるりと一周する必要がある。幸いにも両者の位置は徒歩で移動しても差し支えない距離にある。むしろ牛打ち坊の活動範囲がこのくらいだと考える方が自然かもしれない。
しかも地図にはお誂え向きな広場まである。俺はソコを指さして
「ねえ。この広場って結構ごみごみしてるのかな?」
「ゼーリ記念公演ですね。大きな噴水が中央にありますが、周りは原っぱになっておりスポーツやピクニックをする市民の多い公園です」
「……例えばここに小さな小屋を建てて燃やしたいって言ったら誰に許可を取ればいいかな?」
「「「は?」」」
同乗していた三人が綺麗に声を揃えた。ホントは仲がいいんじゃないの?
「ヲルカ…何を血迷うておる?」
「冗談にしては笑えないよ…」
「ち、違うよ。牛打ち坊を倒すのに必要なんだって」
「小屋を建てて燃やすのがですか…」
「そう」
三人は俺の顔を見た。当然ながら伝承に基づいた牛打ち坊の倒し方なので嘘は言っていない。俺の目をじっと見ていた三人にもそれは伝わったようだった。
「分かりました。必要とあれば自分が『ナゴルデム団』に掛け合います。ウィアードに関わる案件ですので、恐らく許可は下りるかと」
「そっか、良かった」
「察するに牛打ち坊とやらを燃やすのであろうから、一般人の利用規制も同時に行った方が良かろう」
「あ。そうだね。燃やすのは牛打ち坊じゃなくて茄子だけど」
「「「ナス!?」」」
また被った。やっぱりホントは仲いいんじゃないの?
そして翌日の事。
俺は朝食の後にアルルとカウォンを会議室に呼んだ。勿論昨日の続きを話すためだ。
「ヲルカ。考えはまとまったのかや?」
「どう? ヲルカ君」
二人の心配そうな瞳が痛々しい。ギルドとはある意味で家族以上の繋がりを持っていると聞いた事もある。二人の心情を思うと俺は無意識に歯を噛みしめていた。
「その事なんだけど」
と、前置きをして俺は二人に想定しているウィアードの事を言って聞かせた。
二人の話を鑑みるに今回の妖怪は『牛打ち坊』とみて十中八九間違いないないだろう。
牛打ち坊はその名前の通り牛や馬を殺すウィアードだ。「牛々入道」、「牛飼坊」、「疫癘鬼」などとも呼ばれ、多くの設定が盛り込まれている。
じっちゃんの描いた画集と設定によれば牛打ち坊は狸に似た黒い獣のような姿をしており、夜な夜な牛小屋に忍び込んでは中にいる牛馬を殺すのだという。殺し方も様々で単純に食い殺したりする他、吸血や毒殺など様々だ。中には姿を見ただけ牛が熱を出して死ぬという話もある。
死ぬ、という言葉を使うのは憚られたが俺も俺で覚悟を決めて説明した。すると二人の顔は見る見ると険しく、そして青ざめていく。
「…そうか。厄介なウィアードに魅入られたものじゃのう」
「な、何とかなるよね? 大丈夫だよね?」
そんな二人をすぐにでも救ってあげたいという思いが募り、俺は頑張って力強く言う。
「うん、大丈夫。俺が想定しているウィアードなら今すぐにでも退治できる」
俺がそう告げると二人は目を見開いた。アルルに至っては半べそを掻いている瞳から涙を飛ばしている。
「本当!?」
「真か!?」
「うん。二人の話によると実害もかなり出ているし、緊急の案件として優先度を引き上げよう。今日これから出発したい」
「分かった。すぐに支度しよう」
「うん。今日は悪いけど、みんな出前で過ごしてもらう」
と、二人は目に炎を灯した。俺はアルルとカウォンが張り切って部屋を出て行く前にもう一つだけ決めておきたい事を相談する。
「それと俺からも相談があって」
「相談?」
「二人にはもちろん同行してもらうけど、戦力的にもう一人連れて行きたいんだよね」
「うむ。それは構わんが」
「ウチも問題ないよ」
「うん…それで、さ」
俺は思っていることが少々言い出しにくく、もごもごと煮え切らない態度になってなってしまう。それを見かねたカウォンが両手を腰に置き、俺とは正反対のキッとした声で言う。
「これ、男子がうじうじとするでない! 言いたい事ははっきり言わんか」
「うー」
ついそんな声が出た。しかし喝を入れられたことが効いて何とか言葉を捻り出すことができたのだった。
「色々考えた末もう分からないから聞くけど、この家に集まってるみんなってそんなに仲が悪いの?」
「「…」」
あ、黙っちゃった。しかしここまで来たなら言いたい事は全部言ってしまえ。
「根深い問題だから安易に関わっちゃいけないとは思ってるけど、ずっと腫物に触るようにしてるのも難しいし」
「…でははっきり言わせてもらうが、全員気に食わんことは多い」
「…確かにウチも、かな」
「そっか…」
うぅ、やっぱり安易に聞いちゃいけない問題だったのかな。
「ギルドの確執はお主の言う通り安易にはどうこうすることはできん問題じゃ。実際のギルドでの活動を知らぬヲルカにとっては想像の域を出ぬだろうがの」
「そこが問題なんだよね」
「…じゃがのう」
じゃがのう? 何でだろう、頭の中に「やめなされ」という言葉が思い浮かんだ。
「じゃが、比較的マシな奴なら何人かおる。隣の狼娘などはその部類じゃ」
「はあ!? 何それ偉そうに」
「なんじゃ小娘、文句でもあるのか?」
「…いいえ。ウチもまあまだマシな部類だとは思ってるから。それにお婆ちゃんには優しくしないとね」
「あん?」
「二人ともこんな感じでまだマシな部類なの…?」
やっぱりオレの前だとみんな相当な無理してんのかな? しかしマシだと思える相手がいるというのは収穫だ。俺は流れに身を任せて話の勢いを信じる。
「参考までに聞くけど他にまだマシだと思える人、とかは?」
「ウチは強いて選べと言われたら…ヤーリンちゃんか、サーシャか、ナグワーかな。他の人は多分結構な無理をすることになると思う」
「そうじゃな…ワシはワドワーレ、ナグワー、マルカの三人かのう。こやつらはまだ話が通じるし、考え方として分かる部分も多い」
「よし。じゃあ共通で名前の出たナグワーに頼もう。そうしよう」
乱暴にそう結論付け、何よりも出発を急ぐ。仲の悪くなった女子の間に入るなど、どんなホラーよりも身の毛がよだつ。
そして共通で名前が挙がったナグワーに物凄い光明を見た気がした。
俺は二人に出発の準備を命じると一路ナグワーの部屋を目指す。ハヴァに頼むという思考ができない程に頭の中はいっぱいだった。
◇
いつも乗っけてもらっているアルルやナグワーがいるのにも関わらず、俺達四人は馬車で移動していた。別に仲が悪いから乗せてくれないという訳ではなく、馬車の中でやりたい事があったのだ。
それは地図の確認。
牛打ち坊を退治するためにはソレが出現しているであろう、劇場と商店街をぐるりと一周する必要がある。幸いにも両者の位置は徒歩で移動しても差し支えない距離にある。むしろ牛打ち坊の活動範囲がこのくらいだと考える方が自然かもしれない。
しかも地図にはお誂え向きな広場まである。俺はソコを指さして
「ねえ。この広場って結構ごみごみしてるのかな?」
「ゼーリ記念公演ですね。大きな噴水が中央にありますが、周りは原っぱになっておりスポーツやピクニックをする市民の多い公園です」
「……例えばここに小さな小屋を建てて燃やしたいって言ったら誰に許可を取ればいいかな?」
「「「は?」」」
同乗していた三人が綺麗に声を揃えた。ホントは仲がいいんじゃないの?
「ヲルカ…何を血迷うておる?」
「冗談にしては笑えないよ…」
「ち、違うよ。牛打ち坊を倒すのに必要なんだって」
「小屋を建てて燃やすのがですか…」
「そう」
三人は俺の顔を見た。当然ながら伝承に基づいた牛打ち坊の倒し方なので嘘は言っていない。俺の目をじっと見ていた三人にもそれは伝わったようだった。
「分かりました。必要とあれば自分が『ナゴルデム団』に掛け合います。ウィアードに関わる案件ですので、恐らく許可は下りるかと」
「そっか、良かった」
「察するに牛打ち坊とやらを燃やすのであろうから、一般人の利用規制も同時に行った方が良かろう」
「あ。そうだね。燃やすのは牛打ち坊じゃなくて茄子だけど」
「「「ナス!?」」」
また被った。やっぱりホントは仲いいんじゃないの?
30
あなたにおすすめの小説
少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。
昼寝部
キャラ文芸
俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。
その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。
とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。
まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。
これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!
ユーリ
ファンタジー
気がつくと、見知らぬ部屋のベッドの上で、状況が理解できず混乱していた僕は、鏡の前に立って、あることを思い出した。
ここはリュカとして生きてきた異世界で、僕は“落ちこぼれ貴族の息子”だった。しかも最悪なことに、さっき行われた絶対失敗出来ない召喚の儀で、僕だけが失敗した。
そのせいで、貴族としての評価は確実に地に落ちる。けれど、両親は超が付くほど過保護だから、家から追い出される心配は……たぶん無い。
問題は一つ。
兄様との関係が、どうしようもなく悪い。
僕は両親に甘やかされ、勉強もサボり放題。その積み重ねのせいで、兄様との距離は遠く、話しかけるだけで気まずい空気に。
このまま兄様が家督を継いだら、屋敷から追い出されるかもしれない!
追い出されないように兄様との関係を改善し、いざ追い出されても生きていけるように勉強して強くなる!……のはずが、勉強をサボっていたせいで、一般常識すら分からないところからのスタートだった。
それでも、兄様との距離を縮めようと努力しているのに、なかなか縮まらない! むしろ避けられてる気さえする!!
それでもめげずに、今日も兄様との関係修復、頑張ります!
5/9から小説になろうでも掲載中
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
スキル【幸運】無双~そのシーフ、ユニークスキルを信じて微妙ステータス幸運に一点張りする~
榊与一
ファンタジー
幼い頃の鑑定によって、覚醒とユニークスキルが約束された少年——王道光(おうどうひかる)。
彼はその日から探索者――シーカーを目指した。
そして遂に訪れた覚醒の日。
「ユニークスキル【幸運】?聞いた事のないスキルだな?どんな効果だ?」
スキル効果を確認すると、それは幸運ステータスの効果を強化する物だと判明する。
「幸運の強化って……」
幸運ステータスは、シーカーにとって最も微妙と呼ばれているステータスである。
そのため、進んで幸運にステータスポイントを割く者はいなかった。
そんな効果を強化したからと、王道光はあからさまにがっかりする。
だが彼は知らない。
ユニークスキル【幸運】の効果が想像以上である事を。
しかもスキルレベルを上げる事で、更に効果が追加されることを。
これはハズレと思われたユニークスキル【幸運】で、王道光がシーカー界の頂点へと駆け上がる物語。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる