7 / 15
6話 カリキュラム〜午前中編〜
しおりを挟む
ーーちゅんちゅん
爽やかな鳥の鳴き声と共に、俺はまだ眠い目を擦り、目を覚ます。
「ブルー、おはよう。」
俺は俺の腕の中で静かに眠るブルーに話しかける。
しかし、相手はスライム、もちろん返答はない。
俺は、ブルーをひと撫でし、その後カリキュラムを手に取り、今一度読み直す。
「午前中は、座学かぁ。どんな人が先生なんだろ…」
現役高校生のケータからしたら、午前中の座学なんて楽で仕方ないが、先生次第によっては退屈になりうる時もある。
少しの不満を抱えながら、朝食の時間を待った。
ーーコンッコンッ
「ケータ様、朝食のご準備が出来ましたので、食堂へお越しください。昨日、ご飯を召し上がられたあの場所です。部屋を出て右に真っ直ぐですが、分からなかったら、近くにいる給仕にお声がけ下さい。」
「分かりました、ありがとうございます。すぐ行きます。」
俺はすぐ様、佇まいを直し、髪を手グシである程度整えて、部屋を出ようとするが、はっと気づく。
「ブルーをどうしよう。ブルー、みんなに見つかったら、もしかしたら騒ぎになるから、部屋でお留守番できるか?」
ブルーは、俺の言葉が分かってるのかどうか分からないが、ぴょんぴょんと跳ねた。
分かってくれたのだと思い、手を伸ばし、撫でようとすると、突然ブルーが俺に飛びかかった。
突然のことで、目を閉じてしまったが、いつまで経っても、痛みがない。恐る恐る目を開けると、ブルーの姿が無くなっていた。
「え!?ブルー、ブルーどこ行ったんだ?」
そんな声をかけると突然、俺の胸元から、ブルーが飛び出してきた。
「あれ?どこ行ってたんだ?俺の胸元?」
すると、またブルーは俺に飛びかかってくる。今度は、ビックリもせずブルーの動向を見守ると、どうやら俺の服の中に体を伸ばして入って隠れているようだ。
「やるじゃん、ブルーっ!これでバレないな!絶対に出てきちゃダメだからな?」
ブルーは少し体を震わせて俺の言葉に答えた。
そうして、俺が部屋を出ると、扉の目の前に、ユーミさんが待っていた。
「ケータ、おはようっ!一緒に行こう!ってかあんた今誰と喋ってたの!?誰かいるの?」
そういうと、ユーミさんは俺を退けて部屋を見渡す。
「誰もいないじゃない!へんな人ね。まぁいいわ。行きましょうか。私もうお腹ペコペコだもん。」
「あははは…誰もいるわけないじゃんっ!気のせいだよ気のせい。俺もお腹ペコペコだし、行こうか。」
「あれ?ケータ、敬語やめたの?まぁそっちのが良いんだけど。なんかあった?」
「な、なんもない…よ?ユーミさん喋りやすいから、良いかなと思って…いいかな?」
「良いわよ、全然。タメ語の方が喋りやすいし!」
「あははは、よかった。ありがとう。」
(はぁ、ユーミさん騙しやすくてよかったぁ~。)
俺はホッとしながら食堂へ向かい、朝ごはんを食べた。
朝ごはんは昨日ほどじゃなかったけど、豪華で朝から食べ過ぎてしまった。
俺達は食べ終わると、各自部屋に戻り午前のカリキュラムを待った。
俺の部屋に入ってきたのは、フェイスというおじさん先生だった。少し、美女教師を期待していた俺からしたらガッカリだったが、所謂良い先生だった為、何事もなく午前の勉強を終えた。
教えてもらった事をまとめると
----------
⑴世界について
この世界は、「アーティア」。東西南北に大陸があり、十数の国々から出来ているが、細かく分類すれば、もっとあるとの事。
また、世界地図はあるらしいが、土地はもっと続いており、未開の地となっている。何人もの冒険者や、ハンター達が挑んでいるが、なかなか開拓が進まずに、未だ分からないことが多いという。
⑵金銭について
この世界はゴールド(以後"G"という表記)という単位で表される。
日本のように100円玉、500円玉、千円札があるというものではなく、全て一枚の金貨の積み重ねでやりくりされる。
ただし、ギルドに属しているものは、ギルドカードというものがあり、カード内で収支を管理できるため、一般の主婦ですら、何かしらのギルドに属している形らしい。
⑶ギルドについて
この世界のギルドは職業によって多岐にわたる。ギルドに複数入ることは可能だが、年会費が必要になるため、多くても3つほどのギルドを上限に属した方が良いとのこと。
例えば、主婦ギルドなどもあり、食材が安く買えるなどの特典はあるが、基本的には井戸端会議の場になっていること等は印象的だった。
また、冒険者ギルドとハンターズギルドというものがあるらしい。
冒険者ギルドは、E~Aランクでクエスト内容が変わるとの事。冒険者達は、高ランクを目指し日々切磋琢磨しており、Aランクになると、A級ダンジョンやA級のモンスター討伐など、危険が伴うクエストが多くなるが、その分報酬は破格であるとの事。
ハンターズギルドは、冒険者ギルドでAランクを持ったものが試験に挑み、見事合格した者のみが所属できるギルドでS~SSSランクがあるという。
所謂、世界最強の軍団らしいが、人数が少なく、世界に20名ほどしかいない。さらには、馴れ合いを嫌う為、事情がなければ一人で活動しているらしい。
主な仕事は、討伐対象はS~SSS級モンスター等の災害級と言われるモンスターや、未開の地の探索である。
所属する人達は、人外と言われる者達ばかりで、昔、勇者達の暴走を止めるために、ハンターズギルドのメンバーが10人程集まったらしいが、その後は、どこにいるのかもわからないとの事。
----------
こんな内容だった。
説明が上手かったおかげもあり、あっという間に午前中が終わった。
もっと話が聞きたいと思いつつ、俺はお昼に向かうのだった。
爽やかな鳥の鳴き声と共に、俺はまだ眠い目を擦り、目を覚ます。
「ブルー、おはよう。」
俺は俺の腕の中で静かに眠るブルーに話しかける。
しかし、相手はスライム、もちろん返答はない。
俺は、ブルーをひと撫でし、その後カリキュラムを手に取り、今一度読み直す。
「午前中は、座学かぁ。どんな人が先生なんだろ…」
現役高校生のケータからしたら、午前中の座学なんて楽で仕方ないが、先生次第によっては退屈になりうる時もある。
少しの不満を抱えながら、朝食の時間を待った。
ーーコンッコンッ
「ケータ様、朝食のご準備が出来ましたので、食堂へお越しください。昨日、ご飯を召し上がられたあの場所です。部屋を出て右に真っ直ぐですが、分からなかったら、近くにいる給仕にお声がけ下さい。」
「分かりました、ありがとうございます。すぐ行きます。」
俺はすぐ様、佇まいを直し、髪を手グシである程度整えて、部屋を出ようとするが、はっと気づく。
「ブルーをどうしよう。ブルー、みんなに見つかったら、もしかしたら騒ぎになるから、部屋でお留守番できるか?」
ブルーは、俺の言葉が分かってるのかどうか分からないが、ぴょんぴょんと跳ねた。
分かってくれたのだと思い、手を伸ばし、撫でようとすると、突然ブルーが俺に飛びかかった。
突然のことで、目を閉じてしまったが、いつまで経っても、痛みがない。恐る恐る目を開けると、ブルーの姿が無くなっていた。
「え!?ブルー、ブルーどこ行ったんだ?」
そんな声をかけると突然、俺の胸元から、ブルーが飛び出してきた。
「あれ?どこ行ってたんだ?俺の胸元?」
すると、またブルーは俺に飛びかかってくる。今度は、ビックリもせずブルーの動向を見守ると、どうやら俺の服の中に体を伸ばして入って隠れているようだ。
「やるじゃん、ブルーっ!これでバレないな!絶対に出てきちゃダメだからな?」
ブルーは少し体を震わせて俺の言葉に答えた。
そうして、俺が部屋を出ると、扉の目の前に、ユーミさんが待っていた。
「ケータ、おはようっ!一緒に行こう!ってかあんた今誰と喋ってたの!?誰かいるの?」
そういうと、ユーミさんは俺を退けて部屋を見渡す。
「誰もいないじゃない!へんな人ね。まぁいいわ。行きましょうか。私もうお腹ペコペコだもん。」
「あははは…誰もいるわけないじゃんっ!気のせいだよ気のせい。俺もお腹ペコペコだし、行こうか。」
「あれ?ケータ、敬語やめたの?まぁそっちのが良いんだけど。なんかあった?」
「な、なんもない…よ?ユーミさん喋りやすいから、良いかなと思って…いいかな?」
「良いわよ、全然。タメ語の方が喋りやすいし!」
「あははは、よかった。ありがとう。」
(はぁ、ユーミさん騙しやすくてよかったぁ~。)
俺はホッとしながら食堂へ向かい、朝ごはんを食べた。
朝ごはんは昨日ほどじゃなかったけど、豪華で朝から食べ過ぎてしまった。
俺達は食べ終わると、各自部屋に戻り午前のカリキュラムを待った。
俺の部屋に入ってきたのは、フェイスというおじさん先生だった。少し、美女教師を期待していた俺からしたらガッカリだったが、所謂良い先生だった為、何事もなく午前の勉強を終えた。
教えてもらった事をまとめると
----------
⑴世界について
この世界は、「アーティア」。東西南北に大陸があり、十数の国々から出来ているが、細かく分類すれば、もっとあるとの事。
また、世界地図はあるらしいが、土地はもっと続いており、未開の地となっている。何人もの冒険者や、ハンター達が挑んでいるが、なかなか開拓が進まずに、未だ分からないことが多いという。
⑵金銭について
この世界はゴールド(以後"G"という表記)という単位で表される。
日本のように100円玉、500円玉、千円札があるというものではなく、全て一枚の金貨の積み重ねでやりくりされる。
ただし、ギルドに属しているものは、ギルドカードというものがあり、カード内で収支を管理できるため、一般の主婦ですら、何かしらのギルドに属している形らしい。
⑶ギルドについて
この世界のギルドは職業によって多岐にわたる。ギルドに複数入ることは可能だが、年会費が必要になるため、多くても3つほどのギルドを上限に属した方が良いとのこと。
例えば、主婦ギルドなどもあり、食材が安く買えるなどの特典はあるが、基本的には井戸端会議の場になっていること等は印象的だった。
また、冒険者ギルドとハンターズギルドというものがあるらしい。
冒険者ギルドは、E~Aランクでクエスト内容が変わるとの事。冒険者達は、高ランクを目指し日々切磋琢磨しており、Aランクになると、A級ダンジョンやA級のモンスター討伐など、危険が伴うクエストが多くなるが、その分報酬は破格であるとの事。
ハンターズギルドは、冒険者ギルドでAランクを持ったものが試験に挑み、見事合格した者のみが所属できるギルドでS~SSSランクがあるという。
所謂、世界最強の軍団らしいが、人数が少なく、世界に20名ほどしかいない。さらには、馴れ合いを嫌う為、事情がなければ一人で活動しているらしい。
主な仕事は、討伐対象はS~SSS級モンスター等の災害級と言われるモンスターや、未開の地の探索である。
所属する人達は、人外と言われる者達ばかりで、昔、勇者達の暴走を止めるために、ハンターズギルドのメンバーが10人程集まったらしいが、その後は、どこにいるのかもわからないとの事。
----------
こんな内容だった。
説明が上手かったおかげもあり、あっという間に午前中が終わった。
もっと話が聞きたいと思いつつ、俺はお昼に向かうのだった。
0
あなたにおすすめの小説
女の子がほとんど産まれない国に転生しました。
さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。
100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳
そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。
当面は2日に1話更新予定!
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…
アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。
そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる