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第一章 異世界のような現実
第二話 始まりから三人で
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「感度いいね」
「ねっ、たまんない。キスだけでも最高なのに、アヤの全部にのめり込みそう」
「ロイに聞いてないから……でも、うん。そそられる」
素直に認めたスヲンの指がストッキング越しのショーツに触れる。じわっと浮き出たシミを感じる限りでは、たぶん、いや。相当濡れている。
急に恥ずかしさが込み上げてきて、反射的に閉じようとした足はロイとランディによって押さえられた。
「やらしい女」
キレイな英語ではなく、スラングで吐かれたただの呟き。それでも意味がわかってしまった。
自分でもそう思う。
はだけたシャツとずり下げられたブラジャーから胸を見せ、脱がされたスカートを無意味に床に捨てて、ストッキングまでショーツを湿らせている。恋人でもない三人に突然迫られたこの状況で。興奮している。
ランディがデスクに腰掛けるのが見えた。先ほどまであった下着を脱いで、おへそに引っ付くほどそれは上を向いているが、やはりどう考えても凶器としか思えない大きさをしている。
「舐めて」
なぜかロイに命令される。
左耳に吹き込まれる優しい声は、頭を撫でながらランディの方へ顔を固定させてくるのだから余計に拒めない。
ほぼ無抵抗だと言ってもいい身体の状態を誤魔化すため。とまではいわなくても、アヤは唇にあてられたランディのものに喉をならしていた。
「……っ、ん……む」
恐る恐る口を開いたアヤの動きにあわせて、ランディは腰の位置を修正する。独特の匂いが近付いて、先を口に含むと同時になぜかあやのストッキングとショーツも脱がされた。
「彼女、フリー?」
これはスヲンがロイに確認する声。
今さら何の確認かと文句も言いたくなるが、残念ながら口はランディに塞がれている。
「んー。どうかな。ボクはいないとおもってるんだけど、アヤは処理しないのか、する必要がないのか」
「…っ…」
「ああ、大丈夫。アヤに彼氏がいてもボクは気にしないよ」
耳に吹きかけるようにして喋るのをやめてほしい。ただでさえ意識が混乱して現状を認識できていないのに、交わされる会話を複雑にしないでほしい。
「でも処女じゃないから、彼氏はいるかもね。未開発っぽいのは、俺好み」
「でたよ、スヲンの変態発言。だけどボクのアヤでもあるんだから、やりすぎないでよ」
「はいはい」
なにをやりすぎるのか、いちいち気になるのをやめたい。頭に浮かんだ疑問符をランディとともに喉の奥に押し込んだのは、無遠慮に割広げられた下肢にスヲンが口をつけたからだった。
「……ッァ」
クリトリスを吸われ、同時に指が二本侵入してくる。いくら濡れていたからといって、突然の刺激に驚いたアヤの腰がわずかに跳ねるのも無理はなく、やはりロイとランディに膝頭を抑えられる形で足は開いたまま。ところが、アヤの左足はわずかに余裕がみてとれた。
不思議に思ったロイがランディに視線を向ける。
「なに、ランディ。珍しく優しくない?」
「いや、小さい口が可愛くて」
「ランディのデカいからなぁ」
「一生懸命に咥えてるの、ちょっとヤバい。慣れてない感じ」
「アヤは彼氏にもこうやってフェラしてるの?」
突然の問いかけに涙がにじむ。
ランディのを口と指でしごき、股の間にスヲンの頭を埋める。この状況を作り出した張本人が、耳元で囁きながら当然のように胸を揉みながら聞いてくるせい。そんな質問をするくらいならやめてほしい。
彼氏なんていない。
日本ならまだしも、ここはアメリカ。英語もようやく話せるようになったばかりの国で彼氏なんて出来るはずもない。声にならない嗚咽が、ぐちゅぎちゅと卑猥な音を響かせて首をわずかに横に動かす。
「そっかぁ、彼氏にはフェラしてないんだ。じゃあ、頑張ってるアヤはえらいねぇ」
よしよしと頭を撫でる手と乳首をつまむ指先の力が噛み合っていない。
猫なで声の優しさにギュッと目をつぶったそのとき、スヲンがぐにぐにと動かしていた指で何かを探り当てたような間をもたせた。
「ッ…くっ……ぁ、は」
その刺激に耐え切れず、口からランディを離したアヤの声がむせる。
ゴホゴホと軽くせき込む隙間から零れ落ちる唾液と荒い吐息、はっはっと短い息を繰り返しながら逃げようとするアヤの耳に再びロイが声を落とす。
「大丈夫だよ、アヤ。スヲンにいかせてもらお?」
「…ヤッ…ぁ…っ……ァ」
「ほら、ランディのちゃんと手でもって。そう、いいこ……可愛い声、いっぱい聞かせて」
「アァ…ぁ…ひゃぁ…ぁあー」
打ち上げられた魚みたいにデスクで跳ねる。頭を撫でるロイの唇が額に押し当てられ、右手でランディの竿を強く握りしめながら、アヤはスヲンが濡れた指を引き抜くのに合わせて愛蜜を生んだ。
「もー、スヲン。やりすぎないでって言ったじゃん」
「アヤの感度がいいんだって、ほら」
「ッぁ」
抜けたばかりの指がまた深く侵入してくる。
「俺の指、食いちぎられそう」
「狭そうだな」
「うん、狭いと思う。ランディの前に俺かロイのほうがいいだろうね」
「スヲン。一番はボクだよ」
「二人ともここで喧嘩はするなよ。な、アヤ」
「ンッ…ぁ…ふ」
痛いくらいに膨張させたソレを名残惜しそうに下げたランディがキスをしてくる。
大きな手で胸を包まれ、その指に乳首をつままれると、変な快感がのぼってくる。武骨な雰囲気なのに繊細な優しさが大事にされている錯覚を与えてくるせいかもしれない。アヤはランディの隠しきれない興奮を受け止めるようにキスに応えていた。
「二人とも、決められないなら俺から行くぞ」
低音のランディの言葉が切なくて膣が締まる。スヲンはしばらく内壁の感覚を楽しんでいたようだが、ロイに譲るようにその場所から退いた。
「アヤ、すごい。ぐちょぐちょ」
「ろッ…ぃ…」
「ああ、そんな目で見ないで。めちゃくちゃに犯したくなる、ただでさえランディのしゃぶって、スヲンにいかされてる姿が可愛くて興奮しきってるのに……ね、わかる?」
わかりたくないのに、膨らむほど勃起したものが性器に押し付けられて期待してしまう。垂れるほど流した蜜を均等に伸ばして割れ目を往復するロイの先は、ランディとまではいかなくても想像以上に大きかった。
アレが自分に入るなんて、嘘だとしか思えない。
左手で少し触れていたときよりも大きくなっているような気がする。
神様が作る造形美の結晶は、あそこの大きさも特別なものを授かったようだった。
「いれるよ」
宣言したロイが位置を確認してぐっと力を込めてきた。
「……きっつ。アヤ、力抜いて」
無理だと告げたい。自然に任せて萎縮した身体は、やはり入らないと涙を浮かべて抵抗をみせる。それでも押し広げられていく感覚に、中心部は喜ぶように蜜を溢れさせるのだから仕方がない。
アヤは、ロイの言葉に従いながら息を吐いて挿入を感じていく。
「ぁ……ンッぁ…はぁっ」
迎え入れるためになるべく息をゆっくりと吐き出す。よしよしとなだめるようにランディが頭を撫でてくれているが、腰を掴むロイのせいで視界がぼやけてしまう。
「ヒッぁ…っ…ァア」
恥骨が触れ合った瞬間の刺激に、思わず涙が零れ落ちた。それを親指の腹で拭ったスヲンの唇が頬を舐めて、左胸に向かって降りてくる。尖った先を見せつけるようになぶられるが、アヤは正直どの意識も保てそうになかった。
挿入したままロイは動かないでいてくれる。
ただそれは、左胸を口に含むスヲンと、右胸をもてあそぶランディには関係のない話。三者三様に分担された身体は制御できないくらいに感じている。
「……っ。アヤ、力抜くって意味わかってる?」
困ったようにロイが言う。
「ッあ……やぁ…ぁ」
「ちょっと、アヤ。いちいち締めないで」
「アヤ、ロイの言うことは気にしなくていいから。素直に感じて」
「ロイが早漏でも年齢のせいってことにすればいい」
「……くそ……スヲンもランディも、あとで覚えてなよ」
そういえばロイは同じ年だったかと、なぜか年齢が浮かぶ。全然そう見えないほど大人に思えるのは、人種の違いだけではないような気がした。
そんなロイが少し顔を歪めて、耐えるような息をこぼしている。
「……ッ……アヤ?」
可愛いと思ってしまったからだろう。
この状況下で口許が緩む代わりに、無意識に膣を締め付けてしまったらしい。埋まるロイが、何か吹っ切れたように口角をあげた。
「悪い子だな」
「ふァッ」
ゆっくり引き抜かれたはずのものが、一気に最奥をつく。その衝撃にのけぞった身体を引き寄せられて、また深く突き上げられた。
「ヒッ……ぁ…ッ…ぁあ」
無様に開脚させられた足の間に埋まるロイの顔が、先ほどまでの余裕を脇に追いやって、少しの苦悶と熱に浮かされた瞳でじっと見下ろしてくる。美形は何をやっても様になるのだなと、どこか他人事のように眺める自分がいる一方で、アヤは確実に内部を把握しようと蠢くソレに甘い声をあげていた。
露出した下半身と無駄にはだけた上半身。
会議室どころか、社内にはきっともう誰もいない。
どんどん薄暗くなる会議室は夜の色を深めていく。それが逆に助かった。犯されているのに、感じている顔を見られたくはない。先ほどロイがスヲンのことを変態だと言っていた気がするが、これではアヤも他人のことをいえない。
三人の唇、指、瞳。そのどれもが心地よく突き刺さり、欲情を刺激してくるのを嬉しく思っている自分を否定できない。引く手あまただろう彼らが、今この瞬間、この時間は自分だけが独占しているという事実が、余計にアヤの劣情を煽っていた。
「っ…ぁ……きもち…いッぁ…ぃ」
ひざ裏から差し込まれたロイの腕が両手首を握って恥骨を打ち付けてくる。そのたびに鳴る会議室の机は、ガタガタと運動の激しさを物語っていた。
「ろ……っ…ぃ」
本当に今が明るい時間帯じゃなくてよかったと思う。
「~~~~~っ」
ロイに突かれてのけぞる身体を野生の色を宿した三人の目に見定められている。もしかしなくても、達したことは誰の目にも明らかで、内部の痙攣を直接味わったロイに至っては弁明も嘘も通用しないだろう。
幸い、声だけははしたなくあげずに済んだ。いや、済んでいた。
「ヤッぁ…いまっ今、イッたから……ッ…待っ」
「そうなの?」
「ロイ…ふぁ…ァッ知ってる…くせ、に」
「アヤが教えてくれなかったから、わからなかった」
イッたばかりで敏感になっている内部を変わらない速度でいじくり回されるのは初めてで、何よりそこから溢れる卑猥な音とやまない快感のなだめかたがわからずに羞恥が勝る。閉じることの叶わない足。抵抗を封じられた手首。涙を浮かべて訴えようにも、結合部周辺へ視線を向ければ、息を呑む美形たちの熱い瞳がある。
「……ぁ」
視姦されて感じる変態にいつからなってしまったのだろう。
はしたなくイキ狂う女になる魔法でもかけられたようにしか思えない。
「その顔は反則、もう限界」
「ヒッ……ぁ…きゃ…~~~~ッく」
肩が脱臼するのではないかと思えるほど強く引き寄せたロイのものが数回脈打つ。コンドームごとずるりとアヤの中から抜けたそこには、白濁の液体がしっかりと残っていた。
「やっぱり、ボクって早漏になったと思う?」
「どうだろうな」
吐き出したものが入った袋の口を縛りながら首をかしげたロイを押しのけて、ランディが割り入ってくる。肩で息をしていた身体はロイに解放されてデスクに仰向けで転がっていたが、ランディの方から伸びてきた腕はアヤを一度デスクから降ろし、お尻を向けるように要求してきた。
「…っん」
はっきり言って、無理だと思う。
口でも含み切れなかったランディのオスは、傘から大きく膨らんで膣口を試験している。ゆるゆると往復しながら様子を伺っているが、デスクに腕をついてお尻を向けるアヤにとっては緊張よりも期待が膨らんでいく変な気持ちだった。
入るのかな?
沸いた疑問はドキドキと心臓を高鳴らせ、乾かない蜜を溢れさせる。時折、穴を通過して滑った雄が淫核を刺激するのもよくない。
「アヤ、ちゃんと力抜いておいてね」
余裕を取り戻したロイの声が少し遠くから聞こえてくる。
「アヤ、指の力抜いて。そう、ランディに息を集中してみようか」
スヲンの手がデスクに置いた手に重なり、そのまま腕を伝って、肩、背中へと撫でのぼっていく。ぞくぞくと何かが抜ける代わりに、ランディのモノがゆっくりと侵入を始めた。
「………っ」
後ろ向きではわからないランディの声が切なさを漏らしている。
「ねっ、たまんない。キスだけでも最高なのに、アヤの全部にのめり込みそう」
「ロイに聞いてないから……でも、うん。そそられる」
素直に認めたスヲンの指がストッキング越しのショーツに触れる。じわっと浮き出たシミを感じる限りでは、たぶん、いや。相当濡れている。
急に恥ずかしさが込み上げてきて、反射的に閉じようとした足はロイとランディによって押さえられた。
「やらしい女」
キレイな英語ではなく、スラングで吐かれたただの呟き。それでも意味がわかってしまった。
自分でもそう思う。
はだけたシャツとずり下げられたブラジャーから胸を見せ、脱がされたスカートを無意味に床に捨てて、ストッキングまでショーツを湿らせている。恋人でもない三人に突然迫られたこの状況で。興奮している。
ランディがデスクに腰掛けるのが見えた。先ほどまであった下着を脱いで、おへそに引っ付くほどそれは上を向いているが、やはりどう考えても凶器としか思えない大きさをしている。
「舐めて」
なぜかロイに命令される。
左耳に吹き込まれる優しい声は、頭を撫でながらランディの方へ顔を固定させてくるのだから余計に拒めない。
ほぼ無抵抗だと言ってもいい身体の状態を誤魔化すため。とまではいわなくても、アヤは唇にあてられたランディのものに喉をならしていた。
「……っ、ん……む」
恐る恐る口を開いたアヤの動きにあわせて、ランディは腰の位置を修正する。独特の匂いが近付いて、先を口に含むと同時になぜかあやのストッキングとショーツも脱がされた。
「彼女、フリー?」
これはスヲンがロイに確認する声。
今さら何の確認かと文句も言いたくなるが、残念ながら口はランディに塞がれている。
「んー。どうかな。ボクはいないとおもってるんだけど、アヤは処理しないのか、する必要がないのか」
「…っ…」
「ああ、大丈夫。アヤに彼氏がいてもボクは気にしないよ」
耳に吹きかけるようにして喋るのをやめてほしい。ただでさえ意識が混乱して現状を認識できていないのに、交わされる会話を複雑にしないでほしい。
「でも処女じゃないから、彼氏はいるかもね。未開発っぽいのは、俺好み」
「でたよ、スヲンの変態発言。だけどボクのアヤでもあるんだから、やりすぎないでよ」
「はいはい」
なにをやりすぎるのか、いちいち気になるのをやめたい。頭に浮かんだ疑問符をランディとともに喉の奥に押し込んだのは、無遠慮に割広げられた下肢にスヲンが口をつけたからだった。
「……ッァ」
クリトリスを吸われ、同時に指が二本侵入してくる。いくら濡れていたからといって、突然の刺激に驚いたアヤの腰がわずかに跳ねるのも無理はなく、やはりロイとランディに膝頭を抑えられる形で足は開いたまま。ところが、アヤの左足はわずかに余裕がみてとれた。
不思議に思ったロイがランディに視線を向ける。
「なに、ランディ。珍しく優しくない?」
「いや、小さい口が可愛くて」
「ランディのデカいからなぁ」
「一生懸命に咥えてるの、ちょっとヤバい。慣れてない感じ」
「アヤは彼氏にもこうやってフェラしてるの?」
突然の問いかけに涙がにじむ。
ランディのを口と指でしごき、股の間にスヲンの頭を埋める。この状況を作り出した張本人が、耳元で囁きながら当然のように胸を揉みながら聞いてくるせい。そんな質問をするくらいならやめてほしい。
彼氏なんていない。
日本ならまだしも、ここはアメリカ。英語もようやく話せるようになったばかりの国で彼氏なんて出来るはずもない。声にならない嗚咽が、ぐちゅぎちゅと卑猥な音を響かせて首をわずかに横に動かす。
「そっかぁ、彼氏にはフェラしてないんだ。じゃあ、頑張ってるアヤはえらいねぇ」
よしよしと頭を撫でる手と乳首をつまむ指先の力が噛み合っていない。
猫なで声の優しさにギュッと目をつぶったそのとき、スヲンがぐにぐにと動かしていた指で何かを探り当てたような間をもたせた。
「ッ…くっ……ぁ、は」
その刺激に耐え切れず、口からランディを離したアヤの声がむせる。
ゴホゴホと軽くせき込む隙間から零れ落ちる唾液と荒い吐息、はっはっと短い息を繰り返しながら逃げようとするアヤの耳に再びロイが声を落とす。
「大丈夫だよ、アヤ。スヲンにいかせてもらお?」
「…ヤッ…ぁ…っ……ァ」
「ほら、ランディのちゃんと手でもって。そう、いいこ……可愛い声、いっぱい聞かせて」
「アァ…ぁ…ひゃぁ…ぁあー」
打ち上げられた魚みたいにデスクで跳ねる。頭を撫でるロイの唇が額に押し当てられ、右手でランディの竿を強く握りしめながら、アヤはスヲンが濡れた指を引き抜くのに合わせて愛蜜を生んだ。
「もー、スヲン。やりすぎないでって言ったじゃん」
「アヤの感度がいいんだって、ほら」
「ッぁ」
抜けたばかりの指がまた深く侵入してくる。
「俺の指、食いちぎられそう」
「狭そうだな」
「うん、狭いと思う。ランディの前に俺かロイのほうがいいだろうね」
「スヲン。一番はボクだよ」
「二人ともここで喧嘩はするなよ。な、アヤ」
「ンッ…ぁ…ふ」
痛いくらいに膨張させたソレを名残惜しそうに下げたランディがキスをしてくる。
大きな手で胸を包まれ、その指に乳首をつままれると、変な快感がのぼってくる。武骨な雰囲気なのに繊細な優しさが大事にされている錯覚を与えてくるせいかもしれない。アヤはランディの隠しきれない興奮を受け止めるようにキスに応えていた。
「二人とも、決められないなら俺から行くぞ」
低音のランディの言葉が切なくて膣が締まる。スヲンはしばらく内壁の感覚を楽しんでいたようだが、ロイに譲るようにその場所から退いた。
「アヤ、すごい。ぐちょぐちょ」
「ろッ…ぃ…」
「ああ、そんな目で見ないで。めちゃくちゃに犯したくなる、ただでさえランディのしゃぶって、スヲンにいかされてる姿が可愛くて興奮しきってるのに……ね、わかる?」
わかりたくないのに、膨らむほど勃起したものが性器に押し付けられて期待してしまう。垂れるほど流した蜜を均等に伸ばして割れ目を往復するロイの先は、ランディとまではいかなくても想像以上に大きかった。
アレが自分に入るなんて、嘘だとしか思えない。
左手で少し触れていたときよりも大きくなっているような気がする。
神様が作る造形美の結晶は、あそこの大きさも特別なものを授かったようだった。
「いれるよ」
宣言したロイが位置を確認してぐっと力を込めてきた。
「……きっつ。アヤ、力抜いて」
無理だと告げたい。自然に任せて萎縮した身体は、やはり入らないと涙を浮かべて抵抗をみせる。それでも押し広げられていく感覚に、中心部は喜ぶように蜜を溢れさせるのだから仕方がない。
アヤは、ロイの言葉に従いながら息を吐いて挿入を感じていく。
「ぁ……ンッぁ…はぁっ」
迎え入れるためになるべく息をゆっくりと吐き出す。よしよしとなだめるようにランディが頭を撫でてくれているが、腰を掴むロイのせいで視界がぼやけてしまう。
「ヒッぁ…っ…ァア」
恥骨が触れ合った瞬間の刺激に、思わず涙が零れ落ちた。それを親指の腹で拭ったスヲンの唇が頬を舐めて、左胸に向かって降りてくる。尖った先を見せつけるようになぶられるが、アヤは正直どの意識も保てそうになかった。
挿入したままロイは動かないでいてくれる。
ただそれは、左胸を口に含むスヲンと、右胸をもてあそぶランディには関係のない話。三者三様に分担された身体は制御できないくらいに感じている。
「……っ。アヤ、力抜くって意味わかってる?」
困ったようにロイが言う。
「ッあ……やぁ…ぁ」
「ちょっと、アヤ。いちいち締めないで」
「アヤ、ロイの言うことは気にしなくていいから。素直に感じて」
「ロイが早漏でも年齢のせいってことにすればいい」
「……くそ……スヲンもランディも、あとで覚えてなよ」
そういえばロイは同じ年だったかと、なぜか年齢が浮かぶ。全然そう見えないほど大人に思えるのは、人種の違いだけではないような気がした。
そんなロイが少し顔を歪めて、耐えるような息をこぼしている。
「……ッ……アヤ?」
可愛いと思ってしまったからだろう。
この状況下で口許が緩む代わりに、無意識に膣を締め付けてしまったらしい。埋まるロイが、何か吹っ切れたように口角をあげた。
「悪い子だな」
「ふァッ」
ゆっくり引き抜かれたはずのものが、一気に最奥をつく。その衝撃にのけぞった身体を引き寄せられて、また深く突き上げられた。
「ヒッ……ぁ…ッ…ぁあ」
無様に開脚させられた足の間に埋まるロイの顔が、先ほどまでの余裕を脇に追いやって、少しの苦悶と熱に浮かされた瞳でじっと見下ろしてくる。美形は何をやっても様になるのだなと、どこか他人事のように眺める自分がいる一方で、アヤは確実に内部を把握しようと蠢くソレに甘い声をあげていた。
露出した下半身と無駄にはだけた上半身。
会議室どころか、社内にはきっともう誰もいない。
どんどん薄暗くなる会議室は夜の色を深めていく。それが逆に助かった。犯されているのに、感じている顔を見られたくはない。先ほどロイがスヲンのことを変態だと言っていた気がするが、これではアヤも他人のことをいえない。
三人の唇、指、瞳。そのどれもが心地よく突き刺さり、欲情を刺激してくるのを嬉しく思っている自分を否定できない。引く手あまただろう彼らが、今この瞬間、この時間は自分だけが独占しているという事実が、余計にアヤの劣情を煽っていた。
「っ…ぁ……きもち…いッぁ…ぃ」
ひざ裏から差し込まれたロイの腕が両手首を握って恥骨を打ち付けてくる。そのたびに鳴る会議室の机は、ガタガタと運動の激しさを物語っていた。
「ろ……っ…ぃ」
本当に今が明るい時間帯じゃなくてよかったと思う。
「~~~~~っ」
ロイに突かれてのけぞる身体を野生の色を宿した三人の目に見定められている。もしかしなくても、達したことは誰の目にも明らかで、内部の痙攣を直接味わったロイに至っては弁明も嘘も通用しないだろう。
幸い、声だけははしたなくあげずに済んだ。いや、済んでいた。
「ヤッぁ…いまっ今、イッたから……ッ…待っ」
「そうなの?」
「ロイ…ふぁ…ァッ知ってる…くせ、に」
「アヤが教えてくれなかったから、わからなかった」
イッたばかりで敏感になっている内部を変わらない速度でいじくり回されるのは初めてで、何よりそこから溢れる卑猥な音とやまない快感のなだめかたがわからずに羞恥が勝る。閉じることの叶わない足。抵抗を封じられた手首。涙を浮かべて訴えようにも、結合部周辺へ視線を向ければ、息を呑む美形たちの熱い瞳がある。
「……ぁ」
視姦されて感じる変態にいつからなってしまったのだろう。
はしたなくイキ狂う女になる魔法でもかけられたようにしか思えない。
「その顔は反則、もう限界」
「ヒッ……ぁ…きゃ…~~~~ッく」
肩が脱臼するのではないかと思えるほど強く引き寄せたロイのものが数回脈打つ。コンドームごとずるりとアヤの中から抜けたそこには、白濁の液体がしっかりと残っていた。
「やっぱり、ボクって早漏になったと思う?」
「どうだろうな」
吐き出したものが入った袋の口を縛りながら首をかしげたロイを押しのけて、ランディが割り入ってくる。肩で息をしていた身体はロイに解放されてデスクに仰向けで転がっていたが、ランディの方から伸びてきた腕はアヤを一度デスクから降ろし、お尻を向けるように要求してきた。
「…っん」
はっきり言って、無理だと思う。
口でも含み切れなかったランディのオスは、傘から大きく膨らんで膣口を試験している。ゆるゆると往復しながら様子を伺っているが、デスクに腕をついてお尻を向けるアヤにとっては緊張よりも期待が膨らんでいく変な気持ちだった。
入るのかな?
沸いた疑問はドキドキと心臓を高鳴らせ、乾かない蜜を溢れさせる。時折、穴を通過して滑った雄が淫核を刺激するのもよくない。
「アヤ、ちゃんと力抜いておいてね」
余裕を取り戻したロイの声が少し遠くから聞こえてくる。
「アヤ、指の力抜いて。そう、ランディに息を集中してみようか」
スヲンの手がデスクに置いた手に重なり、そのまま腕を伝って、肩、背中へと撫でのぼっていく。ぞくぞくと何かが抜ける代わりに、ランディのモノがゆっくりと侵入を始めた。
「………っ」
後ろ向きではわからないランディの声が切なさを漏らしている。
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ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
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