いちゃらぶ×ぶざまえろ♡らぶざま短編集♀

桜羽根ねね

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教育係の伴侶になりました

その③

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 そんな彼は、腹心であるリラッドのお気に入りなのです。

 リラッドは、人間達を愛する魔王に、常日頃から苦言を呈していました。あんな弱々しい存在のどこがいいのかやら、伴侶には人間を選ばないようにやら、ちくちくと言い募ってきていたのです。そんな堅物が、教育と嘯いて独り占めするくらいに気に入ったのがアルターという名の勇者でした。

 それはもう魔王が苦笑する程の溺愛っぷりで、いつもなら魔王が行う教育も、全てリラッドがやってしまいました。ポーカーフェイスなため表情が分かりにくいリラッドですが、長年の付き合いがある魔王の目にはデロデロに溶けきった表情が見えていました。

 そうして、本人から言い出さない限りは使用人としてアルターを仕えさせていましたが、とうとう今日の朝、リラッドがアルターを娶りたいと申し出てきました。魔王に対してくどくどと文句を言っていたのを懐かしく感じてしまいます。

 アルターもリラッドのことを慕っていたようなので、きっと上手くいくことでしょう。

 そんな魔王の予想通り、夕餉の席に二人並んで現れた彼等は、甘酸っぱいオーラに包まれていました。アルターのデカクリには、きらめく婚約リングがぴったり嵌っています。おまんこには太いバイブが埋まり、純白の下着で固定されています。その縁からポタポタと垂れるザーメンは、きっとリラッドのモノでしょう。

 使用人の制服の代わりに、パンツのみ身につけたアルターは、魔王と目が合うと恥じらいながら頭を下げました。がぱりと脚を開いて腰を突き出すと、膨らんだクリがぷるんと揺れます。リングを見せつけるように腰を振りながら、アルターは口を開きました。

「ご主人様……っ♡俺、アルターは、リラッド様のお嫁さんになりますっ……♡♡今まで使用人として仕えさせていただき、ありがとうございました……♡」
「……そういうわけだ、ロロギース。今後もアルターには指一本触れるなよ」
「あー……、はいはい。分かってますよ。ほんっとお前はヘタレの癖に執着心だけは強いよなぁ」
「誰がヘタレだ」
「自覚なしかよ。……まあいーや。アルター、無理矢理リングを嵌められたわけじゃないよな?」

 ざっくばらんとした軽い口調で尋ねてくる魔王に対し、アルターは慌てて首を横に振ります。

「違います……!俺、伴侶に望まれるだなんて思っていなくて、本当に嬉しくて……!伝えられた時に嬉しすぎておしっこを漏らしてしまうくらい、幸せでした……♡」
「ならいーわ。幸せになれよ、二人とも」
「はいっ……♡ありがとうございます♡」

 とろんと嬉しそうに頬を緩ませるアルターの姿は、まるで花が綻んだ時のように綺麗でした。リラッドも珍しく、誰が見ても分かる笑みを浮かべています。

 自分もそろそろ伴侶がほしいな、と考えながら、魔王は抱っこでハメていた人間のおまんこを優しく突き上げました。
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