クラスまるごと転移したら、みんな魔族のお嫁さんになりました

桜羽根ねね

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第二部:新婚編

4:桔梗と青磁のスプラッシュ

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「そうだ、この街には霞峠君も住んでるんだ。折角だから会いに行ってみるといいよ!」

 まるで、昨日の痴態が嘘だったかのように。

 にこにこと手を振る緑くんと、口角を少し上げた藍城くんに見送られて、教えてもらった家に向かうことにした。

「……手持ち無沙汰だな。運ぶか?」
「え、遠慮シマス」

 流石にこの距離での横抱きは遠慮してもらったけど、その代わりに指を絡めて手を握られる。……いや、うん、これはこれで恥ずかしいけど、ルトラの体温が感じられるのは安心する。

 そうして、目立たないよう人目を避けて歩くこと数分。

 辿り着いたのは、薄暗い街の中でも更にじめっとした場所に建つ家だった。
 見た目的には、他の家とそう変わらない。

 緑くんが連絡してくれたらしいけど、いきなり押しかけることに変わりないから、迷惑そうだったらすぐ退散しよう。

 分厚そうな扉をルトラが叩くと、まるで自動ドアのように開いていった。明かりがそんなにないのか、家の中も仄暗い。不気味という程でもないけど、怖いものが苦手な栗梅くんだったら入るのを尻込みしそうだ。

「あ……。るとらサマ。ようこそ、いらっしゃいました。わたしは、ベルフともうします」

 暗がりからぬっと現れたのは、全身を包帯で巻いたマミーだった。包帯の隙間からは、くるりと跳ねた黒髪や紫色の眼、目元の褐色の肌ぐらいしか見えない。

「おくがたサマも。おまちしていました。どうぞ、ごあんないします」

 丁寧にぺこりと頭を下げるマミーの声は、たどたどしいけどどこか神秘的だ。

「そんなに緊張するなよ。人間の嫁を娶った仲だろ?」
「い、いえ、おそれおおいです」

 ライムさんやヴァミさん、リオンさんは立場が上の人だったから、ルトラともどこか気安く接していた。だけどやっぱり、魔王の弟だから萎縮されることもあるんだな……。というか、そっちの方が普通多いのかな。

 ベルフさんに案内される家の中は、どこもかしこも薄暗い。けど、燭台の蝋燭はどことなくおしゃれだ。こういうちょっとホラーちっくな内装は嫌いじゃない。

 そのままどこかの部屋に通されるのかと思ったら、奥の階段から下に降りることになった。足元は見えるけど、結構長いから落ちるんじゃないかとドキドキしてしまう。

「わっ」

 そんなことを思っていたら、後ろにいるルトラの尻尾がぐるりと巻き付いてきた。
 ……僕の表情、見えないはずなのに。すぐに察してくれる優しさがやばい。僕をこれ以上惚れさせてどうしたいんだろう。

「……ながくて、すみません。こちらです」

 辿り着いた先にあった扉を、ベルフさんがゆっくりと開ける。
 その先には。

「ア゛?んだよ、いいとこで邪魔しに来てんじゃねーよ」
「ん゛ほおおおおぉっ♡♡♡だじゅけてっ、べりゅふ……ッッ♡♡♡」
「な……っ!セラジ、あなたまたねじがゆるんで……、だめ、だめです、やめなさい!」

 最低限の家具しかない部屋の中に、体格のいい、セラジと呼ばれたフランケンが一人。そして、天井から伸びている縄で手を吊られた、霞峠くんらしき人が居た。
 判別出来ないのは、ワンピースみたいな服が、頭の上まで捲られて手首と一緒に縛られているせいで、顔が見えないからだ。まるで巾着みたいにされてしまっている。

 そして、ほぼ裸にされた身体には、至るところにローターに似た玩具がくっつけられていた。ブルブル震えているそれは、霞峠くんの乳首やおちんちんに刺激を与えている。後ろには太いバイブのようなモノが挿入されていて、透けたパンツで固定されていた。布面積が小さいから、勃起したおちんちんは丸見えだ。快感から逃げるように捩る腰が、なんだかえっちで……って、観察してる場合じゃない!

「た、助けないと……!」
「それならもう、あいつがやってんぞ」
「え」

 見ると、ベルフさんが包帯を操って、セラジさんの頭のネジを器用に締めているところだった。

「てめっ、何勝手に締め、て…………、っ、ああああぁぁ!!ごめんね霞さん!今解くから……!!」

 キュッ、とネジが締め切られた瞬間、セラジさんから溢れていたヒリついた空気が一気に霧散した。そして、人が変わったように慌てだして拘束を解き始める。

「っあ゛♡そっぢよりっ、下の方……っ、お゛♡あ、イぐ♡♡イくううぅっ♡♡♡」

 ぐんっ、とおちんちんを突き出すようにして、霞峠くんの腰がへこへこ動く。つま先立ちになって一際大きくしなった刹那、それが勢いよく飛び出した。

 プシャアアアアアアアァッッ♡♡

 透明な、潮だ。僕も潮吹きしてしまうことはあるけど、こんなに量も勢いもよすぎるのは初めて見た。下手したら壁まで飛んでるかもしれない。

「お゛っ♡お゛っ♡お゛……ぉっ♡でりゅ……♡♡ぎもちい……♡♡」

 プシャアアァッ♡ビュウウウウゥッ♡♡

 長い。
 とにかく長い。

 脱水症状にならないか心配になるレベルで、霞峠くんのおちんちんからは潮が溢れ続けている。部屋の一角が、ゲリラ豪雨に合ったかのようにびしょ濡れだ。

「み、見て……っ♡ぼくの、しおふきしゃせい……っっ♡お゛♡せーえき出なくなった雑魚ちんぽっ♡♡おしお垂れ流すの見てぇっ♡♡♡」

 巾着状態のまま、お尻を前後左右に振り出す霞峠くん。飛んできた潮がちょっと靴にかかった。
 ……もしかしてだけど、彼は僕達が居ることに気づいてないのかもしれない。さっきルトラと話した時も小声だったし。これは絶対、僕達が見ていいものじゃない。

「ほっ♡ほぉ゛……っ♡ぎもちい……♡♡あ゛♡抜け、でくっ♡♡ふおっ♡♡」

 ローターやバイブが外される度に、プシャプシャと噴き上がる潮。結ばれていた縄が解かれてスカートがはらりと下に落ちると、顔を真っ赤に染めて涎を垂らしている霞峠くんとばっちり目が合った。
 涙目になった瞳が大きく見開かれて、ぱくぱくと口が開閉する。

「本当にごめんね、霞さん。霞さんがすけべで可愛すぎて我慢出来なくて……、って、あれ?お客様?」
「るとらサマと、おくがたサマ。きょういらっしゃるとつたえていたでしょう」
「は……?な、に、それ……、ぼくは、聞いてない……」
「あっ!ご、ごめん!俺が霞さんに伝え忘れてたみたいで……!」
「こっ、こんな……、こんな、とこ、見られ、~~~ッッッオ゛♡♡」

 プショオオォッ♡♡♡

「……すげぇ量の潮だな」
「かっ、霞峠くん、突然来てごめんなさい、えーと、その、き、気にしてないから……!」
「……っ、ふ、う、うぅ……、ベ、ベルフ、セラジィ……」
「セラジ、ここはわたしが。あなたはおきゃくさまをおねがいします」
「わ、分かったよ。すみません、一旦部屋の外で待ってもらえますか」

 申し訳なさそうなセラジさんに従って、えっちな匂いが充満した部屋から退散する。
 ごめんね霞峠くん、わざとじゃないんだ……。


*****


「流石にオレも人格変えんのは無理だな。クロが望むなら激しく責めまくってもいいけど」
「え……。いつもので充分激しいんだけど……?……っわ、セ、セラジさん?」

 扉の前でしょんぼりとしゃがんでしまったセラジさんは、今にも泣きそうになっている。

「うう……、その、さっきのは完全に俺が悪いんです。発情し過ぎて理性が消えると、ネジが緩んでしまって……。ああぁ、絶対霞さん怒ってる……」

 大きな身体が小さく縮こまる。自分の意思とは関係なく緩んでしまうなんて大変そうだ。この反応を見ると、これまでも何回も緩んできたんだろう、多分。

「本気で怒ってんならとっくの昔に愛想尽かされてんだろ」
「そうかも、しれないですけど……。ベルフが取り持ってくれているから、お情けで置いてくれてるかもしれませんし……、うう」

 霞峠くんのことが好きだからこそ、セラジさんは不安になっているんだと思う。そういう時って、考えが悪い方向ばかりにいっちゃうんだよな……。
 僕は霞峠くんとあまり話したことはないけど、彼が真面目な秀才だってことは知っている。

「セ、セラジさん。霞峠くんは嫌だったら嫌って言ってくるはずです。そう言われたことはありますか?」
「……そういえば、ないかも。ベルフに助けを求めたりはするけど……」
「だったら、ちゃんと愛されてると思います。あ、えっと、た、ただの勘ですけど……!」
「……ううん、ありがとう。少し自信が持てました」

 どんよりと背負っていた雲が、ちょっとは晴れてくれたみたいだ。

「おまたせしました、みなさん、なかへどうぞ」

 不意にノックの音とベルフさんの声が聞こえて、促されるまま改めて中に入った。

 さっきまでびしょ濡れだった室内は綺麗さっぱり片付いていて、広めのテーブルに人数分の椅子が用意されていた。そこに座っている霞峠くんの服、ワンピースからラフな物に変わっていた。頬の赤みも落ち着いていて、眼鏡をくいっと上げる仕草がなんだか絵になる。

「黒河君」
「へ、あっ、は、はい」
「そんなにビビらないでくれ。不可抗力だったんだから。旦那さん共々歓迎するよ」
「ど、どうも……」
「それと、セラジ」
「う゛……。霞さん、ごめんなさ……」
「ヤるんなら道具なんて使うな。顔が見えないのも嫌だ。あっちのセラジのことも好きなんだから、お前のちんちんで気持ちよくしてくれ」
「か、霞さん……っ♡」

 お、思っていた以上に直球だった……!
 感激した様子のセラジさんは、見えないはずの尻尾をブンブン振って霞峠くんの傍に走り寄っていった。彼に続いて、僕達も椅子に腰を下ろす。

 「黒河君達も。第三者に見られると興奮することが分かって、ぼくはぼくの性癖を一つ理解出来た。申し訳ないと思う必要はない」
「せ、性癖……」
「ああ。自分が知らないだけで、唐突に開花するものもある。特にぼくは……、射精の代わりに潮吹きばかりするようになってしまった」
「そう、なんだ……。え、でも、射精はするよね……?」
「あう……、それは、わたしがわるいのです。わたし、すぐしっとしてしまうから、カスミのこだねをしおにかえてしまいました」
「なるほど、マミーの魔法か。……クロの精液も全部潮に変えてもらうか?」
「っ……、え、遠慮しようかな……」

 じゃあ、霞峠くんの金玉でつくられてるのは精液じゃなくて潮なんだ……。そうだとしてもあの量は異常だけど。

「折角だ、君も好きなだけ潮を噴いていくといい。元々そのために来たんだろう?」
「な……っ、ぼ、僕としては、顔を見に来ただけで……っ、そんなえっちのことばかり考えてるわけじゃ」
「誤魔化すなよ、クロ。潮吹きぐらいいつもシてんだろ」
「あれは潮じゃなくておしっ……、と、とにかく、恥ずかしいから……んむっ」

 風のように顎を捉えられて、むちゅ、と唇を塞がれる。

 ずるい。

 キスされたら、蕩けるって分かってるのに……♡



 ──そうして、僕はその後散々潮……というよりおしっこを漏らす羽目になった。セラジさんとベルフさんに愛されて潮を噴きまくる霞峠くんの前で、それはもうジョバジョバと。
 全員びしょ濡れになりながらのえっちは、恥ずかしかったけど気持ちよかった。気づかないようにしてたけど……、僕も結構、第三者に見られると興奮するかもしれないな……♡
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