異世界来たんだから気ままに過ごしたっていいんじゃない?

華町はる

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6話 カリキュラム〜午前中編〜

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ーーちゅんちゅん

 爽やかな鳥の鳴き声と共に、俺はまだ眠い目を擦り、目を覚ます。

 「ブルー、おはよう。」

 俺は俺の腕の中で静かに眠るブルーに話しかける。
 しかし、相手はスライム、もちろん返答はない。

 俺は、ブルーをひと撫でし、その後カリキュラムを手に取り、今一度読み直す。

 「午前中は、座学かぁ。どんな人が先生なんだろ…」

 現役高校生のケータからしたら、午前中の座学なんて楽で仕方ないが、先生次第によっては退屈になりうる時もある。

 少しの不満を抱えながら、朝食の時間を待った。

ーーコンッコンッ

 「ケータ様、朝食のご準備が出来ましたので、食堂へお越しください。昨日、ご飯を召し上がられたあの場所です。部屋を出て右に真っ直ぐですが、分からなかったら、近くにいる給仕にお声がけ下さい。」

 「分かりました、ありがとうございます。すぐ行きます。」

 俺はすぐ様、佇まいを直し、髪を手グシである程度整えて、部屋を出ようとするが、はっと気づく。

 「ブルーをどうしよう。ブルー、みんなに見つかったら、もしかしたら騒ぎになるから、部屋でお留守番できるか?」

 ブルーは、俺の言葉が分かってるのかどうか分からないが、ぴょんぴょんと跳ねた。

 分かってくれたのだと思い、手を伸ばし、撫でようとすると、突然ブルーが俺に飛びかかった。

 突然のことで、目を閉じてしまったが、いつまで経っても、痛みがない。恐る恐る目を開けると、ブルーの姿が無くなっていた。

 「え!?ブルー、ブルーどこ行ったんだ?」

 そんな声をかけると突然、俺の胸元から、ブルーが飛び出してきた。

 「あれ?どこ行ってたんだ?俺の胸元?」

 すると、またブルーは俺に飛びかかってくる。今度は、ビックリもせずブルーの動向を見守ると、どうやら俺の服の中に体を伸ばして入って隠れているようだ。

 「やるじゃん、ブルーっ!これでバレないな!絶対に出てきちゃダメだからな?」

 ブルーは少し体を震わせて俺の言葉に答えた。

 そうして、俺が部屋を出ると、扉の目の前に、ユーミさんが待っていた。

 「ケータ、おはようっ!一緒に行こう!ってかあんた今誰と喋ってたの!?誰かいるの?」

 そういうと、ユーミさんは俺を退けて部屋を見渡す。

 「誰もいないじゃない!へんな人ね。まぁいいわ。行きましょうか。私もうお腹ペコペコだもん。」

 「あははは…誰もいるわけないじゃんっ!気のせいだよ気のせい。俺もお腹ペコペコだし、行こうか。」

 「あれ?ケータ、敬語やめたの?まぁそっちのが良いんだけど。なんかあった?」

 「な、なんもない…よ?ユーミさん喋りやすいから、良いかなと思って…いいかな?」

 「良いわよ、全然。タメ語の方が喋りやすいし!」

 「あははは、よかった。ありがとう。」

 (はぁ、ユーミさん騙しやすくてよかったぁ~。)

 俺はホッとしながら食堂へ向かい、朝ごはんを食べた。
 朝ごはんは昨日ほどじゃなかったけど、豪華で朝から食べ過ぎてしまった。

 俺達は食べ終わると、各自部屋に戻り午前のカリキュラムを待った。

 俺の部屋に入ってきたのは、フェイスというおじさん先生だった。少し、美女教師を期待していた俺からしたらガッカリだったが、所謂良い先生だった為、何事もなく午前の勉強を終えた。

 教えてもらった事をまとめると

----------

⑴世界について
 この世界は、「アーティア」。東西南北に大陸があり、十数の国々から出来ているが、細かく分類すれば、もっとあるとの事。

 また、世界地図はあるらしいが、土地はもっと続いており、未開の地となっている。何人もの冒険者や、ハンター達が挑んでいるが、なかなか開拓が進まずに、未だ分からないことが多いという。


⑵金銭について
 この世界はゴールド(以後"G"という表記)という単位で表される。
日本のように100円玉、500円玉、千円札があるというものではなく、全て一枚の金貨の積み重ねでやりくりされる。
 ただし、ギルドに属しているものは、ギルドカードというものがあり、カード内で収支を管理できるため、一般の主婦ですら、何かしらのギルドに属している形らしい。


⑶ギルドについて
 この世界のギルドは職業によって多岐にわたる。ギルドに複数入ることは可能だが、年会費が必要になるため、多くても3つほどのギルドを上限に属した方が良いとのこと。
 例えば、主婦ギルドなどもあり、食材が安く買えるなどの特典はあるが、基本的には井戸端会議の場になっていること等は印象的だった。

 また、冒険者ギルドとハンターズギルドというものがあるらしい。

 冒険者ギルドは、E~Aランクでクエスト内容が変わるとの事。冒険者達は、高ランクを目指し日々切磋琢磨しており、Aランクになると、A級ダンジョンやA級のモンスター討伐など、危険が伴うクエストが多くなるが、その分報酬は破格であるとの事。

 ハンターズギルドは、冒険者ギルドでAランクを持ったものが試験に挑み、見事合格した者のみが所属できるギルドでS~SSSランクがあるという。
 所謂、世界最強の軍団らしいが、人数が少なく、世界に20名ほどしかいない。さらには、馴れ合いを嫌う為、事情がなければ一人で活動しているらしい。
 主な仕事は、討伐対象はS~SSS級モンスター等の災害級と言われるモンスターや、未開の地の探索である。
 所属する人達は、人外と言われる者達ばかりで、昔、勇者達の暴走を止めるために、ハンターズギルドのメンバーが10人程集まったらしいが、その後は、どこにいるのかもわからないとの事。

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 こんな内容だった。

 説明が上手かったおかげもあり、あっという間に午前中が終わった。

 もっと話が聞きたいと思いつつ、俺はお昼に向かうのだった。
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