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拠点に帰って来てから
しおりを挟むふ、と目が覚めた。もう夜になっているな。結構眠っていたみたいで19時を回っていたなんでこんな時間に寝てたんだっけ?そうそう
洞窟で採掘してから拠点に帰って来た。採掘はかなり楽しく、見たこと、聞いたことの無い鉱石、鉱物、ある鉱石、鉱物から同じ石でも見た事も無い色の物。
また美しい煌めきの見える青、赤、黄色、と磨けば宝石となるだろう石。ただ魔力を貯めて置くことのできる石様々だ。
それに、てっちゃんが欲しがっていたメタル系も採掘できた。ラノベで読んだことのあるミスリルやアダマンタイトは胸熱だった。
先に鉄の武器から作っていくとホクホクしながら言ってた。めっちゃ嬉しそうでやっぱり男の子だなって思った。
私も好きな系統の布地や毛糸、ボタン、ファスナー、刺繍糸・・・見つけたらときめいちゃってあんな感じになると思う。
それに全然聞いたことのない、しかし鑑定で使えそうだなと言う鉱石は採掘してきた。ただインベントリに入れるのが採掘と言えるかは置いといて・・・
洞窟は特に多きな問題も無く、色々な鉱石・石を採掘出来て本当に充実していた。楽しく採掘して来たんだけどやっぱり緊張したし疲れた。道中の戦いも相まって。
まだここに来て5日目だけれど拠点に帰って来れて何だか安心した。ここがフォーリアでの故郷になっていくのかなそんなこと思ってたら寝ちゃってんだよね。
なんて思いつつもまた、つらつら考えちゃう。私が好きな某ゲーム。時間が無い中隠れつつやっていたからほんの少ししか出来なくて、全然冒険出来なかったし、好きな素材のフィールドにも辿り着けなかった。離婚したし思いっきり好きなことやろうと思ってた。1人キャンプとかね。あと本読んだりゲームしたりだらだらしたり。
あー、愚痴で肝心な事が。肝心と言うほどじゃ無いけれどあのゲームみたいにポクポクと採掘して収穫して冒険したかった。
・・・考えてみたら今、まさにリアルゲームみたいなもので、1人でもない2人で!しかも大好きなてっちゃんと。更に黒鉄にモモ、スライムちゃん達と。なんて幸せღ
ゲームやラノベがないのはとても残念だけれど幸せをちゃんと幸せだと感じたい。
何だか、話がそれてしまったけれど家を建てる話しを進めることになってたんだった。スキル大工もあるし頑張るぞ!
「起きたか?」
「うん、起きた ごめんお腹空いたよね。」
「大丈夫、ほんと我慢出来ない時は、あいに貰ったおにぎりも、唐揚げも。お弁当に惣菜パン。コピーもしたしいっぱいあるから大丈夫だ。いつもありがとな。」
何だか‘’ありがとな‘’って言葉が心に染みる。もう何十年もこんな言葉貰った事なかった。何をやっても当たり前。早く早く、急かされ無能と罵倒されることしかなかった。
きちんとした食事でもないのに‘’ありがとう‘’と言ってくれる。それってこんなに嬉しいことだったんだね。
「今日まではお惣菜とかでごめんね。」
「手料理は嬉しいよ。でもね、頑張りすぎなくて良いんだ。疲れてるだろ?初日だっけ、言ったろ?異世界に来てしかもこんな森の中店も無い所で直ぐに食べ物、しかも美味しい・・・それだけで十分だよ。俺も出来る事するよ、一緒にやっていこう。今度は幸せになって欲しいんだ。」
人の優しさって抱きしめられる感じがするんだね・・・
お言葉に甘えて今日もお惣菜だけど、さすがデパート絶品だ。お皿も少し良いものを購入し、てっちゃんにこぴーして貰う。彩も素晴らしくてとても綺麗。多国籍料理って感じになったな。
とても美味しく頂きましたღ
明日からは気合を入れて良い家を建てるぞ!家に帰って来たって言うんだ
応援ありがとうございます!
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