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第一部:婚姻編
⑦琥珀色キャッツ
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どうにか落ち着かせている間にも、数人の魔族が現れたみたいで、クラスメイトが嫁にされていった。少しずつ人数が減っていく分、会話も聞き取りやすくなっていく。
「ううう……、どうしよう……、僕達どうなっちゃうんだろう……」
「大丈夫!おにーちゃんが守ってあげるから!」
「ふぇ……、お兄ちゃん……っ」
「くっそ……!何で出口の一つもねぇんだよ!」
「壁を殴っても痛いだけだよ、落ち着いて」
双子の小豆兄弟が励ましあっている傍で、イライラしているのは琥珀くんだ。それをイケメンの橙村くんが宥めている。確か彼等は部活が一緒だったはずだ。どこかは忘れたけど、運動部だったと思う。
「あ゛ー、もうこっちはさっさと帰りたいんだよ!何が嫁だ!?俺は男だっての!!」
「まあまあ。向こうとこっちじゃ常識が違うんだろうし……。それに、皆痛い目にはあってないからさ」
「エロい目には合ってんだろーが!」
確かに、ごもっとも。
琥珀くんも緑くんや藍城くんと同じように、抵抗が残っているみたいだ。緑くんは彼のことをよくツンデレだと言ってたけど、今のところツンしか見えない。
逆に橙村くんは落ち着いているようだった。あれだけイケメンだから、恋愛の一つや二つ、彼女の一人二人いてもおかしくないし、慣れているんだろう。
「とにかくっ!俺は誰の嫁にもなんねぇよ!」
「うーん……。もし、『琥珀のことが好きです』って言われても?」
「それは嬉し……、っだぁ!この俺がんな簡単に絆されるわけねぇだろ!」
デレの片鱗見えるの早すぎじゃないか?
僕が言うのもあれだけど、なんだかチョロくて心配になってくる。橙村くんも困ったように苦笑しているし、思っていることは同じかもしれない。
「フフ、元気の良い子だな。小生の嫁になるのはいかがかな?」
「ひょえっ!?」
そんな琥珀くんに、いつの間にか忍び寄っていた魔族がいた。黒猫の獣人だ。大きな翠の瞳に知的なモノクル、洋風にアレンジされた袴を着こなしている。言葉遣いも相まって、なんだか古風で不思議な魔族だ。
琥珀くんはというと、可愛い悲鳴をあげてしまったのが恥ずかしかったのか白い肌を赤く染めていた。慌てて距離を取って、すらりと背の高い黒猫を睨みつける。
「てめっ……!嫌に決まってんだろ!!猫ちゃんは大人しく四足歩行してろ!」
ビシッ、とかっこよく決めてるみたいだけど、猫ちゃん呼びのせいで全然怖くない。黒猫もきょとんと目を瞬かせて、面白そうに髭をひくつかせていた。二股に分かれた尻尾がゆらゆらと揺れる。
「クフフッ、猫ちゃんと申すか。これでも小生は、獣の国を治める三大貴族の一角を担っておるのだが」
「はぁ……?んなこと言われても俺が知るかよ!嫁にしたいんなら別の奴探せ!」
「媚びへつらうこともせぬのか。ますます気に入ったぞ」
琥珀くんは叫ぶように断わるけど、黒猫はまるで気にしていないようだった。何かを誘うように揺れ続けている尻尾に気を取られていると、自分を拘束している尻尾にぐっと力がこもった。
「ぉ、起き……、てないか」
そろりと隣を確認したけど、悪魔が起きた様子はない。ただ、猫の尻尾に対抗するかのように、ハートのような黒い尻尾の先が唇の近くで可愛らしく揺れ出した。なんだか無性にいじらしくなって、思わず唇を寄せて……、ハッと我に返る。いや、何をしてるんだ僕……!
「ちょ、ちょっと!琥珀!何してるの!」
そんな自責と橙村くんの声が重なって、思わず肩が跳ねる。琥珀くんに何かあったのかと視線を戻せば、服を全部脱いで四つん這いになった彼がいた。
待って、今の短い間に一体何が……?
「何って、そんなの勝負の準備にゃ」
「に、にゃ……?それに、勝負って……」
「俺のケツまんこで、猫ちゃんのトゲトゲおちんぽを屈服させてやるのにゃっ♡俺が負けたら猫ちゃんの嫁ににゃって、猫ちゃんが負けたら俺が旦那にしてやるのにゃ♡」
「それって、勝っても負けても嫁になるってことじゃ……。いや、それより、貴方は琥珀に何をしたんだ……!」
「いやぁ……、小生もこれは予想外なのだがなぁ。尻尾の催眠で、少々ネコになるよう仕向けただけであるぞ?まさか全裸になって尻を差し出してくるとは思わなんだ」
「んっ、もう、早くっ♡猫ちゃんおちんぽしろにゃんっ♡♡」
片手でアナルをくぱっと広げてお尻を振る琥珀くんは、どうやら正常な意識じゃないみたいだ。にゃんにゃん言ってるのも、裸になってるのも催眠のせい……らしいけど、黒猫はそこまで予想していなかったのか虚をつかれているようだった。
でも、そんなのは最初だけで、すぐに前を寛げて凶悪なブツを取り出した。痛そうな尖ったトゲではないけれど、ゴツゴツしたイボのような膨らみがいくつもついている。あんなのが挿入されたら……、お尻が裂けそうでぞっとしてしまう。
けれど、琥珀くんは怖がるどころか誘うようにお尻を振りたくる。ブンブン揺れるおちんちんからは、少量のカウパーが漏れていた。
「しゅごぉ……っ♡♡猫ちゃんのおちんぽっ♡♡はやく、はやくぅ……♡♡♡」
唇同士のキスをされていないのに、完全に蕩けきっている。催眠のせい……なんだろうけど、すっかりツンの部分が消失しちゃったなぁ……。
「まあ待て。小生は強引なのは好まぬ。たっぷり解した後に『勝負』をしようではないか」
「んにゃ♡んにゅ……ぅ♡♡」
ころりと仰向けに転がされた琥珀くんに、黒猫が覆いかぶさって激しいキスが始まった。早くおちんちんが欲しいのか、琥珀くんの足が黒猫の背中にがっしりと絡められる。
にゃあにゃあ響き出した喘ぎ声は大きくて刺激的で……、琥珀くんが正気に戻った時、一体どうなってしまうんだろうと少し怖くなる。
まあ、琥珀くんのことだから怒りはするだろうけど、何だかんだで絆されちゃう……かな?
「ううう……、どうしよう……、僕達どうなっちゃうんだろう……」
「大丈夫!おにーちゃんが守ってあげるから!」
「ふぇ……、お兄ちゃん……っ」
「くっそ……!何で出口の一つもねぇんだよ!」
「壁を殴っても痛いだけだよ、落ち着いて」
双子の小豆兄弟が励ましあっている傍で、イライラしているのは琥珀くんだ。それをイケメンの橙村くんが宥めている。確か彼等は部活が一緒だったはずだ。どこかは忘れたけど、運動部だったと思う。
「あ゛ー、もうこっちはさっさと帰りたいんだよ!何が嫁だ!?俺は男だっての!!」
「まあまあ。向こうとこっちじゃ常識が違うんだろうし……。それに、皆痛い目にはあってないからさ」
「エロい目には合ってんだろーが!」
確かに、ごもっとも。
琥珀くんも緑くんや藍城くんと同じように、抵抗が残っているみたいだ。緑くんは彼のことをよくツンデレだと言ってたけど、今のところツンしか見えない。
逆に橙村くんは落ち着いているようだった。あれだけイケメンだから、恋愛の一つや二つ、彼女の一人二人いてもおかしくないし、慣れているんだろう。
「とにかくっ!俺は誰の嫁にもなんねぇよ!」
「うーん……。もし、『琥珀のことが好きです』って言われても?」
「それは嬉し……、っだぁ!この俺がんな簡単に絆されるわけねぇだろ!」
デレの片鱗見えるの早すぎじゃないか?
僕が言うのもあれだけど、なんだかチョロくて心配になってくる。橙村くんも困ったように苦笑しているし、思っていることは同じかもしれない。
「フフ、元気の良い子だな。小生の嫁になるのはいかがかな?」
「ひょえっ!?」
そんな琥珀くんに、いつの間にか忍び寄っていた魔族がいた。黒猫の獣人だ。大きな翠の瞳に知的なモノクル、洋風にアレンジされた袴を着こなしている。言葉遣いも相まって、なんだか古風で不思議な魔族だ。
琥珀くんはというと、可愛い悲鳴をあげてしまったのが恥ずかしかったのか白い肌を赤く染めていた。慌てて距離を取って、すらりと背の高い黒猫を睨みつける。
「てめっ……!嫌に決まってんだろ!!猫ちゃんは大人しく四足歩行してろ!」
ビシッ、とかっこよく決めてるみたいだけど、猫ちゃん呼びのせいで全然怖くない。黒猫もきょとんと目を瞬かせて、面白そうに髭をひくつかせていた。二股に分かれた尻尾がゆらゆらと揺れる。
「クフフッ、猫ちゃんと申すか。これでも小生は、獣の国を治める三大貴族の一角を担っておるのだが」
「はぁ……?んなこと言われても俺が知るかよ!嫁にしたいんなら別の奴探せ!」
「媚びへつらうこともせぬのか。ますます気に入ったぞ」
琥珀くんは叫ぶように断わるけど、黒猫はまるで気にしていないようだった。何かを誘うように揺れ続けている尻尾に気を取られていると、自分を拘束している尻尾にぐっと力がこもった。
「ぉ、起き……、てないか」
そろりと隣を確認したけど、悪魔が起きた様子はない。ただ、猫の尻尾に対抗するかのように、ハートのような黒い尻尾の先が唇の近くで可愛らしく揺れ出した。なんだか無性にいじらしくなって、思わず唇を寄せて……、ハッと我に返る。いや、何をしてるんだ僕……!
「ちょ、ちょっと!琥珀!何してるの!」
そんな自責と橙村くんの声が重なって、思わず肩が跳ねる。琥珀くんに何かあったのかと視線を戻せば、服を全部脱いで四つん這いになった彼がいた。
待って、今の短い間に一体何が……?
「何って、そんなの勝負の準備にゃ」
「に、にゃ……?それに、勝負って……」
「俺のケツまんこで、猫ちゃんのトゲトゲおちんぽを屈服させてやるのにゃっ♡俺が負けたら猫ちゃんの嫁ににゃって、猫ちゃんが負けたら俺が旦那にしてやるのにゃ♡」
「それって、勝っても負けても嫁になるってことじゃ……。いや、それより、貴方は琥珀に何をしたんだ……!」
「いやぁ……、小生もこれは予想外なのだがなぁ。尻尾の催眠で、少々ネコになるよう仕向けただけであるぞ?まさか全裸になって尻を差し出してくるとは思わなんだ」
「んっ、もう、早くっ♡猫ちゃんおちんぽしろにゃんっ♡♡」
片手でアナルをくぱっと広げてお尻を振る琥珀くんは、どうやら正常な意識じゃないみたいだ。にゃんにゃん言ってるのも、裸になってるのも催眠のせい……らしいけど、黒猫はそこまで予想していなかったのか虚をつかれているようだった。
でも、そんなのは最初だけで、すぐに前を寛げて凶悪なブツを取り出した。痛そうな尖ったトゲではないけれど、ゴツゴツしたイボのような膨らみがいくつもついている。あんなのが挿入されたら……、お尻が裂けそうでぞっとしてしまう。
けれど、琥珀くんは怖がるどころか誘うようにお尻を振りたくる。ブンブン揺れるおちんちんからは、少量のカウパーが漏れていた。
「しゅごぉ……っ♡♡猫ちゃんのおちんぽっ♡♡はやく、はやくぅ……♡♡♡」
唇同士のキスをされていないのに、完全に蕩けきっている。催眠のせい……なんだろうけど、すっかりツンの部分が消失しちゃったなぁ……。
「まあ待て。小生は強引なのは好まぬ。たっぷり解した後に『勝負』をしようではないか」
「んにゃ♡んにゅ……ぅ♡♡」
ころりと仰向けに転がされた琥珀くんに、黒猫が覆いかぶさって激しいキスが始まった。早くおちんちんが欲しいのか、琥珀くんの足が黒猫の背中にがっしりと絡められる。
にゃあにゃあ響き出した喘ぎ声は大きくて刺激的で……、琥珀くんが正気に戻った時、一体どうなってしまうんだろうと少し怖くなる。
まあ、琥珀くんのことだから怒りはするだろうけど、何だかんだで絆されちゃう……かな?
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