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2章、剣弩重来編
53話、おしゃべり
落ち着きを取り戻したティタラとお喋りをした。
最初はたどたどしかったティタラの声もすぐに話し方を思い出す。
十年間の静寂を取り戻そうとするかのようにティタラは少年と目いっぱい話し込んだ。
たくさんのお話の後、少年はしばらくして出て行く事にした。
あまり長居してカセイ国の人に見つかったらことなので、その前に帰るようティタラが勧めたからだ。
両親も心配しているだろうとティタラは言う。
少年は窓の床板に足を掛けて振り向くと「平気だよ。ちょっとだけ怒られると思うけど」と笑うのだ。
むしろ少年は、また来ても良いかと聞いた。
また来れるならばとティタラは頷く。
「君の名前は?」
「アキーム。またね、皇帝ティタラさん」
アキームは窓を開けると、ひょいひょい器用に塔を降りて行った。
さて、皇帝を幽閉している塔を登り降りする影を誰も気付かないのは不自然だろう。
実は、アキームに気付いて弓を射ろうという衛兵は居たのだ。
だが、彼らは一様に殺されている。
誰が殺したのか?
その答えは一つ、カーンとその一族だ。
カーンはハルアーダの命令でティタラの様子を調べたかったが、尖塔の守りは硬く、侵入も登攀(とうはん)も難しかった。
そんな時に、何者やら塔を登る子供が居たので、子供を落とそうとする衛兵達を順次暗殺したのである。
全ては子供を助ける為だ。
というのも、カーンは皇帝ティタラの様子を伺いたいのに塔の守りが固くて尖塔を登れなかった。
なので、その子供からティタラの様子を聞きたかったのである。
アキームはそんな血腥(ちなまぐさ)いやり取りを知る由もなく、帝都を出た。
さて帰ろうかな。
草原地帯を歩き、馬を借りようと馬車駅へ向かっていた。
そんなアキームへと帝都から馬が数騎走ってくると、アキームの首根っこを掴んで持ち上げる。
「わわわ!」
慌てるアキームを鞍へ乗せた彼はカーンだ。
「大人しくしろ。君には来てもらおうじゃないか」
暴れるアキームを抑えてカーンが馬を進めると、後方よりカセイ兵が追って来るのが見えた。
「森で始末しろ」
カーンはそう命じて馬首を森へと向ける。
森の中へと入れば、カーンの手下達はたちまち木々の上へと跳躍した。
そうして、森の中に追っ手が入ってくると樹上より飛び降りて首を切り裂くのである。
いっそ美しいとすら思える手並みだ。
もちろん、カセイの兵士も手練である。
カセイ兵五人が死の間際にカーンの部下二人を斬り殺してから果てた。
こうして追っ手を殺すと、その光景をカーン越しに見ていたアキームはすっかり恐れて大人しくなったのである。
しかし、その目には「隙を見て逃げてやる」という意思はあったが。
この態度に気付いたカーンは「むしろ感謝して欲しいのだがね」と言う。
アキームをカセイの兵が狙う事は分かっていた。
それほど、ティタラに出会うというのは大きな問題である。
ゆえにこれは拉致ではなく、アキームを守る意図もあったのだ。
「このまま我が主の元へと来てもらおう」
アキームは怪訝な顔をした。
主だか何だか知らないけど、一子供の自分に何の用だろうかと思う。
アキームは囚われの皇帝に出会うという重要性を全く理解していなかった。
それから東へ真っ直ぐ。
マテンドという町に到着する。
かつてクラーク男爵の支配していたマテンドは今やハルアーダのものだ。
ハルアーダの屋敷に到着すると、メイドに案内された客室にアキームは通される。
着替えと食事、それから体を拭くための湯が用意された。
客人として、旅の疲れを癒すよう伝えられる。
「旅の疲れがあるでしょうが、ハルアーダ様はあなた様のお話を楽しみにしておりますので、お呼びになるまでごゆるりと」
ごゆるりとと言われてもアキームはさっさと両親の元へ帰るつもりだったから窓を開け放して帰ろうかとした。
窓から身を乗り出す。
風が少し強くアキームの髪を揺らした。
そう高くない。
アキームの頭に地面までの経路は浮かんだ。
「逃げられては困ります」
頭上から声をかけられた。
見上げたアキームはギョッとする。
カーンが壁に立っていたのだ。
なんと壁に垂直に立っているのでアキームは驚いた。
人じゃないのではないか。
そう思えた。
結局、アキームは逃走を諦めて部屋で大人しくする。
ややあって、メイドに案内されて応接室に通された。
ハルアーダが既に待っている。
彼は相変わらず若々しい。
アキームは彼を見て、「少なくともお父さんよりは若いな」と思った。
ラドウィンよりは若そうに見えるこの領主が、実は祖父にあたるだなんてアキームに分かるよしもない。
ハルアーダは開口一番、皇帝ティタラの様子を聞いた。
アキームが彼女の様子を話す。
体調に不調は見られず、元気もあった。
ただ、筋肉は衰えて細く見える。
人とあまり接してないようでお喋りを楽しんでいた。
アキームの言葉にハルアーダは耳を傾け、ティタラの様子を心に描いた。
ハルアーダはただ黙ってアキームの話を聞いていたが、内心では彼の弁舌に舌を巻いた。
というのも、アキームの言葉は非常に明瞭で流れるのだ。
アキームの頭が良いことをハルアーダは見抜いた。
それに、活動的で活発だし、塔に登る身体能力も高い。
ティタラの様子も気になったのだが、この少年にもハルアーダは深く興味を示したのである。
「で、塔から降りた後、あなたの部下に連れてこられました。これまでだよ」
アキームは一通り、ティタラと出会ってからの話を終えるとうんざりしたような顔をした。
さっさと話を終えて両親の元へと帰りたかったからだ。
ハルアーダは少年の表情から帰りたがっていると察していたが、彼を育てれば勇将になるだろうの思った。
「アキームといったか。小僧、俺の見習いになってみる気はないか?」
アキームはハルアーダの提案に驚いた。
まさか嘘だろう。でなきゃ聞き間違いに違いないとアキームは思うのだ。
しかし、事実である。
ハルアーダの軍は将が少なく、実力のある将が欲しかった。
実力のある少年を育てることができたなら、ハルアーダにとって小躍りしたくなるような出来事である。
両親に手紙を送るから、両親を悲しませたりしないとハルアーダは説得した。
アキームとしても、騎士の手ほどきを受けるならば願ったり叶ったりなのだ。
騎士になる方法は二つある。
一つは戦場で手柄を立てること。
しかし、その手柄は並々ならぬものでなければならなかった。
多くの場合、敗走の殿軍を仰せつかり、見事その大任を果たして死んだものが、死出の餞に騎士爵を授与されたものだ。
そのくらい手柄を立てて騎士になるのは困難であった。
もう一つの方法が見習い騎士となることだ。
見習い騎士は騎士や貴族の弟子となり、その実力を認められて騎士爵を叙勲されるというものだ。
アキームのように騎士から素質を見込まれてスカウトされる者もいたが、ラドウィンやダルバのように親の下で見習い騎士となる方が一般的だ。
アキームは父ラドウィンが貴族であったことを知っているが、彼の父がアキームを見習い騎士として育てることはないと知っていた。
アキームはハルアーダの見習い騎士となることに一つの戸惑いはなかった。
両親に、騎士となった自分を見て欲しかった。
あるいは、尊敬する両親に出来た子供だと思って欲しかったのだ。
アキームが二つ返事で快諾すると、ハルアーダは気を良くした。
すぐに両親へ手紙を書こうとハルアーダはした。
だがアキームが自分で手紙を書くと言うと、ますますハルアーダは気を良くする。
若い年頃で字の読み書きができる者は少ない。
この時代の一般的な市民の多くは文字を軽んじていたものだ。
だから、我が子に文字を教える両親とあらば、さぞかし名士であるか、あるいは智識を尊ぶ賢人に違いない。
ハルアーダはアキームを部屋に返し、その日一日の疲れを癒させながら手紙を書かせた。
翌朝未明、ハルアーダの配下で武に覚えのある兵士がアキームの手紙を手にアンターヤへと向かった。
「絶対に読まないでよ」。とアキームは再三お願いしてハルアーダへ渡すと、ハルアーダも義理堅い男なので手紙の内容を検めることなく部下へ渡したのである。
アンターヤではラドウィンとミルランス、そしてアンターヤの人々による捜索が続いている。
パルソンのカインもまた、アキームを探していた。
カインのせいでアキームが行方不明となったなどとラドウィンに知られたら、彼が配下となる考えは完全に潰えてしまうのだ。
実際、グィーゼルがアキームを連れていたという噂もあったのでラドウィンはカインを疑っていた。
「何としても見つけ出せ。特にグィーゼル、あの坊主がいなくなったのはお前のせいでもあるぞ」
カインは椅子にもたれ、ワインを飲みながら言う。
彼が太り気味の理由にストレスによる大食いがあった。
父オットーリオが存命の間は筋肉に包まれた勇士であった。その頃にもストレスを受けるとヤケ食いする性癖があったが、太るほどではない。
オットーリオが死んでからはヤケ食いが増えて、今ではすっかり脂が乗ってしまった。
それでもストレスは消えないのか、腹心のグィーゼルに八つ当たりしていた。
グィーゼルもまた忠臣であったから、八つ当たりに腹立てる事もせず、任務へ向かったのである。
グィーゼルの部下がカインの態度に腹を立てていた。
しかし、「主の事を悪く言うものでは無い。カイン様は少々、心の弱いお方なのだ」とグィーゼルはたしなめるのだ。
グィーゼルはカインの腹心であったから、人探しのために聞き込みや捜索活動をするなどおかしな話だ。本来は城の執務室で指示を飛ばす役目なのにである。
こういった立場の人が現場に赴くのは大変不名誉なことであったが、グィーゼルはカインの怒りを知っていたから、大人しく現場へと出たのだ。
しかし、もう何日も街で聞き込みしているが、アキームの行方はようとしてしれなかった。
街で聞き込みを行うよりももっと良い手があるように思える。
少なくとも、人っ子一人、おしなべてアキームのことは聞き終わっていた。
けっきょく、カインは情けない配下たちの当てつけとして聞き込みを命じていたにすぎなかった。
連日の聞き込みで兵士たちの士気は落ちている。
兵士たちは、これなら戦争のほうがまだマシという気持ちであった。
「たるむな。カイン様の命令であるぞ」
グィーゼルは街を歩きながら、例えば広場の隅の木箱に腰掛けて談笑している兵士を叱りつけた。
兵士たちはグィーゼルに叱られるとすぐに姿勢を正したが、グィーゼルが去るとすぐに木箱へ腰を下ろした。
グィーゼルも彼らがすぐに腰を下ろすのを知っている。
道を歩きながら、勤勉さを失った兵士たちにグィーゼルは嘆くのだ。
しかし、このような当てつけ混じりの命令を受けて真面目にやれというのも難しい話であった。
グィーゼルは自分がそっせんしてカインの任務をまっとうせねばならないと思っていたのである。
目を光らせたグィーゼルは、見慣れない男を見逃さなかった。
背中にカゴを乗せ、いくらかの薬草を積んでいた。
「旅の薬師でしょう」と、配下の兵士が言った。
行商薬師は一般的な商売だ。
怪我や病気の人は世に多く、ほうぼうを回って怪我の治療をした。
また、町医者に薬草を売るのも仕事の一つなのだ。
旅をしているならアキームのことを知っているかもしれない。
グィーゼルは行商薬師へ話を聞いた。
行商薬師は「まったく知らない」と、アキームのことを否定する。
グィーゼルは自分のあごを撫でながら、男の様子を観察した。
服装は南方のゆったりした服ではなく、北方の体のラインに合わせた服。
手のひらにタコがある。剣や槍を振り回すとできるタコだ。
旅をする者には身を守るために武芸の心得があるものも多い。
剣タコくらい不思議ではなかったが、グィーゼルの武将としての直感がこの行商薬師を怪しいと睨んだ。
数名の兵にを呼んできて行商薬師を拘束し、身体を検査したところ、手紙がふところから出たのだ。
その手紙はアキームのものだ。
この行商薬師はハルアーダの手の者で、アキームの手紙を届けようとしていた兵士である。
ハルアーダ麾下で腕利きの兵士だ。
素早く剣を抜く。
彼を押さえていた兵士は両脇に二人。
押さえていたといっても、さすまたで押さえつけていたにすぎなかった。
さすまたに力を入れて押さえつけるより速く、グィーゼルの配下である兵士を二名、斬り殺した。
返す刀でグィーゼルを斬ろうとしたが、グィーゼルに従っていた兵士が剣を抜いて、彼の剣を受け止めたのである。
その一瞬の隙に、グィーゼルはその顔面を剣で貫き、殺した。
「よくやった。バルバッサ」
グィーゼル腹心の将でバルバッサという若い男。
彼がいなければグィーゼルも致命傷を負っていたところだ。
グィーゼルは兵士たちに死体の始末と、戦死した兵士への手厚い葬儀の手配を伝えると踵を返した。
「グィーゼル様。手紙をカイン様へ見せるのですね?」
バルバッサの問いにグィーゼルは頷く。
「あの男は良いものを運んでくれた」
グィーゼルは怪しく笑うのであった。
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