クラスまるごと転移したら、みんな魔族のお嫁さんになりました

桜羽根ねね

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第三部:異界館編

1:異界色プレリュード①

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「はああぁ!?嘘!?すっ、素直になる魔法が!?~~~~っっ!!ふ、ふざけんな!じゃあ、これまでの言動全部、~~っ、う、う。ばか、ライラのばか!」
「モ、モミジ殿」
「あはハ!顔真っ赤ネ。気付くの遅すぎヨ」
「ごめんなさい、伝えようとは思ってたんですけど。ジェリンさんから口止めされて」
「口止めなんて人聞き悪いヨ。ブッキーにはやさ~しくお願いしただけネ」
「っ」

 頬を赤らめて視線を逸らす山吹くんを見て、なんとなくナニをされたんだろうなぁということが想像出来てしまった。そんな山吹くんより更に真っ赤になっている紅葉さんはプルプルと震えている。八つ当たりのように隣にいるライラさんをぽかぽか殴ってるけど、全く痛くなさそうだ。いや、こうなってるのは僕のせいなんだから観察してる場合じゃない。
 居住まいを正して、改めて頭を下げる。

「本当にごめんなさい。僕が余計な嘘をついてしまったから」
「謝んな!俺が何でも信じるのが悪いんだし、別にお前に悪意はなかったんだし。た、ただ、分かってて黙ってたなライラ!」
「すみません。いつものモミジ殿とのギャップが愛らしくて言い出せず。ああでも、もちろんモミジ殿の全てが好きなので、例えすげなくされても気持ちは変わりませんよ」
「あ、う」

 力なく叩いていた手が、ライラさんの手に包まれる。なんだろう、背景に少女漫画のようなお花が見える気がする。

「あ、あの。そうだとしても嘘をついたことに変わりはないので、何か僕に出来ることはありませんか?」
「はぁ?んなの別に、ああ、いや、それなら」

 何かを少し考え込んだ紅葉さんは、恥ずかしそうにライラさんの手を解くと、何かを紙に書いて手渡してくれた。そこにはこっちの文字で紹介状と書かれていた。すごいなぁ、紅葉さん。文字が書けるんだ、じゃなくて。

「紹介状?」
「異界館の連中のことも、お前のその『魔法』でどうにかしてくれよ」
「え、ええっ!?どうにかって、その、僕にそんな力は」
「縁結び人ってやつだ。俺を辱めた分、あいつらの縁も結んでやってくれ」

 あ、これ。ちゃんと根に持たれてるかもしれない。

 そんな経緯で今僕は、異界館の前に佇んでいた。
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