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卑猥の国の羞恥時姦(後天性女体化)
その②
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「……ここ、かな?」
小さくなっていく背中をどうにか追いかけて、辿り着いた所にあったのは、青い屋根の一軒家でした。中からは人の声が聞こえてきます。
ふう、と、息を整えて、アイリズはアンティーク調の扉をノックしました。
「すみません、落し物を届けに来ました」
タタタッと軽い足音が近付いてきて、白い扉がゆっくりと開きます。
「ふん、遅かったな。早速お茶会を始めるぞ」
どこか不遜な態度で現れたのは、長身の兎人間です。黒髪から生える白い耳がピクピク動いています。その相貌を見て、アイリズは思わず声をあげました。
「ジニア? 貴方、こんな所で何を……」
兎の耳という相違点はありますが、アイリズが密かに想いを寄せている幼馴染みと瓜二つの容姿だったのです。
「僕は白うさぎだ、アリス。まあ、お前が望むのなら何者にでもなってやるがな」
「……僕もアリスではありません、アイリズです。そ、それより、この状況の説明をしてください」
「そうだな、楽しい話はお茶を飲みながらしようか」
「え?」
「さあ、アイリズ。案内してやろう」
ここが不思議な世界だからでしょうか。なかなか話が噛み合いません。話を聞いてくれません。
もっと言い募るべきだとは思うのに、アイリズは誘われるがまま足を動かしてしまいます。時計をジニアに渡して、家の奥へ、どんどん奥へ。
「──ここだ」
ガチャリと開かれたドアの先には、自分が立っていました。正確に言うならば、鏡に映った自分です。そこは、部屋の四方が鏡になっている、なんとも落ち着かない場所でした。
そんな部屋の中心には、お茶会用のテーブルではなく大きなベッドがありました。カップやソーサー、ポットといった小物が、周りにふよふよと浮いています。
「あーっ、アリスやっと来た~。待ちくたびれちゃったよ」
「彼はアリスではなくアイリズだそうだ、キキョウ」
「……キキョウまで、兎に……」
ふかふかのベッドに腰掛けていたのは、黒い垂れ耳を生やしたキキョウでした。うさ耳というファンシーな物体がついているというのに、格好よく見えてしまう二人を前にして、アイリズはどぎまぎしてしまいます。
ジニアのことだけでなく、キキョウのことも同じくらい好きなのです。恋心が疼いてしまうのは仕方がないことでした。
「ははっ、そんな目で見つめられたら溶けちゃいそ~」
細められた紫の瞳が、アイリズを射抜きます。無意識の内に惚けていたことに、かあっと頬が赤くなってしまいます。口を開くとボロが出てしまいそうで、きゅっと唇を噛み締めました。
「時間が勿体ないし、お茶会を始めようか」
「ん、分かった~。一緒に気持ちよくなろーね、アイリズ♡」
「きもち……?」
引っかかった言葉をオウム返しにしようとしたアイリズの声は、カチリという小さな音と共にピタッと止まってしまいました。
「(え……!?)」
そして、身体も動かなくなってしまいます。
時計のツマミを弄ったジニアが、微笑みながら身を寄せてきても、まばたきひとつ、指ひとつ動かすことが出来ません。そのまま当たり前のように唇を塞がれても、声ひとつ出すことが出来ませんでした。
「(っえ、ぁ!? キッ……、キス、されて……!? うそ、それより、どうして身体が……っ!?)」
唯一動かせるのは頭の中だけ。ぐるぐる混乱しながらも、ジニアとのキスが嬉しい、と喜んでしまいます。啄むだけだった触れ合いが、次第にぴちゃぴちゃと音を立てるようになり、ジュルジュルと激しく咥内を暴かれていきます。
舌を絡められ、上顎を舐められる度に、胸と下半身がじくじくと疼いてたまりません。じゅわっ、と何かが溢れ出すのを感じながら、アイリズは深く長くねちっこい口付けに翻弄されました。
「(むり……っ♡ キス、きもちぃ……、からだが、変になる……ぅ♡)」
「……っは、アイリズは随分敏感なようだな?」
「ほんとだ~、乳首勃ってんの丸分かりじゃん。ちゅーだけで感じちゃった?」
触られていないのにくっきり浮き出てしまった飾りを、キキョウが楽しそうに捏ねてきます。あくまで優しく、じっくりと。
「(ひっ♡ そこ、くりくりされるの、だめ……っ♡)」
閉じきれない口からは、嬌声の代わりに二人分の唾液がとろりと垂れていきます。胸元を濡らしたそれごと食べるように、二匹の兎はたわわな果実にしゃぶりつきました。
「……ここ、かな?」
小さくなっていく背中をどうにか追いかけて、辿り着いた所にあったのは、青い屋根の一軒家でした。中からは人の声が聞こえてきます。
ふう、と、息を整えて、アイリズはアンティーク調の扉をノックしました。
「すみません、落し物を届けに来ました」
タタタッと軽い足音が近付いてきて、白い扉がゆっくりと開きます。
「ふん、遅かったな。早速お茶会を始めるぞ」
どこか不遜な態度で現れたのは、長身の兎人間です。黒髪から生える白い耳がピクピク動いています。その相貌を見て、アイリズは思わず声をあげました。
「ジニア? 貴方、こんな所で何を……」
兎の耳という相違点はありますが、アイリズが密かに想いを寄せている幼馴染みと瓜二つの容姿だったのです。
「僕は白うさぎだ、アリス。まあ、お前が望むのなら何者にでもなってやるがな」
「……僕もアリスではありません、アイリズです。そ、それより、この状況の説明をしてください」
「そうだな、楽しい話はお茶を飲みながらしようか」
「え?」
「さあ、アイリズ。案内してやろう」
ここが不思議な世界だからでしょうか。なかなか話が噛み合いません。話を聞いてくれません。
もっと言い募るべきだとは思うのに、アイリズは誘われるがまま足を動かしてしまいます。時計をジニアに渡して、家の奥へ、どんどん奥へ。
「──ここだ」
ガチャリと開かれたドアの先には、自分が立っていました。正確に言うならば、鏡に映った自分です。そこは、部屋の四方が鏡になっている、なんとも落ち着かない場所でした。
そんな部屋の中心には、お茶会用のテーブルではなく大きなベッドがありました。カップやソーサー、ポットといった小物が、周りにふよふよと浮いています。
「あーっ、アリスやっと来た~。待ちくたびれちゃったよ」
「彼はアリスではなくアイリズだそうだ、キキョウ」
「……キキョウまで、兎に……」
ふかふかのベッドに腰掛けていたのは、黒い垂れ耳を生やしたキキョウでした。うさ耳というファンシーな物体がついているというのに、格好よく見えてしまう二人を前にして、アイリズはどぎまぎしてしまいます。
ジニアのことだけでなく、キキョウのことも同じくらい好きなのです。恋心が疼いてしまうのは仕方がないことでした。
「ははっ、そんな目で見つめられたら溶けちゃいそ~」
細められた紫の瞳が、アイリズを射抜きます。無意識の内に惚けていたことに、かあっと頬が赤くなってしまいます。口を開くとボロが出てしまいそうで、きゅっと唇を噛み締めました。
「時間が勿体ないし、お茶会を始めようか」
「ん、分かった~。一緒に気持ちよくなろーね、アイリズ♡」
「きもち……?」
引っかかった言葉をオウム返しにしようとしたアイリズの声は、カチリという小さな音と共にピタッと止まってしまいました。
「(え……!?)」
そして、身体も動かなくなってしまいます。
時計のツマミを弄ったジニアが、微笑みながら身を寄せてきても、まばたきひとつ、指ひとつ動かすことが出来ません。そのまま当たり前のように唇を塞がれても、声ひとつ出すことが出来ませんでした。
「(っえ、ぁ!? キッ……、キス、されて……!? うそ、それより、どうして身体が……っ!?)」
唯一動かせるのは頭の中だけ。ぐるぐる混乱しながらも、ジニアとのキスが嬉しい、と喜んでしまいます。啄むだけだった触れ合いが、次第にぴちゃぴちゃと音を立てるようになり、ジュルジュルと激しく咥内を暴かれていきます。
舌を絡められ、上顎を舐められる度に、胸と下半身がじくじくと疼いてたまりません。じゅわっ、と何かが溢れ出すのを感じながら、アイリズは深く長くねちっこい口付けに翻弄されました。
「(むり……っ♡ キス、きもちぃ……、からだが、変になる……ぅ♡)」
「……っは、アイリズは随分敏感なようだな?」
「ほんとだ~、乳首勃ってんの丸分かりじゃん。ちゅーだけで感じちゃった?」
触られていないのにくっきり浮き出てしまった飾りを、キキョウが楽しそうに捏ねてきます。あくまで優しく、じっくりと。
「(ひっ♡ そこ、くりくりされるの、だめ……っ♡)」
閉じきれない口からは、嬌声の代わりに二人分の唾液がとろりと垂れていきます。胸元を濡らしたそれごと食べるように、二匹の兎はたわわな果実にしゃぶりつきました。
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