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忘年会で余興をさせられたら先輩二人とラブハメしていた話
その①
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常識がバグった世界で余興をさせられるおはなし
チャラ先輩+クール先輩×真面目後輩
☆☆☆☆☆
「あははっ、飲んでるぅ、ちんちんくん~?」
「あ、あの、僕の名前はちんちんじゃなくて半地です……」
「んー?分かってるってば、ちんちんくん。ほら、もっと飲みなよ。今日は忘年会なんだからさ~。やなこと忘れてぱーっと飲んじゃお♡」
「か、累先輩、僕、お酒はそんなに……」
「おい、累。半地にウザ絡みするな」
「あ……高塚先輩」
「え~、だってちんちんくん、酔っぱらうと可愛さマシマシになんだも~ん」
「全く……。ほら、半地。こっちに来い」
「あ、ありがとうございます」
大柄な高塚先輩が僕と累先輩の間に入ってくれて、ほっと息をつく。累先輩のことは嫌いじゃないし寧ろ好きだけど、酔うとベタベタ絡んできてドキドキするから困っちゃうんだよな……。その度に助けてくれる高塚先輩の優しさに甘えてしまう。
二人ともエリートと呼ばれているくらい優秀で、彼等の傍で話したい社員も多いから正直視線が痛い。僕の教育係が累先輩で、隣のデスクが高塚先輩だってこともあって、入社当時から何かと目をかけてもらっているから、こういった席でも近くになるんだよな。
だけど多分、そのことを面白く思ってない人もいると思う……、というか、確実に一人はいる。
「そーいえばハンチ君さ、余興やるって言ってたでしょ」
「え」
突然そんな無茶ぶりを振ってきたのが、その当人である灰利さん。僕と同期だけど要領も良ければ容姿も愛らしい、社内のアイドル的存在だ。もちろん僕は余興なんて少しも考えてないのに、周りに聞こえるような声でまくし立ててくる。
「ほらほら、勿体ぶらないでさっさとやっちゃってよ。ただでさえ普段ぱっとしないんだからさ、こういう場で盛り上げないと!はーい、注目してくださーい!ハンチ君が余興やってくれまーす」
「ちょっ、ぼ、僕はやるなんて一言も……っ」
否定しようとした声は、わっと広がったガヤにかき消された。すっかり酔っぱらった様子の上司からも注目されて、逃げようにも逃げられない。どうしよう、どうにか乗り切らないと。
「え~、ちんちんくんよきょーすんの?てつだったげよっかぁ~」
「悪ノリするな。だが……、この空気は仕方がないな」
「こ、高塚先輩」
そうだ、先輩ならこんな状況でも上手く流してくれるはず。そう思って見上げた先輩の瞳は、やけに据わっていた。あれ、先輩ももしかして結構酔ってる……?
チャラ先輩+クール先輩×真面目後輩
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「あははっ、飲んでるぅ、ちんちんくん~?」
「あ、あの、僕の名前はちんちんじゃなくて半地です……」
「んー?分かってるってば、ちんちんくん。ほら、もっと飲みなよ。今日は忘年会なんだからさ~。やなこと忘れてぱーっと飲んじゃお♡」
「か、累先輩、僕、お酒はそんなに……」
「おい、累。半地にウザ絡みするな」
「あ……高塚先輩」
「え~、だってちんちんくん、酔っぱらうと可愛さマシマシになんだも~ん」
「全く……。ほら、半地。こっちに来い」
「あ、ありがとうございます」
大柄な高塚先輩が僕と累先輩の間に入ってくれて、ほっと息をつく。累先輩のことは嫌いじゃないし寧ろ好きだけど、酔うとベタベタ絡んできてドキドキするから困っちゃうんだよな……。その度に助けてくれる高塚先輩の優しさに甘えてしまう。
二人ともエリートと呼ばれているくらい優秀で、彼等の傍で話したい社員も多いから正直視線が痛い。僕の教育係が累先輩で、隣のデスクが高塚先輩だってこともあって、入社当時から何かと目をかけてもらっているから、こういった席でも近くになるんだよな。
だけど多分、そのことを面白く思ってない人もいると思う……、というか、確実に一人はいる。
「そーいえばハンチ君さ、余興やるって言ってたでしょ」
「え」
突然そんな無茶ぶりを振ってきたのが、その当人である灰利さん。僕と同期だけど要領も良ければ容姿も愛らしい、社内のアイドル的存在だ。もちろん僕は余興なんて少しも考えてないのに、周りに聞こえるような声でまくし立ててくる。
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「え~、ちんちんくんよきょーすんの?てつだったげよっかぁ~」
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