可憐な従僕と美しき伯爵
ラディーチェ伯爵家の長男として生まれたティム。
母親譲りの華やかな美貌を持ち、家柄も申し分なく、貴族学校では常に羨望の的だった。
ところが、ある日、父親が失踪した。
事業に失敗し、多額の借金をしていた父親は、誰にも頼ることが出来ず悩んだ末の決断だったのか、何も言わずに家族の前から消えてしまった。
その数日後、役人から領土の押収と家財の差し押さえを受け、どうしていいのか分からず途方に暮れていると、ある男がティムに声を掛けて来る。
彼から「仕事しませんか?」と言われ、今まで働いたことが無いことを伝えるが「大丈夫です。とても簡単な仕事ですから」と説明され、これはいい条件だと思い、二つ返事をした。けれど――?
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