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策略トリップ★四面楚歌
10:甘い策略
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「ん、う……? おも……っ? あれ、ボク、いつの間に寝……、……わっ!? は、ははじめ先輩!?」
ぼんやりとしていた意識が一気に覚醒した。横向きで寝ている神宮寺の目と鼻の先で、郷秋がすやすやと眠っていたのだ。それどころか、如何せん体勢が悪い。
何故か自分も彼も裸になっていて、その上抱き締められている。陸上部で鍛えられた脚がするりと絡み、背中に回されている腕にもしっかりと力が込められ、簡単に抜け出せそうにない。そして、股間にごりっと当たるモノ。どうして勃起しているのかは分からないが、互いのそれが擦れ合って妙に気持ち良くなってしまう。
「(ボクは瑠璃川先輩が好きで、好きな、はずなのに……っ)」
身を捩るも、彼の腕からは抜け出せず、寧ろ更にきつくぴったりと抱き寄せられてしまった。唇を突き出せば触れてしまえる距離で、神宮寺のキャパシティが超えてしまう。
「お、起きてくださいっ、はじめ先輩!」
ドキドキとうるさい鼓動を誤魔化すようにそう叫んだのと、ガチャリと扉が開く音がしたのは、全くの同時だった。
ベッドの上、何も身に着けずに抱き合っている二人の男。どう見ても『そう』としか見えない状況に、神宮寺は慌てて弁解をしようとして、かちんと固まった。今更ながらに気付いたが、ここは寮の一室ではない。ベッドの上であることには変わりないが、見たことがない部屋の中だ。
そして、開けられた扉の傍に立つ青年の容姿が、郷秋と瓜二つだったのだ。似ているのは顔だけで、背が高く筋肉質ではあるが、思わず何度も見比べてしまう。
「どうした、ゴーシュ。中に入らないのか? ……む?」
そんな青年の後ろからひょっこりと顔を覗かせたのは、瑠璃川だった。
「るっ、瑠璃川先輩!?」
裏返った声で叫びつつ、どうにか動いた右手で布団を掴んで身体を隠す。混乱する神宮寺だが、向こうもまた驚いているようだった。
「ジーンではないか。到着するのが早かったな。いつの間に先に部屋に……ん? いや、違うな、ジーンではない……これはもしや、シオンやリクと同じ現象か? ほう……、そっちの寝ている男はゴーシュとそっくりではないか」
「る、瑠璃川先輩、何を……?」
「ああ、すまんな、私はルゥリカワ、こっちはこの宿の店主ゴーシュだ。聞きたい事は色々あるだろうが、まず服を用意せんとな」
艶やかに口角を吊り上げた彼は、瑠璃川のようでいて違う、艶かしいオーラを纏っている。何もかも分からないままではあるが、服が必要なことには全面同意なため、神宮寺は何度もこくこくと頷いた。
──無理矢理起こした郷秋と共に聞いた話は、すぐに飲み込むことが出来ないような 内容だった。
だが、瑠璃川や郷秋と容姿があまりにも似通っていること、ここにはいないが自分に似ているという男の写真も見せられ、信じざるを得なくなった。
「(いや、まあ、そこは信じるとしても……、瑠璃川先輩達のアレな話は聞きたくなかった!)」
二人の明け透けなところまで話してきたルゥリカワを軽く恨んでしまう。失恋の傷が癒えていないのに、と内心で愚痴るものの、思っていたより心は軽かった。隣に座っている郷秋が、あやすようにずっと頭を撫でてきているからだろうか。気恥ずかしいとは思うが、嫌ではない。
「話は分かった。どうして俺達までここに来たのかは分からないが……、帰るための方法を聞いてもいいか?」
「方法といっても、シオン達は気付いたらいなくなっていたからな。そうだ、試しにキスでもしてみるといい」
「はぁ!? なっ、ななな何言ってるんですか!?」
「いなくなったのが、行為の最中だったからだ」
「こ、行為、って……」
「セックスだな」
「~~っ!」
あまりにも直球過ぎる言葉に、ぼふんと顔が赤くなる。それを隠すように郷秋の肩に顔を埋めれば、くすくすと鈴の音のような笑い声が聞こえてきた。
「姿かたちはジーンにそっくりだというのに、こうも初心な反応をされるとはな。新鮮な気分だ」
「ルゥリカワ、あまり彼をからかうな」
「そうは言うが、ゴーシュもそう思うだろう? お前に一目惚れしてアタックを続けているジーンとまるで違うじゃないか。分かっていたことだが、やはり別人なのだな」
それで、どうする? と、悪気もなく答えを促してくるルゥリカワに、思わず言葉が詰まる。好きな相手と同じ顔をした人間から、別の相手とのキスを勧められるという状況は何とも心が痛む……はずなのだが、それよりも緊張の方が勝っていた。郷秋相手にキスをするということを意識してしまうと、気恥ずかしくて堪らない。
「い、いや、ほらっ、はじめ先輩も、ボクとそんなことするの嫌だと思いますし、何か別の方法を……」
「俺は嫌だとは思わないが」
「さが……、っ、え……?」
座ってしまえば、身長差などないも同然。至近距離に居る神宮寺の頬を包み、真正面から目を合わせれば、自然とその距離が縮まっていく。互いの吐息が触れ合う距離で、「いいか?」などと聞かれてしまえば、神宮寺は答えの代わりに目を瞑ることしか出来なかった。
ふに、と柔らかなそれが触れた瞬間に全身を襲ったのは、熱く煮え滾るような欲の衝動だった。
*****
その日、晴れてゴーシュの元に住み込むことになったジーングゥジが宿屋を訪れると、何とも困ったような顔をしたルゥリカワとどこか顔が赤いゴーシュが出迎えてくれた。
この二人の間にナニかがあるとは思えないが、なんとなく嫌な予感が胸を過ぎる。
「二人してそんな顔をして……、何かあったんですか?」
「いや、お前に用意していた部屋なんだが、今は使えそうになくてだな」
「ああなるとは私も予想外だったよ。シオン達と違って、キスだけで酷く発情すると知ってたら煽らなかったというのに」
「……何があったのかは分かりませんけど、僕の部屋がないんですね。それなら今日はゴーシュさんの部屋に泊まらせてください」
「は……?」
「既に前の部屋は明け渡してしまいましたし、まさか野宿しろなんて言いませんよね」
にっこりと微笑むジーングゥジの瞳は、獲物を逃がさないとばかりに煌めいている。他の部屋を用意しようとしていたゴーシュだったが、選択肢を言葉にすることすら出来そうになかった。ほぼ無理矢理一緒に連れ立っていく二人がくっつくまで、きっと時間はかからないだろう。
「……私達の時のように、受け入れる側が同じというわけではなさそうだな」
ぽつりと呟いたルゥリカワは、近い内にゴーシュとそういった話が出来るかもしれないと思いながら、己の恋人に会うために宿屋を後にしたのであった。
大学の図書館にて、瑠璃川と成海はまたもや白い背表紙の本を見つけていた。三度目ともなると最早慣れたものである。
「あれでハピエンじゃなかったってこと?」
「ううん……、分からんが、こうしてここにあるということはそうなんだろうな。開けてみるか?」
「見つけちゃった以上はねぇ」
そう言いながら、本を手に取った瑠璃川を背後からぎゅっと抱きしめる。人目があるところでもこの程度の触れ合いは何度もしてきたため、引き剥がされることもない。
そうしてぺらりと開かれた本には、これまでと違って既に文章が書かれていた。光が溢れることもなく、辺りの光景もそのままだ。
「あれ? もしかして別の普通の本だった?」
「いや、ルゥリカワ達の名前が書いてあるぞ。それに、内容的にもこれは……」
「ん……? なーんか見覚えがある名前が見えた気がすんだけど」
「ああ。神宮寺と郷秋先輩……、だな」
流し読みではあるが、彼等の名前が記されているページは♡マークが飛び交っていた。キスで獣のように発情した二人が、互いの精が尽きるまで愛し合い、様々な体位を試した挙句ハメたまま眠りにつくまでの一部始終だ。挿絵には、それこそ彼等にそっくりの人間が幸せそうにまぐわっている姿が描かれていた。
不可思議な本は、瑠璃川達がそれを認識するのを待っていたかのように、ふわりと煙になって消えてしまった。
「……今の、内容は……」
「そういうこと、ってことでしょ」
本が消えた事象よりも、慕っている先輩や可愛い後輩の淫らな関係を知ってしまったことに動揺してしまう。
そんな瑠璃川とは違い、成海は至って楽しそうに微笑んでいた。
「なんなら、二人誘ってWデートでもしちゃう? その後、紫苑ちゃんが望むなら……、えっちなところも見せつけちゃおっか?」
「な……っ!? ば、ばかなことを言うなっ! Wデートは、い……いいと思うが、見せつけえっちなんて却下だっ!」
小声で怒鳴って成海の腕から抜け出した瑠璃川は、顔を赤くしたままずんずん先に行ってしまう。却下だとは言われたものの、しないとは答えていない成海は、楽しい計画を胸ににんまりと口角をつり上げた。
──そう遠くない未来、流れに流されて、一つの部屋で乱れる姿を見ることになる瑠璃川と神宮寺が居るのだが、それはまた別の話だ。
ぼんやりとしていた意識が一気に覚醒した。横向きで寝ている神宮寺の目と鼻の先で、郷秋がすやすやと眠っていたのだ。それどころか、如何せん体勢が悪い。
何故か自分も彼も裸になっていて、その上抱き締められている。陸上部で鍛えられた脚がするりと絡み、背中に回されている腕にもしっかりと力が込められ、簡単に抜け出せそうにない。そして、股間にごりっと当たるモノ。どうして勃起しているのかは分からないが、互いのそれが擦れ合って妙に気持ち良くなってしまう。
「(ボクは瑠璃川先輩が好きで、好きな、はずなのに……っ)」
身を捩るも、彼の腕からは抜け出せず、寧ろ更にきつくぴったりと抱き寄せられてしまった。唇を突き出せば触れてしまえる距離で、神宮寺のキャパシティが超えてしまう。
「お、起きてくださいっ、はじめ先輩!」
ドキドキとうるさい鼓動を誤魔化すようにそう叫んだのと、ガチャリと扉が開く音がしたのは、全くの同時だった。
ベッドの上、何も身に着けずに抱き合っている二人の男。どう見ても『そう』としか見えない状況に、神宮寺は慌てて弁解をしようとして、かちんと固まった。今更ながらに気付いたが、ここは寮の一室ではない。ベッドの上であることには変わりないが、見たことがない部屋の中だ。
そして、開けられた扉の傍に立つ青年の容姿が、郷秋と瓜二つだったのだ。似ているのは顔だけで、背が高く筋肉質ではあるが、思わず何度も見比べてしまう。
「どうした、ゴーシュ。中に入らないのか? ……む?」
そんな青年の後ろからひょっこりと顔を覗かせたのは、瑠璃川だった。
「るっ、瑠璃川先輩!?」
裏返った声で叫びつつ、どうにか動いた右手で布団を掴んで身体を隠す。混乱する神宮寺だが、向こうもまた驚いているようだった。
「ジーンではないか。到着するのが早かったな。いつの間に先に部屋に……ん? いや、違うな、ジーンではない……これはもしや、シオンやリクと同じ現象か? ほう……、そっちの寝ている男はゴーシュとそっくりではないか」
「る、瑠璃川先輩、何を……?」
「ああ、すまんな、私はルゥリカワ、こっちはこの宿の店主ゴーシュだ。聞きたい事は色々あるだろうが、まず服を用意せんとな」
艶やかに口角を吊り上げた彼は、瑠璃川のようでいて違う、艶かしいオーラを纏っている。何もかも分からないままではあるが、服が必要なことには全面同意なため、神宮寺は何度もこくこくと頷いた。
──無理矢理起こした郷秋と共に聞いた話は、すぐに飲み込むことが出来ないような 内容だった。
だが、瑠璃川や郷秋と容姿があまりにも似通っていること、ここにはいないが自分に似ているという男の写真も見せられ、信じざるを得なくなった。
「(いや、まあ、そこは信じるとしても……、瑠璃川先輩達のアレな話は聞きたくなかった!)」
二人の明け透けなところまで話してきたルゥリカワを軽く恨んでしまう。失恋の傷が癒えていないのに、と内心で愚痴るものの、思っていたより心は軽かった。隣に座っている郷秋が、あやすようにずっと頭を撫でてきているからだろうか。気恥ずかしいとは思うが、嫌ではない。
「話は分かった。どうして俺達までここに来たのかは分からないが……、帰るための方法を聞いてもいいか?」
「方法といっても、シオン達は気付いたらいなくなっていたからな。そうだ、試しにキスでもしてみるといい」
「はぁ!? なっ、ななな何言ってるんですか!?」
「いなくなったのが、行為の最中だったからだ」
「こ、行為、って……」
「セックスだな」
「~~っ!」
あまりにも直球過ぎる言葉に、ぼふんと顔が赤くなる。それを隠すように郷秋の肩に顔を埋めれば、くすくすと鈴の音のような笑い声が聞こえてきた。
「姿かたちはジーンにそっくりだというのに、こうも初心な反応をされるとはな。新鮮な気分だ」
「ルゥリカワ、あまり彼をからかうな」
「そうは言うが、ゴーシュもそう思うだろう? お前に一目惚れしてアタックを続けているジーンとまるで違うじゃないか。分かっていたことだが、やはり別人なのだな」
それで、どうする? と、悪気もなく答えを促してくるルゥリカワに、思わず言葉が詰まる。好きな相手と同じ顔をした人間から、別の相手とのキスを勧められるという状況は何とも心が痛む……はずなのだが、それよりも緊張の方が勝っていた。郷秋相手にキスをするということを意識してしまうと、気恥ずかしくて堪らない。
「い、いや、ほらっ、はじめ先輩も、ボクとそんなことするの嫌だと思いますし、何か別の方法を……」
「俺は嫌だとは思わないが」
「さが……、っ、え……?」
座ってしまえば、身長差などないも同然。至近距離に居る神宮寺の頬を包み、真正面から目を合わせれば、自然とその距離が縮まっていく。互いの吐息が触れ合う距離で、「いいか?」などと聞かれてしまえば、神宮寺は答えの代わりに目を瞑ることしか出来なかった。
ふに、と柔らかなそれが触れた瞬間に全身を襲ったのは、熱く煮え滾るような欲の衝動だった。
*****
その日、晴れてゴーシュの元に住み込むことになったジーングゥジが宿屋を訪れると、何とも困ったような顔をしたルゥリカワとどこか顔が赤いゴーシュが出迎えてくれた。
この二人の間にナニかがあるとは思えないが、なんとなく嫌な予感が胸を過ぎる。
「二人してそんな顔をして……、何かあったんですか?」
「いや、お前に用意していた部屋なんだが、今は使えそうになくてだな」
「ああなるとは私も予想外だったよ。シオン達と違って、キスだけで酷く発情すると知ってたら煽らなかったというのに」
「……何があったのかは分かりませんけど、僕の部屋がないんですね。それなら今日はゴーシュさんの部屋に泊まらせてください」
「は……?」
「既に前の部屋は明け渡してしまいましたし、まさか野宿しろなんて言いませんよね」
にっこりと微笑むジーングゥジの瞳は、獲物を逃がさないとばかりに煌めいている。他の部屋を用意しようとしていたゴーシュだったが、選択肢を言葉にすることすら出来そうになかった。ほぼ無理矢理一緒に連れ立っていく二人がくっつくまで、きっと時間はかからないだろう。
「……私達の時のように、受け入れる側が同じというわけではなさそうだな」
ぽつりと呟いたルゥリカワは、近い内にゴーシュとそういった話が出来るかもしれないと思いながら、己の恋人に会うために宿屋を後にしたのであった。
大学の図書館にて、瑠璃川と成海はまたもや白い背表紙の本を見つけていた。三度目ともなると最早慣れたものである。
「あれでハピエンじゃなかったってこと?」
「ううん……、分からんが、こうしてここにあるということはそうなんだろうな。開けてみるか?」
「見つけちゃった以上はねぇ」
そう言いながら、本を手に取った瑠璃川を背後からぎゅっと抱きしめる。人目があるところでもこの程度の触れ合いは何度もしてきたため、引き剥がされることもない。
そうしてぺらりと開かれた本には、これまでと違って既に文章が書かれていた。光が溢れることもなく、辺りの光景もそのままだ。
「あれ? もしかして別の普通の本だった?」
「いや、ルゥリカワ達の名前が書いてあるぞ。それに、内容的にもこれは……」
「ん……? なーんか見覚えがある名前が見えた気がすんだけど」
「ああ。神宮寺と郷秋先輩……、だな」
流し読みではあるが、彼等の名前が記されているページは♡マークが飛び交っていた。キスで獣のように発情した二人が、互いの精が尽きるまで愛し合い、様々な体位を試した挙句ハメたまま眠りにつくまでの一部始終だ。挿絵には、それこそ彼等にそっくりの人間が幸せそうにまぐわっている姿が描かれていた。
不可思議な本は、瑠璃川達がそれを認識するのを待っていたかのように、ふわりと煙になって消えてしまった。
「……今の、内容は……」
「そういうこと、ってことでしょ」
本が消えた事象よりも、慕っている先輩や可愛い後輩の淫らな関係を知ってしまったことに動揺してしまう。
そんな瑠璃川とは違い、成海は至って楽しそうに微笑んでいた。
「なんなら、二人誘ってWデートでもしちゃう? その後、紫苑ちゃんが望むなら……、えっちなところも見せつけちゃおっか?」
「な……っ!? ば、ばかなことを言うなっ! Wデートは、い……いいと思うが、見せつけえっちなんて却下だっ!」
小声で怒鳴って成海の腕から抜け出した瑠璃川は、顔を赤くしたままずんずん先に行ってしまう。却下だとは言われたものの、しないとは答えていない成海は、楽しい計画を胸ににんまりと口角をつり上げた。
──そう遠くない未来、流れに流されて、一つの部屋で乱れる姿を見ることになる瑠璃川と神宮寺が居るのだが、それはまた別の話だ。
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