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まじわる

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マリファはラナティンをベッドにまで運んだ。
二人で寝ても余裕のある大きなベッドだ。
三人でも狭くはない。

「まだ恥ずかしいかい?」
「マリファ様は恥ずかしくないのですか?」
「恥ずかしさよりも喜びのが強いかな。君に触れられるだけで私は幸せだよ」

そう言うと、マリファはラナティンの右耳を舐めた。
全身が性感体になるよう育ってしまったラナティンはそれだけでフワフワと気持ち良くなってしまう。

「俺は触れるだけじゃ足りないぜ。もっと深く交わりたい」

ラナティンの左耳を愛撫するのはアルフォリダ。

「俺はお前を愛してる」
「私も君を愛してるよ」

両側から愛を囁かれる幸福に満たされる。
愛が満ちれば身が疼く。
マリファとアルフォリダに全身をまさぐられてラナティンは自覚なく腰を揺らしてしまう。

「気持ち良いか?」
「私と君の間に我慢など不要だよ」

そういう身体になってしまったラナティンはもっと奥まで触れてほしくなってしまった。
かといって双子達のようにねだれるほど奔放にもなれない。
涙が溢れそうになるのを目を閉じて耐えた。

「こういうときは、どう言えば良いのかな?」
「言えません」
「言わなければ分からないよ」
「だけどっ」
「俺も知りたいな。ラナティンの気持ち聞かせろよ」

二人からせがまれてラナティンは泣きながら言った。

「僕に愛を注いでください。いっぱい。いっぱい愛して。お二人の愛で溺れちゃうくらいにっ」
「もちろん。骨の髄まで愛してあげるよ」
「ほら見て。俺のがラナティンを求めてる」

たぎるアルフォリダの雄を目の前に突き付けられる。
ラナティンは自分で興奮してくれていることが嬉しかった。

「私も君を求めてやまないのだよ」 

アルフォリダの雄を口に頬張りながら、もうひとつ差し出されたマリファの雄に頬擦りをした。

「次はマリファのをしゃぶりなよ。どっちの味も久しぶりだろ。俺はこっちを味わってるから」

アルフォリダはラナティンの愛らしい尻を揉み、蕾に舌を這わせた。
蕾がほころぶのを手伝うように舌で優しく愛撫する。

「私はこちらで可愛がってあげるからね」

マリファはだらしなく開いたラナティンの口に昂る雄を抜き差しする。
喉の奥、口蓋、舌の付け根から先まで、マリファの先走りを丹念に塗りつけられて雄の香りにラナティンは酔いしれた。
そしてたっぷりと注がれたマリファの精を存分に味わい飲み干す。

「そろそろ良いだろ」

膝立ちの姿勢で後ろからアルフォリダの昂った雄が蕩けきったラナティンの蕾を犯す。
突き上げられるたびに、ラナティンの皮を被ったままの子供性器もふるふると震えて白濁を溢す。
ラナティンははじめて発情しないまま雄を受け入れた。
その衝撃は計り知れないほどの快楽を呼んだ。

「ふあぁっ。僕のおちんちん、止まらないです。気持ち良すぎて、おちんちん壊れちゃいましたぁ」
「壊れてないよ。私達の愛をたくさん受け取ってくれた証だよ」

マリファが可愛いピンクの子供性器から溢れる蜜を舐めとる。

「舐めちゃ駄目です。あっああっ。だめっ。だめぇ。マリファさまっ、きもちいっ」
「気持ちいいなら良いだろ。もっと気持ち良くなれよ」

こちらを忘れるなとばかりに、アルフォリダが後ろから突き上げる。
前からと後ろから。両方の刺激にラナティンは涙を流して悦んだ。

「僕ばっかり気持ち良くなってないですか?」
「気持ち良くなかったら、こんなに愛は注げないだろ」

アルフォリダはそう言うと、激しく腰を打ち付けラナティンの肚の奥に精を放つ。

「ほら、アルフォリダの愛が注がれているの分かるかい?」

マリファの手がラナティンの下腹部を擦る。
ちょうど、アルフォリダの雄が収まる辺りを何度も何度も撫でてやる。

「はいっ。分かります。僕の中にアルフォリダの愛がたくさん。あはっ。愛がたくさん……。嬉しいっ」

ラナティンが蕩けた顔で微笑んだ。

「ねえ、マリファ様。マリファ様の愛も欲しいです」
「先ほどあげただろう」
「だけど。もっと欲しくなっちゃいました。
僕、本当におかしくなっちゃったのかも……」
「安心して。君が満足するまで愛を注いであげるから」

マリファとアルフォリダはこの夜、どれだけラナティンを愛しても理性を捨てることはなかった。 
そのため、ラナティンも理性を溶かすことなく最後まで愛された。
恥じらいを口にしながらも身体は正直に雄を求める姿はとても淫靡で。
マリファとアルフォリダはその姿を堪能した。
二度と獣に落ちるなどしない、勿体ないと、雄の神々は誓うのだった。



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