天邪鬼盗賊と傾国の踊り子〜パラレルワールドキューピッド〜

桜羽根ねね

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策略トリップ★四面楚歌

8:宴

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「──あっ、やめっ、ひゃ……ぁうっ!!」
「くっ……! あま、り、押す……な、あぁっ!」
「ひゃんっ! あ、そこ、ごりごり、しちゃ……やっ、んううっ!!」
「んあっ! ……も、だか、ら……はげし……、っひ!」

 ベッドの上、スプリングを軋ませながら交わう影が二つ。

 裸に剥かれた瑠璃川と、ニップルリングのみ残され一糸纏わぬ姿にされたルゥリカワだ。二人は今、一つの玩具によって繋がっていた。互いに四つん這いになった状態で尻をぺちぺち合わせる体勢になっているのだが、律動する度にピンクのそれが見え隠れする。
 潤滑油でたっぷり濡らされた双頭バイブが、全力で震えながら二人を犯しているのだ。快感から逃げようと腰を押しつければ、向こうも逆らってバイブを押し込んでくる。ぱちゅぱちゅといやらしく臀部がぶつかる度に、潤滑油が泡立ち太腿をいやらしく伝っていく。既に肉棒は勃起し、だらだらと涎を零してしまっている。今すぐ扱いてイってしまいたいが、その采配を握るのは自分達ではない。

 四つん這いになった彼等の前にいる、獣達。

 成海は膝立ちになって屹立から溢れる先走りを瑠璃川の顔に塗りつけ、ナルーミはあぐらをかいてルゥリカワから生理的に零れる涙を舐めとっていた。……彼等がいいと言わない限り、この責め苦は終わらない。

「ふぁっ、ん、っ、理玖っ、も、ぁんっ!」
「フフ、紫苑ちゃん、俺のちんこ美味しい?」
「んっ、おいひ……、理玖の、ちん……ちんっ、だいしゅき……っ!」

 顔にぺちぺちと当てられていたペニスをはむりと咥え、じゅぽじゅぽと舐め始めた瑠璃川からは、既に理性の色が消えていた。
 バイブに犯され、喘ぎながらも肉棒へと奉仕する姿に、ぞくぞくとした嗜虐心が湧いてきてしまう。昼にもフェラはしてもらったが、今の破壊力はそれ以上だ。竿に舌を這わしては先端をぐりぐりと刺激し、先走りを余すところなくちゅうっと吸い取る。決して美味しくはないというのに、顔をとろとろに綻ばせて性器を舐める瑠璃川が可愛くて、堪らなくて。

「っ、あ……、出す、よ、全部飲んでね、紫苑ちゃん……っ」
「んぐっ! ん、む……っ、ふ、んううぅっ、……う、……ぁふっ、理玖のえっちなみるく……、いっぱい出たな……っひう! ん、あ……っ、綺麗にして、やるぞ……、ふぁっ!」

 恍惚とした表情で白濁をごくりと飲み下した瑠璃川は、白く汚れた陰茎を丁寧に舌でぺろぺろと舐めとっていく。その間もバイブの責めは揺るがないため、びくびくと身体をしならせながらの口淫である。

「アー……早く紫苑ちゃんのナカに挿れたいなぁ……」

 そうぼやく成海の視線の先で、ルゥリカワとナルーミは密かに睦み合っていた。
 涙を舐めていた舌が徐々に下へとおりていき、唇に触れる寸前のところでぴたりと止まる。絡み合った視線は蕩けそうな程熱く、唇から漏れる吐息は甘美な匂いを秘めていた。

「っ、な、……なりゅ、ぅみ……っ」

 まともに会うのが恥ずかしい、どう接すればいいのか分からない、と思い悩んでいたのが嘘のように、全身がナルーミを求めている。玩具ではなく、ナルーミのそれで奥まで穿ってほしい。出すものがなくなるまで性器を弄ってほしい。それよりも、先に。

「……き、す。したい……っん!!」

 そう懇願した言葉は、ナルーミによって性急に封じられた。かつん、と軽く歯が当たり、待ちきれないとばかりに舌が絡み合う。お互い慣れていない触れ合いはどこまでも拙いが、柔らかい熱同士の重なりがこんなに気持ちいいものだとは思わなかった。
 無我夢中で唇に吸い付くルゥリカワの全身を、歓喜の情がビリビリと駆け巡る。それは電流のように下肢へと響き、くぐもった嬌声と共にばちりと弾けた。

「んうっ、んん……!!」
「っ、ん、……っは、キスされてイったのかよ……ルゥリカワ?」
「あ……、言うな、ばか……っ」

 だらだらと先端から垂れる白濁がシーツを濡らす。いくらバイブで刺激され続けているとはいえ、最後のとどめが唇同士での愛撫だなんて。どこか悔しい気持ちを抱きながら、さざ波のように押し寄せてくる不規則な快楽に酔っていく。

 もっとキスがしたい、という欲に従って身を捩ると、ナカで暴れていたバイブがずるりと抜けてしまった。ぽっかりと空いた穴はじくじくと疼き、今すぐ埋めてほしくて堪らなくなる。
ナルーミに抱きつくようにして唇を奪ったルゥリカワは、片手で器用に服をずらし屹立したナルーミの陰茎を露出させると、自らのそれをぴたりと当てがった。今すぐ食べてしまいたいとばかりにはくはくと吸い付いてくる後孔に、ナルーミの喉が鳴る。もう、ここまでくれば尻込みなどしない。

「ルゥリカワ……!」
「あ、ああぁ……っ! んっ、ナルーミ……っ!」

 腰を掴んでぐっと性器を挿入すると、ルゥリカワはびくびく震えながらも嬉しそうにはにかんだ。挿れられた瞬間にとろりと流れた白濁には気付いていないのか、何度も角度を変えては自分から唇を塞いでくる。

「ふ、ぁ……っ、きもち、い……ぞ、ナルーミ……」
「キスが気持ちいいのか? それとも後ろ?」
「……あ、んぅ、……どっちも、だ」 
「とろっとろな顔しちゃってさぁ……、その内ちゅーだけでイけるかもなぁ?」
「……そんな身体になったら、っん、責任は取ってもらう、からな……っ」
「ッハ、上等ぉ」

 これまで出来なかったのが嘘のように延々と口付けを繰り返す二人は、一ヶ月分の溜まった欲をぶつけるように貪り合う。こうなってしまえばもう、後は彼等の独壇場だ。

「……フフ、解決したみたいだね」
「ひゃ、あぁっ! まっ、まっへ、理玖っ! んんっ、や、あ……っ!!バイブ、ぐりぐりしない、れぇ……!!」
「あっは、呂律回ってない紫苑ちゃんかぁわい。お尻ごりごりされて気持ちいーでしょ?」
「ひう、っ!!」

 瑠璃川の後孔に咥えこまれたままの双頭バイブを悪戯に動かしてくる成海に、ぽってりとした唇からはひっきりなしに喘ぎ声が漏れる。ナルーミとルゥリカワに気をやる暇もなく、ただただ成海の手に翻弄される瑠璃川。
 前立腺を擦られる度にイってしまいそうなくらいの刺激が走るが、決め手にはなってくれない。そう、自分はこんな無機物などではなくて。

「理玖ぅ……っ、バイブ、やだ……ぁ、っんん、理玖の、あつくて……おっきい、ちん……こ、ほしい、からぁ……! 理玖の太くて美味しいおちんぽで、イかせてぇ……っ、ひゃん!」
「…………紫苑ちゃん、だからあんまり煽んないでくれる?」

 優しく出来なくなるからさ。

 様々な感情を通り越して真顔になった成海がぽつりと零した言葉に、瑠璃川は否定するでもなくうっとりと目を細める。 
 これはもう、据え膳というものだろう。美味しくいただく以外の道はないとばかりにバイブをぬぷりと抜き去った成海……だったが。

「え」
「……は?」

 その瞬間、世界が白に包まれた。
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