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策略トリップ★四面楚歌
7:煽ってみよう
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場所は変わって、宿の一室。
ナルーミが今晩泊まるために取った、少し値の張る宿である。
そのためナルーミ自身がいるのは何の問題もないのだが。今この場には、ナルーミを含め四人の人物がいた。
「んっ、……ちゅ、ぅ、理玖、っ……」
「ッは、紫苑ちゃん、ちゅー、きもちい?」
「ふあっ、んく……っ、きもちいい……。とけてしまいそうだ……」
「……ほら、ナルーミとルゥリカワも。俺達の真似してみなよ」
立ったままちゅっちゅちゅっちゅキスを交わす二人に既視感を覚えながら、ナルーミはそっと視線を横にずらした。自分と同じようにベッドに腰掛けるルゥリカワは、腕を伸ばせば触れてしまえる距離にいる。こんなに近付いたのは久しぶりで、柄にもなく緊張してしまう。瑠璃川と成海にそれぞれ強制的に拉致され連れて来られたのだが、話そうにもまず目線のやり場に困る。
乱れた衣装から覗く二つの淡い飾りを彩るリングやら、瑠璃川達の絡みを見てほんのり色づき出した身体やら。何も考えずに暴いて犯して舐め尽くしていた頃がひどく懐かしく感じる。
「ん、むぅ、……ルゥリカワと神宮寺……ジーングゥジのことなら、浮気などではないと、説明しただろう?」
「お互いに恥ずかしがってちゃ、ン、先に進めないよ?」
キスの合間にそう話しかけてくる瑠璃川達に、二人が返すのは無言の解答。キスどころか向かい合おうともしない彼等に、瑠璃川は「仕方ないな」と息を吐いて成海から身を放した。
「ヘタレなナルーミの代わりに、僕がやってやろうではないか」
「……は、んんっ!?」
そして、すたすたと近寄ったかと思うと、ルゥリカワの頬を包んで上向かせ、自分は身を屈めてその潤んだ唇をちゅうっと覆った。唇を触れ合わせるだけの可愛らしい口付けをしながら、腰掛けているルゥリカワの膝の上に跨ってしまう。頬に当てていた手は首の後ろへ回し、ぎゅっと抱きつくと、互いの胸や下肢が布越しに擦れて、もどかしい刺激が脳を痺れさせた。
テクニックがあるわけではない瑠璃川は、ただただ柔らかく食んで唇をふにふにと触れ合わせる。
「んっ、ふ、……ぁ……」
瑠璃川とのキスはこれが二回目だが、どうも物足りなく感じてしまう。もっと荒々しく、呼吸すら奪われてしまわれそうなほど深く、はしたない音を立てて吸って欲しい。……ナルーミと、キスがしたい。きっとナルーミなら、自分が望む接吻をしてくれるはず。
段々思考が桃色に染まっていったルゥリカワは、自らも瑠璃川に手を伸ばしてその果実のような唇をねっとり堪能する。なんとなくだが瑠璃川の考えを理解したのだ。手を出してこないのなら嫉妬させてしまおう、という安直な考えが。
その作戦というべきか分からない行為は実を結ぶことになる、……のだが。
「……ルゥリカワ」
「紫苑ちゃん」
それぞれの恋人から名を呼ばれ、は、と吐息を零しながら唇を離す。つうっと繋がった細い銀糸はすぐにぷつりと切れてしまった。顎を伝うそれをぺろりと舐めとったルゥリカワは、そこでようやく彼等の方へと意識を向けた。
そして。
「……は?」
「なっ……!?」
とろりと溶けていた思考が、一気に覚醒する。
互いに驚愕して思わずきつく抱き合う瑠璃川達の前には、何かを企んでいるような悪い顔をした男が二人。その手には、ピンク色の何とも卑猥な玩具が握られていた。
床に無造作に放られているのは、ジーングゥジから渡された布袋。今はぺちゃんこになっている、ということは十中八九中身がそれらだったということだろう。サグリラム舞踏会の優勝賞品に何というものを、という憤りと羞恥が混じった感情が湧き出てくる。そして中身を知っていながら押し付けてきたであろうジーングゥジにも、形容し難い怒りがこみ上げてきた。これは完全に好意ではなく嫌がらせの域だ。
ふつふつと沸騰する思考に気を取られている内に、ルゥリカワ達は逃げ場を塞がれてしまった。まあ、元からこの状況で逃げようとしても無理な話ではあるのだが。
「ルゥリカワとちゅーするのそんなに好きなら、こっちでもちゅーさせたげるよ、紫苑ちゃん?」
「……悩んでたのが馬鹿らしくなってきたわ。嫌っていう程可愛がってやんよ、ルゥリカワ」
わざと見せつけられる長くて太いピンク色の物体に、瑠璃川とルゥリカワは身を寄せあったままびくりと震えた。恐怖ではなく、快楽への無自覚な期待からだ。その証拠に、二人の陰茎は布地を押し上げて先端が擦れ合い、萎える気配を見せていない。
「……これは、少し……煽りすぎてしまったか? ジーングゥジではなく僕との触れ合いならそこまで本気にならんと思ったのに……」
「以前も似たようなことがあった気がするがな……」
……何にせよ。
イレギュラーとはいえどナルーミと肌を重ねることが出来るという熱を帯びた期待が、ルゥリカワの胸と下肢を熱くした。
ナルーミが今晩泊まるために取った、少し値の張る宿である。
そのためナルーミ自身がいるのは何の問題もないのだが。今この場には、ナルーミを含め四人の人物がいた。
「んっ、……ちゅ、ぅ、理玖、っ……」
「ッは、紫苑ちゃん、ちゅー、きもちい?」
「ふあっ、んく……っ、きもちいい……。とけてしまいそうだ……」
「……ほら、ナルーミとルゥリカワも。俺達の真似してみなよ」
立ったままちゅっちゅちゅっちゅキスを交わす二人に既視感を覚えながら、ナルーミはそっと視線を横にずらした。自分と同じようにベッドに腰掛けるルゥリカワは、腕を伸ばせば触れてしまえる距離にいる。こんなに近付いたのは久しぶりで、柄にもなく緊張してしまう。瑠璃川と成海にそれぞれ強制的に拉致され連れて来られたのだが、話そうにもまず目線のやり場に困る。
乱れた衣装から覗く二つの淡い飾りを彩るリングやら、瑠璃川達の絡みを見てほんのり色づき出した身体やら。何も考えずに暴いて犯して舐め尽くしていた頃がひどく懐かしく感じる。
「ん、むぅ、……ルゥリカワと神宮寺……ジーングゥジのことなら、浮気などではないと、説明しただろう?」
「お互いに恥ずかしがってちゃ、ン、先に進めないよ?」
キスの合間にそう話しかけてくる瑠璃川達に、二人が返すのは無言の解答。キスどころか向かい合おうともしない彼等に、瑠璃川は「仕方ないな」と息を吐いて成海から身を放した。
「ヘタレなナルーミの代わりに、僕がやってやろうではないか」
「……は、んんっ!?」
そして、すたすたと近寄ったかと思うと、ルゥリカワの頬を包んで上向かせ、自分は身を屈めてその潤んだ唇をちゅうっと覆った。唇を触れ合わせるだけの可愛らしい口付けをしながら、腰掛けているルゥリカワの膝の上に跨ってしまう。頬に当てていた手は首の後ろへ回し、ぎゅっと抱きつくと、互いの胸や下肢が布越しに擦れて、もどかしい刺激が脳を痺れさせた。
テクニックがあるわけではない瑠璃川は、ただただ柔らかく食んで唇をふにふにと触れ合わせる。
「んっ、ふ、……ぁ……」
瑠璃川とのキスはこれが二回目だが、どうも物足りなく感じてしまう。もっと荒々しく、呼吸すら奪われてしまわれそうなほど深く、はしたない音を立てて吸って欲しい。……ナルーミと、キスがしたい。きっとナルーミなら、自分が望む接吻をしてくれるはず。
段々思考が桃色に染まっていったルゥリカワは、自らも瑠璃川に手を伸ばしてその果実のような唇をねっとり堪能する。なんとなくだが瑠璃川の考えを理解したのだ。手を出してこないのなら嫉妬させてしまおう、という安直な考えが。
その作戦というべきか分からない行為は実を結ぶことになる、……のだが。
「……ルゥリカワ」
「紫苑ちゃん」
それぞれの恋人から名を呼ばれ、は、と吐息を零しながら唇を離す。つうっと繋がった細い銀糸はすぐにぷつりと切れてしまった。顎を伝うそれをぺろりと舐めとったルゥリカワは、そこでようやく彼等の方へと意識を向けた。
そして。
「……は?」
「なっ……!?」
とろりと溶けていた思考が、一気に覚醒する。
互いに驚愕して思わずきつく抱き合う瑠璃川達の前には、何かを企んでいるような悪い顔をした男が二人。その手には、ピンク色の何とも卑猥な玩具が握られていた。
床に無造作に放られているのは、ジーングゥジから渡された布袋。今はぺちゃんこになっている、ということは十中八九中身がそれらだったということだろう。サグリラム舞踏会の優勝賞品に何というものを、という憤りと羞恥が混じった感情が湧き出てくる。そして中身を知っていながら押し付けてきたであろうジーングゥジにも、形容し難い怒りがこみ上げてきた。これは完全に好意ではなく嫌がらせの域だ。
ふつふつと沸騰する思考に気を取られている内に、ルゥリカワ達は逃げ場を塞がれてしまった。まあ、元からこの状況で逃げようとしても無理な話ではあるのだが。
「ルゥリカワとちゅーするのそんなに好きなら、こっちでもちゅーさせたげるよ、紫苑ちゃん?」
「……悩んでたのが馬鹿らしくなってきたわ。嫌っていう程可愛がってやんよ、ルゥリカワ」
わざと見せつけられる長くて太いピンク色の物体に、瑠璃川とルゥリカワは身を寄せあったままびくりと震えた。恐怖ではなく、快楽への無自覚な期待からだ。その証拠に、二人の陰茎は布地を押し上げて先端が擦れ合い、萎える気配を見せていない。
「……これは、少し……煽りすぎてしまったか? ジーングゥジではなく僕との触れ合いならそこまで本気にならんと思ったのに……」
「以前も似たようなことがあった気がするがな……」
……何にせよ。
イレギュラーとはいえどナルーミと肌を重ねることが出来るという熱を帯びた期待が、ルゥリカワの胸と下肢を熱くした。
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