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病院での診察

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※これから先、男性妊娠とか近親相姦の話がでてきます。ご注意ください。


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あの後、代わる代わる男の人に犯された俺は、意識を失ってしまった。目を覚ましたときは病院で、汚れてしまった服は入院着に代わっていた。体を動かしたとき、お尻にアナルプラグが刺さっていることに気づいた。きっとフェロモンを出さないために、精液が入ったままなのだろう。

「目を覚ましましたか。お加減はどうですか?」
「ひゅっ……!」

ガスマスクのようなもので口と鼻を覆い、白衣を着た男性が部屋に入ってきた。線は細く、神経質そうだが頭の良さが滲み出ているような人だった。喋ろうとしたとき、声が全く出なかった。きっと、喘ぎすぎて声が枯れてしまったのだろう。ごほっごほっと咳き込んでいると、背中を擦られてコップに入った水を渡された。

「ふぅ。ありがとうございます」
「どういたしまして」

男は銀縁の眼鏡を指で上げ、ベットの横の椅子に腰かけた。

「私はこの病院の医師の原田です。君の担当をすることになりました」
「はい。よろしくお願いします」

原田先生は足を組み、カルテとペンを手に淡々とした声で話し始めた。

「症状はいつから?」
「今月の頭ぐらいからです」
「体に何か違和感は?」
「あの……ムラムラすることが多くなったような気がします」

恥ずかしいことを答えても、原田先生は無表情のままだった。変に突っ込まれなくて、その方が安心する。きっと医師として俺と同じような患者を何度も見てきて、慣れているのだろう。

「男に襲われて、怖い思いはしてないですか?」
「はい。でも、……今日の電車内で起きたことは少し怖かったです」

ギラギラした目の男達に囲まれ、気持ち良さをずっと感じ続けているのは怖かった。「淫乱」とか「歩くオナホだ」とか罵ってくる人もいて、人間として扱われていないことも怖さを感じた。俺はエッチのことを軽く考えていたのかもしれない。電車のことを思い出して軽く震えていると、ファイルをパタンと閉じる音がした。

「性の対象にされるのは怖いことだと思いますが、君が悪いわけではありません。ウイルス感染者は分泌液が出ていない普段の生活でも、微量のフェロモンを体から発していることが分かっています。感染者はもちろんのこと、感染者の傍に居た他の男性もフェロモンに当てられて発情します」
「そうなんですか?」
「ええ。精液を体内に留めている間はフェロモンは出ないと言われていますが、それも完全ではありません」
「そうだったんだ」

俺の呟きに、原田先生は頷いた。知らなかったことばかりで、病院の重要性を改めて感じた。最初に発病したときに、すぐに病院に行けば良かった。

「ウイルスは年月と共に変化しており、感染者の体内に子宮のようなものができたという報告もあります」
「え!?そんなの初耳なんですけど!?」
「当たり前です。ウイルス感染についての情報を外部に漏らせば、助成金が受け取れなくなります。それだけでなく、重い罰金刑も課せられます」
「ひぇー。だからネットで調べても、ありきたりなことしか書いてなかったんだ」
「そうですね。研究機関が毎日ネットを調査しているので、詳しい情報は書かれていないと思います」
「へぇー」

俺は目から鱗がポロポロ落ちるのを感じた。

「子宮ができたって本当なんですか?」
「ええ。でも不完全なもので、妊娠には至らなかったそうです」
「そうなんだ」

俺は自分のお腹を擦ってみたが、前と何も変わっていないような気がした。いや、抱かれるようになって、すこーし肉付きが良くなったかもしれない。

「それで、はっきりと言いますが」
「はい。……どうぞ」
「エコーで検査をした結果、君の体にも子宮ができかけていることが分かりました」
「……」

原田先生の話から何となく予想はしていたが、はっきりと言われるとやっぱり衝撃がすごい。もし子宮ができれば、赤ちゃんを産むことになるのだろうか。全然実感が湧かなかった。

「とりあえず検診を行い、様子を見て行きましょう。生理が来るようになったら、妊娠には気をつけてください。避妊薬なども処方することができます」
「はい。分かりました」

そうか、避妊薬を飲んで子供を産まないという選択肢もあるのか。赤ちゃんを絶対産まなければいけないというわけではないので、ほっとした。

「この後、レントゲン撮影、性病の検査、アナル内の検査を受けてもらいます。君は未成年なので、ご両親にもきちんと説明をお願いします」
「はい」

その後、レントゲン撮影をした後、アナルの中を洗浄された。そして、分娩台のような台の上に寝かされ、動かないようにベルトで足を拘束された。

「少しひんやりしますが、我慢してください」
「はい」

原田先生はアナルの入り口にクスコを当て、広げて中を確認した。そんなところを見られるのは恥ずかしくて、クスコをぎゅっと締め付けてしまう。

「中は綺麗ですね。性病の結果は、また後日聞きに来てください」
「はい♡」

分泌液がじわっと滲み出て来て、エッチをしたいという欲求で頭がいっぱいになった。でもさすがに検診を受けているときにそんなことは言えなくて、はぁはぁ荒い息をあげながら耐えた。原田先生はマスクをしているからなのか、平然としている。

「分泌液が出てきましたね。君はもしかしたら人よりも量が多いかもしれません」
「はぁ♡んっ♡、そうなんですか?」
「ええ。前立腺もしっかり膨らんでいます。その一方で、ペニスは勃っていませんね。胸が微かに膨らんでいるので、子を産むための体になりつつあるのかもしれません」
「はぁ♡はぁ♡……んんっ♡」

アナルの中をソフトタッチで触られ、快感を感じている声が漏れてしまう。でも、ぎゅっと指を締め付けたいのにアナルを閉じることができなくて、もどかしい気持ちになった。足を拘束されたまま、軽く腰を浮かせて左右に揺らしてしまう。

「んぁ♡もう、ダメぇ♡お願い♡♡入れてっ♡♡♡」
「残念ながら病院でのそういう行為は禁止されているんです」
「そんなぁ♡♡あぁっ♡」

俺は喘ぎながらも絶望的な気持ちになった。この状態で放置されるのは辛すぎる。無事に家に帰れるとも思えない。

「応急処置として、アナルの中に精液だけ入れさせていただきます」
「やぁ♡」
「性病は罹っていないので心配しないでください」
「はぁっ♡入れてぇ♡入れてぇ♡」

そんなことは心配していない。
分泌液がお尻の外まで滲み出ていた。もう頭の中はペニスのことでいっぱいだった。
原田先生はチャックを下ろし、ふにゃふにゃのペニスを取り出した。何度か擦り上げると、クスコで広げられたままのアナルの入り口に当てた。そのままピュッピュッとアナルの奥目掛けて精液を飛ばされるが、全然発情は収まらなかった。空腹のときにご馳走を見てしまったような感じで、飢餓感が増すだけだった。

「そのままでは帰れないでしょうから、家まで送らせて頂きます」
「やぁだぁ♡」

原田先生はアナルプラグを入れると、テキパキと送って行く支度をした。俺はもどかしさに耐えきれず、子供のように泣きじゃくった。それでも、冷静な原田先生の態度は変わらなかった。車椅子で運ばれ、車の助手席に乗せられた。そして、あっという間に家に到着した。

「来月また検診にお越しください。診察代は国から助成金が出るのでご心配なく。それでは、お大事に」
「んっ♡」

原田先生は俺をマンションの前に放置すると、さっさと帰っていった。
俺はぐずぐず泣きながら、隣の部屋のインターホンを鳴らした。

「どうしたの!?悠くん!?」
「おじさんっ♡俺、もう我慢できないっ!」

俺は驚くおじさんに抱き着き、ぶちゅっとキスをした。そのままじゅるじゅるおじさんの唾液を啜っていると、ぎゅっと力強く抱き上げられた。

「悠くん!そんなにおじさんとしたかったんだね」
「うん♡うん♡おれ、おじさんとしたかった♡♡」

おじさんは素早く俺の衣服を脱がすが、アナルを見てわなわなと震え出した。

「悠くん!他の男ともヤッてるんだね!!おじさんとしたかったのは嘘だったの!?」
「うそじゃない!!俺、おじさんとしたかったの。だから、これおじさんのペニスで掻き出して♡♡」

アナルの入り口を広げると、トロッと精液が零れ出た。

「悠くん!!おじさんの精液が良いんだね!今すぐ掻き出してあげるからっ!!」
「うんっ♡」

おじさんは既に勃起しているペニスを出すと、ローションを掛けてアナルに突き入れた。奥まで差し込まれたペニスの感触に、やっと体が満たされた。俺は精液を出さずに、中でイキ続けた。

「おじさん♡はぁ”♡あ”あ”っ♡きもちぃ~~~♡♡♡」
「悠くん、中がきゅうきゅう締め付けてくるよ!そんなにおじさんのペニスが好きだったんだねっ」
「うんっ♡すきぃ~~~♡」
「悠くんっ!!」

感極まったおじさんは、ぶちゅっとキスをしてきた。分厚い舌が差し込まれ、上手く息が吸えない。頭がぼーっとして、気持ち良さで思考はいっぱいになった。そのままガンガン奥を攻められながら、俺は意識を失った。

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