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②みだらな肢体を閉じ込めて(撮影)
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【花緑×蓮】
花緑のセックスは優しくてねちっこい。
どろどろに溶けてしまうような前戯をじっくりと時間をかけて行い、挿入した後もがっつくことなく静かに追い上げて快感を昴ぶらせていく。
それが嫌というわけではないが、蓮としてはもう少し激しくしてほしいというのが本音だ。大事にしてくれているということは重々承知しているものの、スローペースなセックスでは物足りないのである。
「(でも、そんなこと言えるわけねーし……)」
脱衣所で、濡れた髪を拭きながら小さく息を吐く。
花緑に淫乱だと思われるのが嫌で、そのことはずっと内に秘めたままでいる。
騎乗位や背面座位なら奥まで飲み込める上に自分が主導権を握れるのだが、如何せん体格差というものがある。初めて試してみた時に危うく花緑を押しつぶしかけ、それ以来蓮がリード出来る体位は封印されている。
今日もきっとねちっこく攻められるんだろうなと思いながら、バスローブを身に着けて扉を開ける。ソレをするためだけに造られた部屋には淫靡な空気が漂っていて、ピンク色の毒々しいライトがキングサイズのベッドを照らし出す。
そんなベッドの縁に腰掛けていた花緑は、蓮の姿を目に入れるや否やぱぁっと顔を輝かせた。
そして。
──パシャッ
「……え?」
「はぁ~……、蓮ちゃんの身体はいつ見ても惚れ惚れするっス……!」
「え、花緑? 何して……?」
堂々とスマホを向けてくる花緑は、困惑している蓮に向かってにっこりと微笑みかける。
「オレってさ、撮られる方には慣れてるんスよ。だからたまには撮る方もやってみたいなーって」
「…………撮る、って、まさか……」
「もちろん、蓮ちゃんのコトっスよ! すっごく可愛くてカッコいい被写体っスからね、腕がなるっス! 蓮ちゃんのえっちな姿、たーくさん撮ってあげるっスよ~」
「ス、ストップ! 俺、嫌だからなそんなの! は、恥ずかしいだろ花緑のばか!」
「…………だめなんスか?」
そう蓮が拒否すると、一気にしゅんとなって捨てられた子犬のように瞳を潤ませてくる。他の兄弟が見れば「あざとい」と一蹴するのであろうが、そこは惚れた弱み。
好きな人のお願いには甘くなってしまう蓮は、ぐっと言葉に詰まってしまった。
「(物足りないとは思ってたけど、何でこんな斜め上の方向に行くんだよ……!)」
おねだりモードに入った花緑を無碍に出来るはずもない。
暫く唸った後、蓮は「一回だけ」という条件を取り付けて嫌々ながらも了承したのであった。
*****
「ん……ッ、そこばっか、やめろ……」
薄い唇から、艶がかった声がひっきりなしに零れ落ちる。
片手でスマホを構え、もう片方の手で執拗に乳首を弄ってくる花緑は、眼下の肢体を恍惚とした目で見つめていた。
刺激を与え続けた乳首はぷっくりと色付いて、存在を主張している。
「……蓮ちゃんってほんっと乳首弱いっスね。ほら、片っぽだけいやらしい色になってるっスよ」
「ふぅ……ん、言うな、ばか……っあ♡」
放置されていた方の乳首もくにくにと弄られて反射的に甘い嬌声が飛び出した。程よく筋肉がついた胸板を揉みしだかれ、残っていた理性がとろりと溶けていく。……性感帯である胸を攻められて生まれた快感は、必然的に下腹部へと溜まっていった。まだ一度も触れられていないそこは既に半勃ちで、薄い透明な蜜が先端を濡らしている。
乳首を開発されているわけではないため、そこだけでイくのは不可能だ。だが、徐々に込み上げてくる射精感に我慢出来ず、蓮は震える口を開いた。
「か……、かろ、く」
「ん? 何スか?」
「…………さわっ、て」
「触る?…………どこを?」
「っ……! 分かってるくせ、に!」
自分で触るという考えに至らなくなっている蓮に向かって、花緑は悪戯めいた笑みを浮かべる。こっそりと録画をしていることにも、きっと彼は気づいていないだろう。
「オレ、ばかだから分からないんスよ。だからほら、早く教えて?」
「う…………」
花緑から言葉責めをされるのはこれが初めてで、知らず知らずの内に顔に熱が溜まる。
いつもの優しい花緑とは違うそれに、不覚にも気分が高揚してしまったのは気のせいだと思うことにして、彼は恥ずかしそうに言葉を絞り出す。
「おっ……、俺の…………」
「『俺の』?」
「おれ、の……おちん……ち、ん、触って……♡」
「…………っ!!」
てっきり性器やらペニスやらといった答えが返ってくるとばかり思っていた花緑は、その子供のような舌っ足らずの返答に悶絶した。
「(可愛い可愛い蓮ちゃんマジ天使! ああもうほんとこの動画大事にしよ……! …………あ、今度ヤる時に流すのもいいかも? もっと可愛い蓮ちゃんが見れそうっス!)」
たまには優しくするだけじゃないセックスもいいかもしれない、と、にっこり微笑みながら、花緑は蓮の下肢にゆっくりと手を伸ばした。
(ま、スマホ越しより直接見るのが一番なんスけどね)
花緑のセックスは優しくてねちっこい。
どろどろに溶けてしまうような前戯をじっくりと時間をかけて行い、挿入した後もがっつくことなく静かに追い上げて快感を昴ぶらせていく。
それが嫌というわけではないが、蓮としてはもう少し激しくしてほしいというのが本音だ。大事にしてくれているということは重々承知しているものの、スローペースなセックスでは物足りないのである。
「(でも、そんなこと言えるわけねーし……)」
脱衣所で、濡れた髪を拭きながら小さく息を吐く。
花緑に淫乱だと思われるのが嫌で、そのことはずっと内に秘めたままでいる。
騎乗位や背面座位なら奥まで飲み込める上に自分が主導権を握れるのだが、如何せん体格差というものがある。初めて試してみた時に危うく花緑を押しつぶしかけ、それ以来蓮がリード出来る体位は封印されている。
今日もきっとねちっこく攻められるんだろうなと思いながら、バスローブを身に着けて扉を開ける。ソレをするためだけに造られた部屋には淫靡な空気が漂っていて、ピンク色の毒々しいライトがキングサイズのベッドを照らし出す。
そんなベッドの縁に腰掛けていた花緑は、蓮の姿を目に入れるや否やぱぁっと顔を輝かせた。
そして。
──パシャッ
「……え?」
「はぁ~……、蓮ちゃんの身体はいつ見ても惚れ惚れするっス……!」
「え、花緑? 何して……?」
堂々とスマホを向けてくる花緑は、困惑している蓮に向かってにっこりと微笑みかける。
「オレってさ、撮られる方には慣れてるんスよ。だからたまには撮る方もやってみたいなーって」
「…………撮る、って、まさか……」
「もちろん、蓮ちゃんのコトっスよ! すっごく可愛くてカッコいい被写体っスからね、腕がなるっス! 蓮ちゃんのえっちな姿、たーくさん撮ってあげるっスよ~」
「ス、ストップ! 俺、嫌だからなそんなの! は、恥ずかしいだろ花緑のばか!」
「…………だめなんスか?」
そう蓮が拒否すると、一気にしゅんとなって捨てられた子犬のように瞳を潤ませてくる。他の兄弟が見れば「あざとい」と一蹴するのであろうが、そこは惚れた弱み。
好きな人のお願いには甘くなってしまう蓮は、ぐっと言葉に詰まってしまった。
「(物足りないとは思ってたけど、何でこんな斜め上の方向に行くんだよ……!)」
おねだりモードに入った花緑を無碍に出来るはずもない。
暫く唸った後、蓮は「一回だけ」という条件を取り付けて嫌々ながらも了承したのであった。
*****
「ん……ッ、そこばっか、やめろ……」
薄い唇から、艶がかった声がひっきりなしに零れ落ちる。
片手でスマホを構え、もう片方の手で執拗に乳首を弄ってくる花緑は、眼下の肢体を恍惚とした目で見つめていた。
刺激を与え続けた乳首はぷっくりと色付いて、存在を主張している。
「……蓮ちゃんってほんっと乳首弱いっスね。ほら、片っぽだけいやらしい色になってるっスよ」
「ふぅ……ん、言うな、ばか……っあ♡」
放置されていた方の乳首もくにくにと弄られて反射的に甘い嬌声が飛び出した。程よく筋肉がついた胸板を揉みしだかれ、残っていた理性がとろりと溶けていく。……性感帯である胸を攻められて生まれた快感は、必然的に下腹部へと溜まっていった。まだ一度も触れられていないそこは既に半勃ちで、薄い透明な蜜が先端を濡らしている。
乳首を開発されているわけではないため、そこだけでイくのは不可能だ。だが、徐々に込み上げてくる射精感に我慢出来ず、蓮は震える口を開いた。
「か……、かろ、く」
「ん? 何スか?」
「…………さわっ、て」
「触る?…………どこを?」
「っ……! 分かってるくせ、に!」
自分で触るという考えに至らなくなっている蓮に向かって、花緑は悪戯めいた笑みを浮かべる。こっそりと録画をしていることにも、きっと彼は気づいていないだろう。
「オレ、ばかだから分からないんスよ。だからほら、早く教えて?」
「う…………」
花緑から言葉責めをされるのはこれが初めてで、知らず知らずの内に顔に熱が溜まる。
いつもの優しい花緑とは違うそれに、不覚にも気分が高揚してしまったのは気のせいだと思うことにして、彼は恥ずかしそうに言葉を絞り出す。
「おっ……、俺の…………」
「『俺の』?」
「おれ、の……おちん……ち、ん、触って……♡」
「…………っ!!」
てっきり性器やらペニスやらといった答えが返ってくるとばかり思っていた花緑は、その子供のような舌っ足らずの返答に悶絶した。
「(可愛い可愛い蓮ちゃんマジ天使! ああもうほんとこの動画大事にしよ……! …………あ、今度ヤる時に流すのもいいかも? もっと可愛い蓮ちゃんが見れそうっス!)」
たまには優しくするだけじゃないセックスもいいかもしれない、と、にっこり微笑みながら、花緑は蓮の下肢にゆっくりと手を伸ばした。
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